清水寺成就院の庭園「月の庭」春の特別公開見どころと行き方について

神社仏閣(観光)

“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

江戸時代より京都に造られた「雪月花の三庭苑」、今回は清水寺塔頭寺院の成就院庭園「月の庭」の紹介です。

2022年は4月29日(祝金)~5月5日(祝木)まで春の特別公開が行われています。

作庭者とその名の由来も不明とわからないことが多い「月の庭」の魅力に迫ります。


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清水寺成就院の庭園「月の庭」の魅力とミステリー

清水寺成就院は毎年ゴールデンウィークと秋の紅葉シーズンのわずかな期間だけ特別公開が行われます。

今回は新緑が眩しい季節、2022年ゴールデンウィークに春の特別公開に行って来た様子をシェアします。

詳しく見ていきましょう。

清水寺成就院「月の庭」の魅力に迫る

古来より日本人の美意識の象徴として根付く「雪月花」。

由来は中国の白居易の漢詩「寄殷協律(いんきょうりつによす)」の一節に詠われた「雪月花時最憶君」から来ています。

そんな日本人の美意識の象徴ともいえる「雪月花の三庭苑」のひとつが清水寺成就院にあります。

目の錯覚を利用したトリック

「月の庭」と呼ばれる庭園は面積が約1,500㎡とさほど広くありません。

湯屋谷庭境の生垣を特に低くし、庭園北側の高台寺山を借景にすることで生垣の先にある険しい谷が書院から見えない工夫が凝らされ、広大な庭園を感じさせる仕掛けが施されているのです。

また庭園内の石灯籠の延長線上の山中にもう一基の三角灯籠を配置して広大な庭園が続いてるかのようなトリックが施されているのです。

人間の目の錯覚をうまく利用した技法で敷地面積の狭い庭園を広く見せる技法が使われています。

日本文化の特徴「見立て」

日本庭園と言えば大小様々な形をした石の配置も重要な意味合いを持っています。

変形した個性豊かな様々な石を配置することで長時間の庭園観賞にも見飽きない工夫がされているのです。

池の中島にある丸みを帯びた石は烏帽子に見立てた「烏帽子石」と呼ばれ、別名を腰をかがめたお坊さんにも見えることから「合掌石」とも呼ばれています。

庭園でよく1時間近くぼーっとしてる様子を当ブログでも紹介していますが、この「見立て」の技法によって長時間飽きることなく見続けていられる工夫がされているんですね。

「月の庭」にまつわるミステリーとは?

<豊臣秀吉寄進と伝える誰が袖手水鉢>

ここでは「月の庭」に関する不明な点について紹介します。

とても美しく、長時間滞在していたい名庭なのに作庭者や庭園名の由来は未だ明らかになっていません。

詳しく見ていきましょう。

「月の庭」の作庭者は誰?

清水寺成就院「月の庭」は作庭者が不明の名庭です。

1799年(寛政11)刊行の「都林泉名勝図会」によると相阿弥が作庭、後に小堀遠州が補修したという記録が残されています。

また明治期の資料には松永貞徳の作庭という記録が残っており、明確な作庭者が誰なのか?現在も分かっていません。

妙満寺「雪の庭」、清水寺成就院「月の庭」、そして北野天満宮「花の庭」これら三つの庭園を「雪月花の三庭苑」として広めたのは誰なのでしょうか?

「月の庭」名称の由来は?

もう一つ「月の庭」にまつわるミステリーとして庭園名の由来がよくわからない、という点です。

Kyotaroは個人的に庭園から眺める高台寺山上に美しい月が見ることができるから、と勝手に思ってましたが、成就院書院から眺める「月の庭」は北方向、すなわち月を眺めることができないのです。

さらに月が直接眺められなくとも、月光に照らされる庭園からきている名称なのかな、と思いましたが、どうやらそれも違うようです。

有力なのは書院からの眺めではなく、庭園にある池のほとりから月を眺めていたのでは?という説が有力なようですが、この点も不明です。

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清水寺成就院はどうやって行く?行き方について

清水寺成就院へのアクセスについて紹介します。

よくあるのが「清水寺」の塔頭寺院ということで清水寺境内にある、と思われがちですが、実は境外にあります。

清水寺成就院はどこにある?

成就院は清水寺の境外塔頭寺院です。

清水寺の境内ではなく、北側の境外にあるため、初めての人にはやや分かりにくい場所にあります。

清水寺への参道を進み、仁王門に向かって左側の石段をあがってさらに進んだ石仏群の先に「成就院」があります。

ちょうど西門横にある三重塔を右手に眺めながら、参道を進んだ先になります。

清水寺側からだと仁王門から進んでいって随求堂前を左手に進んだ先が成就院となります。

成就院の拝観料は清水寺とは別払い?

清水寺成就院の拝観料は清水寺とは別途必要になります。

かつ通常非公開寺院のため春はゴールデンウイーク、秋は紅葉期間のみ特別公開される寺院として知られ、拝観料は清水寺の拝観料とは別におひとり様600円が必要です。

よく清水寺境内にあると勘違いされ、拝観料は清水寺と同じ、と思われがちのようですが、くれぐれも注意しましょう。

よって清水寺と成就院の両方を拝観される場合は清水寺の拝観料400円(大人)、成就院の拝観料600円(大人)の合計1,000円が必要というわけです。

清水寺成就院へのアクセスと駐車場について

●清水寺成就院
TEL:075-551-1234
〒605-0862 京都府京都市東山区清水1-294
拝観時間 9:00~16:00※秋季は18:00~20:30までライトアップ
拝観料金 600円(清水寺入山料は別途必要)
アクセス 最寄駅の「清水五条駅」から徒歩25分
・京阪京都線「清水五条駅」下車、徒歩25分
・市バス「京都駅」発206系統「五条坂」下車、徒歩10分
・四条河原町から207系統「清水道」下車、徒歩10分
駐車場 参拝者専用駐車場なし※市営駐車場、コインパーク利用


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まとめ

「雪月花の三名苑」シリーズのひとつ「月の庭」を紹介させて頂きました。

狭い敷地面積の庭園をいかに広く、自然と調和した庭園であるかを表現するために様々な技法を凝らした、まさに名庭です。

特に印象的だったのは池の中央にある島に立つ石灯籠の先の山中に小さく三角灯籠が見えるロケーション。

巧みに遠近法を活用し、人間の目の錯覚を利用し、庭と周囲の山々の雄大な大自然をひとつに結びつけることで無限の広さを感じさせる、借景式庭園です。

西庭からは紅葉谷を経て京都市街を遠望でき、遠くは愛宕山までの眺めを楽しめる趣向が凝らされています。

妙満寺「雪の庭」や北野天満宮「花の庭」に比べて極めて年間公開日数が少ないのですが、謎が多き庭園の美しさ、静けさは格別のものがあります。

ぜひ、あなたも特別拝観へ訪れてみては如何でしょうか?

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