京都在住のサラリーマン・ブロガーKyotaroです。
今回はかなりマイナーですが、松尾大社摂社である月読神社の紹介です。
摂社といいますが、松尾大社の境内にあるわけではなく、全く別の場所にあります。
アクセスも不便で京都の“松尾”という地域にあり、地元住民しかわからない、非常にわかりづらい場所にあります。
ちなみに小学6年生の時、現在住んでる地域に引っ越してきた時、最初に遊びに行ったのがこの“月読神社”でした。
ルーツは九州・長崎の離島“壱岐島”にあるんですね。詳しく見ていきましょう。
松尾大社から歩いて行ける?月読神社の行き方
まず、月読神社への行き方ですが、最寄駅は阪急電鉄嵐山線の「松尾大社駅」になります。
徒歩で10分以内の距離ですが、もちろん目的地がはっきりわかってる時の移動時間です。
ということは、松尾大社から南側(二の鳥居を出て右へ進む)へ歩いて5~6分程度の距離で一本道となります。
松尾大社の参拝と一緒に訪れる人も多いようですね。
個人的な感覚になりますが、月読神社は近所にある神社という感じでしたが、歴史を遡ると由緒ある神社のようです。
月読神社の歴史とご利益について
月読神社の歴史は太古の時代といわれる飛鳥時代まで遡ります。
創建の歴史、御祭神とご利益についてまとめました。ちなみに月読神社は古来より「安産守護の神」として知られています。
月読神社創建の歴史
太古の昔、顕宗天皇の時代に任那への使者である「阿閉臣事代(あへのおみことしろ)」に月神から社地を求める神託があったのが始まりといわれます。
この信託に対して朝廷が用意したのが山城国葛野の「歌荒樔田(うたあらすだ)」で祠を創建、壱岐県主祖の押見宿禰が奉斎したのが京都「月読神社」の始まりです。
その後856年に水害の難から逃れるため「松尾之南山」に遷座され、現在に至ります。
歴史上、壱岐県主祖の押見宿禰が壱岐島に鎮座する「月読神社」から京都に歓請したのが京都「月読神社」のルーツなんですね。
また、現在の地に移って来て遷座する際には、松尾大社創建にゆかりのある“秦氏”が関わっていたのではないか?との説もありますが、有力というだけで定かではありません。
御祭神とご利益について
月読神社の御祭神は月読尊(つきよみのみこと)一柱が祀られており、日本神話に登場する月の神として知られます。
月弓(ツキユミ)とも書き、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊で右目から生まれた三貴子の一柱で天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の兄にあたります。
月読尊は月と理を司る重要な役割を担っているのですが、記紀ともに登場回数が非常に少ないという、謎多き神でもあります。
境内スポットを参ることでそれぞれ以下のご利益があります。
月読神社へ参拝に行って来ました
松尾大社から南に向かって歩く事、約5分で左手に公園が見えてきます。
その向い側が月読神社で朱塗りの大きな鳥居が見えて来ます。鳥居横には「月読神社」の紹介看板があります。
鳥居を潜って石段を上がると山門があり、その先が境内ですが、あまり広くありません。
拝殿の向こう側に本殿があり、本殿に向かって右側に「聖徳太子社」と「月延の石」その横に「むすびの木」があります。
本殿に向かって左側には「願掛け陰陽石」と「御船社」そして「解穢の水」があります。
「解穢の水」は飲用水ではありませんので注意しましょう。「解穢の水」の近くには「解穢の池」がありますが、この池を見る限り、飲めないことはすぐわかります(汗)。
それぞれご利益が異なりますが、それぞれのスポットを参拝しても5分はかからないでしょう。
ちなみに神社の背後はもう自然の山で、たまにお腹を空かした野ザルが降りてくるので目を合わさない様、注意しましょう。
月読神社へのアクセスと駐車場について
■月読神社
TEL:075-871-5016
〒615-8296 京都市西京区松室山添町15
拝観時間 参拝自由
拝観料金 境内自由
アクセス
・阪急嵐山線/「松尾大社駅」下車徒歩8分
・市バス/JR京都駅より28系統「松尾大社前」下車徒歩8分
・京都バス/JR京都駅より73系統「松尾大社前」下車徒歩8分
駐車場 鳥居横2台程度スペースあり(無料)
まとめ
今回はすごくマイナーで地元ローカルな月読神社の紹介でした。
でも歴史上はそれなりに由緒ある神社であの「月読尊」が祀られています。
松尾大社の摂社ということですから、松尾大社の参拝とかねて訪れてみるのもいいかもしれませんね。
このあたりは東海自然歩道にもなってるのでさらに南に行くと“鈴虫寺”“地蔵院”にも歩いて行けます。
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