東光院(京都府綾部市)風鈴の協奏曲で納涼体験、高野山ゆかりの寺院

神社仏閣(観光)
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Kyotaroです。

夏と言えば風鈴を思い出す人も多いのではないでしょうか?

蝉の声が聞こえる家の軒先に吊るした風鈴が「チリリーン」と鳴る、まさに日本の夏の風物詩ですね。

この風鈴を数百個吊るした状態で風が吹くと凄い音が鳴りそうですが、実際はどうなんでしょうか?

先月、京都の松尾大社で招福除災を願う「風鈴祈願」をしてきましたが、その数倍規模はある風鈴まつりを開催してる京都府綾部市の寺院を訪ねて来ました。

風鈴のハーモニー、動画もありますのであなたもぜひ“納涼体験”をお楽しみください。


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東光院(京都府綾部市)のふうりん祭りで納涼体験

京都府北部に位置する綾部市は明智光秀ゆかりの福知山市に隣接する小さな街です。

綾部市の郊外に「東光院」はあります。周囲は山に囲まれた静かな寺院です。

正式名称は「菅谷山法隆寺東光院」といい、高野山真言宗の寺院で御本尊は薬師瑠璃光如来をお祀りしています。

夏の風鈴が有名ですが、ここは参拝客も少ないので隠れた穴場的な寺院です。

東光院に到着、仁王門がお出迎え

場所はJR綾部駅から約3㎞の距離ですが、アクセスは車でなければ非常に不便です。

車で案内看板に従い山道を少し上がると仁王門が見えてきます。

仁王門前には「高野山真言宗 菅谷山東光院」と書かれた石碑が建っています。

仁王門周辺が駐車場になっていますが、寺院の手前にも数台停めるスペースはあります。

仁王門というからに当然“阿吽像”が安置されてます。順番に「あー、うーん」

Kyotaroは仁王門から歩いて東光院の山門まで行きました。徒歩約2分程度です。

東光院では冷茶とお菓子の接待や“足水”も楽しめる

石段をあがり、東光院の正面受付で拝観料を払います。

なんとPaypayでも支払い可能でした。

さすがに気が引けたのでKyotaroは現金で300円を納めさせて頂きましたが…。

境内は非常に狭く、風車、そして暑いからでしょうか?「足湯ならぬ足水」が設置されています。

受付で足水用のタオルも1枚100円で販売してました(笑)

その後、風鈴を横目に本堂をまず参拝しましょう。御本尊は薬師瑠璃光如来を祀ります。

東光院300円拝観料を収めると冷茶とお菓子の接待が付いており、書院にあがって庭園に吊るされた約700個(2020年は約1,000個)の風鈴を眺めることができます。

予めお茶席が用意してあるので好きな席に座って庭園の景観を楽しめます。

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書院内ではソーシャルディスタンスを意識した感染対策もされていました。

東光院で約700個の風鈴ハーモニーを楽しもう

当然、本堂をまず参拝してから庭園のカラフルな風鈴を見学、そして書院で冷茶とお菓子の接待を受けます。

書院から庭園で風になびく約1,000個の風鈴をしばらく眺めていると子供の頃感じていた“日本の夏” “どこか懐かしい夏”を思い出します。

しばらく書院に座って冷茶とお菓子を楽しみながら、庭園を眺めてるとその時はすぐやって来ました。

まるで精霊たちが笑ってるかのような「カラカラカラ~~」という素晴らしい協奏曲のような音色のハーモニーに心が癒されます。

暑さが一気に吹き飛び、心の中が涼しくなるのを感じました。

【動画】東光園の風鈴は精霊たちの笑い声

東光院はあじさい風鈴祭りやひな祭りも有名

東光院は京都府北部屈指の“あじさい名所”でもあり、毎年6月中旬から下旬にかけて境内には約2,500株ものあじさいが咲き誇ります。

あじさいの開花に合わせて「あじさい風鈴まつり」を6月上旬から7月上旬まで約1ケ月開催し、境内で季節の風物詩をダブルで楽しむことができます。

また2月上旬から3月3日まで早春には「ひな祭りin綾部」も開催され、11段の巨大雛壇と500体のひな人形が東光院書院内にて展示されます。

明治時代に実際に使われていたという姫籠の展示、水に浮かべて息をふきかけると願いが叶う人形祓いなどが催されます。

東光院の歴史と由来

東光院は高野山真言宗にゆかりのある古刹で正式名称を「菅谷山広隆寺東光院」と号し、御本尊は薬師瑠璃光如来を祀ります。

開祖は三河鳳来寺を開いた理趣仙人と云われ、1,300年以上の歴史を誇る真言宗、高野山に所属する寺院でもあります。

開創の歴史

東光院は673年(白鳳2)に理趣仙人によって開創され、当初は七堂伽藍を備えた寺院で1005年(寛弘2)に聚楽上人が中興、その後坊舎21坊を備える大きな寺院となりました。

しかしながら応仁の乱後の延徳の兵乱によって焼亡、さらには明暦年間にも火災に遭い炎上と戦火に見舞われる歴史を辿って来たのです。

東光院の大般若経

東光院に残されている大般若経は平安時代から室町時代に書写されたものの残巻が約三十巻残されており、最古のもので1152年(仁平2)の奥書がある。

他にも巻第五〇の奥書には「志万庄法隆寺」とあり、当時の東光院が法隆寺と呼ばれていた記録が残っています。

これらの大般若経(写経)は丹波地方における平安時代の写経事業を今に伝える貴重な数少ない遺巻となっています。

ちなみに東光院に遺る大般若写経の三○巻と経柩懸子一組は綾部市の指定文化財になっています。

東光院へのアクセスと駐車場について

■菅谷山法隆寺東光院
TEL:0773-42-2432
〒623-0043 京都府綾部市上延町堂ノ奥7
拝観料金 高校生以上300円
拝観時間 9:30~16:30
アクセス 車で行こう
舞鶴若狭自動車道 福知山ICより12分
舞鶴若狭自動車道 あやべICより10分
京都縦貫自動車道 綾部安国寺ICより15分
JR綾部駅よりタクシーで7分(約3㎞)
駐車場  参拝者無料(20台)

まとめ

今回は京都府綾部市の「東光院」まで車で足を伸ばして“納涼”を満喫してきました。

風鈴まつり”“風車まつり”どこか素朴ですが、昔懐かしい、夏の風物詩を思い出させてくれる、そんな寺院です。

通常は約700個の風鈴2020年は新型コロナウィルスの退散を祈願する意味で約300個増やして現在、1,000個もの風鈴がハーモニーを奏でています。

8月31日まで開催してるのでまだ予定が間に合うあなたはぜひお越しください。

では非常に素晴らしいハーモニーをもう一度違う角度からご覧ください!後半1分30秒からのハーモニーがとにかく凄い!!

【動画】違う角度から最高のハーモニー

参拝に訪れた日は全国最高気温が40℃を超えるハイパー猛暑日でしたが、東光院周辺は標高が高い山の上にあり、風も吹くので31℃と綾部街中より2,3℃は低かったようです。


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