錦天満宮の鳥居は「ブラタモリ」でも話題になった珍スポット

神社仏閣(観光)
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京都在住のブロガーKyotaroです。

今回はKyotaroも学生の頃から馴染み深い、京の台所「錦市場」で有名な「錦天満宮」の紹介です。

実はここの鳥居(一の鳥居)は繁華街のビルの間に立ってることもあり、両側のビルの壁に先端がつっかえてる?いや、突き刺さってるのか?

今まで京都で生まれ育ってきて全く気付かなかったとは…。しかもテレビ番組「ブラタモリ」で“タモさん”が教えてくれたという珍事。

錦天満宮は学問の神様として有名だったんですが、実は“鳥居”の珍スポットでもあったんですね。

早速、見ていきましょう。

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ビルに突き刺さった錦天満宮の鳥居とは?

錦天満宮は京の台所といわれる「錦通り商店街」のいちばん東端に建つ神社です。

四条通りから南北に三条通りまで並走するふたつの商店街通り「新京極通り」と「寺町通り」があり、ここは修学旅行生にも人気があるエリア。

錦通りが錦天満宮の参道だった時代

「新京極通り」と「寺町通り」の間に錦天満宮鳥居があるのですが、よく見ると両側のビルに鳥居がめり込んでいるではないか?

「なぜ、このようなことになったのか?」と思う人も多いことでしょう。

もともと錦天満宮の参道であった「錦通り商店街」ですが、この鳥居周辺はもともと昔は錦天満宮の敷地であり、鳥居界隈には住宅が建っていたそうです。

再開発で商業ビルに挟まれた鳥居の運命は?

1988年から1990年の再開発時に現在の商業ビルが建ち、鳥居の柱の部分を道路の幅で計算してビルが建てられたそうです。

そうすると鳥居の両端部分が柱より出っ張ってるのでビルの壁に突き刺さる形になったらしいのですが、こんな設計ミスというか、測定ミスがあるんですね。

そしてそのまま鳥居の先端はビルの壁に埋め込む形でビルの建設が進められて現在の形になったとか。店の内部はどうなってんの?

テレビでも紹介されて珍スポットに?

ちなみにこの珍事により、錦天満宮鳥居は珍スポットとしてテレビ番組「ブラタモリ」で2015年に放映されました。

店内まで取材して壁が突き刺さった店内の鳥居の様子が放映されてました。当時は北側が「アニメショップ」で南側がゴシック&パンクアパレルを扱った「ヴィジュアル系ショップ」でした。

現在は北側、南側ともに「占いの館 千里眼」が入っており、店内の突き刺さった鳥居は普通に見学させて貰えます(写真撮影もOK)。

意外とこの珍スポットは鳥居をパッと見ても、壁につっかえてるだけで「突き刺さってる」とまで気付かない人がほとんど。

京都人でも知らない人がほとんどでテレビ放映後にこの突き刺さった鳥居を店内までわざわざ見に来る人が増えたそうです。

錦天満宮の境内見どころとハイテクロボ

錦天満宮の歴史は非常に古くて平安時代初期に遡り、菅原道真公の生家「菅原院」に創建されたのが始まりです。

その後「菅原院」は名称を「歓喜寺」から「天満宮」へと改められ、敷地も転々としながら豊臣秀吉の時代に「錦天満宮」として現在の地に400年余りもの間、鎮座しています。

繁華街唯一の鎮守社

明治期に現在の新京極通開通の際に社地が縮少され、ほぼ現在の敷地となった錦天満宮は京都の繁華街ど真ん中にある唯一の鎮守社として崇められてきました。

地中からは良質な名水として有名な「錦の水」が湧き出ています。

御祭神が菅原道真公ということで「智恵・学問・商材の神様」として、また「招福・厄除・災難除の神様」として地元だけでなく、全国から参拝者が訪れるようになったのです。

天神信仰と牛の関係

錦天満宮の入口すぐに「撫で牛」が安置されており、言わずと知れた牛の頭を撫でた手で頭をさすると知恵を授かる、という信仰があります。

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もともと農耕のシンボルや天神の神使として崇められ、天神を祀る神社では牛の像が置かれてきたのですが、錦天満宮にも例外なく安置されているという訳です。

後に菅公を祀る天神信仰の広まりとともに天神の神使としての牛と菅公の牛にまつわる多くの伝承が結び付いてきたという背景があるのです。

超ハイテク!獅子舞おみくじとカラクリみくじ

実は錦天満宮の宮司さんは大学時代に機械工学を専攻されていたこともあり、境内にある「獅子舞おみくじ」と「カラクリみくじ」はオリジナルの手作りだそうです。

本殿の左手にやや大きめの「獅子舞おみくじ」、本殿手前「錦の水」前にコンパクトな「カラクリみくじ」があります。

「獅子舞おみくじ」は獅子舞が踊りながら見事な演出を、「カラクリみくじ」はロボットの菅原道真公?がおみくじを出して頂けます。

これら境内の「ハイテクロボ」も鳥居に続いて錦天満宮が珍スポットである要因になってるようですね。

全国に2基しかない珍しい鳥居

錦天満宮の境内神社に「日之出稲荷神社」があり、ここの鳥居が珍しい「奴禰鳥居(ぬね
とりい)」で全国のなかでも京都に2基しかない
といわれてます。

少しマニアックな話ですが、額束の両側に破風扠首束(さすつか)をはめてるのが特徴です。ちなみにもう一基は伏見稲荷大社「荷田社(かだしゃ)」の「奴禰鳥居」で石造り。

稲荷神社なのでもとは五穀豊穣の神様として倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を祀り、崇められてきたが、商売繁盛の御利益もあるとして信仰があります。

錦天満宮境内の摂社について

錦天満宮の本殿北側には「日之出稲荷神社」以外にもふたつの神社と「七社之宮」という合社があります。

詳しく見ていきましょう。

塩竈神社(しおがまじんじゃ)

御祭神は源融公(みなもととおるこう)で安産の神様。

光源氏のモデルとも云われ、源融公の六条河原院の公邸跡に歓喜光寺が創建された時に御祭神として祀られ、創祀されたといいます。

白太夫神社(しろたいゆじんじゃ)

御祭神は渡會春彦(わたらいはるひこ)で子授けの御利益があります。

菅原道真公の父である是善には当時、世継ぎがおらず、伊勢神宮外宮神官の渡會春彦を通じ伊勢神宮を参拝し、その御神徳により道真公が生まれたといいます。

これがご縁となり、その後渡會春彦は菅公の守役となり、忠誠を誓い、生涯を菅公のために尽くされました。

渡會春彦の頭髪が若かりし頃より白髪だったため、「白太夫社」として菅公を祀る錦天満宮の摂社として創祀されるようになったのです。

七社之宮(ななしゃのみや)

八幡神社(応神天皇/勝負事)、床浦神社、竃神社(竃神/火除け)、市杵島神社(市杵島姫命/家内安全)、熊野神社(伊拝再尊)、恵比寿神社(事代主神/商売繁盛)、事比良神社(大物主神/航海・漁業、少彦名命/抱癒除け)の七社からなる号社。

錦天満宮境内、北東の最奥に鎮座しており、限られた境内敷地において摂社3社とこの七社之宮が一列に並ぶ形で鎮座しています。

錦天満宮へのアクセスと駐車場について

■錦天満宮
TEL:075-231-5732
〒604-8042 京都市中京区新京極通り四条上ル中之町537
拝観時間 8:00~20:00
拝観料金 境内自由
アクセス 阪急京都線「河原町駅」から徒歩が便利
・阪急京都線「京都河原町駅」下車、徒歩5分
・地下鉄烏丸線「四条駅」下車、徒歩10分
・市バス「四条河原町」下車、徒歩5分
・京阪京都線「祇園四条駅」下車、徒歩8分
駐車場 なし ※周辺コインパークを利用

まとめ

今回は錦天満宮が実は珍スポットだった的な紹介となりました。

京都人も何気なく通り過ぎている“鳥居”なのですが、実はビルの壁を貫通してるとはKyotaroも「ブラタモリ」を見て初めて知りました。

錦天満宮の参拝のみならず、ビルの中まで突き刺さった鳥居の先端部分を見に行ったり、とても勉強になりました。

京の台所“錦通り商店街”が参道という、京の繁華街ど真ん中にある鎮守社。

ぜひ、あなたも京都に来られたら鳥居の確認とともに参拝に来てみて下さい。

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