六道珍皇寺にはあの世とこの世を結ぶ「小野篁冥土通いの井戸」がある

神社仏閣(観光)

京都在住のブロガーKyotaroです。

先日から「六波羅蜜寺」や「みなとや幽霊子育飴本舗」を訪ねてブログ更新してますが、平安時代の頃は鴨川って「三途の川」に見立てられてたのをあなたはご存知ですか?

そうあの世とこの世の境目に流れる川で渡るには六文銭が必要で「三途の川」を渡るとあの世の入口があるといいます。

京都東山にある「六道の辻」はまさにあの世とこの世の境界線だったとか。

今回はちょっと怖い、あの世とこの世を行き来する井戸にまつわる「六道珍皇寺」の紹介です。


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六道珍皇寺はあの世とこの世の境目「六道の辻」

京都市東山区にある「六道珍皇寺」は地元、京都ではお盆前にご先祖様をお出迎えする「精霊迎え」に参詣する「六道さん」の名で親しまれる寺院です。

山号を大椿山と号し、臨済宗建仁寺派に属します。

創建については弘法大師の師にあたる慶俊僧都(きょうしゅんそうず)や空海、小野篁説まで諸説があり、未だに明らかになっていません。

そんな「六道珍皇寺」が「六道の辻」となった由来についてまとめました。

六道珍皇寺の由来


六道珍皇寺は平安から鎌倉期にかけて東寺を本寺として多くの寺領と伽藍を保有する巨大な真言宗の寺院でした。

東寺は鴨川付近まで寺領があったとされ、鴨川を渡ってすぐに冥界との境界である「六道の辻」があったことになります。

しかし度重なる兵乱によおって荒廃し、南北朝時代1364年(貞治3)に建仁寺住持の聞渓良
聰によって再興・改宗され、現在に至ります。

本堂には薬師三尊像が安置されており、本堂以外、境内には閻魔堂、地蔵堂、鐘楼、薬師堂があり、薬師堂には御本尊の薬師如来坐像が安置されています。

あの世とこの世の境目「六道の辻」

寺の名前にもなっている「六道」とは仏教教義でいうところの地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道の六種の冥界を指します。あなたも聞いたことがあるでしょう。

仏教の教えで死後、人の魂はこの六道を因果応報により輪廻転生する、といい、あの世とこの世の境目が「六道珍皇寺」の境内にあたり、冥界への入口と信仰されてきました。

そのように信仰されるようになったのは、「六道珍皇寺」が平安京の東墓所である鳥野辺に至る道筋にあたることからこの地で「野辺の送り」が行われたことに始まります。

また、平安初期の官僚であった小野篁が夜毎、冥府通いのため、当寺の本堂裏庭にある井戸をその入口に使っていたという伝説もいつの間にか定着したことも大きいようです。

年に一度、お盆の精霊迎え(しょうりょうむかえ)

Kyotaroも子供の頃に祖父から、「お盆前にご先祖様がうちに帰って来はるからお迎えしてあげよう」と仏壇の前で一緒にお参りした記憶があります。

お盆に帰る精霊は必ず「六道の辻=六道珍皇寺」を通るとされています。

そしてお盆が明けてご先祖様を天国へお送りするのが「京都五山送り火」で大文字山の山焼きを近所の眺望がいいグラウンドから眺めていました。

ご先祖様をお盆前に出迎えて、五山送り火とともにお盆明けにお見送りする習わしは京都独特のものですね。

六道珍皇寺境内の見どころについて

六道珍皇寺は通常の寺院と異なり、冥界の入口が境内にあったり、地獄絵図(通常非公開)があったりして、ちょっと怖いイメージがありますね。

◎六道珍皇寺の違和感を感じるポイント
・「あの世とこの世」を結ぶ冥界の入口が境内にある
・本堂以外に閻魔動があり、閻魔大王像が祀られている
・あの世とこの世を行き来してた小野篁像も祀られている

境内はそう広くないのですが、見どころについて小野篁卿の奇妙な伝説とともにまとめました。

本堂

山門から真っ直ぐ正面に建つお堂で御本尊は薬師三尊像をお祀りしています。

普通のお堂と違って、本堂正面の障子が閉められており、小さな窓から中を覗くと御本尊を拝観することができます。

御朱印は本堂向かって左手の寺務所にて受付。

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閻魔・篁堂

山門より歩いて本堂へ向かう途中、右手にあるお堂。ここも正面は閉ざされており、小窓から中を覗くと閻魔大王坐像と小野篁立像を拝観できます。

薄暗い中で閻魔大王坐像と小野篁立像の目が睨みつける様で怖いですね。また小野篁立像は等身大とのことなので平安時代にしては結構な長身であったことが伺えます。

向かって左手に閻魔大王坐像(小野篁作)、右手に小野篁立像を安置するとともに弘法大師(空海)坐像も合祀されてます。

篁冥土通いの井戸

本堂東側の庭園にある井戸は平安時代に小野篁が冥府にある閻魔庁の役人として現世と冥界を行き来するのに使っていたという伝説の井戸

言い伝えによると小野篁は亡き母の御霊に会うためにこの鳥野辺にある六道珍皇寺を訪れて、冥土に通じるこの井戸を使ったのが最初であると云われます。

寺に残る伝説では小野篁は御母を輪廻させてもらうよう閻魔大王にお願いし、その際に閻魔大王と親しくなったと云います。

閻魔大王は小野篁が優秀な人材であると見越し、冥界へ通うようにお願いしたとも云われ、御母を輪廻させてもらった恩もあり、夜になると冥界に通うようになったとか。

大石地蔵菩薩立像

平安時代に六道珍皇寺の界隈は平安京の東の墓地“鳥辺山”へと続く道の出入り口付近にあたり、現世と冥界の境目「六道の辻」と呼ばれ遺骸や髑髏が絶えませんでした。

このような光景を憂いた弘法大師(空海)が今から1000年以上も昔にこの「六道の辻」に身の丈七尺七寸(約2.3m)の大きな石仏を一夜にして刻まれたのが「大石地蔵尊」です。

「大石地蔵尊」は左手に宝珠、右手に錫杖を持ち、「如意宝珠」にて願望を成就させ、「錫杖」は迷い苦しみの世界から衆生を救済することを表しています。

鐘楼

お盆前に行われる「六道まいり」でご先祖様の魂を呼び寄せる“迎え鐘”として有名な鐘楼です。

ここの鐘楼は変わっていて鐘がお堂で覆われており、お堂に突き出した“引き綱”を手前に引き出してから鐘を鳴らすというもの。

よく“引き綱”を出したままにする人がいるようですが、注意しましょう。案内看板もあります。

六道珍皇寺へのアクセスと駐車場について

■六道珍皇寺
TEL:075-561-4129
〒605-0063 京都府京都市東山区大和大路四条下ル4丁目小松町595
拝観時間 09:00~16:30
拝観料金 境内自由
アクセス
・京阪京都線「清水五条駅」下車、徒歩15分
・市バス「京都駅」発206系統に乗車
「清水道」下車、徒歩5分
駐車場 参拝者専用あり(※10台程度)※祭事は駐車不可

まとめ

今回は京都の寺院でもあの世とこの世を繋ぐ世界の伝説が残る「六道珍皇寺」の紹介でした。

閻魔大王や小野篁卿のカラーが濃い、ちょっと怖い伝説が残る寺院ですが、平安京の時代は華やかな貴族文化の興隆とともに疫病と戦う毎日でもあったんですね。

まさに医学がそこまで発展していない時代で疫病によって大勢の人がお亡くなりになった歴史を物語る寺院のひとつでもあります。

小野篁卿は文武両道に優れた人物であるとともに奇行も多い人物であったと云われます。

藤原常嗣大使と争ったり、遣唐使を風刺する詩を読んで嵯峨上皇の怒りに触れて島流しに会うなど波乱万丈の人生を送った人なんですね。

それにしても閻魔大王と親しいってそもそも普通の人ではないですよね。笑


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