【東福寺塔頭】龍吟庵特別公開で重森三玲が晩年に作庭した庭園を拝観

京都紅葉めぐり
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京都在住のブロガーKyotaroです。

京都秋の特別公開で今回は東福寺の塔頭寺院「龍吟庵」へ行って来ました。

11月初旬の3連休でしたが、紅葉シーズンまでまだ3週間ほどあったので比較的空いててゆったり拝観することができました。

東福寺の方丈庭園がデビュー作、龍吟庵の方丈庭園が晩年の作となった重森三玲の作庭家としての魅力を紹介します。

詳しく見ていきましょう。

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東福寺の塔頭寺院、龍吟庵が3年ぶりの特別公開

東福寺の塔頭寺院「龍吟庵」が3年ぶりに特別公開されるということで早速、行って来ました。

Kyotaro個人的には9年ぶりの訪問となりましたが、独特の枯山水庭園を拝観して9年前にはなかった新しい発見もありましたのでシェアします。

ここでは龍吟庵の見どころ、歴史について紹介します。

龍吟庵の見どころ

まず、はじめに龍吟庵の見どころについて紹介しましょう。

メインとなるのが何といっても方丈を囲む東西南にある枯山水庭園です。

拝観する順序で南庭を「無の庭」、西庭を「龍の庭」、東庭を「不離の庭」とそれぞれ呼び、いずれも特徴的な庭園となっています。

南庭「無の庭」

龍吟庵の入口から方丈へ入ってすぐ目に飛び込んでくるのが西庭です。

至ってシンプルな白砂のみが一面に広がる庭園です。

修行僧による「無の世界」を表しており、一木一草、石組も一切用いない簡素な白砂敷きの庭園となっています。

南向きの方丈正面の庭園で軒先に座って庭園をのんびり眺めることができます。

庭園奥、西端にある竹垣は稲妻と海から現れる昇竜を表現したものとなっています。

西庭「龍の庭」

シンプルな南庭とは対照的に躍動的な表現の西庭「龍の庭」はその名の通り「龍の顔」と「黒雲」を表しています。

9年前に訪れたときは単なる石組と思っていたものが「龍の角」「龍の鼻先」を表してるものと今回、初めて知り、感慨深いものがありました。

特に石組は青の変成岩が使用されおり、雨が降ることで鮮やかな緑に光り輝く特徴があり、重森三玲が好んで使用したとされる岩です。

庭園全体の表現としては、龍が海中からうねる黒雲の中を昇天する様子を石組と黒砂によって表しており、白砂は海を表しています。

庭園端にある竹垣は南庭のそれとは模様がことなりますが、こちらも稲妻と龍を表現しているそうです。

東庭「不離の庭」

印象に残る、という点では東庭が一番、インパクトがあるのかもしれません。

東庭「不離の庭」は方丈の東側(入口寄り)にあり、方丈と庫裏を結ぶ渡り廊下に面した長方形の庭園です。

印象に残る理由として一面に敷き詰められた「赤砂」がとてもインパクトがあり、独特の世界観を表現しているからです。

全体的な表現としては赤砂を敷いて中央に長石を臥せてその前後に白黒の石がふたつ配置してあり、狼に襲撃されそうになった国師の身を守る二頭の犬を表しています。

国師が幼少のころから離れず、その身に寄り添う二頭の犬がいたという故事に基づき作庭されたことからこの東庭は「不離の庭」と名付けられました。

方丈

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龍吟庵の方丈は国宝に指定されており、書院造と寝殿造の名残をとどめ、現存する方丈建築としては日本最古のものとして希少な建造物です。

応仁の乱以前はこのような様式の方丈建築が主流であったと云われますが、龍吟庵は応仁の乱による戦火を免れたため、その建築様式が今でも残る類まれな貴重な建物というわけです。

単層入母屋造の柿葺(こけら)で桁行は八間、梁間は六間で南に向いており、正面東端に唐破風屋根の玄関、正面中央に双折両開きの桟唐戸の入口を設け、左右の柱間に蔀戸明障子を設置。

方丈正面の扁額「龍吟庵」の筆は室町幕府第三代将軍の足利義満によるものです。

まさに書院造と寝殿造の手法が融合した名建築というわけです。

開山堂

方丈背後に建ち、東福寺第三世住持であった大明国師坐像を安置しており、年に一度、大明国師の命日である12月12日のみ御開帳されるが、それ以外はずっと扉は閉ざされたままの建物。

正面の扁額「霊光」と堂内にある扁額「勅盆大明国師」は足利義満の筆と云われています。

表門

桃山時代の建築物で国の重要文化財に指定。

表門の向こうは南庭「無の庭」が広がり、方丈正面に面しています。

偃月橋

東福寺の境内を横切る「洗玉澗(せんぎょくかん)」に架かる橋で龍吟庵、隣接する即宗院の山門への架け橋。

秋には眼下の洗玉澗を彩る紅葉も楽しむことができるスポットにひとつ。

臥雲橋、通天橋と並んで東福寺三名橋の一つに数えられる。

龍吟庵の庭園に見る重森三玲晩年の最高傑作、名園中の名園

重森三玲は昭和の天才作庭家とも称される庭園研究家で作庭のみならず、茶の湯や生け花など多彩な分野でその能力を発揮した芸術家 です。

庭園しのものを「芸術作品」に見立て、普遍的な美と永遠のモダンを表現することを主題とした数多くの作品が残されており、京都市内では東福寺本坊庭園、東福寺塔頭の龍吟庵、光明院、松尾大社の松風苑などがある。

龍吟庵の方丈三庭園は重森三玲晩年の作でいずれも1964年(昭和39)の作庭です。

南庭「無の庭」は僧侶の“無の境地”を、西庭「龍の庭」は黒雲の中を渦巻ながら昇天する“躍動感溢れる昇龍”を、東庭「不離の庭」は“国師幼少の頃の故事”を表現した名園中の名園です。

ちなみに東福寺本坊庭園は、重森三玲の作庭家としてのデビュー作と云われ、東福寺に始まり、大明国師が眠る龍吟庵の方丈庭園が生涯最高傑作のひとつで名園中の名園と云われています。

特別公開中は東福寺のスタッフが常駐して定期的に詳しい案内をして頂けるのでぜひ、あなたもこの機会に訪れてみては如何でしょうか?

特別公開の拝観料金1,000円の価値は十分にあります。

龍吟庵へのアクセスと駐車場について

●龍吟庵(東福寺塔頭)
TEL:075-561-0087(東福寺)
〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目812
■拝観料金 大人1,000円 小中学生300円
※障害者の方は障害者手帳提示で本人と付添1名まで小中学生料金で拝観
■拝観時間 9:30~16:30(入場16:00まで)
■公開期間 2023年11月1日~12月3日(予定)
■アクセス 京阪/JR「東福寺駅」より徒歩10分
・阪急京都線「京都河原町駅」下車、京阪「祇園四条駅」より「東福寺駅」へ
・市バス「京都駅前」より208系統「東福寺」下車、徒歩4分
・市バス「四条河原町」より207系統「東福寺」下車、徒歩4分
■駐車場 境内駐車場を利用(※参拝者無料)
※10月25日~12月10日まで駐車場は閉鎖・注意!


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まとめ

京都秋の特別公開シリーズ、今回は3年ぶり公開の東福寺塔頭寺院「龍吟庵」の紹介でした。

9年前に訪れた際は、冬季の公開でしたのでとても寒く、庭園の表情が全く異なっていたように感じますが、今回は秋の3連休に訪れたので気候も良く、さらに重森三玲の最高傑作という作庭家の視点から拝観したので全く印象の異なるものとなりました。

通常非公開のため毎年、春と秋に特別公開される期間のみ拝観ができますが、コロナの影響、かつ工事の関係で今回3年ぶりの特別公開となりました。

庭園そのものも素晴らしいのですが、作庭家である重森三玲の世界観から庭園に関心をもって訪ねてみると新たな発見があるかもしれないですよ。

3年ぶりの公開、ぜひこの機会にあなたも訪ねてみては如何でしょうか?

※紅葉ピークとなる公開期間最後の1週間は大混雑が予想されるのでゆったり拝観したい場合は11月20日までに行かれることをおすすめします。

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