“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
京都は春の桜と秋の紅葉が例年の観光客到来ピークとなっていますが、それ以外の季節も充分に楽しむことができる素材がたくさんあります。
そのひとつが「新緑~深緑」を彩る「青もみじ」ではないでしょうか。
言わずと知れた紅葉名所が多い、京都ならではの美しい「青もみじ」そして大自然の息吹「マイナスイオン」が堪能できる10ケ所のスポットを厳選しました。
あなたにとって初夏の京都旅行の参考になれば幸いです。
永観堂
京都を代表する紅葉名所といえば「もみじの永観堂」ですね。
秋の紅葉シーズンはどちらかといえば“ライトアップ”された夜間拝観が有名な寺院でもあります。
境内にはたくさんの楓の樹々がありますので当然ながら初夏は境内にある堂宇は「青もみじ」にかこまれたような景観になります。
寺名の由来となった僧と見返り阿弥陀の逸話やまるで龍のようにうねりながら上る「臥龍廊」、多宝塔から眺める京都市街など境内には見どころがたくさんあります。
特に注目して欲しいのは「もみじの永観堂」ならでは、個々の楓の葉が本当に個性的な形をしてるので美しい新緑(深緑)の光景だけでなく、個々の樹々にも注目してみましょう。
青蓮院門跡
京都東山、円山公園から平安神宮へと抜ける道中にある青蓮院門跡は青不動と美しい池泉式回遊庭園が美しい寺院です。
池泉式回遊庭園「祖阿弥の庭園」を華頂殿から眺める光景は「そうだ京都、行こう」の観光ポスターにも使用されるくらいの美しさです。
秋には美しい紅葉が堪能できる寺院なので初夏には「青もみじ」が堪能することができます。
特におすすめなのが小御所とよばれる周辺の青もみじ、そしてあの小堀遠州作といわれる「霧島の庭」周辺の青もみじ、境内高台にある日吉社周辺の青もみじが綺麗です。
番外:将軍塚青龍殿
青蓮院門跡の“飛地境内”である「将軍塚青龍殿」は2014年(平成26)に京都東山の山頂に建立され、大護摩堂が落慶された、比較的新しいスポットです。
ここの最大の見どころは京都市街地を眼下に見下ろすことができる、とても広大な面積を誇る大舞台です。
境内には庭園があり、ここで約220本もの「青もみじ」を堪能することができます。
“飛地境内”で青蓮院門跡の境内の一部といえ、青蓮院門跡からは専用のシャトルバスに乗って15分ほど移動が必要です。
イメージ的には青蓮院門跡の背後にある東山の山頂にある、と考えてもらうといいでしょう。
ぜひ、一緒に拝観してみてはいかがでしょうか。
長楽寺
京都を代表するしだれ桜名所として有名な円山公園の近くにひっそりと佇むのが「長楽寺」です。
とても小さな寺院ですが、あの建礼門院にゆかりがある寺院として有名です。
Kyotaroの長楽寺に対する印象は、山門を入るとずっと緑に包まれた印象の神秘的な寺院です。
境内は青もみじ一色、と言っても過言ではなく、境内はマイナスイオンたっぷり、大自然の息吹を体感することができます。
長楽寺にある庭園は祖阿弥があの銀閣寺(東山慈照寺)庭園を作庭する前の試作した庭園と言い伝えられています。
智積院
智積院は全国に末寺が約3,000社もある「真言宗智山派総本山」であの「成田山新勝寺」や「川崎大師平間寺」「高尾山薬王院」といった有名寺院をも末寺とする由緒ある寺院。
山門から入って参道沿いに広がる青もみじがとても美しい寺院で初夏には金堂裏手に咲き誇る紫陽花の花々も楽しむことができます。
境内は名勝庭園、大書院などがある有料拝観エリア、そして金堂や明王殿など諸堂拝観ができる無料拝観エリアに分かれており、「青もみじ」は無料拝観エリアで堪能することができます。
有料拝観エリアの大書院から眺める池泉回遊式庭園は利休好みの庭園とも称される美しい庭園で初夏にはツツジが咲き誇り、庭園に花を添える光景を楽しむことができます。
今熊野観音寺
続いて紹介する青もみじの名所は「今熊野観音寺」です。
西国三十三ケ所の第15番霊場として、ぼけ封じ近畿十楽観音霊場としても有名な寺院はまるで「青もみじ」が出迎えてくれるような東山随一の美しさを誇ります。
境内のどこをとっても青もみじとのコントラストが美しく、参道の鳥居橋の朱色とのコントラストをはじめ、大師像や観音像、本堂、大師堂など絵になる景観ばかりです。
周辺には東福寺や御寺泉涌寺など有名寺院があり、ついその影に隠れがちですが、美しい青もみじを堪能するなら間違いなくココです。
祇王寺
ここからは京都の西エリアにある「青もみじ」の名所「祇王寺」の紹介です。
あの大沢池で有名な大覚寺にもゆかりがある寺院で「青もみじ」とともに「緑苔」が有名な寺院で、「平家物語」にも登場する平清盛ゆかりの寺院です。
「祇王寺」は悲恋の尼寺としての側面も持ち、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が都をあとにしてその母、妹と入寺した寺院です。
境内はとても小さく、下には「緑苔の絨毯」、上には「青もみじ」が広がり、緑のダブルで効果でまさに青々とした境内はまるでおとぎの国のような世界が広がります。
境内にひっそりと佇む草庵とのコントラストが本当に美しい寺院です。
常寂光寺
「祇王寺」から歩いて10分もかからない距離にある「常寂光寺」は境内に「青もみじ」しかない、というくらい緑に包まれた印象の寺院です。
まず、あなたをお出迎えしてくれるのが緑苔と「青もみじ」が映える仁王門、石段をあがった先、本堂から鐘楼に広がる「青もみじ」のグリーンシャワー。
本堂裏側には池泉式回遊庭園が広がり、ここでも「青もみじ」が美しい景観を織り成しています。
境内は小倉山の緩やかな斜面に沿って広がり、高台にある多宝塔付近からは京都市街越しに比叡山から東山連峰を眺めることができます。
堂宇でぎっしりの寺院というよりは自然豊かな景観に恵まれた京都の奥嵯峨の美しさを代表する寺院のひとつです。
苔寺(西芳寺)
京都の西芳寺こと「苔寺」ははがきによる事前拝観申込が必要な寺院として有名です。
近年はウェブから予約申込が可能となり、はがきの事前拝観申込より拝観料が高くなりますが、空き枠があれば前日の拝観申込ができるようになりました。
広大な自然に囲まれた庭園は苔の絨毯に包まれた幻想的な景観が広がり、寺院というよりは自然の森にいるかのような感覚で散策を楽しめます。
山門から境内に入り、まずはじめに本堂拝観と写経体験から始める、背筋がピンと伸びるような気持ちから拝観に入れるのがいいですね。
苔寺の青もみじは庭園内というよりは、庭園入口へと続く道中で楽しむことができ、特に中門へと続く参道が青もみじのトンネルのような景観を創り出しており、まるでアニメの世界のような錯覚に陥ります。
浄住寺
京都松尾の閑静な住宅街、「葉室」にひっそりと佇む寺院が「浄住寺」です。
山門からずっと続く石段をあがる参道、そしてその正面に佇む本堂の景観はまさに中国でよく見る寺院の光景そのものです。
京都には多くの寺院がありますが、この景観を見ることができるのは「浄住寺」くらいでしょう。
初夏の参道はまさに“緑のトンネル”と化し、青もみじに包まれた光景が美しく、秋にはこの緑が真紅に染まり、隠れた紅葉名勝として密かに人気があります。
通常非公開の寺院ですが、秋には本堂内と方丈庭園が公開される特別公開が行われ、2023年GWには初めて春の特別公開も開催されました。
光明寺
京都西山三山のひとつ、かつ京都西山を代表する紅葉名勝で初夏には青もみじが美しい景観が広がります。
ハイライトは何といっても薬医門ともみじ参道で、ここは紅葉シーズンの光明寺を紹介する写真で紹介される風景のひとつです。
「そうだ京都、行こう。」のポスターにも使われたまさに映えスポットでもありますが、初夏には「青もみじ」バージョンの景観がとても美しい場所でもあります。
紅葉シーズンは特別拝観料が1,000円必要ですが、青もみじが綺麗な初夏の季節は境内の拝観は自由、山門前の駐車場も無料で利用できるのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は初夏に京都旅行をするならおすすめの「青もみじ」名所を10ケ所厳選して紹介させて頂きました。
他にも京都にはまだまだ「青もみじ」が美しい名所がたくさんありますのでぜひ、お楽しみ頂きたいと思います。
また紅葉時期に比べるとまだまだ人が少ないスポットもたくさんあって“のんびり”過ごせるのも初夏の京都の魅力のひとつでもあります。
あなたも京都の「新緑~深緑」の季節に大自然の息吹「マイナスイオン」の力を体感しに来ませんか?
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