白沙村荘・橋本関雪記念館で存古楼と京都ならではの借景庭園を楽しむ

博物館・美術館
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京都在住のブロガーKyotaroです。

京都東山は銀閣寺道、哲学の道沿いにある「白沙村荘 橋本関雪記念館」に行ってきました。

大正・昭和期に日本画壇で活躍した日本画家、橋本関雪が自ら基本設計を行ったという画室、主家、茶室、洋館の他に国の名勝に指定されている庭園の借景。

白沙村荘では橋本関雪の世界観を体感するとともに京都東山の風情を堪能できます。

詳しく見ていきましょう。


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白沙村荘の存古楼と借景庭園に見る橋本関雪の世界観

京都東山文化の中心と言われる銀閣寺(慈照寺)の近くにある「存古楼・橋本関雪記念館」は国指定名勝 登録博物館として有名な史跡。

大正から昭和にかけて活躍した橋本関雪が1938年、晩年に構想した白沙村荘の新たなミュージアムは終戦とともにGHQの接収を受けて建築中の建物が解体されてしまいます。

中断された構想は橋本関雪の孫、曾孫へと引き継がれ、2014年に新たな美術館施設として開館、関雪の作品、資料、収集品が公開されています。

また白沙村荘がある庭園では橋本関雪自らが監修したという独自の世界観を楽しむこともできます。

白沙村荘の存古楼は必見の価値あり

白沙村荘の10000㎡におよぶ敷地内にある大画室「存古楼」は芙蓉池の前に佇み、庭園の景観のひとつとしてその存在感を示す建物となっています。

橋本関雪が白沙村荘に3つ建てた画室のひとつ「存古楼」では展覧会に出展するための大作屏風を主に制作していたと云われています。

芙蓉池を挟んだ「存古楼」対岸からの景観がいちばんのシャッターポイント。

庭園内には主家にあたる「瑞米山」、画室「懶雲洞(らんうんどう)」、茶室「倚翠亭(いすいてい)」、「憩寂庵(けいじゃくあん)」、「如舫亭(にょほうてい)」などの建物がありますが、いずれも通常非公開となっています。

通常非公開の箇所が多いなかで大画室「存古楼」は内部観賞ができる建物となっています。

「存古楼」最大の見どころはその内観にあり、広大な「白沙村荘」の庭園は「存古楼」の中から見るように全て設計されているのを御存じでしょうか?

「存古楼」の格子窓の向こう側にはそれぞれが一枚の絵のように写る庭園が広がり、京都東山の四季を楽しむことができるようになっています。

単なる庭園ではなく、まさに橋本関雪の世界観が盛り込まれた見事な設計を体感しながら見学してほしいですね。

存古楼前、芙蓉池ほとりのベンチからは“右大文字”こと東山如意ケ岳を借景にした美しい景観を楽しむことができます。

白沙村荘で感じる京都ならではの借景庭園

白沙村荘の庭園は橋本関雪が持つ独特の世界観、美意識が強く反映され、稀有な存在であるということから非常に高い評価を受け、国の名勝に指定されています。

また、橋本関雪は画業以外にも古美術収集、作庭の分野でもその業績を高く評価されていてコレクションの一部が併設の「橋本関雪記念館」に収蔵されています。

庭園で特に特徴的なのが園内に配置された石造美術品の数々で全国の寺社より集まった平安から鎌倉期の数多くの石造群は景観の一部として一体化しています。

園内入口の「板仏」に始まり、庭園へと続く通路沿いの「不許葷酒入山門石柱」、国東塔の他、摩崖仏や九重層塔、十三重塔、灯籠型国東石憧など庭園の遊歩道沿いにはたくさんの石造や灯籠を見ることができます。

庭園散策を堪能した後、「橋本関雪記念館」入口へたどり着く手前で後ろを振り返ってみて下さい。

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“右大文字”こと東山如意ケ岳を借景にした見事な景観を先ほどの存古楼前とは違うロケーションで楽しむことができます。

白沙村荘・橋本関雪記念館の見どころ

橋本関雪の独自の世界観に触れることができる「白沙村荘 橋本関雪記念館」の見どころをここでは紹介します。

かつてテレビCMの撮影が行われたり、2009年に見舞われた火災から復元した茶室などまだまだ見どころはあります。

詳しく見ていきましょう。

板仏

白沙村荘の入口、受付前にある石仏。

門を潜ると受付前にある石板に刻まれた仏像が正面に見えてきます。

園内にある複数の石造美術の先頭をきって登場する石仏です。

瑞米山

「瑞米山」は1916年に建造された主家にあたる建物で通常は非公開となっています。

食事会や講演会などイベントの予約時のみに入室ができる建物となっています。

嬌々門

「嬌々門」から先はいよいよ橋本関雪の世界観を堪能できる、白沙村荘の庭園への入口となります。

期待に胸が膨らみます。

如舫亭

茅葺屋根の四阿が印象的な「如舫亭(にょほうてい)」は1917年に建造され、1932年に現在の場所に移築されました。

瑞月池のほとりに佇み、対岸には茶室「倚翠亭(いすいてい)」、「憩寂庵(けいじゃくあん)」を眺めることができます。

茶室「倚翠亭」と「憩寂庵」

2009年の火事で焼失してしまった茶室「倚翠亭(いすいてい)」と「憩寂庵(けいじゃくあん)」。

小間と広間を備えた茶室は1932年に建造された建物は通常非公開で入室は出来ません。

夕佳門

存古楼から持仏堂へ行く途中にあるのが「夕佳門」。

門の先にはたくさんの石造美術が庭園のあちこちに見ることができ、橋本関雪の石造美術へのこだわりを体感することができます。

持仏堂

持仏堂には「地蔵尊立像」が祀られており、1919年の建立。

通常非公開となっており、外観のみ拝観となります。

また、存古楼の西側、「持仏堂」前には大きな座禅石があり、ここは昭和を代表する大俳優・石原裕次郎さんと宇野重吉さんが清酒「松竹梅」のCMを撮影した場所でもあります。

橋本関雪記念館

橋本関雪の作品が展示された記念館(美術館)でMUSEUMⅢには作品以外にも関雪のコレクションが展示されています。

MUSEUMⅡがある2階テラスからは大文字山の風景を真正面にのぞむ絶景を楽しむことができ、ここもシャッターポイントとなっています。

開館が2014年と比較的新しい記念館(美術館)となっています。

白沙村荘・橋本関雪記念館へのアクセスと駐車場について

●白沙村荘・橋本関雪記念館
TEL:075-751-0446
〒606-8406 京都府京都市左京区浄土寺石橋町37
■入館料金 一般1,300円 学生500円
※高校生以下は無料
■開館時間 10:00~17:00(年中無休)
※最終入館受付16:00
■アクセス 最寄りバス停は「銀閣寺道」
・京阪電車「出町柳駅」下車、徒歩30分程度
・市バス/京都駅から5・17・32・急100・急102・203・204系統「銀閣寺道」下車すぐ
・市バス/烏丸今出川から急102系統、同志社前から203系統「銀閣寺道」下車すぐ
・市バス/金閣寺道から急102・204系統に乗車「銀閣寺道」下車すぐ
■駐車場  併設のコインパークあり


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まとめ

今回は四季折々の風景が楽しめる京都ならではの借景庭園が自慢の「白沙村荘・橋本関雪記念館」の紹介でしたがいかがでしたか。

橋本関雪独自の世界観を堪能できる庭園と大画室「存古楼」の景観はあなたにもぜひ見て頂きたいと思い、シェアさせて頂きました。

周辺には銀閣寺、哲学の道や法然院といった東山を代表するスポットが点在するエリアでさらに観光拠点となる「銀閣寺道」バス停前という好立地にあります。

橋本関雪ファン必見のスポット、京都東山観光へお出かけの際にぜひ訪れてみて下さい。

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