“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
先日、仕事で京都出町柳にいった際、ランチを安く食べられる店ないかな~、と桝形商店街に入ってうろうろしようとしたら、「30分間の皿洗いで食事が無料」という面白い貼り紙が目に入ってきました。
思わず立ち止まり、皿洗い目的ではありませんが、即決でお店に入って餃子定食のランチを頂きました。
詳しく見ていきましょう。
いのうえの餃子、人気のヒミツとは?
「30分間の皿洗いで食事が無料」というフレーズ、Kyotaroが大学生活を過ごした伏見でもみた記憶があり、目に留まり思わず立ち止まってしまいました。
そのお店とは、「餃子の王将 大手筋店」です。
残念ながら、2024年の火災以降、現在も臨時休業中となっています。
実は、商店街に入って目に入ってきたこのフレーズ、30年前の記憶と繋がっていたんですね。
いのうえの餃子、人気のヒミツとともに見ていきましょう。
人気のヒミツ①:「皿洗いで無料」の復活と人情味あふれるサービス
「いのうえの餃子」の店主・井上さんは、かつて「餃子の王将 出町店」の店長として、経済的に困っている学生などに対し「30分間の皿洗いで食事が無料」というサービスを提供し、多くの人に慕われていました。
2020年に王将を定年で閉店した後、2023年3月3日に「いのうえの餃子」をオープンし、この「皿洗いで無料」のサービスも復活させたとのこと。
この人情味あふれる姿勢が、多くの人々の心を掴んでおり、自分が感じたフレーズの懐かしさも店舗は異なりますが「餃子の王将」で繋がっていたんですね。
少し、感動してしまいました。
お店の奥に感謝状が貼ってあるのですが、餃子の王将時代に会社から表彰されたもので業績に貢献された功績が称えられた内容の賞状でした。
あと、芸能関係者もロケで結構来られてたようですね。
人気のヒミツ②:昔ながらの餃子の味
「餃子の王将 出町店」で提供されていた餃子の味を彷彿とさせる、オーソドックスで親しみやすい餃子が特徴です。
普段はワンオペのためでしょうか?手巻きではなく、小型の餃子製造機で次々に作られる出来立ての餃子は、多くのファンを魅了しています。
味は間違いなし、“王将の餃子そのまんま”という感じではなく、新しい旨さを提供されてるなぁ、と感動しました。
人気のヒミツ③:リーズナブルな価格設定
餃子定食は750円で、ライスが大中小同額で選べるなど、リーズナブルな価格設定も人気の理由のようです。
学生など、お金に余裕がない人でもお腹いっぱい食べられるようにという店主の井上さんの思いがそこには反映されているのです。
今回、Kyotaroは餃子定食(1人前)を注文しました。※餃子2人前、ごはん大盛りにしても950円という価格。
人気のヒミツ④:アットホームな雰囲気
メインはカウンター席の店内は、どこか懐かしさを感じるアットホームな雰囲気で、一人でも気軽に立ち寄れるお店として親しまれています。
開店当初より、店舗の奥にカウンターとは別に一人用のテーブル席も用意されていました。
一人でもお待たせしないように、との店主・井上さんの配慮でしょうか?
以上、4つの人気のヒミツを紹介させて頂きました。
店舗こそ違えど、30年以上前の懐かしいフレーズにビビッときて、それが餃子の王将繋がりとは、まさかの運命の再開のようで、とてもハッピーなランチタイムとなりました。
いのうえの餃子、看板メニューを堪能!店主・井上さんの思い
では、実際にいのうえの餃子で注文して頂いたランチメニュー、店主・井上さんについて紹介していきましょう。
看板メニューの餃子定食を実食
今回、Kyotaroが注文したのは「餃子定食1人前」750円です。
餃子2人前を楽しみたい人は200円増しの950円で食べることができ、かつご飯の大盛りなど増量にしても価格はそのまま、と今のご時世にあり得ないサービス内容です。
しかも餃子だけではなく、鶏の唐揚げもそれなりのボリュームで付いてるので餃子1人前でも充分、Kyotaroはお腹いっぱいになりました。
餃子、鶏のから揚げ、汁物、ライスという組み合わせはどこか昔、餃子の王将でよく食べた組み合わせやなぁ、と懐かしく頂きました。
しかもカウンター越しに店主の井上さんが、注文をうけてひとりで手際よくさばいて料理提供、お客さんと会話を楽しみながら、片付けまでしておられる姿を見るとまさに熟練の職人、レジェンドというオーラが溢れていました。
他にも唐揚げ定食(750円)、油淋鶏定食、チキン南蛮定食(ともに800円)などがメニューとしてありますが、ラーメンも600円という良心価格が勢ぞろい。
訪れた日はなぜか?600円のラーメンが400円に!!
続いてそんな井上店主について簡単に紹介しましょう。
店主の井上定博(いのうえさだひろ)さんについて
井上さんは、長年にわたり「餃子の王将 出町店」のFCオーナー兼店長を務めておられました。
「めし代のない人、お腹いっぱいただで食べさせてあげます。但し食後30分間お皿洗いをしていただきます。18才以上の人で食事に困っている人に限ります」という貼り紙を掲げ、多くの貧しい学生たちに食事を提供し、餃子の王将時代から地域の人々に「出町のおっちゃん」として親しまれていました。
2020年10月に70歳で「餃子の王将 出町店」を定年により閉店しましたが、「腹が減って寒いのはあしたにつながらへん」という信念のもと、その約2年半後の2023年3月3日に、自身の名を冠した「いのうえの餃子」を出町柳の地でオープンさせました。
ご家族の反対も押し切っての開業、何よりも大事なのは食べることに困ってる若者を助けたい、という信念がそこにはある、とのこと。
現在も王将時代と同様に「皿洗いで無料」のサービスを継続し、再び多くの人々の胃袋と心を満たしています。
井上さんの人柄と、その人情あふれる経営姿勢が、「いのうえの餃子」の最大の魅力であり、人気の秘訣と言えるでしょう。
いのうえの餃子の詳細・アクセスについて
●いのうえの餃子
TEL:075-223-3878
〒602-0828 京都府京都市上京区桝形通出町西入二神町179
◆営業時間 11:00~20:00
◆定休日 月曜日、毎月第三火曜日
◆アクセス 河原町今出川より徒歩すぐの立地
・京都市バス「葵橋西詰」下車、徒歩5分
・京都市バス「河原町今出川」下車、徒歩3分
・京阪電鉄「出町柳駅」下車、徒歩10分
◆駐車場 なし ※周辺コインパークを利用
※注意!カード、電子マネーは一切不可。現金のみ対応です。
まとめ
今回は京都出町柳のランチ情報でしたが、どこか懐かしく、しあわせな気分に浸れたランチタイムでした。
正直、食材原価がここまで上がるなか、京都街中のランチも平均価格が2,000円になろうかという時代にここまでのサービス。
本当をいえば、「餃子定食」も街中で提供するとなれば、あと500円は高くても遜色ないと思うのですが、そこは店主・井上さんの心意気、生きざまというところでしょうか。
また幸せな気分に浸るため、定期的に訪れたいお店として紹介をさせて頂きました。
ご馳走様でした。
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