「京都府庁旧本館」モダン建築の魅力を徹底解剖!無料で見学できるって本当?

モダン建築
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都には街中にひっそりと佇むレトロな近代建築も隠れた名所がたくさんあります。

今回ご紹介するのは、御所西エリアの「京都府庁旧本館」です。

京都府庁・旧本館

「京都府庁って、普段から一般の人が中に入って見学できるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?

実は、その歴史的な価値から、絶対にハズせない見どころポイント、カフェまで魅力満載のモダン建築なのです。

「京都府庁旧本館」の季節ごとの楽しみ方まで、魅力を余すことなくシェアします。

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京都府庁・旧本館の歴史と建築としての価値

エントランス

京都府庁旧本館、実はモダン建築としてとても貴重な建築ってご存知でしょうか?

その歴史と建築としての価値について紐解いていきましょう。

京都府庁旧本館は、1904年(明治37)12月20日に竣工しました。

当時の新聞に掲載された完成予想図

驚くべきは「創建時の姿を留める現役の官公庁建物」としては日本最古の歴史を誇っています。

その歴史的・文化的価値の高さから、2004年(平成16)には国の重要文化財にも指定されました。

設計を手がけたのは、京都府の技師であった松室重光(まつむろしげみつ)氏。

松室重光は京都の社寺建築の修復などにも携わった人物で、西洋の技術を取り入れつつも、日本人の感性に響く美しい空間を作り上げました。

外観は、ヨーロッパの宮殿を思わせるクラシカルなネオ・ルネサンス様式。

正面玄関を中心に左右対称に大きく翼を広げたようなデザインは、圧倒的な品格と美しさを醸し出しているのが特徴です。

木の温もりを感じる和洋折衷様式の建築

一方で、内部には日本の伝統的な木造建築の技法や職人技が随所に散りばめられており、まさに和洋折衷の極みとも言える、まるでひとつの工芸品のような建築。

その魅力を余すところなく見ていきましょう。

京都府庁旧本館の見どころ

実際に旧本館を訪れたら絶対に見ておきたい見どころポイントを、「旧本館全体」「旧議場」「正庁」「旧知事室」の4つの項目に分けてそれぞれ紹介していきましょう。

1)旧本館(全体)

どこを切り取っても絵になる「大正ロマン」な空間一歩足を踏み入れると、そこには外の喧騒を忘れさせる静けさと、美しいノスタルジックな世界が広がっています。

これぞ「モダン建築」という風情を感じさせてくれる、しかも無料で一般向けに公開されている希少な建築でした。

大理石の階段と赤絨毯

正面玄関をくぐると、まず目に飛び込んでくるのが、豪華な大理石の重厚な階段と、そこに美しく敷かれた赤い絨毯です。

クラシック映画のワンシーンのような優雅さで、絶好のフォトスポットになっています。

明治の面影を遺す「手吹きガラス」

ガラス越しの景色が歪んで見える吹きガラス

廊下や各部屋の窓に注目してみてください。

現在の平らなガラスとは違い、よく見ると表面が少し歪んでいたり、気泡が入ったりしています。

これは明治時代当時の「手吹き」で作られた貴重なガラスがそのまま残っている証拠です。

窓越しに眺める景色が優しく波打つ様子は、どこかレトロな愛おしさを感じさせます。

中庭を囲むロの字型の回廊

建物は中庭をぐるりと囲む「ロの字型」に設計されており、どこまでも続くような美しい回廊を歩くだけでも贅沢な気分を味わえます。

春になるとここはまさに隠れた桜名所になり、満開の桜とモダン建築が醸し出す古き良きノスタルジーを感じさせる、そんな場所へと変貌を遂げるのです。

2)旧議場

旧議場

府県庁舎の模範となった、厳かでエレガントな円形議場旧本館の西側に位置する「旧議場」。

明治から大正、昭和にかけて数々の歴史的な議論が交わされた場所です。

旧議場の議長席

現在は、本会議で使用されることはありませんが、映画やドラマのロケでも使用されることがあります。

今回は旧議場の2階傍聴席にもあがりたかったのですが、訪ねた時は非公開、上からの写真撮影は叶いませんでした。

半円形に並ぶ議員席と吹き抜け

半円形に並ぶ議員席

議長席を中心にして、60の議員席がきれいな半円形に配置されています。

天井は美しい吹き抜けになっており、2階部分には傍聴席が設けられています。

光が降り注ぐアーチ窓

アーチ窓から光が注ぐ議場

壁上部には美しいアーチ型の縦長窓が並び、そこから優しく自然光が差し込む様子はどこか教会のようなエレガントな雰囲気を醸し出しています。

この素晴らしいデザインは、その後の日本各地の府県庁舎建築の模範(モデル)になったと云われています。

3)正庁(せいちょう)

正庁(せいちょう)

これぞ!和洋折衷の極み!!ともいうべき、公式行事が行われた最も格式高い部屋です。

2階の正面中央にある「正庁」は、知事の着任式や各種の重要な公式式典、さらには天皇陛下をお迎えする大礼の際の記念晩餐会などにも使われた、館内で最も格式の高い特別な部屋です。

圧巻の「折上小組格天井」

日本の最高格式の建築に使われる「折上小組格天井」

西洋風のシャンデリアが輝く部屋。

天井を見上げると、日本の最高格式の建築に使われる「折上小組格天井」という、非常に精巧な和の木組み技法が使われています。

西洋のドレスを着た貴賓が、和の技巧を尽くした天井の下で集うという、当時の最先端の美意識が詰まっています。

当時の技術力の高さを伺い知ることができます。

額縁門から望む景色

正庁から望む正門

正庁の窓からは、正面の門がまるで絵画の額縁のように見えるポイントがあり、建築好きにはたまらない計算された美しさを堪能できます。

この景観の素晴らしさは実際に行ってみないと伝わりません。

4)旧知事室

旧知事室

歴代の京都府知事が歴史を紡いだ、重厚感あふれる部屋で明治から1971年(昭和46)まで、実際に歴代の京都府知事が執務を行っていたリアルな部屋です。

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Kyotaroが生まれた頃は、まだ“現役の知事室”として活躍していたんですね。

食堂のすぐ隣という、ロケーションも良い。

創建当時の重厚な家具と暖炉

暖炉

部屋の中には、当時知事が実際に使用していたとされる重厚な特注の大理石の暖炉や、高級感あふれるクラシックな木製家具がそのまま保存されています。

知事の視点を疑似体験

知事室デスクに置かれた昔懐かしい電話

部屋の窓からは美しい中庭が見下ろせるようになっており、「かつての知事たちも、ここで激務の合間に庭を眺めてホッと一息ついていたのかな」と思いを馳せることができます。

5)旧本館カフェ「salon de 1904」

旧本館の見学と一緒に絶対に立ち寄ってほしいのが、館内1階にあるお洒落なカフェ「salon de 1904(サロン・ド・イチキューゼロヨン)」です。

前田珈琲がプロデュースするレトロカフェ

こちらは京都の老舗喫茶「前田珈琲」がプロデュースしており、旧本館で実際に使われていたアンティーク家具などが配された、最高にクラシカルな空間で食事や珈琲を楽しめます。

「salon de 1904」店内の様子

旧本館カフェ「salon de 1904」は、朝8時から営業しているので、見学前の優雅なモーニングとして利用するのもおすすめですよ。

「salon de 1904」おすすめの3つのメニュー

オリジナルブレンド「龍之介」

前田珈琲を代表する看板ブレンドコーヒー「龍之介」

前田珈琲を代表する看板ブレンドコーヒーです。

厳選された完熟豆を使用し、ネルドリップで丁寧に淹れられた一杯は、程よい酸味とコクがあり、レトロな空間にこれ以上ないほどマッチします。

名物ナポリタン

喫茶店の定番・ナポリタン

喫茶店の定番、どこか懐かしい味わいのナポリタンスパゲッティです。

太めの麺に特製ケチャップソースがしっかりと絡み、お洒落な洋館の中で食べると、まるでハイカラな明治・大正時代に食事をしているような贅沢な気分になれます。

味付けがやや甘く、食欲をそそられる、そんな逸品です。

ふわふわ玉子サンド

ふわふわの出汁巻き風たまごをサンド

「これぞ京都の玉子サンド!」という、たっぷりのバターで焼き上げられた、熱々でぶ厚い焼き玉子(出汁巻き風)を挟んだ大人気サンドウィッチです。

一口食べるとパンの柔らかさと玉子のふわふわ食感、そしてアクセントのからしマヨネーズの風味が口いっぱいに広がり、ボリューム満点ながらペロリと平らげてしまいます。

季節ごとの楽しみ方と春の桜情報

京都府庁旧本館の中庭(インナーコート)

京都府庁旧本館は、建物自体はもちろん、四季折々に表情を変える「中庭(インナーコート)」も大きな見どころ。

その中に建つと時間がとまり、当時にタイムスリップしたかのような感覚になります。

春の桜情報

春になるとぜひお薦めしたいのが、知る人ぞ知る桜の名所と「観桜祭」です。

旧本館が最も華やかに彩られるのが春の桜が咲く頃。

中庭には数種類の素晴らしい桜が植えられており、隠れた桜の穴場スポットとして人気を集めています。

祇園しだれ桜の孫桜

中庭の中心に佇む見事な円山公園の「祇園しだれ桜」の系譜を引く(孫にあたる)しだれ桜は圧巻の一言。

レンガ造りのレトロな建物と、淡いピンク色のしだれ桜が重なり合う光景は、ここでしか見られない唯一無二の美しさを誇ります。

容保桜(かたもりざくら)

かつてこの地にあった「京都守護職屋敷」にちなみ、会津藩主・松平容保の熱い思いから名付けられた、非常に珍しい品種の桜(ヤマザクラの一種)も咲き誇ります。

「観桜祭(かんおうさい)」の開催

ライトアップされた枝垂れ桜が幻想的な中庭「観桜祭」

桜の開花時期(例年3月下旬~4月上旬)に合わせて、普段は入れない時間や特別な公開を行う「観桜祭」が開催されます。

音楽コンサートや物産展などが催され、歴史的建築が華やかな春の熱気に包まれます。

※お出かけの際には、事前に最新情報をお確かめの上、お出かけ下さい。

秋の楽しみ方

秋には中庭の木々が美しく色づき、レトロな洋館と紅葉のコントラストを楽しめる「観芸祭」が開催されます。

また、例年11月上旬頃に開催される「京都モダン建築祭」などの特別なイベント期間には、普段は閉じられているエリアの限定公開が行われることもあるので、あらかじめ公式情報をチェックしてお出かけすることをおすすめします。

京都府庁旧本館の見学詳細・アクセスについて

最後に京都府庁旧本館へお出かけする際の見学基本情報をまとめました。

一般公開の日時が少し変則的なので、訪れる際は最新情報に注意してくださいね。

●京都府庁旧本館
TEL:075-414-5432
〒602-8041 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町1
◆見学料金 無料(誰でも自由に受付なしで入場できます)
※10名以上の団体は要予約
◆公開時間 10:00 ~ 17:00
◆公開日  火曜日 ~ 金曜日、第1・第3・第5土曜日
※月曜日、日曜日、祝日、第2・第4土曜日、年末年始は休館。
 ※現役の庁舎として会議などで一部使われている部屋は日によって見学できない場合があります。
◆アクセス
・京都市営地下鉄 烏丸線「丸太町駅」から徒歩約10分
・市バス「府庁前」バス停下車すぐ
◆駐車場  なし※周辺コインパークを利用


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まとめ

京都府庁旧本館のノスタルジーな廊下

京都府庁旧本館は「本当に無料でいいの?」と思ってしまうほど、明治の高度な職人技と西洋の美しいデザインが詰まった素晴らしい重要文化財、モダン建築でした。

お寺や神社とはまたひと味違った、京都の歩んできた近代の歴史やロマンを肌で感じることができます。

美しい大理石の階段を上り、明治の光が差し込む旧議場を眺めた後は「salon de 1904」で美味しい珈琲とふわふわの玉子サンドをいただく……。

そんな優雅でゆったりとした大人の京都時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

次回の京都観光ルートに、ぜひ組み込んでみてください。

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この記事を書いた人

京都市在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の55歳、フツーの会社員からフリーランスに転身。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

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