京都嵐山の虚空蔵法輪寺「電電宮」はITの神?SDカードが御守り?

神社仏閣(観光)
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京都在住のサラリーマン・ブロガーKyotaroです。

コロナ感染防止のための移動自粛要請も6月19日に解除となり、本業のサラリーマンも始動し始めました。

今回は京都嵐山にある“十三まいり”で有名な「虚空蔵法輪寺」と境内鎮守社「電電宮」の紹介です。

「電電宮」は電気・電波、そしてIT関連事業者の守り神ということで最近リモート生活が定着するなか、他人ごとではないような気がしてしっかりお参りしてきました。


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京都嵐山の虚空蔵法輪寺の歴史・由緒と御本尊

京都嵐山にある虚空蔵法輪寺は渡月橋を嵐山方面に向かって渡っていると正面に多宝塔が見える寺院です。

山の中腹に位置し、境内東側にある展望台から京都市街、比叡山と嵐山から嵯峨方面を一望することができます。

秋には紅葉の名勝としても有名で新緑のシーズンは参道が見事な“青もみじ”に包まれます。

虚空蔵法輪寺の歴史・由緒

虚空蔵法輪寺の歴史は非常に古く、今から遡ること、1700年前に京都嵐山のこの地に三光明星尊をお奉りした「葛野井宮(かずのいぐう)」があったと云われます。

松尾大社創建に関わった秦氏族とは?

「葛野井宮」は「虚空蔵尊」と深い因縁があることから、この地へ渡来して産業、芸術の繁栄と安全を守護する一族の祖神として信仰しました。

その氏族は松尾大社創建にも関わり、保津峡から桂川両岸の荒地を開発、桂川の堤防をも築き上げたという秦氏族です。

秦氏族は歴史研究で新羅の豪族とされ、彼らによって「葛野井宮」を中心としてますます発展し、この地を「葛野(かずね)」と呼ぶようになりました。

「葛野井宮」の繁栄が「平安の都」の礎に

奈良時代713年(和銅6)に「葛野井宮」のあった寺域に元明天皇の勅願により行基菩薩に命じて堂塔が建設され「木上山葛井寺(もくじょうざんかづのいでら)」と呼ばれます。

秦氏族の活躍から数百年、この地の繁栄に伴い780年頃に桓武天皇が山城の長岡より「葛野」を都と定め「葛野の都」が生まれたのです。

まさにこれが「平安の都」の礎となり、以後明治維新による東京遷都に至る1000年以上もの間、皇都として繁栄しました。

「渡月橋」は法輪寺への架け橋?

800年頃になると弘法大師の高弟・道昌僧正によって大堰川を修築して「法輪寺橋」を建設します。

後に亀山上皇がこの橋を見て「くまなき月の渡るに似たり」として「渡月橋」と命名されたという言い伝えが残ります。

道昌僧正は弘法大師の「虚空蔵菩薩の霊験ある相応の地は嵯峨葛井寺である」という教えによって虚空蔵尊木像を彫って葛井寺に安置しお祀りしました。

その後868年(貞観10)に葛井寺を「法輪寺」と改名しました。

「法輪寺」も応仁の乱や幕末の蛤御門の変による戦乱によって焼亡してしまうのですが、1884年(明治17)に再建され、今日に至ります。

虚空蔵法輪寺の御本尊

虚空蔵法輪寺の御本尊は歴史が物語るように「虚空蔵菩薩」です。

虚空蔵とはすなわち森羅万象、生物のすべてを抱擁し余すところなく納めることを意味し、大きな宝蔵に多くの財宝を収めることになぞらえ虚空蔵といいます。

法輪寺の由来は秦氏族が芸術の繁栄を深く信仰した「葛野井宮」が起源であることは既述の通り。

子供が幼少年期より青年期を迎える転換期に「智福を与え、技芸に長じさせ給え」との虚空蔵寺への守護祈願が毎年4月13日13歳になった男女が参詣する「十三まいり」の慣わしになっているのです。

虚空蔵法輪寺にある電電宮を参拝

虚空蔵法輪寺の長い参道石段をあがると本堂のある境内へ到着する手前、左手に鎮守社があり、そこが話題の「電電宮」です。

電機・通信機器・IT関連企業大手各社が「電電宮」の“電電宮護持会”会員になっているほど信仰の厚い宮社です。

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リモート生活の時代、電電宮はITの神

電電宮の由来は道昌僧都が百日間の求聞持法を満願した日に井戸水を汲んでいる際に明星が天空より降り注ぎ、虚空蔵菩薩が来迎した伝説に始まります。

降り注いだ明星を御本尊の顕現として「電電明神」を主神とする「明星社が法輪寺の鎮守社として奉祀されたのが「電電宮」の由来です。

1864年(元治元)の“禁門の変”で法輪寺の堂社と一緒に焼亡しますが、1956年(昭和31)に「電電宮」として新たに奉祀されると同時に「電電宮護持会」が発足、1969年(昭和44)の大阪万博の年に社殿が再興され、現在に至ります。

「電電明神」は電気、電波の祖神として電力・電気・電波・電子・通信などあらゆる電機電波関連事業の発展、無事故安全のご利益がある全国的にも珍しい神様です。

テレビ放送局、携帯会社大手、電機産業大手企業が「電電宮護持会」の会員になっており、最近ではIT関連起業家たちにとってのパワースポットとしても注目されています。

電電塔の2大神とは?

法輪寺山門から入ってすぐ右手に「電電塔」と呼ばれる石塔があります。

「電電塔」を囲むように両側には電気の神様「エジソン」と電波の神様「ヘルツ」の肖像が掲げられています。

風情ある法輪寺の参道に不釣り合いな外国人の顕彰に違和感を覚えますが、「エジソン」と「ヘルツ」といえば現代日本人の生活にとっても神様のような存在。

当然ながら電気・電波関連事業者にとっても神様であり、この地はパワースポットになっているんですね。

電電宮のユニークな御守り

電電宮の御守りはちょっと見たことがない、とてもユニークな「マイクロSDカード」、しかも携帯に指して普通に使えるというから驚き。

これにはちょっと驚かされましたが、電電宮へのこだわりを感じる御守りですね。

御守り自体はマイクロSDカードとSDカード変換アダプタのセットになっており、容量は8GBあるというから素晴らしい。

しかもマイクロSDには法輪寺の御本尊・虚空蔵菩薩の画像データが取り込まれてるので携帯の待ち受け画面を「虚空蔵菩薩」にできる、電気電波関連事業者にはうれしい計らいとなっています。

あなたもぜひ、電電宮(法輪寺)へ訪れた際には、購入してみてください。

虚空蔵法輪寺(電電宮)へのアクセスと駐車場について

■虚空蔵法輪寺(電電宮)
TEL:075-862-0013
〒616-0006 京都市西京区嵐山虚空蔵山町16
拝観時間 9:00~17:00
拝観料金 境内自由
アクセス JR・嵐電・阪急が便利
・京都駅よりJR山陰本線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩約20分
・四条大宮より京福電鉄(嵐電)「嵐山駅」下車、徒歩約8分
・大阪方面より阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」下車、徒歩約5分
・市バス&京都バス「阪急嵐山駅前」下車、徒歩5分
駐車場 参拝者専用駐車場あり(10台)

まとめ

今回は秦氏族ゆかりの「虚空蔵法輪寺」と境内鎮守社「電電宮」の紹介でした。

あの「松尾大社」創建にゆかりのある、新羅の豪族・秦氏族たちの活躍によって桂川周辺の荒地は開発され、五穀豊穣にも恵まれ、「虚空蔵法輪寺」の礎が築かれました。

特に境内鎮守社の「電電宮」はエジソンやヘルツをお祀りする日本でも珍しい電気電波関連事業の神様、最近はIT関連事業者のパワースポットにもなっています。


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