“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
2021年3月もあっという間に後半、卒業と入学式の季節がやってきました。
京都でも早咲きのしだれ桜が各所で見頃を迎えており、今年の桜は例年と比べて12日も早い開花となってるようです。
市民の憩いの場となっている「京都御苑」にある近衞邸跡のまわりにはたくさんの“しだれ桜”が植えられており、こちらも“満開近し”との情報でしたので行ってきました。
今回は京都御苑内に咲く桜の開花状況と名物の桜情報、そして近衞邸跡に行くのに便利な入口門、駐車場についてシェアします。
京都御苑の近衞邸跡に咲く糸桜の見頃はいつ?
京都御苑は京都御所の周囲を取り囲む公園で市民の憩いの場として親しまれています。
広大な御苑内には桜の木々も多く、秋には紅葉の名所として多くの観光客が訪れるスポットでもあります。
特に桜のスポットとして有名なのが近衞邸跡に咲き誇る「糸桜」をはじめとする“しだれ桜”の樹々。
早咲きとして有名な“しだれ桜”の見頃と苑内の名物桜について紹介します。
近衞邸跡に咲く糸桜の見頃
京都御所の北側に位置する「近衞邸跡」の周辺には約60本もの“しだれ桜”が植えられており、桜のシーズンになると京都御苑のなかでもひと際、賑やかになるスポットです。
近衞邸跡に咲く大きな“しだれ桜”は「糸桜」と呼ばれ、ソメイヨシノより1週間程度早く見頃を迎え、例年3月下旬から4月上旬頃が満開見頃となっています。
2021年は温暖な気候もあり、京都でも例年より12日程度早く桜の開花が観測され、特に早咲きの“しだれ桜”は3月20日時点でほぼ満開の状態でした。
「糸桜」の背後に広がる「近衞池」はかつて近衞邸の庭園にあったとされる池の跡が現在も残されており、邸内にあった“しだれ桜”が現在も名所として残っているのです。
近衞邸跡の糸桜以外にも周辺にはたくさんの“しだれ桜”が植えられており、ほとんどの樹々が満開を迎え、連休ということもあり多くの花見客で賑わっていました。
近くには子供たちが楽しめる公園もあり、例年、春には地元の家族連れや花見目当ての観光客で賑わいを見せる場所です。
近衞家について
京都公卿の御摂家筆頭と云われた近衞家は、公家の中でも最高の家柄で摂政や関白をたくさん輩出したことで知られています。
近衞家の由来は藤原氏一族のひとつであり、平安末期の公卿であった近衞基実を祖としている由緒ある家系です。
まさに歴史上で京都公卿の代名詞になった家系と言っても過言ではありません。
歴代の近衞家本邸は鎌倉時代には現室町通の東にあり、室町時代には現・同志社大学の新町校地にあったという「桜御所」、そして江戸時代には京都御所の北側一部にあったと云われています。
京都御苑の名物桜といえば
京都御苑の名物桜といえば近衞邸跡の糸桜以外にもありますが、その代表的なものが中立売門近くの「車還桜」と御苑内・学習院発祥地にある「桜松」です。
車還桜
京都御苑《4/11》
車還桜はかなり散りが目立つ所も出て来ていますが、それでもまだまだ人だかりができるほどに頑張って咲いていました。 pic.twitter.com/9QPVFtC3UN— 手鞠 (@kiratemari) April 11, 2015
「車還桜」はその名の通り、後水尾天皇があまりの美しさに御車を引き返させたというサトザクラの一種で御所西北部にあたる中立売門近くにあります。
桜の品種にも実際に“御所御車返し”という品種があるほどで、通り過ぎる瞬間に心を奪われ思わず引き返したくなるほど美しい桜、ということなんですね。
今回訪れた2021年3月20日時点ではまだ蕾の状態でした。
桜松
「桜松」とは要するに“マツに生えたサクラ”のことで、聞いただけでも「ん?」と思ってしまいますよね。
京都御所の東側「学習院発祥の地」に立っていたクロマツ(当時樹齢100年)があったのですが、その樹上十数メートルにヤマザクラ生育したものが「桜松」(当時樹齢40年)と呼ばれています。
1996年(平成8)4月に松が枯れて倒木しましたが、桜は松の空洞を通り、地上に根を下ろし今でも春になると多くの花を咲かせています。
京都御苑の近衞邸跡に近い便利な入口門と駐車場を紹介
ここでは京都御苑の近衞邸跡に行くのに便利な入口門と複数ある駐車場のなかでいちばん近い駐車場を紹介します。
広大な京都御苑の最北部に位置する「近衞邸跡」へ便利な行き方、単に近いだけでなく、苑内の散策を楽しむのに最適な入口門を併せて紹介します。
近衞邸跡へは蛤御門から入場がおすすめ
近衞邸跡へ行くのなら地下鉄は「今出川駅」下車、入口門は「乾御門」がいちばん近くて便利です。
ですが京都御所、京都御苑といえば観光も兼ねて訪ねてみたいのが「蛤御門」ではありませんか?
「乾御門」よりさらに烏丸通沿いに300m南に下がったところに「蛤御門」があります。
歴史上有名な「禁門の変」の舞台となり、長州藩と御所の護衛にあたっていた会津・薩摩・桑名藩との激戦があった歴史舞台です。
今でも門の梁には鉄砲の銃弾跡が残されており、戦闘の激しさを物語るとともに“帝”のいる御所に銃を放つ心境とはどのようなものだったのだろう、と思わされます。
「蛤御門」の名前の由来は“固く閉ざされていた御所の門が初めて開かれた”ことを「焼けて口開く蛤」にたとえたものです。
近衞邸跡に最も近い駐車場は?
近衞邸跡にいちばん近くて便利な駐車場は中立売駐車場で京都御所の西口まで歩いてすぐの距離です。
普通車で3時間まで800円という利用料金となっており、整備されていてとても綺麗な駐車場で併設のトイレも新しくなってました。
ここからであれば京都御所の西側の見どころをのんびり歩きながら近衞邸跡まで歩いて10分足らずで行けます。
中立売駐車場のすぐ南側には「蛤御門」があり、近衞邸跡に行く途中に「京都御所西門」「車還桜」を見ることもできます。
また中立売駐車場から出て南へ進み「蛤御門」の向い側には狛猪で有名な「護王神社」へもすぐ行ける距離となっています。
京都御苑「近衞邸跡」へのアクセスと駐車場について
●京都御苑「近衞邸跡」
TEL:075-211-6364(一般財団法人国民公園協会)
〒602-0881 京都市上京区京都御苑内
■電話受付 8:30~16:30
■拝観料金 公園内は無料
■拝観時間 苑内自由
■アクセス 市営地下鉄烏丸線「今出川駅」が便利
・市営地下鉄/「今出川駅」下車、乾御門まで徒歩5分、
・京都駅より市バス/4・17・205系統「府立医大病院前」下車、徒歩約7分
・四条河原町より市バス/3・4・17・37・59・205系統「府立医大病院前」下車、徒歩約7分
■駐車場 中立売駐車場(3時間まで800円、以後30分毎100円)
まとめ
京都でも比較的早く咲く「早咲きしだれ桜」の名所・近衞邸跡の糸桜について紹介させて頂きました。
近衞邸跡の周辺は桜が満開でまさに別世界という感じで多くの花見客が訪れていました。
2021年3月20日で既に「糸桜」周辺のしだれ桜も見頃を迎えてましたので27・28日週末がピークの最後になりそうですね。
御所には他にもソメイヨシノ、八重枝垂れ桜、八重桜もありますのでこの後、4月中旬頃まで長く種々の桜のお花見を満喫することができます。
3月8日から京都迎賓館の一般公開(ガイドツアー方式)も行われており、定員に達していなければ当日整理券の発行もあるようなので詳しくは京都迎賓館HPで確認してからお出かけください。
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