“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
今回は京都東山、八坂の塔こと法観寺に隣接するイタリアンレストラン「ザ ソウドウ東山京都」の紹介です。
1,700㎡という広大な敷地を誇る、日本画の巨匠・竹内栖鳳の京都で3番目の邸宅跡を改装、リノベーションした施設でブライダルでも有名なレストランでチャペルもあります。
ランチタイムに訪れ、イタリアンも堪能してきたのでその様子をシェアします。
詳しく見ていきましょう。
ザ ソウドウ東山京都、唯一無二の空間でイタリアンランチ
「ザ ソウドウ東山京都」は高台寺の前を南北に通る“ねねの道”南の突き当り、東西に走る“維新の道”沿い、二年坂の入口にもほど近い場所にある日本画の巨匠・竹内栖鳳の邸宅跡をリノベーションした結婚式場併設のレストランです。
イタリアンレストラン棟は、竹内栖鳳の邸宅玄関から広大な居間、厨房はかつて浴室だった場所をリノベーションした和モダンな雰囲気のレストランです。
今回、Kyotaroは、THE CHEFコースを注文しました。
ランチコース“THE CHEF”を実食
今回注文したランチコース“THE CHEF”は3,800円のコースで、ランチコースの中でもいちばんライトな価格設定のコース料理です。
前菜、パスタ、メイン、デザート、食後の飲み物、というシンプルなコースでしたので、ボリューム的にやや物足りない感じでした(特にメイン)。
ワンドリンクサービスで抹茶風味のスパークリングワインが付いてました、何とも新感覚の味でした。
メイン、デザートはオプションでグレードアップが可能な設定になっていました。
各料理ともこちらの進み具合をみて的確なタイミングで料理を出してもらえたのでとてもありがたかったです。
コースの内容についてみていきましょう。
前菜
前菜は牛肉のタルタル、安納芋のポタージュ、鯛のカルパッチョでした。
安納芋のポタージュは、甘味をやや抑えた上品な風味のスープで、おかわりしたい気分でしたね。
鯛のカルパッチョは京野菜を挟んで食べるスタイルでしたが、相性抜群の食感。
牛肉のタルタルは、ローストビーフをミンチにしたような感じでやみつきになる味付けでお酒が進みます。
はじめ良ければすべて良し、という印象の前菜でした。
パスタ
イタリアンということで2品目はパスタ料理。
マッシュルームのラグーソース タリアテッレです。
乾燥マッシュルームがパスタを覆いつくすかのようなボリュームで盛り付けされています。
マッシュルームのほのかな香りが口の中で広がり、パスタの味わいを引き立たせます。
パスタのミートソースがとても美味しかったですね。
メイン肉料理
メインは肉料理、京都産豚肩ロースのグリル 黒胡椒のソースです。
こちらは基本料金のメニューでしたが、豚肉がやや硬くて残念、量的にも少なめでした。
一緒にカボチャも出てきましたがこちらはシャキシャキ食感で美味しかった、ソース味付けもgoodだっただけに肉の硬さは無念でした。
ちなみにメイン肉料理は、1,500円(税別)増しで黒毛和牛ランプのグリル、3,000円(税別)増しで近江牛のグリルにアップグレードできますので牛肉の方が良かったかも、とやや後悔してます。
デザートと食後のドリンク
4品目でデザートですが、バスクチーズケーキとジェラート盛り合わせからチョイスできました。
Kyotaroは、バスクチーズケーキを頂きました。
ケーキに付いてるクリームは甘すぎず、チーズケーキの甘さを引き立たせる役割を十分果たしていましたね。
他に200円(税別)増しで洋梨のタルトに、そしてスタッフの方からも超絶勧められたのが、国産いちごのパフェ1,600円(税別)増しでした。
今思えば、これを頼んどけば、もう少し物足りなさを解消できたかも…!?です。
そして食後はコーヒー、紅茶よりお好きなドリンクをホットかアイスを注文することができます。
レストランは予約必須?
「ザ ソウドウ東山京都」のレストランに行く際は、必ず予約をしてから行くようにしましょう。
理由は簡単、京都観光地で嵐山と並んで人気のある東山のど真ん中にあるレストランということで観光シーズン中はたくさんの人が訪れる人気レストランです。
オンライン予約していくことをお薦めします。
特にブライダルは先々まで予約が埋まるほど現在、人気があるのでその点も踏まえてレストランは予約必須という意識で行きましょう。
竹内栖鳳の邸宅跡ということでなかなかない雰囲気のレストラン、流石ですね。
レストランのドレスコードは?
竹内栖鳳の邸宅跡をリノベーションしたレストランで高級感もそこそこある「ザ ソウドウ東山京都」ですが、ドレスコードが気になる人も多いと思います。
「ザ ソウドウ東山京都」のレストランでは特にドレスコードはないのでご自由に訪れることができます。
Kyotaroも実際にカジュアルスタイルで行きましたが、他のお客様方と比べて特に浮いてしまうようなことはありませんでした。
どうしても気になるあなたは、事前にレストランホームページで確認してから訪れるようにして下さい。
ちなみにブライダルも人気で敷地内の奥に結婚式場もありますが、そちらは通常の結婚式のドレススタイル、スーツで問題はありません。
ザ ソウドウ東山京都のレストランと結婚式場、庭園を紹介
続いて「ザ ソウドウ東山京都」のレストラン、結婚式場、庭園の様子を紹介します。
ザ ソウドウ東山京都は日本画の巨匠・竹内栖鳳の邸宅跡にある施設というのは既に紹介の通りです。
敷地面積が1,700㎡もある木々が生い茂る敷地内に旧邸宅を改装したレストラン、庭園があり、敷地内奥にはザ ソウドウ東山京都として増築した結婚式場があり、施設内にはチャペルもあります。
今回、特別に施設をひと通り見学させて頂きましたので紹介します。
レストラン
エントランスからカーブを描く坂を上がると正面に玄関が見えてきます。
竹内栖鳳のこだわりで外の世界を遮断するため門からは邸宅の内部が直接わからないよう入口は長い弧を描くスロープになっている、とのことです。
玄関
こちらはまさに竹内栖鳳の旧邸宅の玄関そのままの面影を残すレストランのエントランスです。
入口の屋根の部分は桧を重ねた「檜皮葺」で屋根の上には苔が生える年季の入り具合が歴史を感じさせます。
玄関ドアが開くと正面に竹内栖鳳の作品のひとつ、邸宅内から望む清水寺の風景を描いた「東山霞色」が飾られています。
玄関のタイル、靴脱ぎ石は当時のまま、とのことです。
個性豊かなレストラン会場
そこから靴のままレストラン内へと進むと1階にはいくつか個室がありますが、最初に見学した個室は三角をモチーフにした会場だとか。
確かに個室入口の空間は三角の間、テラスも三角、そして床の間も三角で、なんと床の間の天袋の取っ手部分は猫の目をイメージしたもので、竹内栖鳳の作品にもよく登場する動物のひとつですね。
広い居間を改装したレストランからは庭園が眺められるロケーションで竹内栖鳳の富士山を描いた絵が(珍しくどことなくボーっとした雰囲気の作品)。
続いて応接間を改装した個室もありますが、こちらは天井も高く、アンティークな家具もある部屋となっていてシャンデリアが凄い年季もの。
鮨麻布 東山
レストランの奥に進むと「ザ ソウドウ東山京都」系列の寿司店「鮨麻布 東山」があります。
近くには栖鳳の作品「鯛」が飾られていてなんかイメージぴったりでお洒落な空気感が漂います。
吹き抜けと2階レストラン会場
続いて2階へあがるとレストランの吹き抜けを上から望むことができますが、ここの建物は釘を使わない宮造りということで当時の面影が現在も残されており、芸術家の邸宅ということで空間のあちこちに唯一無二のこだわりを感じます。
2階には眺望の良い小さな個室が2つあり、こちらは八坂の塔を眼前に眺めることができます。
また2階には他にもかつてアトリエだった部屋を改装して披露宴会場として使用されるレストラン会場もあります。
ここの部屋には身長が150㎝少々の竹内栖鳳の目線で作られた五重塔を眺めるための窓もあります。
八坂の塔や清水寺を望むテラス
また2階宴会場にはテラスも併設されており、眼前に八坂の塔を眺望できます。デカい!
そして現在は建物があって見え辛くなってしまいましたが、清水寺三重塔を僅かながら眺望することもできました。
室内も窓や天井照明など所々に歴史を感じる、そんな1階、2階レストラン見学でした。
竹内栖鳳のこだわり、そしてとにかく広い邸宅に住んでいたんだな、と驚かされます。
八坂の塔を一望する庭園
レストランから今度は庭園の紹介です。
庭園は広大で樹々も生い茂り、まるで自然の森かのように敷地内は迷路のようになっており、今自分がどのあたりにいるのか?わからなくなります。
でも空を見上げるとそこには八坂の塔、法観寺の五重塔が眺めることができます。
京都人のKyotaroはこれでだいたい位置関係を理解することができます。
庭園を奥に進んでいくと途中には結構大きな灯籠もあり、芸術家の邸宅跡を思わせる景観が広がります。
竹内栖鳳は石仏が結構、お好みだったようで庭園至る所に石仏が置かれていました。
ぜひ、探してみて下さい。
結婚式場 The Higashiyama
庭園を奥に進んでいくとお洒落な屋根付きの回廊があり、その先に進むと結婚式場「The Higashiyama」があります。
結婚式場は新しく増築された建物でもとからあったわけではありませんので館内にはエレベーターもあります。
鶴亀が出迎える結婚式場
内部はブライダルサロンもあり、とても落ち着いた静かな空間になっていました。
結婚式場ということで竹内栖鳳の作品「鶴亀」がお出迎えしてくれるなんとも粋な演出です。
ちなみに入口に飾られている提灯にも家紋のようなものが描かれており、よくみると鶴と亀が描かれています。
ゴージャスなチャペル
建物を奥に進むとチャペルもありましたが、なんと正面に滝が流れる、なかなかお目にかかれないゴージャスさ。
シャンデリアも豪華で素晴らしいチャペルです。
ホテルやリゾートにある、チャペルとはまた違う、和風空間の中に教会があるのも良いもんですね。
披露宴会場
2階には大きな披露宴会場もあり、とても高級感が漂い、気品あふれる空気感が堪りません。
階上には栖鳳が描いた、躍動感あふれるすずめや軍鶏の作品が飾られています。
実は披露宴会場がある2階から眺める八坂の塔がいちばん施設内でよく見えるスポットらしいですね。
栖鳳の寝室を改装した会場
最後に竹内栖鳳の寝室を改装した披露宴会場も見せて頂けました。
なんと格子がある会場で外を眺めると眼下に三年坂を望む、贅沢なロケーションです。
それにしても竹内栖鳳の寝室は披露宴会場になるくらい、半端ないくらいの広さだったんですね。
ザ ソウドウ東山京都の詳細について
●ザ ソウドウ東山京都(艸堂東山)
TEL:075-541-3331
〒605-0827 京都府京都市東山区八坂通下河原東入八坂上町366
■営業時間
平日 ランチ 11:00 – 14:00(L.I.L.O.)/ 16:00 CLOSE
平日 ディナー17:30 – 20:00(L.I.L.O.)/ 22:00 CLOSE
土日祝日(※ディナーのみ)17:30 – 20:30(L.I.L.O.)/ 22:30 CLOSE
※上記営業時間は状況により、変更になる場合があります。
■店休日 不定休※要HP確認
■アクセス
・阪急京都本線「京都河原町駅」下車、徒歩15分
・京阪本線「祇園四条駅」下車、徒歩12分
・JR「京都駅」より市バス「東山安井」下車、徒歩3分
■駐車場 なし※周辺コインパークを利用
まとめ
如何でしたでしょうか?京都東山に佇む「ザ ソウドウ東山京都」のランチと敷地内施設の紹介でした。
もともと竹内栖鳳は、京都嵐山に邸宅があったのですが、来訪客がとても多く、創作活動に専念できないため、閑静な場所をもとめ、この東山にも邸宅兼アトリエを造ったと云われています。
リノベーションされた施設ですが、随所に芸術家のこだわりを感じさせる、そんな空間になっているので、ぜひ実際に訪れて体感して頂きたいですね。
庭園は食後に散策されるのも良いですね、八坂の塔を借景にした贅沢なお庭でした。
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