三十三間堂の拝観料と所要時間は?見どころと池泉回遊庭園を紹介

神社仏閣(観光)
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京都在住のブロガーKyotaroです。

京都の「三十三間堂」といえば、長~いお堂を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

かつては境内に全長120mある本堂があるのみ、長くて写真に収めるのも大変な外観を眺めて本堂内に安置される約1,000体の仏像を拝観するだけでした。

そんな「三十三間堂」境内に2021年3月に池泉庭園が完成しましたので見どころと併せて紹介します。

詳しく見ていきましょう。


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三十三間堂の拝観料と拝観所要時間について

三十三間堂は正式名称を「蓮華王院」といい、国宝に指定されています。

長いお堂(本堂)は全長約120mあり、正面の柱間が33あるので「三十三間堂」と呼ばれ、今日に至ります。

三十三間堂の歴史と併せてここでは拝観料と拝観にかかる所要時間について紹介します。

三十三間堂の歴史

歴史は古く、1164年(長寛2)に現在の阿弥陀ケ峯にあった後白河上皇・院政庁「法住寺殿(ほうじゅうじどの)」の一画に平清盛が造進した寺院です。

完成後、80年余りで焼失しますが、すぐ復興に着手、1266年(文永3)に再建された後、室町、桃山、江戸そして昭和の4回に及ぶ大修理を経て700余年もの歴史を誇ります。

拝観料

三十三間堂の拝観料は大人600円、中高生400円、小学生300円となっています。

25名以上は団体料金が適用され、各50円引きとなります。

境内の本堂内の拝観と庭園、本堂回りを散策することができます。

ちなみに三十三間堂には、年に3回拝観料が無料になる日があるので紹介しておきましょう。

1月中旬の日曜日に行われる大的大会、3月3日の春桃会、5月御本尊の縁日にあわせて行われる五月会(さつきえ)の3日間は拝観無料となります。

※詳細は各自HPでご確認下さい。

所要時間

三十三間堂の拝観にかかる所要時間ですが、普通に拝観するなら40分程度でひと通り境内を見て回ることができます。

所要時間ですが本堂30分、庭園10分で合計40分という計算です。

最大の見どころが本堂内に安置されている1001体の仏像、観音像なのでここをじっくり拝観したり、御朱印を頂くとなるとプラス10~20分は時間を要します。

その場合の所要時間は50分から1時間程度は必要です。

また本堂東側にある「池泉式回遊庭園」は遊歩道に沿って歩くことができ、見学に10分程度必要です。

三十三間堂に2021年春に完成した池泉式回遊庭園

三十三間堂の本堂東側に2021年3月「池泉式回遊庭園」が整備されました。

もともと1961年(昭和36)の後白河上皇770回忌記念事業の際、昭和の名作庭家といわれた中根金作氏によって庭園が造園されていました。

2021年3月、中根金作氏の孫にあたる中根行宏氏、直紀氏兄弟によって三十三間堂の往時の姿を再現するべく、尽力され、整備された庭園がお目見えしました。

庭園は境内の「夜泣泉」を挟んで南北に広がり、季節の花々も楽しめる、緑豊かな池泉式回遊庭園となっています。

限られたスペースのなかで三十三間堂と調和した美しい庭園の登場により、以前の「三十三間堂」とは違った印象を受けました。

拝観に訪れた当日も庭師さんによる整備が行われており、かなりお庭の手入れに力を入れておられます。

庭園越しに見るお堂はまた格別です。

三十三間堂の見どころは本堂内1001体の観音像

続いて三十三間堂の見どころについて紹介します。

三十三間堂といえば、全長約120mのお堂で正面の柱間が33ある事からその名で親しまれています。

全長約120mある本堂内には端から端までずらり、並ぶ観音像の数はなんと1001体という圧巻の景観を見学することができる、日本唯一の千体観音堂として有名です。

国宝に指定される三十三間堂こと「蓮華王院」に安置される、同じく国宝観音像群の見どころについてまとめました。

※堂内は写真撮影禁止のため、パンフレットの写真となります。

国宝・十一面千手千眼観世音と千体観音立像

三十三間堂の中央には巨像の中尊、国宝「十一面千手千眼観世音(じゅういちめんせんじゅせんげんかんぜおん)」があり、圧倒的な存在感があります。

この中尊を挟んで左右に各500体の国宝観音像が安置されており、併せて1001体の御本尊という圧倒的な景観の堂内。

「十一面千手千眼観世音」は檜材寄木造りとなっており、頭上11の顔と40種の手が表現されている国宝で大仏師湛慶が82歳の時の造像で鎌倉期1254年(建長6)の名作と云われます。

国宝の風神・雷神像

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三十三間堂の堂内両端に雲座に乗せられた風神・雷神像が安置されており、ひと際躍動感に満ち溢れた力強さが伝わってきます。

もともと空想の二神ですが、もとは天候など自然への脅威や感謝の気持ちから風雨をつかさどる「五穀豊穣」の神々として信仰されたのが始まりと云われています。

いずれも鎌倉期の名作で国宝に指定されています。

国宝観音二十八部衆像

1000体の観音像の前列、中尊こと「十一面千手千眼観世音」の四方に安置される個性豊かな28体の国宝に指定された仏像を「国宝観音二十八部衆像」と総称しています。

千手観音とその信者をまもる神々とされ、インド起源の観音像がほとんどで神話的な姿が表現された造りとなっている。

中尊同様に檜材寄木造りで仏像の手や顔をそれぞれ別に刻んで接着、漆塗りによる彩色仕上げを施しており、眼球に水晶をはめ込む「玉眼」が用いられています。

後白河上皇居院政庁「法住寺殿」址

「法住寺殿」は1158年(保元3)8月に後白河天皇が皇子である二条天皇に譲位し上皇となったのち、約30年にわたり院政を行った政庁のことです。

院政とは上皇が天皇に代わって政権運営を行うという現代では考えられないような特異な政治形態のことでその権力の偉大さが伝わってきます。

日本の歴史では上皇になると天皇が暮らす御所とは別の場所に専用の「院御所」を造営するのが通例であり、後白河上皇もその前の白河上皇・鳥羽上皇の両帝に習ったものです。

このように当時は天皇が譲位する都度、大規模な土木工事が行われ、後白河院も譲位直後に「院御所」の造営に着手し、東山の麓から鴨川河岸まで広大な敷地であったとされる。

この広大な敷地はその地名をとって「法住寺殿」と名付けられたのです。

法然塔(名号石)

1204年(元久元)3月、土御門天皇が「蓮華王院」で後白河法皇の13回忌を行った際に請いを受けた法然上人が「六時礼讃(ろくじらいさん)」という法要を修した遺蹟。

この「法然塔」は「法然上人霊場」のひとつに数えられ、今でも多くの方が参拝に訪れる場所となっています。

本堂の東側に整備された池泉回遊式庭園のなかに今でも静かに佇んでいます。

夜泣泉

三十三間堂が創建された翌年1165年の6月7日にひとりの堂僧がお告げによって発見したという霊泉で「古今著聞集」にもその記録が残されています。

夜のしじまに水の湧きだす音が人が“すすり泣く”声に似てることから“夜泣き”泉と言われるようになり、いつの頃からか傍らに地蔵尊が奉られるようになりました。

そのことから幼児の“夜泣き封じ”に御利益があるとして地蔵さまの「前掛け」を持ち帰り、子供の枕に敷くことで“夜泣き”が収まるといいます。

本堂東側の南北に広がる「池泉式回遊庭園」のちょうど真ん中、本堂の中心付近に位置しており、パッと見は手水舎のようにも見えます。

南大門と太閤塀(重要文化財)

1595年(文禄4)に豊臣秀吉が大仏殿方広寺の南門として築いた「南大門」は三間一戸の八脚門であったと云われています。

それに続く築地塀は高さ5.3m、長さ92mという堂々たる建造物として瓦には太閤桐の文様を用いていたことから「太閤塀」と呼ばれていました。

桃山時代の華やかな文化を感じさせる気風に満ち溢れた遺構として三十三間堂境内に残されています。

久勢大明神稲荷社

境内の南西角付近にある境内末社。

開運招福、心願成就の御利益があります。

この付近から北向きに三十三間堂の西側の外観を眺望することができます。

三十三間堂へのアクセスと駐車場について

●三十三間堂(蓮華王院)
TEL:075-561-0467
〒605-0941 京都府京都市東山区三十三間堂廻り657
■拝観料金 大人600円 中高生400円 小学生300円
■拝観時間 ※季節により異なる
4月~11月15日 8:30~17:00
11月16日~3月 9:00~16:00
※受付終了は30分前
■アクセス ※京都国立博物館の南向い
・JR京都駅より市バス100・206・208系統「博物館三十三間堂前」下車すぐ
・JR京都駅より徒歩約18分
・京阪電鉄「七条駅」下車、徒歩約6分
■駐車場  参拝者用無料駐車場あり(50台)


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まとめ

今回は蓮華王院、通称・三十三間堂の見どころについてまとめました。

周辺には京都国立博物館や妙法院門跡、智積院、豊国神社などのスポットが点在し、京都駅からも徒歩圏内という便利な立地となっています。

エリア的にすぐ北側には東山音羽山があり、清水寺までも徒歩圏内にあるので周辺観光と絡めて効率よく観光することもできます。

2021年3月に整備された池泉式回遊庭園はコンパクトながらもとても美しい景観でお堂とのコントラストが美しい風景を創り上げ、三十三間堂の魅力の一つになっています。

圧巻の1001体観音像は必見の価値あり、お参りすればかなりの功徳が得られるやもしれません。

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