金閣寺(鹿苑寺)の見どころを徹底紹介、見学所要時間と拝観料金は?

神社仏閣(観光)
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京都在住のブロガーKyotaroです。

お盆休みも終盤、今日は京都五山送り火の日。2020年は新型コロナの影響もあり、祇園祭と同様に規模縮小での開催となります。

“祇園祭の山鉾巡行とともに梅雨が明け、五山送り火の日までが京都の短くて暑い夏”とKyotaroは子供の頃、教わりました。

でも今年は残暑ではなく、まだまだ猛暑が続きそうです。

今回は熱中症対策、そして感染対策をしながら京都北山の金閣寺(鹿苑寺)へ行って来ました。早速、詳しく見ていきましょう。


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金閣寺(鹿苑寺)とは?概要と歴史について

金閣寺と言えば金箔を張り巡らした舎利殿が有名で歴史の教科書に必ず出てくるのであなたもご存知かと思います。

そして金閣寺とともに教科書に登場するのが室町幕府3代将軍である足利義満公ですね。

京都を代表する観光地のひとつで修学旅行のテッパンでもある、金閣寺の概要と歴史についてまず見ていきましょう。

金閣寺の概要について

金閣寺は京都市北区にある、左大文字の麓にある臨済宗相国寺派の寺院で正式名称を「鹿苑寺(ろくおんじ)」といいます。

一般的に“金閣寺”と呼ばれるのは境内の金箔で彩られた舎利殿を「金閣」と呼ぶことに由来します。

臨済宗相国寺の塔頭寺院のひとつで五山送り火で有名な大文字山(左大文字)の麓に位置し、境内西側には衣笠山がそびえ、自然に囲まれた雄大な景観と広さ(4万坪)を誇る寺院です。

1994年(平成6)に「古都京都の文化財」のひとつとして東山文化の象徴“銀閣寺”とともにユネスコの世界文化遺産に登録されたのは記憶に新しいところです。

金閣寺の歴史について

現在の金閣寺がある場所にはかつて鎌倉時代に藤原氏の公卿であった西園寺公経が建立したという西園寺(さいおんじ)が建っていました。

その後、鎌倉幕府滅亡とともに荒廃、この地を譲り受けたのが室町幕府3代将軍の足利義満公でした。

義満はこの京都北山の地に「北山殿」と呼ぶ広大な邸宅を造営し、これが金閣寺の起源となったのです。

「北山殿」の広大さは当時、御所に匹敵すると云われ、足利義満はこの地で政治の執務を行ったとされ、その権力の偉大さを伺い知ることができます。

足利義満の死去とともに北山殿は禅寺となり、シンボルの舎利殿以外は解体され、義満の法号である「鹿苑院殿」から「鹿苑寺」と名乗るようになったのです。

戦火や火災にさらされ続けた金閣寺

金閣寺は足利義満公の「北山殿」として繁栄の時代がありましたが、義満の死後は戦乱による建造物の焼失を繰り返し、明治時代に再建も1950年(昭和25)には放火によって焼失と戦火や火災による焼失の歴史でもあります。

1950年(昭和25)の舎利殿放火では国宝の足利義満木像をはじめ複数の文化財も焼失することとなります。

幸い明治時代に解体修理した時の図面が残っていたので、焼失前と同じ姿で舎利殿は復元されましたが、収蔵されていた国宝や文化財は戻って来ません。

非常に残念な歴史でもあります。

金閣寺の見どころと拝観所要時間、拝観料金

金閣寺境内の見どころと拝観に必要な時間、そして拝観料金についてまとめました。

詳しく見ていきましょう。

金閣寺の拝観所要時間と拝観料について

金閣寺を拝観する際の所要時間目安は通常期で40~50分前後と考えて下さい。

境内の順路に従って庭園内を歩いて進めていく感じです。お寺といっても観光寺院のため本堂でお参りしたり、観音堂でお参りしたりということはありません。

通常寺院で本堂にあたるのが「方丈」ですが、非公開となっており、御本尊の聖観音菩薩坐像も普段は拝観できません。

順路の最後に不動堂があり「石不動明王」が祀られてますのでそこでお参りして帰りましょう。

ちなみに通常期とは春の桜、秋の紅葉シーズンを外した時期のことで桜や紅葉シーズンの週末などは参拝客も多くなり、プラス20から30分必要なケースも出て来るでしょう。

また拝観料金は大人400円、小中学生300円(※特別拝観時は除く)となっています。

拝観時間は9時から17時までとなっています。

金閣寺境内の見どころについて

金閣寺の境内見どころについて紹介します。ハイライトは金色が鮮やかな舎利殿と鏡湖池(きょうこち)、衣笠山を借景にした池泉式回遊庭園です。

個人的には銀閣寺の庭園のほうが見応えがある、とKyotaroは感じました。あなたはどうでしょうか?

総門

参道を進んでいくと正面に「総門」と「世界遺産 金閣 鹿苑寺」の石碑が見えてきます。

「総門」は金閣寺の表門にあたり、壁には五本の白い線が入ってますが、これは皇室とも関わりがある最も高い寺格を表すものです。

屋根の丸瓦には寺紋「五七桐」が刻まれており、天皇家から下賜された紋であり、金閣寺由緒正しき格式の高い寺院であることの証明でもあります。

鐘楼

「総門」から境内へ入ってすぐ左手に樹々に囲まれた「鐘楼」が見えてきます。

鐘楼自体は1955年(昭和30)に再建されていますが、梵鐘は鎌倉初期に鋳造された鐘が吊るされており、金閣寺の歴史を知る鐘ということになります。

普段は土・日には200円で鐘を突くことができますが、現在コロナ感染拡大防止の観点から自粛中とのこと。

船形石

参道を進み「鐘楼」とは反対側にあるのが「船形石」です。普通に歩いてたら気付かずに通り過ぎてしまうレベルで木陰にあります。

もともと馬小屋付近にあった馬が水を飲むための器に使用、後に手水鉢として使っていたそうです。

舎利殿

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言わずと知れた金閣寺(鹿苑寺)のシンボルで世界中の観光客、誰もが知ってる建物と言っていいでしょう。

舎利殿の造りは重々殿閣や三重殿閣と呼ばれ、一層、二層、三層とそれぞれ建築様式が異なるのですが、一つの建物として見た時に違和感など全くなく、美しい景観を誇ります。

舎利殿は金箔が張られており、そこにばかり注目が集まりますが、三重層の異なる建築様式が織りなす調和の美しさこそが最大の特徴でもあるのです。

内部は一般公開されておらず、三層には一層目から「法水院」「潮音洞」「究竟頂(くっきょうちょう)」という名で呼ばれています。

それぞれ一層目から宝冠釈迦如来像と足利義満坐像が安置され、二層目には岩屋観音坐像と四天王像が安置、三層目にはお釈迦様の仏舎利(遺骨)が祀られているとのこと。

鏡湖池と衣笠山の借景

金閣寺の舎利殿前に広がる池が「鏡湖池(きょうこち)」です。天候が良ければ水面に金色の舎利殿が映し出されとても美しい景観が広がります。

池には「葦原島(あしはらじま)」をはじめ、「亀島」「鶴島」など大小の島々が配置され、池泉式回遊庭園ならではの美しさを演出しています。

舎利殿の背後にある衣笠山を借景とした庭園は国指定の特別史跡、特別名勝に指定されています。

「葦原島」には仙人が住むという「蓬莱島(ほうらいじま)」の「神仙思想」が反映されているのが特徴的で、松が生え、石組が成され、石灯篭もある優雅な景観となっています。

方丈と「陸舟の松」

「方丈」は金閣寺の本堂にあたり「客殿」とも呼ばれ、入母屋造で桟瓦葺のお堂は重要文化財にも指定されています。

1602年(慶長7)に創建、1678年(延宝6)に後水尾天皇によって再興された歴史があり、御本尊は聖観音菩薩坐像で他にも足利義満像、帝釈天像、梵天像などを安置しています。

通常は非公開ですが、特別公開時には貴重な仏像とともに狩野派による襖絵も拝観できます。

「方丈」前庭園には樹齢600年以上という「陸舟(りくしゅう)の松」があり、足利義満公が愛でていた盆栽を植え替えた「遺愛の松」であり京都三大松のひとつに数えられます。

※京都三大松とは他に善峯寺の遊龍の松、宝泉院の五葉の松のことを言います。

龍門の滝と鯉魚石

金閣寺の庭園にある「龍門の滝」と「鯉魚石」は中国の故事にちなんで鯉が滝を登り、やがて「龍に転生した」という登竜門の伝承に由来する景観です。

滝自体はそこまで大きくありませんが、猛暑のなかで清流の涼しげな音が鳴り響き“納涼”を体感できる場所になっています。

【動画】龍門の滝と鯉魚石・登竜門の世界

夕佳亭(せっかてい)

「夕佳亭(せっかてい)」とは境内庭園の高台にある茶室がある数寄屋造りの建物で江戸時代に茶道家・金森宗和によって建立されました。

高台にあるため「夕佳亭」からは舎利殿と鏡湖池方面、衣笠山の眺望や反対側には東山三十六峰を眺望できるロケーションにあります。

このロケーションから見ることができる夕暮れ時の美しい景観からその名が付いたといいます。

近くには室町幕府8代将軍・足利義政公遺愛の富士形の手水鉢や貴人榻(きじんとう)と呼ばれる石の腰掛があります。

不動堂

不動明王を祀る不動堂は1225年(嘉永元)に創建され、応仁の乱の戦乱によって焼失しましたが、1573~1592年(天正年間)に宇喜多秀家によって再建、今日に至ります。

金閣寺境内最古の建造物で御本尊の石造不動明王像は非公開となっています。

堂内に見えるのは木像不動明王立像で国の重要文化財に指定されています。

金閣寺へのアクセスと駐車場について

■金閣寺(鹿苑寺)
TEL:075-461-0013
〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1
拝観料金 大人400円 小中学生300円
※特別拝観時は拝観料要確認
拝観時間 9:00~17:00
アクセス 市バス「金閣寺道」下車
市バス/JR円町駅から205系統乗車(約9分)
市バス/阪急京都線西院駅から205系統乗車(約17分)
市バス/地下鉄北大路駅から急行101系統乗車(約9分)
市バス/京都駅から急行101系統乗車(約37分)
※阪急西院駅、JR円町駅からバスの利用が便利
駐車場  第1~第3まであり(有料/1時間300円)

まとめ

京都を代表する北山文化の象徴・金閣寺(鹿苑寺)の紹介でした。境内には見ごたえのある非公開の国宝や重要文化財が結構あり、特別拝観時に行くのもおすすめです。(※特別公開については相国寺HPで確認を)

金箔が張られた舎利殿が有名ですが、境内が大きな庭園となっており「鏡湖池」を中心とした衣笠山を借景にした池泉式回遊庭園は見事です。

最寄駅からやや遠いため、市バスを乗り継いで行かないといけませんが、周辺には龍安寺や大徳寺、今宮神社、建勲神社などもあり、見どころの多いエリアです。

アクセスは以下3つの駅いずれかを起点にバス利用が便利です。
1)阪急京都線・西院駅
2)JR山陰本線・円町駅
3)市営地下鉄烏丸線・北大路駅

また、駐車場は第1から第3まで参拝者専用駐車場もあり、1時間300円ですが、この1時間以内で境内を充分ゆっくり見て回ることができましたよ。


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