茶寮八翠と京翠嵐、翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都の体験記

ホテルランチ
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

今回は地元、嵐山にある隠れ家的ラグジュアリーホテル「翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都」のカフェ「茶寮八翠」、そしてレストラン「京翠嵐」を紹介します。

京都嵐山の渡月橋上流、保津川下りの下船場近くに位置し、一足ホテル内部に入ると閑静なプライベート感たっぷりの空間が広がります。

運よく客室も見学させて頂けたのでその様子もシェアさせて頂きます。

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翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都のカフェ「茶寮八翠」

今回「翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都」を訪れた目的はレストランでのランチがメインでしたのでカフェ「茶寮八翠」でのティータイムは次回お預けになりました。

でもカフェ店内も見学させて頂けましたので、その様子を紹介します。

「茶寮八翠」はホテル玄関入ってすぐの茅葺屋根が目印

「茶寮八翠」は以前から行きたいカフェのひとつでしたが、各種メニューがティータイムとは思えない、なかなかスペシャルな価格帯なので気軽にいつでも行ける感じではありません。

「翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都」の玄関はとてもひっそりとした感じで落ち着いた佇まいなのですが、玄関入ってすぐ、保津川に面した茅葺屋根の建物が「茶寮八翠」です。

ホテルというよりは豪邸の門を潜ってすぐに立派な日本庭園があり、嵐山と保津川を眺めるロケーションに「茶寮八翠」があり、期待に胸を膨らませて建物内部を拝見させて頂きました。

保津川と嵐山の四季を感じられるテラスが話題のカフェ

京都嵐山といえば、1000年以上も昔から平安貴族たちが愛した正面に嵐山、眼下に保津川を眺める贅沢な景観が有名で、かつては貴人の別荘地としても有名な景勝地です。

「翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都」からやや上流に行った先の景観は“1000年昔から変わらぬ景観”と称されるほど手つかずの自然が残っています。

そんな嵐山と保津川の景観を眺めるテラス席が「茶寮八翠」にはあり、SNS等でも話題となっています。

翡翠色をした保津川をゆっくりと進む舟を眺めながら、嵐山の桜、新緑、紅葉、雪化粧と四季折々の景観を楽しむことができ、まさに平安貴族たちが愛した景観を現代風に楽しめるロケーションとなっています。

歴史的建造物「八賞軒」の伝統を継承する「茶寮八翠」

「茶寮八翠」は1910年(明治43)に建てられた歴史的建造物「八賞軒」を継承する建物で今でもその名残が店内に残っており、100年以上たった今でも拝見することができます。

「八賞軒」の名称由来は明治時代に8人の詩人たちが集まり、嵐山の四季を思い思いに詠んだことから付けられたと云われ、当時は歌会が定期的に開かれた社交場として使用されていたお茶室だったのです。

「茶寮八翠」に隣接するホテル庭園には、今でも大きな石舞台が遺されており、歌人たちはひとりずつこの石舞台の上に立って嵐山と保津川を眺めながら、歌を詠み、競い合ったといいます。

現在は石舞台付近に椅子と日よけの傘が設置されて宿泊者、カフェを訪れた人がここで寛ぐことができます。

店内には実際「八賞軒詩」なる額縁があり、「花」「新緑」「蛍」「石雞」「瀑」「月」「紅葉」「雪」の八景が移ろいゆく嵐山の情景として詠まれた詩が遺されています。※「瀑」は保津川を挟んだホテル向かい側に見える戸無瀬の滝(古文書にも記録が残る)を指します。

あなたも当時の歌人になったつもりで一句詠んでみては如何でしょうか?

翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都のレストラン「京 翠嵐」

今回「翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都」を訪れたメインの目的でもあるランチの実食レビューです。

レストラン内の雰囲気、レストランから眺める庭園の様子を併せて紹介します。

和食コース料理ですが、落ち着いた雰囲気の中で食す創作料理は今までにない趣向が凝らされていました。

かつて「嵐山御殿」とよばれた面影を今に残す「京 翠嵐」

「京 翠嵐」は、築120年を超える明治期の建物を改装したレストランであり、神戸川崎財閥の創始者である「川崎正蔵氏」の別荘として建てられました。

当時は「嵐山御殿」と称されるほど荘厳華麗な建物「延命閣」の金砂子を用いた床の間、川崎家家紋の入った七宝の釘隠しなど当時の面影を楽しむことができるレストランです。

レストラン内には「延命閣」の額縁があり、川崎財閥創始者「川崎正蔵氏」と同郷の先輩である松方正義氏(内閣総理大臣を2度歴任)がこの地の眺めに感嘆し「此の眺めは長命の源である」と感銘を受け「延命閣」と名付け、揮毫したものです。

当時の面影をいちばん感じるのは天井の低さで、当時の日本人の身長に合わせた造りのため、現代の建物に比べるとやや天井が低いな、と感じます。

海外欧米からのお客様は身長が高い方が多く、特に気を使うとホテルスタッフの方もおっしゃっていました。

「京 翠嵐」のランチコース「季の佳」

「京 翠嵐」のランチコースは「季の佳(ときのか)」と呼ばれるコースひとつのみで季節ごとに食材、内容が変わります。

ランチとしては8,855円のコースとなり、コース以外ではアラカルトメニューを注文する方法があります。

今回は「季の佳」の夏季メニューとして7品のコースを堪能してきました。

食前のお楽しみ

まず最初は「冷やし小芋の湯葉餡掛け」です。

冷製の小芋と湯葉餡掛けのハーモニーが口の中に広がり、この後のメニューに期待感を膨らませてくれる逸品でした。

冷製オードブル

続いて「本日の御造り サラダ仕立てとビーツのソース」です。

夏季メニューということで最初は冷製メニューが2品続きます。

サラダ仕立てとありますが、カルパッチョ風に仕上げられた御造りで、鰯の御造りをビーツソースにあえて食べるのがとても美味でした。

和食といいながら創作メニュー要素も加わり、和洋折衷の良さを感じる今までにない料理が続き、さらに期待感が膨らみます。

出汁

3品目でようやく温かいメニューの登場で「ひろうすと絹さや、ささがき牛蒡のお椀」です。

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お吸い物で中央にがんもどきのようなささがき牛蒡が入っています。

お椀が京都高雄にある高山寺の鳥獣戯画が描かれたもの、というのがなんともお洒落でさらにわくわく感を掻き立ててくれます。

180度

4品目でメインのひとつ、海老カダイフ揚げ、青シソの実タルタルを添えて。

大きな海老をトルコ料理などで登場するカダイフ麺を絡めて揚げたという、手の込んだ創作料理で生まれて初めて食べました。

通常のエビフライと違ってさっぱりとした食感なのはカダイフ麺のおかげなのでしょうか。

個人的には青シソの実タルタルを付け食べるととても美味しかったので感激、この逸品で結構お腹が満足感に見舞われます。

焼物

海老の次は引き続き、海の幸、白身魚の利休幽庵焼き、ゴーヤとトマトのコンカッセ。

白身魚は肉厚の鯛でした。

利休幽庵焼きというのはKyotaro個人的にも初遭遇でしたが、「幽庵地」という調味液を付けて焼く魚の漬け焼きのことです。

黒胡麻を真っ黒になるまでまぶして焼き上げられているのですが、鯛の風味がしっかりと感じられ、調和のとれた食べ応えのある逸品でした。

ゴーヤとトマトのコンカッセはもう完全に洋食の世界でしたが、まさに和の幽庵焼きとコラボした和洋折衷料理でした。

御食事

食事の最後は、帆立とトウモロコシの御飯、味噌汁、漬物です。

帆立はほのかに焼かれていて美味、トウモロコシの甘さと味噌汁、そして漬物の酸味との調和がとれているバランスの良い締め括りでした。

気付けばお腹いっぱい、満足。

甘味

本日の甘味ということでミルクと抹茶風味のあんころ餅、そして抹茶ラテ。

最後も和洋折衷なデザートというところでしょうか。

至福の時間でした、ご馳走様でした。

「京 翠嵐」ランチは外来も大歓迎

翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都のレストラン「京 翠嵐」は敷居が高そうですが、宿泊でなくともランチのみの立ち寄りも大歓迎しておられます。

但し、観光のピークとなる春の桜、秋の紅葉シーズンはコースランチでの提供ができず、「季の佳」メニューをお重に詰めた弁当スタイルでの提供になるとのことです。

それ以外の時期、新緑、初夏、夏季、初秋、冬季などはコースランチをお楽しみ頂けます。

事前予約をしていくことをおすすめします。

翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都の客室

今回、特別に翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都の客室をショールームさせて頂くことができました。

一般客室の「ツインキング」と4つあるスイートルームのうちのひとつ「玉兎ガーデンテラススイート」を特別に見学させて頂きました。

他、館内には「嵐山温泉・スパ」のプライベートスパが貸切温泉露天風呂「洛」と「庵」の2ケ所あり、いずれも1回1組45分の完全予約制(4,457円+入湯税150円)となっています。(利用時間:6時から11時、15時から23時)

同じく予約制で15時から22時まで(最終受付21時)スパトリートメントサービスもあります。

一般客室・ツインキング

一般客室ですが、広さは普通のホテルの造りとさほど変わりませんが、客室から遠めに嵐山を眺めることができます。

客室はツインルームでベッドがくっついた今流行りのスタイルです。

床フローリングと洗面台の陶器は保津川の翡翠色をイメージしたカラーになっています。

ベランダが付いてるので外でのんびり自然豊かな景観をお楽しみいただくこともできます。

スイート・玉兎ガーデンテラススイート

スイートルームは4つのうち3つはお客様が使用中とのことでしたので、空いてるひとつを見学。

ベッドルームとリビングに分かれており、かつ庭園付き。

またスイートのお風呂には嵐山温泉が引かれており、客室内でのんびりプライベート庭園を眺めながら温泉を楽しむこともできます。

部屋の調度品も立派でゴージャスなものばかりで、襖に京都出身の若手アーティスト、品川亮氏のオリジナルアートが描かれています。

いちばんいいスイートルームは玄関側、保津川に面した角部屋、ロケーション的に窓から嵐山、そして渡月橋を普通に眺めることができるとのことでした。

翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都へのアクセスと駐車場

●翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都
TEL:075-872-0101
〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒の馬場町12
■京 翠嵐  ランチ11:30~14:30 席数42席
■茶寮八翠 営業11:00~17:00 席数34席(内テラス10席)
■アクセス ※JR、嵐電利用の場合、片道送迎サービス付
・JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩15分
・阪急嵐山線「嵐山駅」下車、徒歩13分
・京福電鉄(嵐電)「嵐山駅」下車、徒歩6分
※JR嵯峨嵐山駅、嵐電嵐山駅利用の場合、人力車の片道送迎サービスあり
■駐車場  駐車場台数:9台 (有料)
■駐車場代金 宿泊のお客様1泊\2,200/台


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この記事を書いた人
Kyotaro

京都在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の53歳、フツーの会社員。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

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