京都在住のブロガーKyotaroです。
あなたは髪の神様が日本で唯一京都の嵐山にあるのを知っていますか?
場所はトロッコ嵐山駅から歩いて1分の距離、百人一首でも有名な小倉山麓に鎮座。
神社としてはとても小さく、小倉池のほとりに位置し、鳥居と小さなお社、そして社務所があるのみ。
御髪神社(みかみじんじゃ)の立て看板にある“パワースポット”“献髪”につられて参拝して来ました。
ちなみにKyotaroは髪の量が多いとよくいわれ、散髪後3週間もすれば髪がゴワゴワしてきます。
御髪神社は京都嵐山の“日本で唯一の髪の神社”
御髪神社(みかみじんじゃ)は京都嵐山にある“日本唯一の髪の神社”として有名で、全国から多くのひとが京都嵐山のおくまった小倉山麓を訪れます。
京都嵐山といえば世界的にも有名な観光地で海外からの観光客が多いスポットでもあり、周辺には「常寂光寺」「大河内山荘」「野宮神社」「竹林の径」などがあります。
「御髪神社」について詳しく見ていきましょう。
御髪神社には頭髪に悩みを持つ大物芸能人も参拝に?
御髪神社には頭髪に悩みを持つ大物芸能人たちも参拝に訪れています。
境内の社務所横にはたくさんの絵馬が奉納されているのですが、一般の参拝者に混ざって「モト冬樹さん」や地元京都出身の「ブラマヨの小杉さん」「森脇健児さん」の絵馬があります。
他にも最近、不倫問題で話題の「アンジャッシュ渡部健一さん」の絵馬もあります。
さらになんとアメリカを代表するハリウッド大物俳優「ニコラスケイジ」も参拝に訪れている!?と思ったらどうやらニセモノでした。
あなたも参拝に訪れたら、彼らの絵馬を探してみてください。
ブラマヨ小杉さんの絵馬!#アメトーーク
御髪神社(京都府トロッコ嵐山駅)の投稿(1回目)。髪の神様がいるらしい
御髪神社へ絵馬の…[ホトカミ] https://t.co/iJwelbIPd5 #ホトカミ @hoto_kamiから pic.twitter.com/kwoyTyDcY8
— たつざきりえ (@rie_tatsuzaki) November 7, 2019
嵐山にある髪の毛を祀る御髪神社のほとんどの絵馬には「髪の毛増えろ!」みたいな願いが書かれている中1人諦めてる人おった。 pic.twitter.com/jzynA378ZX
— かわりゅう (@riverdrag1) January 25, 2020
御髪神社ニコラスケイジ pic.twitter.com/pO8fUmZv3F
— コロッケちゃん (@eyedrops_surfer) December 1, 2019
御髪神社を訪れる“未来の美容師、理容師”
「御髪神社」に奉納される絵馬を見ていると若ハゲなど髪の悩み、女性の髪の悩みばかりではなく、美容師や理容師の国家試験の“合格祈願”の奉納絵馬が非常に多かったです。
将来の“カリスマ美容師”を夢見る若者達も男女問わずたくさん参拝に訪れてるんですね。
奉納されている絵馬には将来の夢や目標への熱いメッセージを書いた奉納絵馬もあり、まさにここは美容業界従事者にとってのパワースポットでもあるようです。
「御髪神社」の御祭神である「藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)」公の馴初めを調べればすぐにここが美容業界のパワースポットであることも納得できます。
「御髪神社」の歴史と由来
「御髪神社」御祭神の藤原采女亮政之公は亀山天皇とも深い関わりがあり、御髪神社が京都嵐山の小倉山にある亀山天皇御陵のすぐ近くに建立された理由のひとつでもあります。
正確には藤原采女亮政之公の父親である皇居の宝物守護にあたる武士、北小路左衛尉・藤原基春卿(藤原鎌足末孫)と亀山天皇との関わりといったほうがいいでしょう。
文永年間の昔、藤原基春卿が亀山天皇から預かっていた宝刀「九王丸」を紛失してしまい、その探索の旅に出ることを誓います。
藤原基春卿はその旅に一緒に息子である采女亮政之を連れて行き、旅先で生活の糧を得るために庄屋の婦女の「髪結い」を始め、金銭を得ます。
これが日本における「髪結い職」の起源と云われており、まさに我が国唯一の「髪の神様」となるわけです。
藤原基春卿の没後1281年(弘安4)に藤原采女亮政之公は鎌倉に移住し、1335年(建武2)7月17日に亡くなります。
藤原采女亮政之公の命日に“敬髪と始祖のご冥福”を祈って昭和初期頃までは理・美容業者の定休日となっていました。
御髪神社境内を実際に参拝してきた
御髪神社は本当に小さな神社で敷地面積もわずか、お社も普通の神社などにある小さな摂社や末社のような小さなお社が御祭神をお祀りする本殿です。
鳥居のすぐ横に人がひとり入れる程度の社務所があり、そちらでお守りや絵馬の販売、献髪の受付をして頂けます。
境内の見どころについてまとめました。
御祭神を祀る本殿
御祭神は「髪結い職」の始祖でもある藤原采女亮政之公をお祀りしています。
建物自体も小さくて向かって左手に毘沙門天の石像、右手に“髪塚”の石碑に挟まれた形で鎮座。
京都市の理美容業界関係者らによって髪の健康を祈願して1961年(昭和36)に創建されました。
髪の毛を奉納する“献髪”
「御髪神社」の参拝方法は“献髪”という髪の神様ならではのスタイル。
鳥居横にある社務所で「御髪献納」を購入し、神職に専用のハサミであなたの髪の毛を少し切ってもらいます。
“髪を切られる”事に抵抗があるかもしれませんが、2㎝程度を髪5本ほど切って頂けます。
「御髪献納」をお供えして本殿前にて“二礼二拍手一礼”で参拝します。
献納された髪の毛はあとで本殿隣にある「髪塚」へと移され、奉納されます。
髪塚
本殿の向かって右側にある石碑が「髪塚」です。
「髪塚」とはその名の通り、願い事を込めて髪の毛を納めた「御髪献納」をして神職によって祈拝が行われることでご利益がある、といいます。
毎年、御大祭日には髪の毛への感謝の意を込めて業祖神奉祭と髪供養が行われ、理美容業界をはじめとし、大勢の参拝者がご利益を求めて参詣します。
毘沙門天
本殿向かって左隣には七福神の一神である「毘沙門天像」が建っています。
本殿→髪塚→毘沙門天という順番で参拝し、最後に毘沙門天様に神頼みをする人も多いようです。
御髪神社の「髪」の家紋?
ぱっと見、菊の家紋のように見えますが、御髪神社の旗に描かれている家紋には「髪」の文字が書かれています。
旗以外にも境内の至る所にもありますので参拝したらぜひ探してみてください。
御髪神社の周辺見どころについて
「御髪神社」は京都嵐山のなかでも特に閑静なエリアである百人一首でも有名な小倉山麓にあり、かつては皇族や貴族たちの別荘地があった場所です。
現在も一年を通じて観光客が多い京都嵐山の中でも嵯峨野にかけての特に奥まった地域で歩いて行かないと辿り着けない比較的静かな地域となっています。
竹林の径の亀山よりにある「大河内山荘」や小倉山中腹に境内がある「常寂光寺」など「御髪神社」周辺は京都の中でも屈指の人気を誇る観光エリアなのです。
「大河内傅次郎」が手掛けた大河内山荘庭園
大河内山荘庭園は京都嵐山の亀山地区にある山荘庭園で嵐山を借景とした名勝庭園です。
大河内山荘庭園から「御髪神社」まではトロッコ「嵐山駅」方面への下り坂を下りて徒歩5分足らずの距離。
トロッコ「嵐山駅」のすぐ目の前なのでわかりやすいです。
展望台からは保津峡の景観や対岸の嵐山中腹にある「大悲閣千光寺」のほか、「月香亭」からは正面に京都市街と比叡山、東山連峰を眺望することができます。
小倉山常寂光寺
小倉山常寂光寺から「御髪神社」までは歩いて7分程度の距離です。
常寂光寺山門を出て右手へ進み、暫く行くと小倉池が見えて来るのでそのまま進むと対岸に見えて来る神社が「御髪神社」です。
常寂光寺は境内全体が庭園のように美しい緑苔と青もみじに囲まれた美しい景観の寺院です。
境内中腹の展望所や境内最奥の展望台からは京都の街並みや比叡山を眺望することができます。
御髪神社へのアクセスと駐車場について
■御髪神社
TEL:075-882-9771
〒616-8425 京都府京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町10-2
拝観時間 拝観自由※社務所9:00~17:00
拝観料金 無料
アクセス JR、京福電鉄又は市バスが便利
・トロッコ「嵐山駅」下車、徒歩1分
・JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩16分
・京福嵐山本線「嵐山駅」下車、徒歩15分
・阪急嵐山線「嵐山駅」下車、徒歩25分
駐車場 なし ※周辺コインパーク利用
まとめ
日本で唯一、京都嵐山にしかない「御髪神社」の紹介でした。
そもそもKyoatroは髪の悩みがないもんで、つい「御髪神社」と聞くと“若ハゲ”とか、女性なら美しい髪を手に入れたい、とかの祈願をする神社かと思ってました。
今回、参拝してみて美容師、理容師を目指す若者たちのパワースポットになっていることを始めて知り、国家資格の合格祈願に訪れる人がいかに多いかも知ることができました。
京都嵐山の有名スポットが周辺にはたくさんあり、トロッコ「嵐山駅」前という立地でアクセスも比較的便利です。※JR山陰本線の「嵯峨嵐山駅」とは全く別の場所です。
周辺はかつての皇族、貴族たちの別荘がたくさんあったという京都嵯峨野の小倉山麓にあるので本当に静かで自然がたくさん残るエリアです。
なのでKyotaroは、竹林の径を経由してのんびり歩きながら行くことをおすすめします。
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