妙心寺の見どころと行き方を紹介、狩野探幽の大傑作「雲龍図」は必見

神社仏閣(観光)
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Kyotaroです。

京都市右京区花園は、北は衣笠山、西に双ヶ岡など洛西の自然豊かな環境に恵まれたエリアです。

そんな京都花園にあるのが大本山・妙心寺です。臨済宗妙心寺派の大本山で広大な敷地内には46もの塔頭寺院が建ち並び、境内は地元の人々にとって生活道路となっています。

そんな広大で日本最大級の禅寺と呼ばれる妙心寺に行って来ました。

見どころと行き方についてまとめましたのであなたの旅の参考になれば幸いです。

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妙心寺の見どころは狩野探幽の大傑作「雲龍図」と?

臨済宗妙心寺派大本山「妙心寺」は京都市右京区花園の街にある日本最大規模の禅寺です。

塔頭寺院は周辺に46もあり、あの「龍安寺」も塔頭寺院のひとつに含まれています。

今回は「妙心寺」の南総門から境内へ入り、勅使門、三門、仏殿、法堂の外観を眺めながら、大方丈へ。

妙心寺拝観コースは3つのパターンが案内されており、「1時間コース」「2時間コース」「半日コース」があるのですが、今回は「1時間コース」の紹介です。

「1時間コース」で外せない妙心寺の見どころへ

大方丈で受付して見学する「法堂(天井雲龍図と国宝の梵鐘)」「大庫裡」には20分毎に案内人付で拝観のガイドをして頂けます。

拝観料は700円ですが、丁寧に案内して頂けますし、あの狩野探幽の大傑作「雲龍図」も見学ができるので必見です。

大方丈で受付を済ませたら、時間まで大方丈でのお参りと唐破風屋根の勅使門を見学することができます。

大方丈入口には「百萬人写経道場」の看板が掲げられており、大方丈西の間で写経体験もできます(1,000円納経料が必要)。

法堂の天井雲龍図

狩野探幽の大傑作と言われる「雲龍図」は構想に3年、描くのに5年と約8年もの歳月をかけて描かれました。

別名を「八方睨みの龍」とも呼ばれ、天龍寺の「雲龍図」もそのように呼ばれてたのを思い出しました。

どの角度から見ても目が合う事からそのように呼ばれており、雲龍の図を仕上げる最後に“龍の目”を描くことで魂が宿る、と云われています。

また、見上げる場所によって龍が降りてくるように見えたり、天へ昇って行くように見えたりもします。

かつては堂内の畳の上に寝転がって「雲龍図」を見ることが出来たのですが、現在は新型コロナ感染拡大防止の観点から立って、もしくは座って見上げるのみとなります。

国宝の梵鐘はかつて除夜の鐘としても活躍

法堂のもうひとつに見どころが堂内に安置されている国宝の梵鐘で698年(文武天皇2)に造られた“日本最古の鐘”です。

別名を「黄鐘調(おうしきちょう)鐘」ともいい、昭和43年まで大晦日にテレビ中継で流れる“除夜の鐘”として活躍していたとか。

現在は眼に見えないヒビが本体には複数あり、鐘の頭に付いてるつぶつぶの“乳”複数個がとれてなくなっていました。

このままの状態で鐘を突き続けると割れてしまうので現在は現役を引退して法堂にて展示されているのです。

拝観者には鐘の音をBGMですが、聴かせて頂けます。ちなみに法堂の近くにある鐘楼にある梵鐘は2代目とのことでした。

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大庫裡とは“お寺の台所”こちらも見ごたえあり

法堂の次に案内して頂けるのが“お寺の台所”“厨房”にあたる「大庫裡」です。

ここは修行に励む僧侶の食事の支度をしていた場所で大きな釜が5つ並ぶ台所から小さな釜が7つ並ぶ台所まで、支度する食事の量によって“厨房”を使い分けていたとか。

大きな釜で炊くご飯は一度に200人分とのことでそれだけ多くの修行僧がこの妙心寺には寝泊まりしていたんですね。

他にも冷蔵庫にあたる食材の格納庫があったり、僧侶が就寝する小部屋があったりと当時の様子が目に浮かぶような史跡となっています。

「大庫裡」内部も非常に見ごたえがありましたのでぜひ、あなたも拝観コースで案内人とともに訪ねてみては如何でしょうか?

ちなみに大庫裡の入口横に唐破風屋根の扉があるのですが、この中には「韋駄天さま」が祀られています。

「韋駄天さま」は料理を素早く食卓へと運ぶ神様ということでこの「大庫裡」に祀られているんだそうです。案内人付だと本当に勉強になりますね。

 

※法堂と大庫裡内部は写真撮影が禁止となっていますので注意しましょう。


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妙心寺への行き方、アクセスはとても便利?

臨済宗妙心寺派大本山「妙心寺」は京都洛西エリア、京都市右京区花園にあります。

といっても「それってどの辺ですか?」という人も多いと思うので以下、詳しくまとめてみました。

ちなみに「花園」という地名は、妙心寺の開創(1337年・建武4)である第95代天皇にあたる花園法皇の名前に由来しており、昔この地にあった「お花畑」を愛しておられました。

平和を願われたという法皇がこの地に離宮を構え、禅の奥義を究められ、後に離宮を改めて禅寺にされたのが「妙心寺」の始まりと云われます。

最寄のJR駅は「花園駅」

「妙心寺」はどこにあるの?というとJR山陰本線(嵯峨野線)の「花園駅」から南総門まで歩いて5分の場所にあります。

京都駅始発でJR山陰本線に乗車し、4つ目の駅・約10分で「花園駅」に到着します。

また「花園駅」の次は「太秦駅」、その次は「嵯峨嵐山駅」となっており、京都洛西観光に便利な路線となっています。

嵐電北野線の「妙心寺駅」も便利

「妙心寺」の最寄り駅はJR以外では北野白梅町から出ている京福電鉄こと“嵐電”の「妙心寺駅」です。

北野白梅町駅(北野天満宮)から約5分の移動距離で「妙心寺」北総門まで徒歩4分の距離。

こちらも周辺観光には便利で「帷子ノ辻駅」で嵐山本線に乗り換えれば約25分で嵐山にも行けます。

北野白梅町を出ると「等持院(立命館大学)」「龍安寺」「妙心寺」「御室仁和寺」と観光地が続く「きぬかけの路」沿いが沿線となっています。

車で行くと参拝者無料の駐車場も完備

「妙心寺」周辺には大学、高校、中学など学校も複数あり、この辺りの街全体が「妙心寺」と塔頭寺院に溶け込んだような感じになっています。

妙心寺周辺はたくさんの寺院が並び、南北に600m、東西に500mと甲子園約7個分の敷地と言われています。

日頃より多くの参拝客が訪れるので駐車場も第1駐車場、第2駐車場があり、参拝者や花園会館利用者は無料となっています。

また台数もそれなりに止められるので、普段あまりおすすめしない、自家用車で行ける便利な寺院です。

「妙心寺」と塔頭寺院の拝観も兼ねて行くと「半日コース」があるとお伝えした通り、じっくり拝観したいという人には自家用車がおすすめです。

妙心寺へのアクセスと駐車場について

■臨済宗妙心寺派大本山妙心寺
TEL:075-466-5381
〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町1
拝観料金 境内自由
法堂と大庫裡(案内人付)大人700円 小中学生400円
※毎時20分間隔で案内、12時台は1回のみ
※16時台の案内は、3~10月のみ

拝観時間 9:00~17:00
アクセス JRと市バスが便利
・JR山陰本線(嵯峨野線)「花園駅」下車、南総門徒歩5分
・京福電鉄(嵐電)「妙心寺駅」下車、北総門徒歩4分
・京都駅より市バス26系統「妙心寺北門前」下車、北総門まで徒歩2分
・四条河原町より京都バス62・63・65・66・67系統「妙心寺前」下車、南総門まで徒歩4分
駐車場 第1駐車場、第2駐車場完備・無料


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まとめ

まるで境内が花園の街に溶け込むような「妙心寺」の敷地は甲子園7個分。

地元住民の人々や周辺の学校に通う学生たちが普通に行き交う、珍しい境内です。

塔頭寺院も46あるのであちこち徐行運転の車も走っているし、広い駐車場も完備でかつ駐車場代が無料。

日本最大規模の禅寺ということで日本最古の禅寺“建仁寺”にも匹敵する、見応えのある寺院、それが「妙心寺」です。

嵐山、太秦、御室仁和寺観光の際に訪れてみては如何でしょうか。

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