青蓮院門跡の見どころを徹底紹介、国宝の青不動と池泉式回遊庭園

神社仏閣(観光)
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「京都はんなりずむ」を訪れて頂き、ありがとうございます。

京都には「門跡寺院」とよばれる皇室に深い関わりがある寺院があります。

そのひとつが「青蓮院門跡」で青不動と書院から眺める美しい庭園が有名な門跡寺院です。

皇室との深い関わりを示す寺壁の白い五本線をあなたは知っていますか?

京都のお寺を拝観に訪れた時に注目してみてください。

青蓮院門跡」の寺壁にもありました、五本線が。


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青蓮院門跡で青不動を拝観し、池泉式回遊庭園を散策

青蓮院門跡は天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡のひとつに数えられ、かつ京都五箇室門跡のひとつでもある、皇室と深く関わりのある格式の高い門跡寺院です。

ちなみに天台宗の三門跡寺院は、青蓮院の他に三千院、妙法院があり、京都五箇室門跡とは、青蓮院門跡の他に妙法院門跡、三千院門跡、曼殊院門跡、毘沙門堂門跡を指します。

確かに青蓮院門跡の寺院前に到着した時からその雰囲気を感じました。

具体的には歴史を感じさせる巨大な大楠、寺壁に記された白い五本の線、これらが放つオーラのようなものを感じずにいられませんでした。

青蓮院門跡のハイライトは青不動と美しい庭園

青蓮院門跡を訪れた際に見逃せないハイライトが2つあります。

それが国宝の「青不動」と「祖阿弥の庭園」と呼ばれる美しい池泉式回遊庭園です。

国宝の「青不動」は境内・小御所のさらに奥まった場所にある本堂内に安置されており、拝観ができますが、写真撮影は一切禁止。

ちなみに青蓮院門跡にあるのは「青不動」の複製品で、本体は青蓮院門跡の飛地境内である京都東山将軍塚に隣接の青龍殿奥殿に保管されており、通常非公開となっています。

また、青蓮院門跡境内の客殿である「華頂殿」の縁側から眺める「祖阿弥の庭園」は四季折々の景観がとても素晴らしい池泉式回遊庭園で錦鯉が優雅に泳ぐ龍心池が印象的です。

「青不動明王像」を拝観

青蓮院門跡の境内、「熾盛光如来」が祀られている本堂の反対側に「青不動明王像」が安置されており、拝観することができますのでぜひ、お参りしましょう。

ここで拝観できるのは「青不動明王像」であり、国宝の「青不動」仏画ではありません。

国宝の「青不動」は園城寺(三井寺)の黄不動、高野山明王院の赤不動と並び三不動と呼ばれています。

正式には不動明王二童子像といい、通称「青不動」と呼ばれているのは平安時代後期に描かれた仏画の事を指します。

もともと奈良国立博物館に寄託されていましたが2014年10月に青蓮院門跡の飛地境内である将軍塚に完成した大護摩堂「青龍殿」にてその年の12月まで御開帳されたのは記憶に新しいところ。

Kyotaroも当時は青蓮院門跡を拝観後、シャトルバスに乗ってその御開帳に訪れました。

池泉式回遊庭園「祖阿弥の庭園」2つの楽しみ方

青蓮院門跡の庭園はすなわち、寺院の代名詞ともなっており、境内の華頂殿から眺める景観は「そうだ京都、行こう」の観光ポスターにも使用されるくらい素晴らしい風景。

華頂殿の縁側に座って眺めるロケーションが素晴らしく「祖阿弥の庭園」として親しまれ、東山の自然と調和した美しい池泉式回遊庭園です。

祖阿弥の庭園」は華頂殿縁側から眺めたあとに、実際に庭園に下りて散策もできますので庭園側から青蓮院門跡の堂舎を眺めることもでき、2つの景観をそれぞれ楽しめます。

祖阿弥の庭園」の中心にある龍心池には優雅に色とりどりの錦鯉が泳ぎ、“跨龍橋”と呼ばれる半円形の美しい石橋がかかり、まさに日本庭園の粋を感じさせる美しさ。

半円形の“跨龍橋”や龍の沐浴をイメージしたという池に浮かぶ石が美しい景観にアクセントを加えています。

青蓮院門跡の見どころをまだまだ紹介


青蓮院門跡の2つのハイライトとして「青不動明王像」と「祖阿弥の庭園」を紹介しましたが、まだまだ青蓮院門跡の境内にはたくさん見どころがあります。

詳しく見ていきましょう。

華頂殿

境内入口から堂内に入って最初に辿り着くのが客殿「華頂殿」です。

ここの縁側から眺める「祖阿弥の庭園」が素晴らしいのですが、客殿内には「三十六歌撰」に載っている36歌仙の額縁や木村英輝氏が手掛けたという襖アートなども楽しめます。

人が少ない時はここで暫く庭園を眺めながら心を落ち着かせてから、境内を巡りましょう。

宸殿

華頂殿から順路に従って進むと小御所手前通路を右手に進むと「宸殿」へと辿り着きます。

ここは青蓮院門跡の中でもいちばん大きな建物で歴代門主の御位牌が祀られています。

現在の入母屋造り、浅瓦葺きの宸殿は、1893年(明治26)の火災で焼失後に徳川家康の孫にあたる東福門院の御所を移築、復興されてから100年以上が経ちます。

宸殿の広間は親鸞聖人が大三代門主慈圓によって出家の儀式である得度を行った場所としても知られ「お得度の間」とも呼ばれ、今も主要な法要が行われています。

小御所

小御所は華頂殿の縁側から庭園を眺めた向い側に見える建物で母屋造り、浅瓦葺きの建物で平安時代末期には門主の居間として使用されていたようです。

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その後、1893年(明治26)の火災で焼失後、宸殿と同様に徳川家康の孫にあたる東福門院の御所を移築、再興されました。

小御所の縁側からも「祖阿弥の庭園」と龍心池を眺めることができ、特に“跨龍橋”と呼ばれる半円形の美しい石橋はここからでないと眺めることが出来ません。

本堂「熾盛光如来」

小御所の南側に建つのが御本尊である「熾盛光如来」が祀られている本堂です。

「熾盛光如来」をお祀りするのは日本で唯一、青蓮院門跡のみで形式は種子曼荼羅(掛け軸)となっています。

平安時代より非公開、平成17年に3ケ月だけ御開帳されましたが、現在も非公開となっています。

平成18年には新潟県糸魚川産の翡翠を宝珠とし、翡翠には種字「ボロン」が記されたお前立ち像が御本尊のお厨子の前に安置されており、本堂ではこのお前立ち像を拝観できます。

鮮やかなライトブルーの光を放つ御本尊お前立ち像はなかなかお目にかかれません。

小堀遠州による霧島の庭

青蓮院門跡には2つの庭園があり、ひとつは先ほど紹介、祖阿弥の作と言われる美しい龍心池を中心とした池泉式回遊庭園

そして、もうひとつは安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した作庭家の小堀遠州による「霧島の庭」です。

茶室「好文亭」の裏側の山裾斜面から庭園一面に霧島ツツジが植えられているのでその名が付けられました。

ツツジの見頃は5月初旬頃で一面が燃え盛るように真っ赤なツツジが咲き誇ります。

好文亭

現在は茶室として使用されているが、もとは青蓮院が仮御所だった際に後桜町上皇が学問所として使用していたという建物です。

明治以降に茶室として使用されるようになるも、1993年(平成5)に放火によって焼失

1995年(平成7)秋に再建される際に創建当初の数寄屋造りの「御学問所」としての完全復元を目指し、当時使用されていた木材、同じ工法が用いられ、見事復元されました。

日吉社

「祖阿弥の庭」「霧島の庭」を順路に従って歩いて行くと竹林沿いの石段を上がっていった先にある青蓮院門跡の鎮守社である「日吉社」へ。

比叡山の山王日吉社から勧請された天台宗の守護神として知られます。

日吉社のある高台からは華頂殿とその先には京都の北西にある愛宕山を眺望することができます。

鐘楼と庭園から眺める宸殿

「日吉社」の高台から降りて庭園散策を続けると小御所、本堂の裏側を通り抜けて宸殿や右近の桜、左近の桜がある青蓮院門跡の南庭に出ます。

この南庭からは、大きな宸殿の全景を眺めることができ、随時突くことができる鐘楼や親鸞聖人が植えたという楠の巨木を見ることができます。

春には桜、秋には紅葉が美しい庭園のハイライトでもあり、また夜間ライトアップが行われるメイン会場にもなっています。

親鸞聖人ゆかりの大楠

青蓮院門跡を拝観していると歴史を感じさせる巨木が5本あることに気付くと思います。

これらは全て楠の大木であり、京都市の天然記念物にも指定される名木でもあります。

親鸞聖人によって十二世紀末ごろに植えられたといいますが、現在の境内の地割に沿って生育していることから青蓮院がこの地に移築して以降に植樹されたものと考えるられます。

自然と寺院の景観に溶け込むように佇む樹々はいずれも樹齢100年以上と言われ、神宮道沿いや境内入口の長屋門前、境内の南庭など5か所に大きな巨木が生育しています。

京都駅から青蓮院門跡までの便利なアクセス方法と駐車場について
当ブログ管理人こと、京都在住のKyotaroです。さて先日、京都東山にある門跡寺院の「青蓮院門跡」の紹介をさせて頂きましたが、今回は京都駅から便利にアクセスする方法についてまとめました。また駐車場事情についても紹介していますのであなたの参考になれば幸いです。

青蓮院門跡の歴史と由来

青蓮院門跡は三千院、妙法院と並ぶ天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡のひとつであり、1788年の天明の大火の際に仮の御所となったことから、別名を「粟田御所」ともいう。

青蓮院門跡の由来

青蓮院門跡の由来は伝教大師こと最澄が比叡山に建てた僧侶の住居のひとつ「青蓮坊」に始まると云われ、平安末期の行玄の時代に三条白川に移りました。

鳥羽法皇の第七皇子が行玄の弟子となって入寺したことがきっかけで以来、皇族関係者がお寺の住職にあたる「門主」を務めるようになり、「門跡寺院」となったのです。

青蓮院門跡の歴史

歴代門主も第三代の慈円はあの歴史書「愚管抄」の著者として、第十七代の尊円入道親王は和風と唐風を融合した書風「青蓮院流」で知られる名筆家として有名です。

境内全域が国の史跡として指定されており、粟田山の山裾を利用した美しい庭園は龍心池を中心とした池泉式回遊庭園を祖阿弥が作庭し、霧島の庭は小堀遠州の作と伝わる。

青蓮院門跡、歴史の門番

また神宮道沿いの門前にある5本の巨大な楠(京都市登録天然記念物)は、この寺で出家したという親鸞聖人のお手植えという言い伝えが残ります。

まさに青蓮院門跡の歴史を見守って来た「楠の巨木」というわけですね。

青蓮院門跡へのアクセスと駐車場について

■青蓮院門跡
TEL:075-561-2345
〒605-0035 京都府京都市東山区粟田口三条坊町69-1
拝観料金 大人500円 中高生400円 小学生200円
拝観時間 9:00~17:00(※16:30受付終了)
※春と秋に夜間ライトアップを開催。
※2020年3月、GW期間はコロナにより中止
拝観料金 大人800円 小中高生400円
拝観時間 18:00~22:00(※21:30受付終了)
アクセス
市バス/5,46,100系統「神宮道」下車、徒歩3分
市営地下鉄東西線/「東山駅」下車、徒歩5分
京阪京都線/「祇園四条駅」下車、徒歩20分
※円山公園から徒歩10分、知恩院北側隣接
駐車場  あり(※普通車10台)

まとめ


今回は晩夏に訪れた「青蓮院門跡」についての紹介でした。

ここの書院からのカットは観光ポスターにもなるほど絵になるのでぜひ、あなたも訪れた際は写真におさめてみては如何でしょうか?

特にこの時期、平日に行けばそこまで参拝者も多くないので、書院からの庭園、庭園から眺める宸殿の素晴らしい景観をひとり占めできますよ。

ここは東山の中でもKyotaroが何度でも訪れたいと思う静かな寺院です。


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