東福寺塔頭随一の美しさを誇る光明院の枯山水庭園に癒される時間

神社仏閣(観光)
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

さて今回は数ある東福寺塔頭のなかでも美しい枯山水庭園に定評がある「光明院」の紹介です。

東福寺の南にある閑静な住宅街の中にあり、なかなかの穴場でした。

美しい庭園をはじめ境内の様子や最寄駅から行き方を紹介しましょう。

帰りに“花手水”が有名な東福寺塔頭「毘沙門堂 勝林院」にも立寄ってきました。


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東福寺塔頭・光明院の美しい波心庭に酔いしれる時間

東福寺の塔頭寺院「光明院」は1391年(明徳2)に東福寺の第70世住持である金山明昶(きんざんめいしょう)によって開創。

桜や紅葉の季節に映える苔の美しさから別名「虹の苔寺」としても有名です。

東福寺の南側に位置し、境内前庭の「雲嶺庭」には「摩利支尊天」が祀られています。

東福寺光明院の見どころについて紹介します。

あの重森三玲が手掛けた枯山水庭園「波心庭」

光明院の境内、方丈前に広がる池泉式の枯山水庭園「波心庭」が特に有名ですが、こちらは昭和になってから作庭された比較的歴史の浅い庭園です。

これは1868年(明治元)、光明院が神仏分離令後に起きた廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響を受け、1911年(明治44)になってようやく再興されたことによります。

「波心庭」は1939年(昭和14)に東福寺方丈庭園「八相の庭」を手掛けた昭和の庭造り名人こと重森三玲によって作庭されました。

<東福寺方丈庭園「八相の庭」>

作庭されたのが1939年(昭和14)なので東福方丈庭園「八相の庭」とほぼ同時期に造られたことになり、ある意味“姉妹庭園”のような関係で重森三玲初期の傑作というわけです。

ちなみに境内方丈の先にある書院は、時間帯によって修行僧の「坐禅修行」の場になっているらしく、庭園を眺めて黄昏てたら「坐禅」するので移動するよう言われました(汗)。

平安式州浜型の枯池庭園「波心の庭」

「波心庭」は平安式の州浜型の枯池に多数の石組を配した池泉式の枯山水庭園となっています。

大海を白砂で表す構成となっており、三か所に“三尊石組”が仏のごとく斜線上に並ぶ立石が印象的な美しい庭園です。

その背後にはサツキやツツジが雲紋になぞらえて刈り込まれており、花が咲く季節はまた違った美しい景観が楽しめます。

東の空に昇る月を表す茶亭「蘿月庵」

「波心庭」から見た高台には重森三玲が設計したという茶亭「蘿月庵(らげつあん)」があります。

「波心庭」から眺めると東の空に昇る月の姿に見立てた「蘿月庵」を見ることができ、美しい庭園に施された仕掛けを楽しむことができます。

「蘿月庵」の窓・壁・障子に描かれた大きな円が月を表していると云われます。

光明院玄関前の「雲嶺庭」と「摩利支尊天」

光明院山門から玄関前に広がる庭園を「雲嶺庭」と呼びます。

庭園には桔梗の花が咲いており、その横には大きな「坐禅石」があります。

山門から左手正面には戦場の守護神「摩利支尊天」が祀られており、その右手が光明院の玄関口となっています。

「雲嶺庭」は同じく重森三玲によって1963年(昭和38)に作庭されており、ちょうど重森三玲が「蘿月庵」を手掛けた同時期に完成、比較的新しい庭園となっています。

光明院は開放された寺院?拝観料はいくら?

光明院の拝観料は志納となっており、玄関に竹筒が設置してあるのでそこに志納金300円を納めましょう。

受付は無人となっていますのでできれば100円玉をもって行かないとおつりが貰えませんので注意ください。

もちろん、志納金ですので500円玉しかなければ500円志納という形になりますが。

志納金を納め、玄関で靴を脱いだ後は境内の方丈、本堂、茶室など自由に拝観することができ、開放的な寺院となっています。

ここはお庭を眺めに来られる人が多い寺院なので静かにお参りしましょう。

玄関から正面が方丈、右手に進むと本堂へ行くことができます。

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本堂には御本尊である金造佛の釈迦牟尼佛が安置されていますのでまずこちらを参拝しましょう。

光明院まで東福寺門前を通過して行こう

さてここでは京都駅起点で光明院への行き方を紹介します。

京都駅よりJR奈良線でひと駅「東福寺駅」で下車し、東福寺「通天橋」を眺める「臥雲橋」を目指します。

「臥雲橋」を渡ると東福寺山門へ辿り着きますが、ここを通過して真っすぐ突き当りまで進みます。

突き当りを左に曲がると東福寺最南端にある惣門「六波羅門」がありますのでその前の道路を右折、南進します。

まっすぐ閑静な住宅街を進むと左手に「光明院」山門が見えてきます。

ここまで「東福寺駅(JR)」から徒歩約15分程度の距離となります。

光明院の最寄駅としては京阪電車「鳥羽街道駅」となり、こちらからだと徒歩7,8分の距離なので「東福寺駅(JR)」より半分くらいの距離・徒歩所要時間となります。

尚、JRで「東福寺駅」まで行き、京阪電車に乗り継いで「鳥羽街道駅」まで行くことができますが、「東福寺駅」から歩いて東福寺経由で「光明院」まで行くことをおすすめします。

“花手水”がSNSで話題の「毘沙門堂 勝林寺」に寄り道

光明院からの帰り、東福寺の六波羅門、東福寺山門、臥雲橋を経由して東福寺駅へ向かう途中、通り道にある「毘沙門堂 勝林寺」へ行ってきました。

「毘沙門堂 勝林寺」も東福寺塔頭寺院のひとつで東福寺「臥雲橋」のすぐ近くにあるので東福寺のついでや、最近は「毘沙門堂 勝林寺」目当てで来る人も少なくありません。

「毘沙門堂 勝林寺」はSNSでも話題の週替わりの“花手水”で一躍有名になった寺院です。

ご朱印も季節ごと、天候によっても様々なご朱印を授かることができるので住宅街の中にある小さな寺院ですが、多くの参拝客で賑わっています。

南側の入口から石段を上がって突き当り右手に“花手水”、左手前方に本堂があります。

本堂前には“吉祥紅葉”の木があり、初夏のシーズンは“青もみじ”が大変美しい境内景観を創り上げています。

“花手水”は京都では「柳谷観音 楊谷寺」が有名ですが、「毘沙門堂 勝林寺」は週替で春夏秋冬“花手水”の入れ替えが行われており、一年を通じ多くの参拝客で賑わいます。

あなたも東福寺や塔頭寺院を拝観(※境内自由拝観が可能)する際にはぜひ、押さえておいてほしい寺院ですね。

【東福寺塔頭】毘沙門堂・勝林寺にてSNSで話題の花手水と紅葉観賞
京都には12月中旬のこの時期になっても花手水が楽しめる寺院があります。その寺院とは東福寺塔頭のひとつ「毘沙門堂 勝林寺」で東福寺通天橋から徒歩5分以内の住宅街にあります。東福寺の紅葉シーズンは終わりましたが、「毘沙門堂 勝林寺」には12月になっても花手水があり、土曜日は花を替える日ということで早速行って来ました。

東福寺光明院へのアクセスと駐車場について

●東福寺光明院
TEL:075-561-7317
〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目809
拝観料金 志納金300円
拝観時間 7:00~日没
アクセス 東福寺駅又は鳥羽街道駅より徒歩
・JR&京阪「東福寺駅」下車、徒歩約15分
・京阪「鳥羽街道駅」下車、徒歩約7分
駐車場  なし、周辺コインパーク等利用


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まとめ

今回は東福寺塔頭寺院のなかでも庭園が美しいと定評のある「光明院」の紹介でした。

光明院の庭園は桜や紅葉の季節がいちばん美しい景観を楽しめるのですが、紅葉名所なので当然、初夏は“青もみじ”も楽しむことができます。

苔の緑が美しい季節でもあり、池泉式の枯山水庭園が周囲の“青もみじ”に彩られる結構、美しい景観を楽しめる季節でもあります。

小さな寺院ですが、方丈や本堂の軒先で座りやすい姿勢で目を閉じれば、ちょっとした「坐禅体験」のような感覚が楽しめるくらい静かな寺院でおすすめです。

通常非公開寺院が多い東福寺塔頭寺院ですが「光明院」は年中ほぼ拝観することができますので春夏秋冬、様々な表情を楽しめる「波心庭」へぜひお越しください。

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