苔寺(西芳寺)の拝観申込みはネット予約が便利?拝観料と所要時間は?

京都青もみじ名所
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都西山の松尾にある苔寺は正式名称を洪隠山西芳寺といい、拝観予約を往復はがきで申し込んで返信はがきを持って当日参拝に行く寺院として知られています。

Kyotaroも小学生の頃から「予約しないと行けないお寺」ということは知っていましたし、拝観料がとても高い?という印象をもっていました。

普通のお寺と違って行きたい日に行けるお寺さんではない苔寺、それでもアップルの創業者スティーブ・ジョブズもお忍びで何度も訪れた寺院の魅力を紹介します。


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苔寺(西芳寺)の便利な拝観申込み方法とは?

Kyotaroは子供の頃、苔寺がある京都市西京区松尾に住んでいてすぐ近くに世界的に有名な「予約しないと行けないお寺」がある、程度の認識でした。

京都の松尾といえば鈴虫寺をはじめ、地蔵院や浄住寺といった素晴らしい寺院が東海自然歩道沿いに点在する人気のエリアとしても有名です。

先日、知人から「苔寺もネット予約できるようになって前日に空きがあったから申し込んで行って来た」と聞いて驚きました。

実際にKyotaroも前日にわずかな空きがあったのでネット予約をして苔寺(西芳寺)拝観へ行ってきました。

苔寺(西芳寺)拝観の事前申し込み方法について詳しく紹介します。

ネット予約での苔寺拝観申込み

苔寺(西芳寺)は2021年6月からネットでの予約が可能になりました。

受付期間が1週間前から前日まで1組2名まで拝観の予約申込が可能です。

参拝冥加料はなんとひとり4,000円となります。

2021年からのネット予約開始、実は1977年から続く往復はがきによる拝観申込みのデメリットを補うため、西芳寺の後援団体である「一般社団法人西芳会」協力のもとで始まりました。

往復はがきによる拝観申込のデメリットに対するメリットは直前にスケジュール調整がついて行きたいと思ったときにネット予約ができる、という点です。

特に間近にならないとなかなか都合がつかない遠方からの参拝者にとってはうれしい予約方法になった、というわけですね。

但し、便利な分、既述の通り参拝冥加料が4,000円、1回の予約につき2名までしか予約できないという条件付きの拝観枠設定になっています。

尚、苔寺(西芳寺)の拝観は午前中、9時30分~、10時30分~、11時30分~で設定されていますが、時間の指定はネット予約でも出来ません。

でも直前の天気予報をみてスケジュール的にも行けそうだな、と感じてすぐネット検索をして空き枠があるのを確認して予約できるのはとても便利でした。

往復はがきによる苔寺拝観申込み

1977年から始まった苔寺(西芳寺)の参拝申し込み方法は2021年5月まで往復はがきによる事前予約が唯一の拝観申込方法だったんですね。

往復はがきによる受付は2ケ月前から始まり、遅くとも拝観希望の1週間前までに必着が条件となっており、かつ拝観時間の指定は一切出来ません。

往復はがきには往信用裏面に1)参拝希望日を第三希望まで、2)参拝総人数、3)代表者氏名・住所・電話番号を記入し、返信用表に住所氏名を記入、返信用裏面は空欄にして出します。

また拝観希望日(第三希望まで記入できる)に拝観希望者が多かったり、法要が入った場合は拝観できず、拝観お断りの通知が来ることもあるのです。

以上の要因から“予約困難”という印象がいつからか世間でも付き始めたようです。

確かに早めにスケジュールを立てて往復はがきを準備して送り、返信はがきを待つのに数日の時間がかかり、“拝観不可”通知が来るとまた申し込みをやり直すという手間暇が半端なくかかる事になります。

そのくらい苔寺は人気がある寺院であり、観光地と化してしまい、当時でいう観光公害を作り上げてしまい、事前申込制になってしまった歴史があるんですね。

苔寺が事前申込制になった理由

苔寺(西芳寺)の一般公開の歴史は1928年(昭和3)から始まります。

お寺の愛称にもなった庭園一面を覆う美しい120余種の苔が有名となり、かつ戦後に大佛次郎の小説「帰郷」の舞台となり、一気に人気が高まります。

また1955年頃(昭和30年頃)から始まった庭園ブームによりその人気は海外にも及び、世界中から多くの参拝者が訪れるようになったのです。

急激に増えた参拝者によってゴミ問題、自動車の騒音や排気ガス問題、周辺地域での交通トラブルを引き起こす要因となり、1970年(昭和45)頃から様々な対策が行われます。

それでも周辺住民からの苦情が絶えず、行政との対策も実を結ばなかったので西芳寺のほうで一つの結論に至ったと言われています。

その結論とは“観光ブームに乗じて闇雲に参拝者を増やすのではなく、寺院本来の宗教的雰囲気を保ち、参拝者には心静かにお参りいただきたい”という寺院本来の願いです。

以来、1977年(昭和52)から往復はがきによる事前申込が始まり、少数参拝制を実施し、現在に至っているのです。

苔寺の拝観料はいくらで見学所要時間はどのくらい必要か?

そもそも苔寺は事前予約制での拝観となるため、境内を拝観するのにどのくらいかかるのか?ベールに包まれた感がありますね。

実際にKyotaroも子供の頃、苔寺の横を流れる西芳寺川に遊びによく行くことがあったのですが、川を挟んだ反対側の道路から庭園が少し見える程度で何となく広い庭園なのかな?と眺めていたのを憶えています。

そのため、そもそも拝観料が具体的にいくらなのか?また境内の拝観はどのくらいかかるのか?想像したこともありませんでした。

今回、実際に拝観してきたので拝観料と拝観所要時間についてシェアします。

苔寺の拝観料は高いと噂で聞いていたが

苔寺の拝観料は往復はがきで申し込んで抽選で拝観ができた場合は3,000円の冥加料が必要です。

それがネット予約になると4,000円に冥加料があがります。

いわゆる往復はがきで事前の拝観申込をすれば安く、1週間前の間際から空き枠を狙って拝観に行く場合は1,000円冥加料があがるのはいわゆる早割のようなルールということですね。

早めに計画をしてしっかり第三希望まで往復はがきに記入をして拝観予約を行う場合は3,000円、しかし間際までスケジュールが立たず、直前になっていけそうな日に予約できるのはとても便利です。

よって冥加料が1,000円高いのはKyotaroは納得してネット予約で申し込むことができましたよ。

直前の空き枠を特別に1,000円プラスで出してネット予約で拝観申込ができる、と考えるのがいちばん合理的なのかもしれません。

苔寺の拝観所要時間はどのくらい必要?

苔寺の拝観所要時価の目安はずばり本堂での写経体験まで入れて60分です。

境内の拝観ですから個人差が出ると思いますが、概ね1時間みておけば充分だと考えます。

目安として最初の20分で本堂での写経体験+御本尊参拝+御朱印、その後40分で池泉式回遊庭園を散策、休憩所で寛いで合計60分となります。

この行程を50分でいい人もいれば、70分かけて拝観する人もいると思うのであくまで平均したら60分程度の所要時間と考えて頂ければいいと思います。

ちなみにKyotaroは67,8分ほどでしたので約1時間10分かかりました。

苔寺の見どころは本堂での写経体験と自然美が楽しめる庭園

さて苔寺(西芳寺)の見どころについて詳しく紹介していきます。

拝観入口については総門をさらに西芳寺川上流に行ったところにある「衆妙門」となります。

門入り口に拝観受付があり、ここで返信はがきを見せるか、ネット予約の際の予約番号を伝えると境内に入ることができます。

本堂拝観と写経体験

「衆妙門」から入ると参道が続き、正面に休憩所、左手に立派な堂宇が見えますがそちらが「本堂」となります。

受付でまず本堂へと進み、写経体験をするよう案内されます。

本堂での写経は、座敷と椅子席がありますが、殆どの人は本堂外廊下にある椅子席で写経をされていました。

受付で渡される筆ペンがここで活躍します。

写経用紙は本堂で係りの方から受け取りましょう。

本堂内の座敷では硯の墨汁で細筆を使っての写経体験ができます。

写経が終わったら、本堂内にて御本尊を参拝、御朱印を希望の場合は本堂入口にて写経する前に御朱印帖を預ければ、写経して本堂をお参りしてる間に御朱印を授かることができます。

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写経体験のあとは庭園散策へ

写経体験は瑠璃光院でもおすすめされたことがありましたが、その文章の長さにKyotaroは断念しました。

苔寺の写経用紙は文字数にすると瑠璃光院の3分の1程度の文字数でしたが、書き上げるのに結構な時間を要しました。

写経が終わると順路看板に従って庭園入口を目指しましょう。

観音堂

庭園入口入ってすぐに見える堂宇が観音堂です。

まるで貴族のお屋敷のような佇まいの建物です。

観音堂前には一本の立派な松の木が立っていますが、皇后陛下行啓記念樹となっています。

このあたりから一面に苔の絨毯が広がっています。

少庵堂茶屋

観音堂から順路を進めていくと見えて来るのが少庵堂茶屋です。

ひっそりと佇むこじんまりした茶室です。

湘南亭茶屋

池泉式回遊庭園のいちばん南側にある立派な茶室です。

茶室のほかにも池を望む舞台がせり出しており、とても贅沢な佇まいを感じさせる造りになっています。

脇には岩倉具視公蓄蹟と千少庵居志遺蹟の石碑が立っています。

朝日ケ島

見事な池泉式回遊庭園の中央にある池は水がとても綺麗で池の底が見えるくらい透き通っており、お昼前になると陽光が池に反射して庭園の樹々が水面に移るまるで水鏡のようになります。

そんな美しい池の真ん中に佇むのが朝日ケ島です。

池の南側、朝日ケ島の対岸は城壁のような石壁があり、とても池泉式回遊庭園のなかでも珍しい光景を見ることができます。

漂北亭

池の東岸にある小さな茶室です。

この周辺になると苔もかなりのもので陽光があたる加減で苔の色が鮮やかに変化するのがわかります。

鎮守堂

朝日ケ島の北隣にあるもうひとつの島が「夕陽ケ島」となります。

島の中央には鎮守堂があります。

向上関

池泉式回遊庭園を反時計回りにぐるっと一周すると最後に見えてくるスポットです。

ここを潜って北に進んでいくと枯山水庭園がありますが、現在は非公開なっています。

苔寺の枯山水庭園は日本最古の枯山水の石組として知られ、夢窓國師の生前の墓(寿塔)を造形化したものと云われています。

中門

庭園入口に再び戻ってくると庫裡の前に続く小さな参道があり、その正面に見える小さな門が中門となります。

ここの光景は幻想的で青もみじと苔が青々とした景観をつくりあげ、まるでアニメの世界のような美しさが広がります。

休憩所

休憩所には自動販売機が設置されており、ここでゆっくりのんびりお茶を飲みながら休憩することができます。

初夏には周囲の青もみじがとても映えるので額縁のような写真を撮ることができます。

大佛次郎文学碑

衆妙門から本堂に向かう途中にある大きな石碑は大佛次郎文学碑となります。

大佛次郎が執筆した小説「帰郷」の舞台となったのが苔寺であり、「帰郷」過去の章より抜粋された文章が書かれています。

苔寺(西芳寺)へのアクセスと駐車場について

●洪隠山西芳寺(苔寺)
TEL:075-391-3631
〒615-8286 京都府京都市西京区松尾神ケ谷町56
■拝観時間 通常午前中のみの拝観※午後の場合もあり
■拝観料金 冥加料として3,000円以上
■アクセス 京都駅、嵐山方面から京都バスが便利
・京都駅から京都バス73系統で約60分「苔寺・すず虫寺」下車、徒歩3分
・嵐山方面から京都バス63又は73系統で約15分「苔寺・すず虫寺」下車、徒歩3分
・大阪方面から阪急電鉄京都線で約35分「桂駅」下車、タクシーで約12分(1,200円程度)もしくは「桂駅」乗換で嵐山線「上桂駅」下車、徒歩15分
■駐車場  専用なし、周辺コインパークを利用


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まとめ

今回は苔寺こと「西芳寺」に実際にネット予約で行って来た時の様子を紹介させて頂きました。

広大な庭園は拝観できるのが池泉式回遊庭園で苔寺の裏山にあたる洪隠山の麓に広がる枯山水庭園こそ日本最古といわれる美しい庭園は非公開となっています。

よく京都の寺院では手入れが行き届いた庭園が美しい、と感じてきたのですが今回、苔寺のように自然美がとても美しい庭園も素晴らしいことに気付かされました。

人生初の写経体験はとても心静かに穏やかな気持ちで行うことができました。

忙しさに追われる日々を過ごすなかでの自分と向き合う静寂の時間もとても大切だな、と気付かされる一日でした。

また次回は違う季節に苔寺(西芳寺)へ訪れてみたいと思います。

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