“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
京都宇治市にある三室戸寺といえば花の名所として有名で春のシャクナゲやツツジ、初夏のあじさいの季節には多くの参拝客が訪れます。
例年桜が咲く少し手前にあたる3月は三室戸寺としても閑散期にあたり、拝観する人も少なめでしたが、2022年オープンしだれ梅園の完成によって2023年3月は多くの人で賑わっています。
園内約250本といえば城南宮のしだれ梅園をも凌ぐ規模となるのですが、実際はどうなのか?気になって行ってきました。
今回は期待を裏切らない絶景を紹介していきます。
3月に見頃を迎える三室戸寺、約250本のしだれ梅園
2022年に開園したという三室戸寺のしだれ梅園、2023年は2年目ということで徐々に観光客が増えてきました。
実のところ、しだれ梅園自体は2021年には完成、公開予定だったらしいのですが、長引くコロナ禍の影響で開園自体が中止、お披露目は1年延期になっていたのです。
京都の新名所となった三室戸寺のしだれ梅園の見どころを実際に行って来た視点で紹介します。
しだれ梅園の開園時間に注意
三室戸寺のしだれ梅園は2023年2月18日(土)より3月31日(金)まで開催中で開園の時間が8時30分~15時10分までとなっています。
特に注意したいのが、しだれ梅園自体は15時すぎには閉園してしまう、という事。
三室戸寺の通常拝観は3月迄閉門16時ですが、最終の入山、朱印受付はしだれ梅閉園時間と同じ15時10分までとなっていますので注意しましょう。
しだれ梅園は駐車場真上の丘陵地帯で開園
三室戸寺では春から初夏にかけて季節の花々が楽しめる寺院として知られており、ツツジやあじさいが有名です。
朱塗りの山門がある参道から右手一帯に庭園がひろがり、そちらでツツジやあじさいを観賞することができます。
では、しだれ梅園も同じ場所なのか?というとそうではありませんでした。
しだれ梅園は参道を挟んだ反対側の敷地、丘陵地帯に造られ、開園していましたので場所的に駐車場から見上げる丘陵一帯のエリアとなります。
駐車場からもしだれ梅園を見上げることができます。
朱塗りの山門を入ってすぐ、ふたてに分かれた参道を左側へ進んで行くと梅園の入口があります。
眺望絶好、高台に広がる約250本のしだれ梅園
三室戸寺のしだれ梅園は境内の丘陵地帯にあるため、梅園の入口まで緩やかな坂道、入口からは石段をあがって行く事になります。
結構な勾配をあがらないといけないのでゆっくり、各自のペースであがるようにしましょう。
高台に梅園があるので紅白のしだれ梅の向こう側には地元・京都宇治市の街並みが広がり、その奥には八幡市街地、正面に石清水八幡宮がある男山が遠望できます。
園内には約250本の紅白しだれ梅の木が植えられており、訪ねた時は満開でしたのでとても可憐な梅の花が咲いてる光景を楽しむことができました。
高台の丘陵地帯になっているので散策路に沿って観賞していると駐車場近くまで階段を下って、再び階段を上がって戻る必要があります。
その過程で様々な紅白のしだれ梅の様子を楽しむことができます。
木によって若干、満開を迎える時期に誤差があるようで満開のもの、散りかけのもの、これから満開を迎えるもの、様々な咲き具合でした。
開園2年目のしだれ梅園なのでこれから数年後が楽しみな新名所になりそうです。
若い木が多く3年後は城南宮のしだれ梅園を凌ぐ?
三室戸寺のしだれ梅園はその規模が約250本とのことで、京都伏見の城南宮を上回るしだれ梅があることになります。
今回、満開時期に訪ねたのですが、約150本のしだれ梅がある城南宮のほうが、華やかに感じました。
要因として、城南宮の方が敷地が狭くてしだれ梅の樹々が密集している事、樹齢が城南宮のしだれ梅のほうがはるかに上のものが多い事、があげられるのではないでしょうか。
規模的に三室戸寺のしだれ梅の方が100本程度多いのですが、全体的にまだ樹々が若いため、梅の花の咲き方もまだ大人しいというか、少ない感じがしますね。
開園公開2年目(開園実質3年目)なのでこれから3年後、樹々が成長していくにつれ、規模的に城南宮を凌いで京都随一のしだれ梅園になると思われます。
これから楽しみにしていきたい新名所です。
しだれ梅飴のちょっぴりプレゼントがうれしい
三室戸寺のしだれ梅園は入園料が拝観料込みで大人1,000円とあじさい園(大人800円)の時期より高くなっています。
新しく、しだれ梅園を造園したから設備投資などお金もかかってるし、致し方ないですね。
でも、しだれ梅園入園の1,000円を納めると入園チケットの半券と「しだれ梅飴」引換券が貰えます。
この引換券は梅園の方に期間限定で梅園からの出口手前に設置されている「花の茶屋Annex」で「しだれ梅飴」と交換して貰えますので梅園を見学後、交換しましょう。
可愛らしいパッケージになっている2種類の「しだれ梅飴」からひとつ選べますので、Kyotaroは量が多い方を選択しました。
福徳兎が本堂前でお出迎え?三室戸寺の見どころ
三室戸寺は西国三十三ケ所の第十番霊場でもあり、寺院入口受付より朱塗りの山門を入った先に見える長い石段が有名です。
石段を上がった先にようやく本堂が見えますが、本堂前に安置された「福徳兎」が近年、注目を集めています。
2023年は兎年という事もあり、その福を授かろうと本堂への参拝者に常に囲まれた状態が続いています。
ここでは昨年オープンのしだれ梅園に続き、三室戸寺の境内見どころについて紹介します。
本堂
本堂には御本尊で秘仏の千手観音立像が安置されており、重層入母屋造の重厚な佇まいが特徴です。
現在の本堂は1814年(文化11)に再建されたものですが、それでも200年以上の歴史があり、荘厳な雰囲気が漂います。
初夏から夏にかけて本堂前に咲き誇るハスの花が有名で、ハスの花越しに見る本堂の方が馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
本堂前には「福徳兎」のほかに「勝運の牛」像も安置されています。
阿弥陀堂と鐘楼
本堂の東側に隣接するのが阿弥陀堂、さらに隣接する鐘楼があり、境内でその存在感を示しています。
阿弥陀堂は親鸞聖人の父である日野有範の墓を整備、菩提を弔うため、親鸞の娘である覚信尼が建てたもの。
鐘楼は吹き流し形式となっており、間近で見ると本当に見事な鐘です。
三重塔
境内の最東端に見えるのが三重塔でその高さは約16mあり、1704年(元禄17)の建立と云われています。
もとは兵庫県の高蔵寺三重塔を1910年(明治43)に移築、当初は三室戸寺参道西方にある丘上にありましたが、のちに現在地(鐘楼東側)に移されました。
鮮やかな朱塗の三重塔で周囲の自然、緑とのコントラストがとても美しい景観を作り上げています。
宇賀神と手水舎
三室戸寺のランドマークにもなっている長い石段上がってすぐ目に入るのが宇賀神、そして反対側にあるのが手水舎です。
宇賀神は狛蛇ともよばれ、蛇がとぐろを巻く姿で顔は弁財天?のような優しく微笑む神様の顔をしています。
中世以降に信仰された神様、とのことですが、そのルーツは不明。
手水舎も綺麗に整備されており、初夏には期間限定でオリジナルの花手水として彩を添えたりされます。
三室戸寺庭園
三室戸寺といえばやはり花の寺としての印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
参道沿い、東側に広がる広大な庭園には春5月になるとツツジ、6月から7月上旬になるとあじさいが咲き誇る見事な庭園へと姿を変えます。
特にあじさいの時期に合わせて参拝する人も多く、初夏には大勢の参拝客で賑わいます。
三室戸寺のあじさい園については以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひ参照下さい。
三室戸寺へのアクセスと駐車場について
●明星山三室戸寺
TEL:0774-21-2067
〒611-0013 京都府宇治市莵道奥ノ池10-16
■拝観時間 8:30~15:10
※上記はしだれ梅園の開園時間
■拝観料金 通常期大人500円 小人300円
※しだれ梅期間 大人1,000円 小人500円
■アクセス
・京阪宇治線「三室戸駅」下車、徒歩約15分
・京阪宇治線「宇治駅」下車、徒歩約20分
・JR奈良線「宇治駅」下車、徒歩約30分
■駐車場 最初の2時間1,000円、以降60分500円
まとめ
今回は京都の新しい梅の名所、三室戸寺のしだれ梅園へ行って来た時の様子をシェアさせて頂きました。
しだれ梅園としては既に京都随一の規模の樹々があるので数年をかけて成長、しだれ梅が咲く量も徐々に増えていくことで豪華絢爛な様相に近い将来、なるのは間違いありません。
今から3年後が楽しみなスポットとして紹介をさせて頂きました。
丘陵地帯にしだれ梅が咲き誇る、ここにしかない景観が楽しめます。
開催期間は3月31日までとのことですが、梅の花の状態によって早めの閉園もあり得るので訪ねる前に必ず開花状況は各自、ホームページやSNS等で確認して下さいね。
コメント