京都地主神社の石占いと御車返しの桜から紐解くご利益の歴史と由来

神社仏閣(観光)
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自転車で京都ぶらり散策が好きなKyotaroです。

正月の初詣で地主神社に行って来ました。ここは場所もわかり辛く、清水寺の境内の奥にあるというややこしさ。

最近はテレビでもよく紹介され、SNSでも有名な“恋占いの石”が女性を中心に多くの参拝者を呼び寄せているようです。

古の時代から伝わるという恋占い、石占いのご利益と境内にある地主桜こと“御車返しの桜”から地主神社の由来についてまとめました。

事前にご利益の歴史、神社の由来を知ってから参拝するとより興味深くお参りができます。

詳しく見ていきましょう。

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京都地主神社“石占い”のご利益について

京都地主神社の“石占い”と言えば、古より名高い“願掛けの石”として知られ、テレビで芸能人が挑戦したりして地主神社の名を有名にした境内のスポット。

境内にある一対の石は「恋占いの石」と呼ばれており、良縁に恵まれることを願う人がたくさん訪れて“石占い”に挑戦しています。

ちなみに地主神社の“願掛けの石”は縄文時代のものである、と米国の原子物理学者によって唱えられています。

いにしえより伝わる“願掛けの石”

地主神社は良く知らないけど“石占い”について知ってるという人も多いかもしれませんね。

“願掛けの石”とは、一方の石からもう一方の石へ、目を閉じたまま歩いて無事に辿り着くことができれば恋がかなうというもの。

また、誰かの助言を借りて辿り着けたなら、第三者のアドバイスを受けて恋愛が成就すると言います。

長い歴史に見られる恋占い

日本の歴史上でも様々な文献などで恋占いをする人々の姿が描かれています。

「清水寺参詣曼荼羅」は室町時代に描かれたもので、満開の桜のもとに「恋占いの石」のような一対の石が描かれており、男性が石を拝むような仕草が描かれています。

「出来斎京土産」は浅井了意による江戸時代の著で「目をふさぎて、堀すへたる石より石まで歩みよるに」と恋占いの様子が紹介されています。

いずれも“願掛けの石”がいにしえの時代から京では名高い恋占いであったことが伺い知ることができますね。

古い神事の姿を今に伝える石占い?

昔から神様にお伺いを立てる方法として「目隠しをした人が手探りで一定の距離を移動し、目的地に辿り着けるかどうか?」で願い事の成就を占うという行為が日本では用いられてきました。

時には願掛けの延長で占い事の遊び感覚で庶民の間に広まっていましたが、いつの間にかすっかり行われなくなったとか。

その神事を今に受け継いでるのが、まさに地主神社の“願掛けの石”による「恋占い」なのです。

もしかしたら、夏場に浜辺やキャンプなんかでやる“スイカ割り”はその名残なのかもしれませんね。

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京都地主神社の御車返しの桜に見る歴史由来

昔から地主神社の境内にある「地主桜」は一樹に八重と一重の花を併せ持つ名桜として有名です。

別名「御車返しの桜」とも呼ばれ、その由来は平安初期に嵯峨天皇があまりの美しさに二度、三度と車を引き返してはこの桜を眺めたという言い伝えにあります。

御車返しの桜から地主神社の由来を紐解いていくと結構おもしろいですよ。

薬子の変がもたらした平安京最初の危機

病のために退いた実の兄のあとを受けて皇位を継承した嵯峨天皇の苦悩の歴史に始まります。

退いた嵯峨天皇の兄を復位させようと薬子らが企て、平城京遷都を謀った「薬子の変」。

そしてこの「薬子の変」が嵯峨天皇と坂上田村麻呂の出会いを生むことになり、最終的に謀反が失敗に終わり、平安京最初の危機を乗り切ったと云われます。

末永く都の安泰を地主桜に誓う

薬子の変を見事食い止めたあと、従来の都の落ち着きを取り戻しつつあった811年。

嵯峨天皇は地主神社へ行幸され、いにしえの時代から鎮守の社である地主権現に末永い都の平和を祈念するために参拝に訪れました。

祈願を終えて、帰途につく牛車を嵯峨天皇は二度、三度と引き返させたのです。この時、地主神社境内には地主桜が一重八重に咲き誇っていました。

いにしえより日本では桜の木に神が宿ると信じられており、地主神社では桜の古木が御神体として祀られています。

この時、嵯峨天皇は桜の樹の下で田村麻呂との出会いと都守護の功績を称え感謝するために深く祈ったと云われます。

京都地主神社への行き方はややこしい?


地主神社へ行く方法は清水寺の舞台裏にある入口から入るしかありません。

以前は地主神社から入って清水寺に行くことも出来たようですが、現在は清水寺から入るしかありません。

グーグルマップを見ると???という人も多かったのではないでしょうか?どうみても清水寺の境内の中にあるようにしか見えない。

そうなんです。清水寺の舞台を目指し、舞台裏にある入口から入るしかないのです。

仁王門より清水寺境内→三重塔奥の田村堂前で拝観券購入→轟門より入場→清水の舞台→舞台裏口

この部隊裏口左手に地主神社入口があります。目印は大きく書かれた「縁」という看板です。

地主神社に拝観料は必要ないのですが、清水寺に入るのに高校生以上400円、小中学生200円の拝観料が必要です。

地主神社のアクセスと駐車場について

●地主神社(清水寺境内)
TEL:075-541-2097
〒605-0862 京都府京都市東山区清水一丁目317
■拝観時間 9:00~17:00
■拝観料金 境内自由※清水寺拝観料が必要
※清水寺:大人中高生400円 小学生200円
■アクセス
・市バス/JR京都駅より100、206系統「五条坂」下車、徒歩10分
・京阪祇園四条駅又は阪急河原町駅より207系統「清水道」下車、徒歩10分
■駐車場  専用駐車場なし

まとめ

京都地主神社について「石占い」のご利益と歴史、地主桜こと「御車返しの桜」から紐解く由来についてまとめました。

この知識があるのとないのとでは参拝した時の意識が全く異なるのでぜひ、地主神社の歴史と由来について頭を整理してから参拝しましょう。

“願掛けの石”が有名になり過ぎて「縁結び」のお願いだけで訪れる人が多いような気がします。

でも嵯峨天皇と坂上田村麻呂の出会いと別れの歴史から入ると興味深くお参りができるので参拝後の充実度(行った甲斐があった)が全然違いますよ。

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