勧修寺は京都山科の隠れた桜と紅葉の名所、見どころと行き方について

神社仏閣(観光)
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京都在住のブロガーKyotaroです。

京都山科といえば「毘沙門堂」や「随心院」などの門跡寺院が有名で桜や紅葉の名所としても知られています。

有名な門跡寺院の影に隠れて京都山科にあるもうひとつの門跡寺院が「勧修寺(かじゅうじ)」です。

池泉庭園が有名な門跡寺院の見どころと行き方について紹介します。


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勧修寺は桜と紅葉の隠れた名所

「勧修寺」は“かじゅうじ”と読みますが、京都山科に勧修(かんしゅう)と読む地名があるのでつい“かんしゅうじ”と読みがちですが、正式には“かじゅうじ”です。

京都山科小野の外環状線近くにあるためアクセスは比較的便利といえます。

京都山科の名所である「毘沙門堂」や「随心院」と並ぶ“門跡寺院”でその歴史は千有余年と云われます。

ここでは「勧修寺」で楽しめる季節の風景について紹介します。

勧修寺で楽しむ桜や紅葉、四季の風景

勧修寺の参道沿いや庭園には桜が咲き誇り、春には訪れる人々の心を和ませてくれます。

他にも藤、杜若、花菖蒲や睡蓮の花が咲き、春から初夏にかけて季節の花々や秋には紅葉の名所としても見応えがあるスポットです。

また書院の南側にある庭園には樹齢750年以上といわれる辺り一帯を覆うように生えている「ハイビャクシン」という“ひの木科”の常緑潅木があります。

書院南庭の「ハイビャクシン」は日本国内でも珍しい“無双の名木”と言われるほど希少な品種です。

また観音堂の背後に桜が満開となる光景が“春の定番”風景と言われ、京都山科の隠れた桜名所になっています。

周辺には「毘沙門堂」「随心院」など桜の名所が複数ありますので併せて訪ねたいですね。

紅葉といえば同じ山科駅北にある「毘沙門堂」が有名ですが、「勧修寺」にも楓の木がたくさんあり、秋になると真紅に染まる境内を楽しむことができます。

「毘沙門堂」や「随心院」と一緒に訪ねてみるのがおすすめです。

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勧修寺「氷室池」ほとりにある藤棚

勧修寺境内には「氷室池(ひむろのいけ)」という大きな池が庭園にあるのですが、これらを総称して「勧修寺氷池園」と呼ばれています。

「氷室池」は現在よりはるか南に伸びる大きな池だったようですが、豊臣秀吉の伏見城築城の際、新道建設の邪魔になる事から埋められて現在の規模になりました。

「氷室池」のほとりには藤棚があり、例年ゴールデンウィーク前後になると藤の花が咲き、薄紫の花と一緒に「白藤」も咲き誇り、紫と白のコントラストを見ることができます。

藤棚といいながらなかなかの野生感で自然のままに藤の花が咲き乱れてる、という感じですね。

京都にある藤の名所のひとつに数えられていますが、平等院の藤棚のように綺麗に手入れされた感じではありませんので“藤棚を目当て”に行くとちょっとがっかりするかも…。

※“藤棚目的”だけで行くのなら覚悟していきましょう。

勧修寺にあるもう一つの藤棚

勧修寺にはもう一つ藤棚があります。

山門入って左手の拝観受付の近くにあまり目立ちませんが小さな藤棚があります。

近くにトイレもあり、休憩所のようになってますのでぜひこちらも見逃さないよう注目してみて下さいね。

勧修寺の歴史と見どころについて

「勧修寺」の歴史と境内見どころについてここでは紹介します。

「毘沙門堂」や「随心院」と並ぶ門跡寺院ということで歴史上、皇室との関りがあり、裏八重菊紋章が山門に見ることができます。

勧修寺が創建される前は、宇治郡の統治者であった宮道弥益(みやじいやます)の邸宅でその頃から「氷室池」はあったと云われています。

勧修寺にまつわる話

「勧修寺」は真言宗山階派の大本山で山号は「亀甲山」と称し、醍醐天皇が母の藤原胤子(ふじわらのいんし)を弔う菩提寺として900年(昌泰3)に創建したのが始まりです。

寺名の由来は藤原胤子の父であった藤原高藤が「勧修寺内大臣(かじゅうじないだいじん)」と呼ばれていたことによります。

このように「勧修寺」は皇室や藤原氏の庇護を受け栄えた寺院だったのですが、その後は応仁の乱をはじめ度重なる戦火で衰退の一途を辿ってきました。

江戸時代に再興され、法親王が暮らす門跡寺院となり、その後も明正天皇や後西天皇をはじめ再び皇室の庇護を受けることになります。

「勧修寺」の宸殿と書院は明正天皇の旧殿を下賜されたものと云われています。

「勧修寺」の御本尊は先手観音で別名「山階門跡」とも称する門跡寺院というわけです。

勧修寺の境内見どころについて

勧修寺の境内見どころの紹介です。

寺院ですが、大きな庭園の中に堂宇が点在するといった感じの寺院で境内はそこそこ広いのですが、拝観所要時間は30分もあれば充分です。

詳しく見ていきましょう。

山門

「勧修寺」の長い白壁の築地塀の先にある境内入口にある門で自家用車駐車場の入口にもなっています。

山門には裏八重菊の紋章があり、皇室ゆかりの寺院であることが伺い知ることができます。

庫裏

山門入って正面に見える建物が玄関にあたる「庫裏(くり)」です。

門跡寺院らしく紫に白の菊花紋(裏八重菊)が掲げられています。

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宸殿

1697年(元禄10)に明生天皇の旧殿を下賜された建物で入母屋造、桟瓦葺きとなっており、かつて1872年(明治5)勧修小学校開校当時の校舎として約9年間使用されていました。

宸殿入口にある階段の手すりは木を曲げて作ったのではなく、その形に切り出された独特の技法で作られたものであることが近くで見ると分かります。

普段は内非公開となっており、春の特別公開時期のみ拝観が可能。

書院(重要文化財)

1686年(貞享3)に後西天皇の旧殿を下賜されたと云われ、入母屋造、柿葺きが特徴的な建物で江戸初期の書院造りの典型と云われます。

内部は非公開ですが、門跡の御座所である「上段の間」と対面所の「次の間」そして門跡の私室と云われる「柳の間」があります。

書院南庭

書院の前、南側にある「平庭」で一面を覆いつくすように樹齢750年以上と云われる「ハイビャクシン」が植えられています。

ハイビャクシンに埋もれるかのように建つ灯籠は「勧修寺型灯籠」と呼ばれ、徳川光圀公による寄進と云い伝えられています。

書院から平庭の向こう側に眺める風景は借景となっており氷室池越しに南大日山や醍醐連山を望むことができ、四季折々の光景を楽しむことができる“借景庭園”としても知られます。

五大堂

書院の西側にある建物が「五大堂」で不動明王をお祀りします。

本堂

もとは京都を代表する公卿であった近衞家の建物で1672年(寛文12)に霊元天皇の仮内侍所を下賜された建物。

御本尊は千手観音菩薩立像で醍醐天皇の等身像と云われています。普段は内部拝観をすることができず、宸殿、書院と同様に春の特別公開時のみ拝観ができます。

観音堂

1931年(昭和6)に建立された比較的新しい楼閣風の建物で御本尊は観世音菩薩像です。

観音堂は氷室池に面しており、別名「大悲閣(だいひかく)」とも称されます。

背後に桜の樹々があり、春になると隠れた桜名所としても人気があります。

池泉庭園(氷室池)

1988年(昭和63)に京都市指定名勝となった「勧修寺庭園」の中心で別名「勧修寺氷池園」とも呼ばれ、約2万㎡の敷地面積を誇ります。

平安時代の頃からこの地にあるという「氷室池」は池に張った氷を宮中に献上し、その分厚さで五穀豊穣を占ったという変わったエピソードも。

池に歴史があるからか、池は非常に浅く、鯉たちの背中が丸見えの状態で泳いでる姿や野鳥がとても多いのが印象的です。

山桃の老木

樹齢350年と云われる山桃の木で落雷により主幹が真っ二つに割れてもまるで別々の木のように生き続けています。

場所は宸殿を右手に見ながら真っすぐ南側に進んだところ、右手にあります。

佛光院(御朱印)

1951年(昭和26)に大石順教が建立した「勧修寺」の塔頭寺院で境内より少し離れた別の場所にあります。

御朱印はこの「佛光院」で授かることができますが、ご住職不在時は書置きとなりますので注意ください。

春の特別公開時は山門の先にある拝観受付が御朱印受付となり、そちらで御朱印を授かることになります。

勧修寺の行き方は?駐車場はあるの?

勧修寺は「随心院」から比較的近い場所にあり、歩いて約10分程度の距離となり、最寄り駅は市営地下鉄東西線「小野駅」となります。

京都駅から行くのであればJRで米原・近江今津方面行の電車に乗車でひと駅の「山科駅」下車、地下鉄東西線に乗り継いで3つ目の駅「小野駅」で下車、徒歩約6分。

所要時間は京都駅より約30分程度の所要時間となります。

また車で行く際は、参拝者専用の駐車場が30台分程度ありますが、バス専用駐車場と間違えやすいので注意しましょう。

少し分かり辛いのですが、バス駐車場を通過して山門が見えたら車ごと山門をくぐる、と覚えておいてください。

山門の先が駐車場(参拝者無料)となっています。

●亀甲山勧修寺
TEL:075-571-0048
〒607-8226 京都府京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6
■拝観料金 一般400円 小中学生200円
■拝観時間 9:00~16:00
■アクセス 最寄りは地下鉄小野駅
・JR京都駅より「山科駅」で地下鉄乗継「小野駅」へ
・市営地下鉄東西線「小野駅」下車、徒歩約6分
■駐車場  参拝者専用無料駐車場あり(約30台)


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まとめ

今回、Kyotaroは藤の花が見たくて「勧修寺」までやって来ましたが、少々期待外れというか、藤棚がそこまでの規模ではなかったのが残念でした。

しかも藤棚周辺を熊蜂がやたら飛び回ってたので身の危険を感じ、ちょい離れてしか堪能できませんでした。

寺院として境内の庭園は歴史も古く、見応えはあると思いますので、「毘沙門堂」や「随心院」そして「岩屋寺」「大石神社」も近いので併せて参拝することをお薦めします。

岩屋寺は山科の隠れた桜名所、大石内蔵助ゆかりの地に咲くしだれ桜
今回は京都山科の隠れた早咲き桜の名所「岩屋寺」の紹介です。大石内蔵助ゆかりの地でもあり、周辺には大石神社、山科神社と並ぶように建つ、別名「大石寺」とも呼ばれる寺院です。驚くなかれ、例年3月中旬に咲き始めるのですが、2021年は京都でも例年より12日も早く桜が開花し、3月中旬に満開を迎えています。

幸い自家用車で行っても「毘沙門堂」以外はそこまで混雑することもないスポットばかりですので桜や紅葉のピークを外してなら車で出かけてみるのもいいでしょう。

京都の中心街からはやや離れてますが、京都駅や四条河原町あたりから一気にタクシーで行く人もおられるようですが、3,000円以上はかかりますのでお薦めできません。

京都中心部からは公共交通機関を利用するようにしましょう。

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