今熊野観音寺の美しい青もみじを堪能、医聖堂に込められた住職の思い

神社仏閣(観光)

京都生まれ、京都育ちのブロガーKyotaroです。

先日、御寺泉涌寺別院の雲龍院に行って来た帰りに「今熊野観音寺」へ青もみじのグリーンシャワーを浴びに行って来ました。

境内はカエデの樹々に囲まれ、秋になれば紅葉名所にもなります。今回は今熊野観音寺本堂の後方山中に佇む「医聖堂」まで参拝して来ました。

歴史が古くかつては泉涌寺を凌ぐ大きな寺院だったとか。詳しく見ていきましょう。

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今熊野観音寺は青もみじの名所、グリーンシャワーの鳥居橋

今熊野観音寺は御寺泉涌寺の塔頭寺院であり、また西国三十三ケ所第15番霊場、そしてぼけ封じ近畿十楽観音霊場でもある由緒ある寺院。

周辺に東福寺や泉涌寺など有名な寺院があり、影に隠れるイメージですが、その昔は泉涌寺をも凌ぐ規模の寺院であったと云います。

実際に行って来た感想をまとめました。

今熊野観音寺で青もみじがお出迎え

今熊野観音寺の参道入口には今のご時世を反映した「祈悪疫削除」の大きな立て看板が立て架けられています。

参道を下って行くと青もみじの中に朱色の鮮やかな鳥居橋が見えて来ます。

下を流れるのは今熊野川で昔はこのあたりに熊野権現社が鎮まっていたのが橋の名前に由来したといいます。

青もみじと子護大師像

鳥居橋を渡って暫くすると境内入口へ着き、石段を上がったところで青もみじのグリーンシャワーを浴びるがごとく「子護大師像」が安置されています。

この大師様は今熊野観音寺の開創された「弘法大師」様であり、子供の心身健康、学業成就、諸芸上達から交通安全まで御利益があると云われます。

子供は我々大人にとっての宝である、という教えなんですね。

弘法大師ゆかり五智の井

子護大師様をお参りした後、さらに石段を上ると本堂が見えて来ますが、石段を登り切ったところに「五智の井」という井戸があります。

「五智の井」は弘法大師が今熊野観音寺を開かれる際に錫杖をもって岩根をうがたれると水が湧きだしました。

その水が「五智水」で井戸水として湧き出してるのがこの「五智の井」になるのです。開創の頃より現在も清涼な清水「五智水」がこんこんと湧き出ているのです。

本堂

今熊野観音寺の本堂がある場所は弘法大師が熊野権現と出会った場所でとても神聖な場所という言い伝えがあり、かつての奥の院順礼堂にあたると云われています。

境内でいちばん大きな建物で後方の山中には「医聖堂」伽藍がそびえ立ちます。

現在の本堂は1712年(正徳2)に宗恕祖元律師によって建立され、御本尊は弘法大師の作で十一面観世音菩薩像が安置されています。

体内仏には熊野権現より授かった十一面観世音菩薩(天照大神作)が祀られ、ともに秘仏のため直接拝むことができません。

西国三十三ケ所の巡拝者が参拝してるのは同じ姿をされた御前立様となります。

大師堂とぼけ封じ観音

その名の通り、大師堂には弘法大師が祀られており、不動明王、愛染明王、そして左大臣藤原緒嗣像(伽藍を寄進建立)もお祀りされています。

また大師堂前に立っている観音様は「ぼけ封じ観音」です。

今熊野観音寺は「ぼけ封じ近畿十楽観音霊場」の第一番霊場になっており、西国三十三ケ所巡礼と併せて日々多くの参拝者が訪れます。

身代わりの石仏に心身のぼけを取り除く願い事を込めて「ぼけ封じ観音」様の台座近くに泰安されます。

境内鎮守社と金龍弁財天

今熊野観音寺境内には鎮守社と弁財天が複数あります。

本堂、大師堂を参拝したあとにぜひ参拝しましょう。

稲荷社

京都伏見の伏見稲荷大社の稲荷明神を祀る鎮守社で穀稲食貨の神様として全国各地に奉祀されています。

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“稲荷”の名の由来は弘法大師が東寺門前で稲を負いたる老人に出会い、その老人を東寺の鎮守とされ、その老人が稲をになっておられることから“稲荷”と呼ばれるようになったと云います。

弘法大師と稲荷明神、京都で実は深い関わりがあったのですね。

熊野権現社

大師堂の南側に「稲荷社」と並んで鎮座するのが「熊野権現社」です。

今熊野観音寺の本堂がある場所は、かつて弘法大師(空海上人)が唐の国から帰国された後、山中の光明にひかれこの地に来ると熊野権現と出会われました。

その時、熊野権現が弘法大師に一寸八分の観世音像を授けられ、この地の守護神になることを約束されたと云います。

この時授けられた観世音菩薩像は御本尊の十一面観世音菩薩像の体内仏として祀られているのです(秘仏で非公開)

金龍弁財天

今熊野観音寺の池の近くに現れた金色の巳(蛇の神)様を祀ります。

“金の蛇”はとても縁起が良く、その御利益にあやかろうと多くの参拝者がこの地を訪れます。

鐘楼

境内南側にある「鐘楼」は1946年(昭和21)に修理されたものです。

梵鐘の鋳造は古く、修理はされたものの観音様のご加護により、当時のままの姿で残されています。

毎年大晦日になると除夜の鐘が突かれます。

今熊野観音寺の医聖堂に込められた住職の思い

本堂前に立つとその後方に鮮やかな朱色の多宝塔(伽藍)がそびえ立つのが見えます。

見た目、かなり高い所にあるのでどうやって行くの?あそこまで行けるの?という感じですが、歩いていけるんです。

医聖堂込められた思い

今熊野観音寺の本堂東側奥の山の中腹に見える色鮮やかな多宝塔が「医聖堂」です。

疫病に怯えることが多かったその昔、医と宗教がともに手をたずさえ、人類がともに明るく健康に暮らせるようにと、住職の願いを込めて建立された境内伽藍です。

医聖堂」には医学の世界に貢献された方々が祭祀されています。

色鮮やかに朱色が際立つのは2016年(平成28)に塗り替えられたため。

多宝塔付近からは京都市街が一望、西山連山まで眺望できます。

今熊野西国霊場とは?

鐘楼の奥から五智水を経て、西国三十三ケ所霊場の各御本尊が石仏として泰安され祭祀された小さなお堂が並んで建っています。

ずっと並んで山上方向に続くのでひとつひとつお参りして上がっていくと「医聖堂」まで辿り着き、医聖堂の背後にある第三十三番まで続いてます。

とても静かな山中に佇むのでゆっくり巡拝して、気付けば「医聖堂(多宝塔)」に辿り着いていました。

あなたもぜひお参りして下さいね。

今熊野観音寺へのアクセスと駐車場について

■今熊野観音寺
TEL:075-561-5511
〒605-0977 京都市東山区泉涌寺山内町32
拝観時間 8:00~17:00
拝観料金 境内参拝自由
アクセス 東福寺駅から徒歩が便利
・京阪&JR「東福寺駅」下車、徒歩13分
・市バス「京都駅前」より208系統「泉涌寺道」下車、徒歩8分
駐車場 参拝者専用駐車場を利用(※無料)

まとめ

御寺泉涌寺の塔頭寺院「今熊野観音寺」の見どころを紹介させて頂きました。

西国三十三ケ所巡礼、ぼけ封じ近畿十楽観音巡礼、また弘法大師が開創された寺院として年間を通じ巡拝者が多い寺院です。

境内にはカエデの樹々が多いので新緑のシーズンは青もみじグリーンシャワーのマイナスイオン、秋には紅葉の名勝としても有名です。

多宝塔のある本堂東側山中まで続く「今熊野西国霊場」は西国三十三ケ所の御本尊が石仏として安置され、一気に三十三番までお参りができるようになっています。

「今熊野西国霊場」を満願しようと順番にお参りして辿り着くのが「医聖堂」です。

辿り着いて住職の医聖堂に込められた思いを知り、京都市街を眺めながら改めて世界平和と健康な日々を願うKyotaroでした。

新型コロナウィルスの一日も早い終息を祈っています。

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