京都御所の見学、拝観料はいくら?一般公開見どころと所要時間を紹介

神社仏閣(観光)
[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都御所の一般公開、かつては春と秋の特定期間のみ見学ができたのですが、現在は通年で一般公開がされています。

かつて日本の中心で光厳天皇が即位された1331年から明治天皇が東京に移られた1869年まで歴代天皇の居所でもあった場所が普通に公開されているってすごいですね。

先日、一般公開で行って来た時の様子、気になる拝観料、そして見学に際しての見どころを紹介します。

詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

京都御所の見学、拝観料はいくら?

まず、整理しておきたいのが「京都御所」と「京都御苑」の違いについてです。

よく混同されてることが多いのですが、市民の憩いの場として有名なのが「京都御苑」で自転車の往来、ペットの散歩もできるまさに地元住民にとっては生活の一部となってる場所です。

「京都御所」とは既述の通り、光厳天皇が即位された1331年から明治天皇が東京に移られた1869年まで日本の象徴たる歴代天皇の居所となっていた、かつて日本の中心であった場所で周囲には高い築地塀がめぐらされています。

京都御苑内には京都御所の他にも高い築地塀で囲われた場所が他に上皇、皇太后がお住まいになられた「京都仙洞御所・京都大宮御所」、そして海外からの賓客をもてなす場所としての「京都迎賓館」があります。

では気になる高い築地塀で囲われた「京都御所」が通年で一般公開されていますが、見学に際しての拝観料はいくら必要なのでしょうか?

京都御苑の一般公開、拝観料は?

現在、通年で一般公開されている「京都御所」の一般公開は無料で拝観することができます。

かつて春と秋の特定期間、各4日間だけ一般公開がされていましたが、当時から拝観予約も拝観料も特に必要ありませんでした。

但し、特定期間に拝観する人が集中していたため、また大型バスで特定期間を目指して拝観に訪れる団体もあったため、当時は入場するのに長蛇の列ができ、待ち時間が発生したりしていました。

ちなみにKyotaroは今回12月平日の9時過ぎに訪れましたが、ひともまばらでゆったり拝観することができました。

宮内庁職員によるガイドツアー

京都御所の一般公開は通年で開催されている、と紹介しましたが、毎週月曜日と祝日、12月28日から1月4日まで年末年始期間は休止となっています。また、場合によっては皇室行事などのために一般公開が急遽中止になることもあるので事前に宮内庁HPで必ず確認したほうがいいでしょう。

一般公開日には午前と午後の各2回、計4回(午前9時30分、午前10時30分、午後1時30分、午後2時30分)宮内庁職員によるガイドツアーが開催され、事前予約は不要で無料で参加できます。

初めての方は、ただ単に御所内を見て回るのと宮内庁職員によるガイドを聞きながら、見学するのとでは満足度が大きく変わりますので、せっかく行くのならガイドツアーに参加されることをお薦めします。

京都御所、一般公開の見どころを紹介

京都御所の一般公開に実際に行って来た時の様子をシェアします。

出入り口は京都御所の西側に面する「清所門」で、まずこちらで手荷物検査がありますので鞄の中を職員の方からチェックを受ける必要があります。

手荷物検査をうけたらいよいよ「京都御所」内の見学を順路に沿って進んでいきましょう。

宜秋門(ぎしゅうもん)

檜皮葺切妻屋根四脚門で上皇や宮家、及び廷臣が正式に参内する際にここを通って御所内へと入る門で、通称「公家門」とも称されていました。

ちなみに諸国の大名たちはこの門を通ることを許されず、紫宸殿からさらに遠い、「清所門」からでないと御所への参内は許されていませんでした。

御車寄(おくるまよせ)

宜秋門のすぐ近くに位置し、高位な貴族をはじめ、身分の高い客人が参内した際に儀式や天皇との対面に使用された玄関。

諸大夫の間、清涼殿、小御所と廊下で繋がっています。

諸大夫の間(しょだいふのま)

天皇に対面するため、正式な御用で参内した公家、将軍家の使者の控えの間として使用された建物。

奥の方から身分が高い者、手前の方に来るにつれて身分が低い者が通される部屋となっており、奥から「虎の間」「鶴の間」「桜の間」と襖の絵ごとに部屋の呼び名が決まっています。

ちなみに「虎の間」「鶴の間」へは「御車寄」から参入しますが、「桜の間」を使用する場合は、建物いちばん手前の沓脱石から参入していました。

さらに身分の低い大名は沓脱石をあがってすぐの縁側でそのまま待たされた、と云われます。

新御車寄(しんみくるまよせ)

こちらは大正天皇即位の礼が紫宸殿で行われた1915年(大正4)に馬車による行幸に対応する新しい玄関として新設されました。

天皇が御所の南面から出入りされた伝統を踏まえ、同じ南向きに建てられました。

建礼門(けんれいもん)・承明門(しょうめいもん)

建礼門は京都御所の南向きにある正門でかつて紫宸殿で行われる即位の礼など重要な儀式のときのみ使用されていました。

現在は、天皇陛下、国賓が来られる際のみ開門される、格式の高い門として有名です。

また建礼門が京都御所への入口であるのに対し、建礼門入ってすぐの承明門は、紫宸殿への入口としてこちらも格式の高い門となっており、朱塗りの豪華絢爛な建物となっています。

かつては紫宸殿南庭の南におかれた檜皮葺(ひわだぶき)の門で中世に一度廃絶しましたが,儀式に用いる重要な建造物として,再建されました。

紫宸殿(ししんでん)

京都御所になかでも最も格式の高い正殿として、即位の礼をはじめ様々な儀式が行われてきた由緒ある建物。

TVドラマの撮影などでもよく登場する建物で、現在の紫宸殿は1855年(安政2)に再建されたものですが、平安時代の建築様式が用いられています。

1868年(慶応4)に「五箇条の御誓文」発布の舞台、かつ明治、大正、昭和天皇と三代にわたって即位の礼がこの紫宸殿で執り行われました。

紫宸殿から南正面を向いて左側に「左近の桜」、右側に「右近の橘」がそれぞれ配されています。

春興殿(しゅんこうでん)

1915年(大正4)の大正天皇の即位の礼に際して、東京皇居の賢所かしこどころから三種の神器のひとつ、神鏡がこちらに祀られています。

昭和天皇の即位の礼でも使用されたのですが,かなり老朽化が進んでいたため,2017年(平成29)から2019年(平成31) にかけて修復が行われ,造営当時の外観となっています。

清涼殿(せいりょうでん)

平安時代中期(10世紀頃)から天皇のお住まいとして使用されていた御殿で政事や祭事などの重要な儀式が行われた場所でもあります。

スポンサーリンク

1590年(天正18)に御常御殿に天皇のお住まいが移られてからは、主に重要な儀式の際にのみ使用されてきました。

正面から眺めると「光る君へ」の世界観が広がり、臨場感あふれる光景が遠目に見ることができます。

小御所(こごしょ)

武家の世の中になってきた鎌倉時代以降に建てられた御殿で、天皇と将軍、大名など武家との対面、儀式に使用されました。

明治維新の際に、将軍に対する処置を定めたという「小御所会議」が行われたことでも有名です。

上段、中段、下段の間の3室のまわりには広い板敷(廂)が付いており、様々な儀式に使用されてきた実用性の高い建物でしたが、1954年(昭和29)に焼失、1958年(昭和33)に再建されたものです。

御池庭(おいけにわ)

欅橋が架かる池を中心とした回遊式庭園で前面は洲浜で舟着への飛石が配置されています。

欅橋はかつてイギリスのエリザベス女王陛下が日本を訪れた際に橋上から鯉に餌をおやりになったことでも有名です。

御学問所(おがくもんじょ)

1613年(慶長18)に清涼殿から独立した御殿で天皇が学問をされる場所、御読書初や和歌の会などが行われてきました。

御学問所を造った理由として徳川家康がしっかり政権を握るため、天皇陛下に学問に専念してもらう意図があったのでは?という説もあります。

1867年(慶応3)に明治天皇による「王政復古の大号令」の舞台となったことでも有名です。

御常御殿(おつねごてん)

清涼殿内に設けられるようになっていた常御所が1590年(天正18)に建物として完全独立したもので天皇のお住まいと儀式と対面の場としても使われてきました。

内部は全て畳敷きの15室からなり、神器を納める「剣?の間(けんじのま)」や天皇の寝室「御寝の間」などがあります。

御内庭(ごないてい)

曲水の遣り水を流し、土橋や石橋が架かり、そして灯籠や庭石を配した風情豊かな庭。

庭園内には地震が起こった時に天皇が身を置かれる「地震殿」があります。

御三間(おみま)

御常御殿の南西に位置する建物で東から上段の間、中段の間、下段の間と呼ばれ、各部屋の障壁画を庭から拝見することができます。

御三間も板敷(廂)がはっきりしており、三つの部屋があることが明確に分かる外観となっています。

すぐ南側には御学問所の建物があり、その間を通り抜けると御台所跡へと出ることができ、春は桜、秋は紅葉が楽しめるスポットになっています。

京都御所拝観の所要時間

京都御所の拝観に要する時間ですが、ガイドツアーでない場合30~40分もあれば、順路に沿って見学できます。

但し、詳しい解説がなく、風景と建物をそれぞれ眺めるばかりでせいぜい立て看板の紹介を読むだけなので初めての人は宮内庁職員によるガイドツアー(無料)をお薦めします。

ガイドツアーの話を聞きながらイメージを膨らませて見学するコースだと所要時間は、御所内でのフリータイムを含めて約50分程度となります。

京都御所へのアクセスと駐車場について

●京都御所(京都御苑内)
TEL:075-211-1211(宮内庁京都事務所)
〒602-8611 京都府京都市上京区京都御苑3
■拝観時間 9:00~15:20(最終退出16:00)
■拝観料金 無料
■拝観休止 ※必ず宮内庁HPカレンダーを要確認
・月曜日(祝日の場合は翌日)
・年末年始(12月28日から1月4日)
・行事等の実施のため,支障のある日
■アクセス 市営地下鉄烏丸線「今出川駅」が便利
・市営地下鉄/「今出川駅」下車、乾御門まで徒歩5分、
・京都駅より市バス/4・17・205系統「府立医大病院前」下車、徒歩約7分
・四条河原町より市バス/3・4・17・37・59・205系統「府立医大病院前」下車、徒歩約7分
■駐車場  中立売駐車場(3時間まで800円、以後30分毎100円)


国内ランキング

まとめ

京都御所の一般公開について今回は紹介させて頂きました。

かつての日本の中心とされてきた「京都御所」内部の一般公開が通年で予約なしででき、かつ一日4回の宮内庁職員によるガイドツアーまで含め、無料で見学ができるのは魅力的ですね。

春の桜シーズン、秋の紅葉シーズンは多くの観光客、インバウンドで混雑しますが、時期をずらして、かつ朝一番の時間帯であれば、比較的ゆったり観光ができるのがうれしいですね。

また、京都御所は京都御苑内にあるので見学後は、御苑を散策するのもお薦めで2024年は12月下旬に訪れても紅葉が楽しめました。

オーバーツーリズムが叫ばれ、京都観光地はどこに行っても混雑してる、といいますが、京都御苑は敷地も広大でそれほど混雑することもなく、ゆったりした時間を楽しむことができるのでぜひ、京都観光の際に訪れてみてはいかがでしょうか?

スポンサーリンク
この記事を書いた人
Kyotaro

京都在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の53歳、フツーの会社員。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

Kyotaroをフォローする
神社仏閣(観光)
Kyotaroをフォローする
京都はんなりずむ

コメント

タイトルとURLをコピーしました