地蔵院竹の寺の見どころは十六羅漢の庭、一休禅師ゆかりの地を訪ねて

神社仏閣(観光)
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京都大好きサラリーマン・ブロガーKyotaroです。

今回はKyotaroの庭といってもいいエリア「衣笠山地蔵院」の紹介。ここは“竹の寺”としても有名です。

新型コロナウィルス感染拡大防止の観点からしばらく拝観休止でしたが、2020年5月22日から拝観を再開したとのことで久々に訪れました。

青竹と青もみじ、深緑深まる境内のそよ風がとても心地よかったです。

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地蔵院竹の寺の見どころは方丈から眺める十六羅漢の庭

地蔵院竹の寺は山の中に佇む静かな寺院で山門へ続く参道の写真が結構、絵になるので昔から大好きなスポットです。

3年ぶりの拝観ですが、やはり最大の見どころは境内にある庭園「十六羅漢の庭」を方丈から眺めた景観ですね。

「十六羅漢の庭」で静かに心を整える


方丈、庭園ともに規模はそこまで大きくありません。5,6人拝観する人がいれば、窮屈に感じる方丈庭園です。

窮屈に感じるもうひとつの理由は、地蔵院竹の寺がある地域が本当に静寂につつまれた、静かなエリアだから、少しの物音が凄く気になります。

この景観をひとり占めできたら、あなたはとてもラッキーです。5分でいいからこの静寂につつまれて、「心を整えたい」と思い、Kyotaroも訪れます。

知っておきたい地蔵院「方丈」の見どころ

地蔵院境内のいちばん奥にある「方丈」と「十六羅漢の庭」で訪ねる前に押さえておきたいポイントについてまとめてみました。

方丈では地蔵院の御守りをはじめ拝観の記念となるものが無人販売されています。

方丈

現在の方丈は1868年(貞享3)の再建で京都市の登録有形文化財に指定されています。

方丈内には細川ガラシャ殉節之経や猪目窓のある茶室(期間限定公開)、瀟湘八景の図(期間限定公開)など庭園を眺める以外にも見どころがあります。

ちなみに「瀟湘八景の図」はあの元内閣総理大臣である細川護熙氏の作です。

元総理の細川氏は地蔵院開祖のきっかけとなったあの細川頼之の弟である細川頼有から25代目の末裔にあたります。

十六羅漢の庭

方丈前の庭園を「十六羅漢の庭」と呼びますが、十六羅漢像があるわけではありません。

庭園に配置された石のひとつひとつが羅漢を意味する「平庭式枯山水庭園」となっており、京都市の登録名勝にも指定。

羅漢を意味する石は男山の八幡宮に願をかけているのでその方向に少し傾いてる(向かって左後方向)といわれます。

宗鏡禅師の作で細川頼之公がこよなく愛した庭園でもあります。

地蔵院竹の寺はあの一休禅師生誕の地?

地蔵院竹の寺といえば南北朝時代の武将、細川頼之公の墓所があることで有名ですが、もうひとつ有名なのがあの“一休さん”こと一休禅師が幼少時代を過ごしたとしても知られています。

総門から参道を進むと御本尊の地蔵菩薩を祀る本堂があります。本堂の右へ進むと方丈と十六羅漢の庭、左へ進むと頼之公の墓所と一休禅師母子像があります。

一休禅師は地蔵院で生まれたのか?

あの頓智で有名な“一休さん”こと一休宗純禅師は後小松天皇の皇子として1394年(応永元)旧暦1月1日にお生まれになりました。

幼少の頃は千菊丸と名付けられ、後に一休が道号、宗純は法号で“一休宗純禅師”として名乗りますが、6歳で安国寺に移るまでの幼少期をこの地蔵院で過ごされました。

正確にはお生まれになったのはこの地蔵院ではなく、一休禅師の母上が寺院内でのご出産を遠慮されて、地蔵院近くの民家で皇子(千菊丸)をお産みになられたといいます。

6歳までの幼少期を千菊丸としてこの地蔵院で母上とともに暮らしたと云われます。

南北朝時代の武将・細川頼之公の菩提所

地蔵院竹の寺は1367年(貞治6)に室町管領であった細川頼之公が夢窓国師の高弟である宗鏡禅師を招請して伽藍を建立したのが始まりと云われます。

宗鏡禅師は恩師夢窓国師を開山に仰ぎ、自身は第二世となられます。

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南北朝時代の武将として活躍し、地蔵院竹の寺の建立に尽力した細川頼之公の墓所、宗鏡禅師の墓所が本堂の左手奥にあります。

墓石があるのかと思いきや、大きな樹の切株がそのまま墓所になっていて、圧倒されます。

切株の横に頼之公墓所の石碑が建ち、この墓所は細川石と呼ばれます。

境内には他に方丈への中門横に弁天堂、本堂の右奥に鎮守堂がそれぞれ境内社として祀られています。

周囲を竹林に囲まれ、境内至る所で“青もみじ”秋になれば“紅葉”が楽しめる自然豊かな境内、かつ本当に静かな環境に佇む寺院なのでゆっくりお参りできます。

ゆっくり静かな景観を楽しむのであれば、できれば平日に訪ねたいですね。

地蔵院竹の寺の最寄駅と駐車場について

地蔵院竹の寺は京都市西京区の山里にあり、電車の最寄駅は阪急嵐山線の「上桂駅」

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となります。

駅から徒歩で15分程度で住宅街を通り過ぎた山手の方にあるのですが、歩いて見れば迷うことはありません。

また、参拝者専用の無料駐車場(5台)もあるのですが、山里の中の離合できない細い路地を走らないといけないので運転に自信がない人はやめたほうがいいでしょう。

阪急上桂駅から歩く

阪急上桂駅を下車、駅前通りを真っ直ぐ西進、2つ目の信号を通り過ぎてそこから緩やかな坂道を上がっていくと“地蔵院”の石碑がある四つ角が出てきます。

石碑がある四つ角を右折、150mほど歩くと地蔵院の入口に辿り着きます。

駅前通りを真っ直ぐ、一回右折するだけなので距離はありますが、とてもシンプルです。以下にマップを添付しておきますので参照してください。

参拝者専用駐車場利用2つの注意点

地蔵院竹の寺には無料の参拝者専用駐車場があります。

まず注意したいのが駐車場は寺院入口の先、50mほどいった場所にありますので少しわかり辛い点。

本当にこんなところに駐車場があるの?という場所にあるのと道路幅が非常に狭いので注意しましょう。

二つ目に注意したいのが、鈴虫寺へ行くためには地蔵院を直進すれば地図上では行けそうなのですが、地蔵院を直進した先の道は石段になっており、自家用車は通行できません。

よって一旦、山を下ってぐるっと迂回して再び西芳寺・鈴虫寺方向まで登って来ないといけません。(地元民ならしってる道路事情ですが)

衣笠山地蔵院へのアクセスと駐車場について

■衣笠山地蔵院
TEL:075-381-3417
〒615-8285 京都市西京区山田北ノ町23
拝観時間 9:00~16:30
拝観料金 大人500円 小中校生300円
アクセス
・阪急嵐山線/「上桂駅」下車徒歩15分
・京都バス/JR京都駅より73系統「苔寺鈴虫寺」下車徒歩3分
駐車場 あり(無料5台)

まとめ

今回はKyotaroの地元に近い地蔵院竹の寺の紹介でした。

人里離れた、竹林と楓に囲まれ静かな環境に包まれた京都ならではの寺院です。

細川頼之公と一休禅師ゆかりの寺院で最大の見どころは方丈と方丈前にある「十六羅漢の庭」です。

ここは周辺にも葉室山浄住寺や鈴虫寺、苔寺(西芳寺※事前予約制)、月読神社、松尾大社など東海自然遊歩道沿いにスポットが点在するエリアなので歩いて巡る人が多いですね。

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