祇園祭2025、昭和100年の奇跡を刻む!4つの復興山鉾、特別御朱印を巡る

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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

祇園祭の山鉾巡りは、ただ見るだけでなく、その背景にある歴史や物語を知ることで、より深く楽しめますね。

特に今年は「昭和100年」という特別な節目を迎え、それにちなんだ特別な御朱印が授与される山鉾があるので見逃せません。

今回は「昭和100年」特別御朱印が授与される4つの山鉾、「菊水鉾」「蟷螂山」「綾傘鉾」「四条傘鉾」に焦点を当て、それぞれの魅力と御朱印めぐりについてご紹介します。

詳しく見ていきましょう。

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「昭和100年」ってどういうこと?特別な御朱印の背景について

まずはじめに「昭和100年」という言葉にピンとこない方もいるかもしれませんね。

これは、昭和天皇が即位され、昭和という時代が始まってから数えで100年という意味合いが込められています。

正式な西暦での「昭和100年」はありませんが、祇園祭では古くから時代の節目を大切にしてきました。

今回の特別御朱印は、激動の昭和時代を乗り越え、祇園祭の伝統を現代に繋いできた先人たちの努力と情熱を称えるためのものと言ってもいいでしょう。

特に、今回ご紹介する4つの山鉾は、戦後の混乱期や、一度途絶えた伝統を昭和の時代に再興させたという共通の歴史を持っています。

だからこそ、この節目に特別な御朱印が授与されるんですね。

この特別な御朱印は、前祭・宵山期間中(7/14~16)の3日間だけ、それぞれの山鉾の会所で授与されます。

今回、Kyotaroは4つの山鉾を巡って授かってきました。

昭和に復興した4つの山鉾を巡る!見どころと歴史、御朱印の魅力

昭和に復興した4つの山鉾について、もっと詳しく見ていきましょう。

各山鉾で授与される御朱印も紹介します。

1.菊水鉾(きくすいほこ)

菊水鉾は、その名の通り、屋根の上に金色の大きな菊の花が輝く、優雅で美しい鉾です。

特徴的なのは、山鉾で唯一の曲線的な唐破風(からはふ)の屋根

まるで宮殿のようで見とれてしまいます。

町内にはかつて千利休の師匠の屋敷があり、「菊水井」という井戸があったことにちなんでいます。

宵山期間中には、会所でお茶会が開かれたり、限定の和菓子「したたり」が味わえたりと、文化的な体験も楽しめますよ。

乗っている稚児人形は、菊の露を飲んで長寿になったという中国の伝説がモチーフになっています。

実は菊水鉾は幕末の大きな火災で焼失してしまい、88年間もの間、巡行に参加できませんでした。

しかし、戦後の混乱が残る1952年(昭和27)に多くの人の努力で再興を果たし、再び巡行に加わることができるようになりました。

この「昭和の復興」の象徴とも言える菊水鉾は、不老長寿や商売繁盛のご利益があるとされています。

2.蟷螂山(とうろうやま)

蟷螂山は、祇園祭の山鉾の中で唯一「からくり」が楽しめるユニークな山でもあります。

御所車の屋根に、大きなカマキリが乗っていて、巡行中に鎌を振り上げたり、羽を広げたりする姿は、子どもから大人まで大人気。

カマキリが斧を振り上げて車を止めようとする中国の故事「蟷螂の斧(とうろうのおの)」がモチーフになっています。

前掛けや胴掛けの美しい友禅染めも見逃せません。

また、宵山期間中はカマキリのカラクリによるおみくじ(200円)の授与も大人気でここに子供さんを含む大行列ができていました。

宵山期間には、江戸時代に作られた先代のカマキリも会所で展示されることがあります。

蟷螂山も、戦火によって焼失した歴史を持ちます。

1864年、元治の大火でほとんどが失われ、実に117年間も巡行から姿を消していました

しかし、1981年(昭和56)、ついに復活!

再び京の街をカマキリが練り歩く姿は、多くの感動を呼びました。

この再興もまた、昭和の時代に祇園祭の伝統を蘇らせた大きな出来事だったのです。

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3.綾傘鉾(あやがさほこ)

綾傘鉾は、大きな傘が特徴の「傘鉾」の一つで、山鉾の古い形式を今に伝えています。

一番の見どころは、巡行中に披露される「棒振り囃子(ぼうふりばやし)」

赤い髪飾りをつけた棒振りが、お囃子に合わせて力強く舞う姿は、見ているこちらも体が動いてしまうほど。

この棒振り囃子は国の無形民俗文化財にも指定されています。

また、長刀鉾と同じく「生稚児(いきちご)」が乗るのも特徴です。

棒振り囃子の前に、観客に向かって蜘蛛の糸を投げるユニークな演出にも注目!

綾傘鉾も一度は途絶えながらも、昭和初期に再興されました。

特に、棒振り囃子のような古くからの芸能は、一度途絶えると復活が非常に難しいもの。

それを昭和の時代に再び息吹かせ、大切に受け継いできた人々の情熱が、この山鉾には詰まっています。

4.四条傘鉾(しじょうかさほこ)

四条傘鉾は、綾傘鉾と同じく傘が特徴の「傘鉾」です。

他の大きな鉾に比べると小ぶりで、可愛らしい印象を受けます。

傘の周りには、美しい組紐の飾りが下げられ、傘の下の胴掛けには異国情緒あふれるインド更紗(さらさ)が使われています。

綾傘鉾と同様に、巡行中には棒振り囃子が披露され、祇園祭の昔ながらの姿を間近で見ることができます。

四条傘鉾も、応仁の乱以前から存在した非常に歴史のある、古い山鉾ですが、一度は巡行から姿を消しました。

そして、1985年(昭和60)に再興され、再び祇園祭に帰ってきました。

比較的最近の復興ではありますが、これもまた、失われた伝統を現代に繋ぐという、昭和の時代の人々の強い思いが実現した結果です。

また、わかりにくいですが、最近になりようやく四条通沿いの「スーパーLIFE」の2階に会所もできました。

祇園祭の山鉾を巡るヒント、巡行の楽しみ方と注意点

祇園祭の山鉾を巡る際には、以下の点に気を付けて、祇園祭を存分に楽しみましょう。

宵山期間中(前祭:7月14日~16日、後祭:7月21日~23日)が狙い目

夜は提灯の明かりで幻想的な雰囲気になり、お囃子も一層盛り上がります。

この期間に街中、各山鉾町に留まっている山鉾をめぐり、前祭、後祭の山鉾巡行に向けて、最高潮に達する祇園祭ムードを満喫しましょう。

混雑は覚悟しよう

特に夕方以降は多くの人で賑わいます。

人混みを避けたいなら、午前中などなるべく早い時間がおすすめです。

早朝なら尚、良いですね。

個性豊かな山鉾の違いを楽しもう!

ひとつとして同じ山鉾はありません。

それぞれの飾りつけや、お囃子の音色、雰囲気の違いを感じながら歩くと、発見がたくさんありますよ。

粽(ちまき)も忘れず授かろう

祇園祭の粽は、厄除けのお守りとして有名です。

各山鉾でご利益やデザインが違うので、お気に入りを見つけてみてください。

暑さ対策と歩きやすい靴

7月の京都はとっても暑いので、帽子や日傘、水分補給は必須です。

石畳の道も多いので、スニーカーなど歩きやすい靴を選びましょう。

公共交通機関を利用しよう

祇園祭期間中は交通規制があるため、地下鉄やバスの利用がいちばん便利です。

また、祇園祭期間に京都へ車で来ることは絶対におすすめできません。


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まとめ

「昭和100年」という特別な年に、「菊水鉾」「蟷螂山」「綾傘鉾」「四条傘鉾」の4つの山鉾で授与される特別御朱印は、祇園祭の「復興」という歴史に光を当てるものです。

これらの山鉾は、一度は途絶えながらも、昭和の時代に人々の熱意と努力によって再興され、現代にその伝統を繋いできました。

菊水鉾の優美な唐破風の屋根、蟷螂山のユーモラスなからくり、綾傘鉾と四条傘鉾の古式ゆかしい棒振り囃子。

それぞれの山鉾には、独自の魅力と、それを守り伝えてきた人々の物語が息づいています。

この特別な祇園祭でこれらの山鉾を巡り、それぞれの御朱印を手にすることは、単なる記念品集め以上の、深い歴史と文化への理解、そして未来への希望を感じる体験となるでしょう。

ぜひ、この機会に祇園祭の奥深さに触れ、あなた自身の心にも特別な思い出を刻んでください。

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この記事を書いた人
Kyotaro

京都在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の54歳、フツーの会社員からフリーランスに転身。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

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