“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
今回は2006年に京都市、京都精華大学の共同事業で始まった日本初、マンガの総合ミュージアム「京都国際マンガミュージアム」の紹介です。
京都市だけでなく、事業者として京都精華大学も関わっているほど、マンガとはもはや日本が世界に誇る文化なんだなぁ、と感じる一日となりました。
そんな日本初のマンガをテーマにしたミュージアム・図書館の見どころ、気になる所要時間、最寄駅を紹介します。
京都国際マンガミュージアムの見どころ
京都国際マンガミュージアム、もとは統廃合によって廃校となった小学校の建物をリノベーションして建てられた施設であり、小学校が建つ前には、徳川時代の金座、銀座や二条良基の邸宅「二条殿」があった場所としても有名です。
何かしらの史跡に現在の建物がたっているのは京都ならではですね。
しかも京都国際マンガミュージアムの前身である龍池小学校はあのノーベル生理学・医学賞を受賞された本庶 佑先生の出身学区でもある、そんな歴史を肌で感じることができる展示も一緒に楽しめる図書館のようなミュージアムです。
わかりやすく説明すると1階が少年マンガ、2階が少女マンガ、3階が青年マンガのそれぞれフロアとなっており、ジャンル別に分けられていてとても分かりやすくなっています。
また、日本マンガの海外版も設置されており、海外の観光客が利用しておられましたが、改めて海外における日本マンガの人気ぶりがよくわかります。
早速、館内のみどころについて紹介していきましょう。
2024年7月から入館料と開館時間が改定
実は、京都国際マンガミュージアムですが2024年7月より大人の入館料が900円→1,200円に改定となりました。
中高生400円、小学生200円の入館料に変更はありません。
また、開館時間ですが、7月1日より10時30分開館、17時30分閉館がそれぞれ30分前倒しとなり、10時開館、17時閉館にそれぞれ改定となっています。
最終入館は閉館時間30分前となります。
新型コロナの5類移行、円安の影響をうけて海外からのお客様も急激に増えており、その影響もあるんですかね?300円の改定はなかなかの値上げです。
メインギャラリー・マンガの殿堂
入館後にまず、目指していただきたいのが2階にあるメインギャラリーです。
ここは「マンガの殿堂」とも呼ばれ、「マンガって何?」というテーマに沿って、マンガの歴史を日本を代表する産業として振り返る展示がされています。
また壁沿いには年代別にマンガやマンガ雑誌が並ぶ圧巻の本棚がずらーり並んでおり、日本マンガの足跡を辿ることができます。
刊行された少年ジャンプが年代ごとに並ぶ姿にKyotaroもつい見入ってしまいました。
実際の校正紙や台割などの展示も見ることができました(※訪問時の期間限定展示)。
マンガ家の手
同じく2階のギャラリー6には石膏で造られたマンガ家の手が展示されたスペースがあります。
部屋の中央にはグランドピアノが設置されていた跡が遺されており、日本を代表するマンガ家の手とともに歴史を感じる部屋になっています。
あなたの推しのマンガ家の手を探してみては如何でしょうか?
※残念ながら室内は写真撮影禁止のため、画像はありません。
館長室
同じく2階には館長室がありますが、館長の他、おもに会議などでも使用される部屋だとか。
中には入れませんが、館長室横には「大マンガラクタ館」というレトロ感たっぷりのマンガが展示がされています。
マンガって昔々から日本人にとって娯楽として欠かせない“存在”だったことが伝わる空間です。
紙芝居小屋
2階にある紙芝居小屋では、昔懐かしい「紙芝居」実演コーナーがあります。
1日2回、決まった時間になると紙芝居が行われるのですが、ちょっと覗いてみると外国人観光客ばかりで少し驚かされました。
海外の人たちからすれば、異文化に触れる機会ということになるのでしょうか。
あまりの人の多さに部屋はいっぱいいっぱいになっていました。
室内では、紙芝居に欠かせない水あめの販売もあり、昔懐かしい体験ができるスペースとなっています。
龍池歴史記念館
京都国際マンガミュージアムの前身、「龍池小学校」の歴史を展示したコーナーでここではマンガとは関係なく、小学校の当時の風景などを写真で振り返ることができます。
歴代校長の写真も小学校当時のものでしょうか、展示されており、どこか昭和の小学校を思い出させてくれる展示室になっています。
一角に先ほど紹介した、本庶 佑先生にまつわる紹介もされています。
館内には廊下や折り返しの階段、アーチ形の建築様式など建築遺産としての希少価値の高さを感じさせる場所もあるので併せてぜひご覧いただきたい、と思います。
まさにマンガだけでなく、京都の小学校の歴史も肌で感じることができる立派な建物を感じて貰えます。
火の鳥オブジェ
館内のシンボリックな展示となっている「火の鳥」のオブジェはその壮大さ、リアルさに圧倒されます。
言わずと知れた日本を代表するマンガ家・手塚治虫さんの作品に登場するキャラクターで手塚ワールドのなかで最もファンタジーを感じさせる存在「火の鳥」が目の前にリアルに見ることが2階通路沿いに見ることができます。
1階からも見上げることができますが、2階通路から見るのがおすすめです。
校長室
2階から1階に降りてくると龍池歴史記念館の真下にあたるのが「校長室」です。
当時の面影を残し、室内にあるソファ、テーブル、90歳といわれる振り子時計、天井のライト、校庭を眺める特殊ガラスの長窓など子供の頃、入れなかった校長室内部の様子が展示されています。
中に入ることはできませんが、入口から一室の様子を眺めることができる展示となっており、こちらも必見です。
マンガ工房
1階のマンガ工房では土日祝限定で実際に現役のマンガ家が原稿用紙に下描きしてマンガが完成するまでの制作実演の様子を見ることができます。
またマンガ家志望の人は、その場で直接アドバイスを受ける(有料)こともできます。
開催日の11:00~17:00まで(昼休みあり)実演をしておられるのでぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
マンガ万博
マンガ万博とは入口入ってすぐの場所にあるイベントスペースですが、Kyotaroが訪れた際には似顔絵コーナーになっていました。
最近はあまり見なくなりましたが、作家さんにその場で15分程度でそっくりな似顔絵を描いてもらう有料サービス(ひとり2,000円~)ですが、記念になるので昔から人気のコーナーです。
ここも外国人観光客の方で賑わっていましたね、日本へ旅行に来た記念に、というところですかね。
ミュージアムショップ
受付の前にあるミュージアムショップでは、オリジナルグッズのほか、企画展やイベントにまつわる関連商品など約3,000点のグッズをお買い求めいただくことができます。
昔懐かしのアニメグッズなど、つい買ってしまいそうになるコーナーなのでKyotaroは衝動買いを避けるため早々に撤収しました。
そのため写真もないのですが、ぜひ訪れた際には立ち寄ってみましょう。
京都国際マンガミュージアムの所要時間と最寄駅について
さて京都国際マンガミュージアムを訪れる際に気になるのが、滞在に要する所要時間、そしてアクセス、最寄駅ですね。
アクセスは京都街中にあるため、駅近でとても便利なのですが、滞在時間は目的により変わるので一概に言えませんが、およその目安時間を紹介させて頂きます。
京都国際マンガミュージアムの所要時間
京都国際マンガミュージアムでの所要時間は、展示を見る博物館や美術館のような視点で訪れるなら1時間から1時間半もあれば充分です。
が、マンガとともに育ってきた日本人ならつい“推しのマンガ”を読んでみたり、展示コーナーでもマンガの歴史を懐かしく振り返ると2時間以上、半日は必要です。
またマンガを楽しむことまで想定している場合は、朝から夕方まで滞在することも可能です。
京都国際マンガミュージアムの入館券は当日であれば再入場も可能なチケットになっているので、例えば昼食、ランチタイムに一度外に出て食後、再び戻ってくることもできます。
また春や秋などマンガを旧校庭でもあったグラウンドで楽しむこともできるのが京都国際マンガミュージアムの目玉の一つにもなっていますので、そこまでになると開館時間フルタイムとまでいかずともほぼ一日は楽しめてしまう場所ということがおわかり頂けたのではないでしょうか。
京都国際マンガミュージアムの最寄駅
京都国際マンガミュージアムの最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線の「御池駅」北改札口2番出口から徒歩1分以内の距離です。
京都駅から五条、四条に次ぐ3つ目の駅、京都の繁華街「四条烏丸」からひと駅というアクセスに関しては非常に便利な好立地を誇ります。
地下鉄でのアクセスがいちばん便利なのですが、京都市営地下鉄1Dayチケットを利用してる場合は、受付で提示すると入館料が2割引(大人960円)になる特典がありますのでぜひ活用しましょう。
京都国際マンガミュージアムのアクセスと駐車場について
●京都国際マンガミュージアム
TEL:075-254-7414
〒604-0846 京都府京都市中京区金吹町452
■入館料金 大人1,200円 中高生400円 小学生200円
※団体20名様以上は2割引き
■開館時間 10:00~17:00(最終入館16:30)
■休館日 毎週水曜日、年末年始、メンテナンス期間
※水曜日が祝日の場合は開館、翌日が休館
■アクセス
・京都市営地下鉄烏丸線「御池駅」より徒歩1分
・阪急京都線「烏丸駅」より徒歩10分
■駐車場 なし ※周辺コインパーク利用
まとめ
京都国際マンガミュージアムの紹介、いかがでしたでしょうか?
日本初のマンガをテーマにしたミュージアムということで2006年に開館しましたが、関係者にお伺いしたところ日本のマンガすべてを収蔵しているわけではなく、もしすべてを収蔵するとなると現在の1,800倍のスペースが必要とのことで、想像もつきませんでした。
そのくらい日本のマンガは歴史が長く、たくさんの作品が現在に至るまで残されてきたんですね。
地下の収蔵庫も拝見する機会を頂けましたが、保存には人間が最も快適と感じる温度設定で通年通して保管を続けておられ、また3階にある研究閲覧室には希少な資料がたくさんあり、マンガの研究に世界中から様々な権威の方が訪れられるそうです。
単なる娯楽としてのマンガではなく、日本文化、日本産業のひとつとして歴史を誇る「マンガ」は海外へ輸入され続け、様々な研究対象となっており、マンガ発祥国としての地位を確立しているんだな、と気づかされた一日でもありました。
様々な視点をもって訪れる、そんな京都国際マンガミュージアムの紹介でした。
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