下鴨神社の本殿と大炊殿の公開、夏の風物詩みたらし祭の足つけ神事へ

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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都は盆地のため、夏はとても暑いことで有名ですが、そんな京都で夏でもとても涼しいスポットのひとつが下鴨神社にある糺の森です。

ここは下鴨神社の社叢で太古の原生林の植生が今でも残る貴重な森林でマイナスイオンたっぷりの参道で夏でも涼しく快適で神聖な場所、そして世界文化遺産に登録されています。

今回は下鴨神社の本殿と大炊殿、そして夏の風物詩・みたらし祭の紹介です。

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下鴨神社の本殿、三井神社、大炊殿が特別公開

2023年7月から9月まで開催される第48回京の夏の旅での文化財特別公開では下鴨神社の本殿、大炊殿が公開され、話題となっています。

今回は7月21日から30日まで開催される夏の風物詩「みたらし祭」の時期に拝観に行って来たのでその時の様子をシェアします。

太古の森に包まれた美しい国宝本殿と神様の台所、そして徳川家の家紋「三葉葵(みつばあおい)」の由来になったという説がある「フタバアオイ」まで見ることができました。

詳しく見ていきましょう。

下鴨神社の美しい「国宝本殿」

糺の森を抜けて下鴨神社の楼門から境内へ入り、舞殿の奥にある中門の先に本殿を参拝できる幣殿(重要文化財)があります。

中門を入ってすぐ左手に文化財特別公開の受付がありますが、ややわかり辛かったですね。

受付を済ませると背後にある「印社」という特別参拝所から国宝本殿を拝観することができますが、残念ながら内部は写真撮影は禁止のため、画像は添付のみ。

「印社」の写真より、わずかにふたつある御本殿のひとつ「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」をお祀りする西御本宮と青い狛犬がかろうじて見えます。

西御本宮の向こう側にももうひとつ社殿が見えるのですが、こちらが東御本宮で「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」がお祀りされています。

下鴨神社の社殿、歴史のわりになぜ美しいのか?

下鴨神社の社殿はどれも歴史を感じさせる、というよりは美しいという印象の建物ばかり。

その理由は2017年に式年遷宮が行われ、社殿の造替が行われて6年しか経っていないから。

そもそも下鴨神社の式年遷宮は二十一年ごとに御本宮以下の社殿を造替するという国家的事業として1036年(長元9)に制度化され、現代に至っているのです。

ちなみに2017年(平成27)の式年遷宮が34回目として斎行されました。

下鴨神社の摂社「三井神社」

さて「印社」を出て右手に進むと唐門があり、順路はこの唐門を経て大炊殿へ向かいますが、唐門を入ると摂社の三井神社があります。

ここも写真撮影は禁止なので、間近に写した社殿の写真はないのですが、三井神社の幣殿から撮影した写真となります。

三つ並ぶ社殿は右から賀茂建角身命の妻神「伊賀古夜日売命(いかこやひめのみこと)」、「賀茂建角身命」、賀茂建角身命と伊賀古夜日売命のお子神「玉依媛命」を祭神としてお祀りしています。

また三社が並ぶ左手には北から「諏訪社」「小杜社」「白髭社」と末社が並びます。

通常非公開エリアですが、内部には明治天皇が乗馬訓練を行ったという木馬や当時の葵祭の様子を描いた絵巻などが展示されています。

神様の台所「大炊殿」

三井神社を通過していよいよ重要文化財の「大炊殿(おおいどの)」へ。

その名の通り、神様の食事の支度をしたという台所で現存の建物は1624年(寛永5)に造替されたもので、周囲は「葵の庭」という庭園のようになっています。

大炊殿の東側に建つのが御井(重要文化財)で神様に捧げる神饌の調理に使われる御水を汲み上げた場所です。

内部には神様の依代となる御幣がお供えされており、とても神聖で貴重な文化財のひとつになっています。

「大炊殿」内部、土間には京都で“おくどさん”と呼ばれる竃があったり、続いて調理場にあたる中の間、料理の盛り付けや配膳の準備を行ったとされる奥の間と続きます。

奥の間には配膳に使用した用具類や盛り付けた料理の様子、配膳の仕方についての資料が展示されており、とても貴重で興味深い資料展示となっています。

また大炊殿の西側には江戸時代のものを復元した牛車「唐車」や毎年の葵祭や流鏑馬神事などで使用される「儀装馬車」が展示されています。

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こちらも特別公開期間限定で間近に見ることができる希少な文化財です。

鴨の氷室

古来より魚介類など生鮮食品の冷凍保存に使用されていた部屋。

霊水として名高い湧水を地中深くより汲み上げ、冬の間に凍らせて氷室の底を一年を通じて12~13度に保つことで冷凍保存することを可能にします。

以来、千有余年にわたり活用されてきた技法で当時の食材保管の苦労が伝わってくる文化財でした。

現在のものは2017年の式年遷宮の際に事業の一環として復元されたもので比較的新しい氷室となっています。

浦の廻廊

「浦(ウラ)」とは古来、無文字時代より神を尊ぶ意味で言い表した言葉で“あて字”と云われており、「奥深い」「かげ」を意味します。

代表的なものに「浦島太郎」の「浦」があります。

ここでは奥の神様へお参りする参道という意味があります。

確かに本殿の裏側まで廻廊が繋がっており、東西御本宮の屋根を背後から眺めることができたり、三井神社の社殿の一部を背後から眺めることができます。

フタバアオイ

大炊殿がある周囲は「葵の庭」や「カリンの庭」とも呼ばれ、薬草がたくさん生い茂る神聖な庭園となっています。

たくさんの種類の薬草の中には下鴨神社の神紋となっている「フタバアオイ」を見ることができます。

「フタバアオイ」は徳川家の家紋「三葉葵」が下鴨神社の神紋「フタバアオイ」に由来、徳川家康が篤く下鴨神社を信仰したという言い伝えがあるほどです。

鴨資料館「秀穂舎(しゅうすいしゃ)」

「秀穂舎」は下鴨神社の第三十四回・式年遷宮を記念し鴨社公文所の学問所画工司・浅田家の旧宅を復元再興された資料館です。

本殿や大炊殿からやや離れた糺の森の入口付近にあるので忘れず見学に訪れましょう。

内部は神棚の間、茶室、第一展示室、第二展示室があり、各種展示物を見学することができます。

また茶室前の主庭は表に出て下鴨神社から流れてくる泉川のせせらぎが聞こえるロケーションとなっており、茶室からは庭園と川が眺めることができます。

かつて浅田家の人々は主庭の泉川ほとりにある「禊場(みそぎば)」で身を清めてから下鴨神社へ向かったと云われています。

京の夏の風物詩、下鴨神社のみたらし祭

下鴨神社の年間行事のひとつである「みたらし祭」は、例年土用の丑の日前後にわたって10日間程度行われる神事のひとつで京都を代表する夏の風物詩になっています。

みたらし池に足をひたす「足つけ神事」が有名で、罪、穢れを祓い、無病息災を祈ります。

献灯料という祈願料が300円が必要で納めるとろうそくを授かることができ、それを御手洗池の先にある献灯台に奉納するというもの。

ろうそくを奉納する光景は夕方などはとても幻想的で夏の風物詩、という感じがしますね。

今回訪ねたのは日中だったので猛暑の中、足を水につけながら参拝できるので暑さも和らぐかと思いきや、猛暑の影響、たくさんの人が足をつけておられたので水温も上昇気味?だったかも。

みたらし池に足をひたした後は、紙カップを受け取り、御神水を飲むことができ、こちらで心身を清めてから無病息災を祈願します。

「御神水」の販売もあり、多くの方が買い求めておられましたね。

また、みたらし祭限定の「玻璃守(はりまもり)」を授かることができます。

好きな玻璃守を取って授与所まで持っていき、綺麗な袋に包んで貰ってから授かります。

下鴨神社の御手洗池は「みたらし団子」発祥の地とされ、水に浮かび上がる白い気泡からお茶屋がみたらし団子を考案したという言い伝えがあります。

下鴨神社へのアクセスと駐車場について

●下鴨神社(賀茂御祖神社)
TEL075-781-0010
〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町2-15
■拝観時間 参拝自由
■拝観料金 参拝無料
・文化財特別公開 大人800円 小学生400円
■アクセス 京阪電車利用又は市バスが便利
・京阪電鉄鴨東線「出町柳駅」下車、徒歩8分
・市バス「下鴨神社前」「糺の森前」下車、徒歩6分
■駐車場  専用駐車場300台/30分150円


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まとめ

今回は京都を代表する神社のひとつ、下鴨神社の文化財特別公開と年間行事のひとつ、みたらし祭について紹介させて頂きました。

アクセスは今回、公共交通機関で行ったので京阪電車「出町柳駅」から歩いて参道入口まで5分弱、参道入口からさらに糺の森を抜けて楼門まで10分弱という徒歩移動時間でした。

暑い日でも糺の森を歩いてる時はとても爽やかな空気を感じ、みたらし祭では水に足をつけて参拝できるので暑さも和らぎながらの参拝ができるのがこの季節の下鴨神社です。

美しい社殿に気持ちが引き締まる思いで参拝ができ、神聖な空気を感じながら拝観ができるのでたくさんのご利益を授かって帰って下さいね。

今回は第48回京の夏の旅、文化財特別公開(2023年7月8日~9月30日迄)での拝観でした。

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