高山寺が世界遺産に登録された理由とは?その歴史的価値と文化財の存在に迫る

京都青もみじ名所
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京都在住のブロガーKyotaroです。

高雄三尾のひとつ高山寺がある栂尾山は古くから茶山として知られてきました。

高山寺境内には現在も茶畑が残り、かつて茶山として栄えた名残を垣間見ることができます。

そんな高山寺が世界遺産に登録されている理由について今回は紹介していきましょう。

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高山寺が世界遺産に登録された3つの大きな理由

高山寺が世界遺産に登録された主な理由は、その歴史的価値と文化財の存在が大きかったからです。

特に高山寺は「古都京都の文化財」として、京都の伝統文化を象徴する寺院として評価されました。

ここでは高山寺が世界遺産に登録された3つの大きな理由について見ていきましょう。

日本最古の茶園を伝承

高山寺の茶畑は、茶聖として知られる栄西禅師が持ち帰った茶種を高山寺・開祖の明恵上人が植えたという伝承があり、日本の茶文化の起源を体感できる点にあります。?

事実、高山寺は日本で最初に茶が栽培された場所として有名であり、現在も境内に茶畑が存在、見学することができます。

栄西禅師が宋から茶の種を持ち帰り、明恵上人がこの地で茶種を植え、この茶が宇治に移植され、宇治茶の起源になるなど、京都の茶文化が広まっていったと云われています。

明恵上人の住居跡「石水院」の存在

高山寺境内にある国宝指定の「石水院」は明恵上人の住居跡と伝えられる建物です。

石水院は鎌倉時代の住宅をしのばせる建築と建物を取り囲む庭園が高い評価を受け、国宝にも指定されています。

鎌倉時代に中興した寺院であり、かつ京都においても当時の建造物としての希少価値が認められ、文化財として高く評価された結果なんですね。

旧石水院跡がある境内最奥部

石水院は現在の場所ではなく、かつては現在の金堂付近、山の麓あたりに「旧石水院跡」があります。

日本最古の写本「鳥獣人物戯画」を所蔵

そして最後に石水院と同様に国宝に指定されている日本最古の写本「鳥獣人物戯画」を所蔵している点。

これは文化財としての価値がとても高く、歴史の教科書などで見たことがある、という方も多いのではないでしょうか?

「鳥獣人物戯画」は冊子ではなく、絵巻物であり、その作者は不明です。

平安後期から鎌倉初期にかけて描かれた物語を纏めたものではないか?との見方もあるようですが、定かではありません。

どことなく描かれている動物たちがまるで人を描くように躍動するユニークな姿が印象的ですよね。

高雄三尾のひとつ高山寺境内の4つの見どころ

高雄三尾は京都市内ですが、中心街からひと山超えた先、離れた場所にあります。

とにかく公共交通機関でのアクセスが大変な点が、唯一の難点ではありますが、そこまでして訪れる価値がある寺院です。

青もみじと静寂に包まれる参道は、とても新鮮な空気を味わうことができ、どこか都会の喧騒を忘れさせてくれる空間でした。

京都の他の人気寺院と違い、紅葉シーズンを除けば、比較的訪れる人も少なく、とにかくゆったり過ごすことができるのでおすすめです。

ここではゆったりのんびり過ごせる贅沢以外にもある、高山寺の見どころについて見ていきましょう。

石水院の開放的な空間と絶景

鎌倉時代の建築様式を残す石水院は、五本の柱が特徴的な吹き放しの造りです。

広々とした空間からは、手入れの行き届いた美しい庭園や、遠くの山々の雄大な景色を一望できます。

特に、新緑や紅葉の季節は息をのむほどの美しさで、時間を忘れて景色を眺めていたくなります。

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境内売店でも子犬像レプリカを販売

石水院には有名な「鳥獣人物戯画」の他、明恵上人が常日ごろ愛玩していた仏師湛慶作の子犬像が展示されていますのでぜひ鑑賞して頂きたいと思います。

尚、現在の石水院は移築されたものであり、かつては現在の金堂付近にあったとされ、「旧石水院跡」として紹介されています。

石水院のみ世界文化遺産、そして国宝ということもあり、高山寺境内の堂宇エリアと違って拝観料が1,000円必要となります。

※金堂、開山堂は自由拝観(※秋季除く)が可能です。

開山堂周辺の歴史を感じる静寂な佇まい

高山寺を開いた明恵上人を祀る開山堂は、ひっそりとした場所に佇み、静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。

現在の建物は江戸時代に再建されたものとなります。

周囲には、明恵上人の御廟や、聖観音像、ひっそりと咲く山野草などがあり、歴史の深さを感じながら散策を楽しめます。

苔むした石段や木々に囲まれた参道は、心を穏やかにしてくれます。

また現在、開山堂と金堂の間は、樹々も伐採され、開けた豪快な空間になっています。

山々と樹々、そして静寂に囲まれた、京都ではなかなか体感できない、とても心地よい空間になっています。

金堂の荘厳な建築美と仏像

金堂は室町時代に焼失、鎌倉時代に再建され、現在の金堂は江戸初期に仁和寺古御堂を移築した重厚感のある建物です。

金堂への石段

内部には、御本尊の釈迦如来像をはじめ、阿弥陀如来像、薬師如来像などが安置され、自然に囲まれた荘厳な雰囲気に心が引き締まります。

金堂近くの仏足石

静かに手を合わせ、金堂を拝観することで、深い安らぎを感じられるでしょう。

参道や境内に点在する史跡と自然

高山寺の境内や参道には、明恵上人の足跡を偲ばせる史跡や、古木の杉などが点在しています。

清々しい空気の中、これらの史跡を巡りながら自然豊かな境内を散策するのは、心身のリフレッシュになります。

四季折々の草花も美しく、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。

高山寺へのアクセスと駐車場について

●栂尾山高山寺
TEL:075-861-4204
〒616-8295 京都市右京区梅ケ畑栂尾町8
◆拝観料金 石水院大人1,000円
※秋季のみ高山寺入山料500円が別途必要
◆拝観時間 8:30~17:00
◆アクセス 自家用車又は路線バスを利用
・京都駅からJRバス高雄・京北線「栂ノ尾・周山」行、「栂ノ尾」下車
・四条烏丸から市バス8系統乗車、高雄下車、徒歩約15分
・自家用車、名神高速京都南IC又は京都東ICから約60分
◆駐車場  50台分あり※11月のみ有料1,000円(一日)


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まとめ

今回は新緑が眩しい、青もみじに包まれる栂尾山高山寺の紹介でした。

Kyotaroはいつも車で訪ねるのですが、秋紅葉シーズン以外は高山寺下の市営駐車場は無料開放されていますので、高雄三尾のなかでいちばん最奥にあたる高山寺から歩いて西明寺、神護寺と巡り、再び歩いて高山寺下の市営駐車場まで戻ります。

清滝川沿いの自然を堪能しながら歩いてめぐるにはちょうど良い距離感なので高雄三尾は3ヶ寺セットで訪れることをおすすめします。

歴史と自然が調和した高山寺の奥深い魅力をぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。

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