法輪寺の狛虎と松尾大社の白虎、寅年の守り神と京の西を守る最古の社

神社仏閣(観光)
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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都の西には虎にまつわるスポットが複数あるのを御存じでしょうか?

嵐山の虚空蔵さんこと「法輪寺」と酒の神様として初詣でも有名な「松尾大社」です。

ともに阪急嵐山線の嵐山駅、松尾大社駅と沿線沿いにあるので一緒にめぐることもできる便利な位置関係にあります。

2022年の初詣、初参拝のみならず、この地を訪れてご利益・パワーを授かってみては如何でしょうか?


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法輪寺は丑年寅年の守り神、狛虎が鎮座する十三まいりの寺

法輪寺はその歴史は古く、「枕草子」にその名が記載されていることから平安時代には現在の地に存在していたことが知られています。

御本尊の虚空蔵菩薩は“知恵の神”として知られ京都では数え年十三歳の子供が知恵を授かりに法輪寺を訪れる「十三まいり」の寺として有名です。

地元嵐山では“こくぞうさん”として親しまれる法輪寺、丑年寅年の守り神と呼ばれる所以について詳しく見ていきましょう。

法輪寺・虚空蔵菩薩は丑寅方位の守護神

法輪寺の本堂前には狛犬ではなく、狛牛と狛虎が一体ずつ鎮座しています。

狛虎が大きな口を明け咆哮し、狛牛が口を一文字に閉じてそれぞれ“阿吽”の像となっています。

ではなぜ狛犬ではなく、狛虎と狛牛なのか?

それは虚空蔵菩薩が丑寅の方位を司る守護神であり、丑年、寅年生まれの人々の守り本尊だから。

2021年丑年、2022年寅年は特に新春の参拝者が多いのはそのためでもあるんですね。

法輪寺・虚空蔵菩薩の化身は羊?

法輪寺の境内には狛虎、狛牛の他に大舞台の手前には羊の像が安置されています。

北野天満宮にはたくさんの牛が寝そべった“撫で牛”が安置されていますが、その“羊バージョン”といえばお分かり頂けますでしょうか。

羊は虚空蔵菩薩の使いであり、化身でもあると云われています。

この羊を撫でることによって知恵を授かることができるのです。

羊は群れを成すことから“家庭安泰の象徴”としてもご利益を授かることができますので併せてお参りしておきましょう。

法輪寺の大舞台から嵐山、京都市街を眺望しよう

法輪寺参拝の後は、境内北側にある大舞台より嵐山と京都の街並み、東山連峰を一望できるのでぜひ、立ち寄ってみましょう。

標高がそこまで高くないのですが、眼下に嵐山渡月橋と桂川を見下ろすことができ、京都の街並みを遠望することができます。

天気が良ければ京都タワーとその奥には比叡山から東山三十六峰まで大パノラマも楽しむことができます。

法輪寺境内は拝観料も必要がなく、大舞台も開放されていますので自由に拝観ができます。

嵐山の名勝・渡月橋は法輪寺への架け橋

嵐山と言えば名勝・渡月橋、というくらい有名なスポットで観光の中心となっていますが、実はこの有名な「渡月橋」はかつて法輪寺への架け橋「法輪寺橋」と呼ばれていました。

古くから京都の習わしである「十三まいり」ではこんな話があります。

親は「十三まいり」を済ませた子供に対して帰り道で「橋を渡るまで絶対に後ろを振り返ってはいけない」と。

これは、橋を渡る前に振り返ってしまうとせっかく授かった知恵を虚空蔵菩薩にお返ししてしまう、という迷信から来ているようです。

渡月橋のバックは嵐山の写真をよく見ますが、京都の人は法輪寺多宝塔をバックに渡月橋の写真を撮る人も多いようです。

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松尾大社は四神相応の地で京都の西を守護する白虎が宿る地

松尾大社は京都最古の神社のひとつで渡来人である秦氏族が松尾山の神霊を生活の守護神として崇め奉ったのが始まりと云われています。

古来より「酒の神」としても有名で境内には全国から奉納されたたくさんの酒樽があり、まるで酒樽銘柄コレクションのようです。

また、酒樽を使用した“樽うらない”も人気があります。

松尾大社は京都の西を守護する白虎が宿る四神相応の地

千年の都と称される「京都」は四神相応の地と古来より讃えられています。

四神とは方角を司る神々のことで北の玄武、東の蒼龍、南の朱雀、そして西の白虎がそれぞれ守護する地として京都の前身である平安京が造営されました。

松尾大社は都の西を守護する白虎が宿る地、京都最古の神社のひとつとして有名です。

松尾大社の巨大な絵馬に描かれた虎が白い身体をした“ホワイトタイガー”である理由がこの故事からもうかがい知ることができます。

ちなみに北の玄武が宿る上賀茂神社、東の蒼龍が宿る八坂神社、南の朱雀が宿る城南宮、そして中央に位置する都は平安神宮というわけです。

これら京都を代表する五社をめぐり御朱印を授かる「京都五社めぐり」も人気でぜひ、寅年にめぐってご利益を授かりたいですね。

松尾大社の白虎みくじが大人気!売切れ御免

松尾大社の白虎みくじが2021年の年末から大人気でよく売切れになっています。

12月30日に再入荷して授与再開も2022年元旦には再び売切れ、入荷待ちになっていました。

白虎という名前とは裏腹にとても可愛らしい白虎のおみくじ。

松尾大社は白虎ですが、各社寺では黄色に黒の虎みくじが同じく大人気で売切れてることが多いようです。

ちなみにKyotaroは白虎みくじが大吉でした、寅年いいことがある予感…ですかね。

法輪寺と松尾大社へのアクセスと駐車場について

●虚空蔵法輪寺(電電宮)
TEL:075-862-0013
〒616-0006 京都市西京区嵐山虚空蔵山町16
■拝観時間 9:00~17:00
■拝観料金 境内自由
■アクセス JR・嵐電・阪急が便利
・京都駅よりJR山陰本線「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩約20分
・四条大宮より京福電鉄(嵐電)「嵐山駅」下車、徒歩約8分
・大阪方面より阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」下車、徒歩約5分
・市バス&京都バス「阪急嵐山駅前」下車、徒歩5分
■駐車場  参拝者専用駐車場あり(10台)

●松尾大社
TEL:075-871-5016
〒616-0024 京都市西京区嵐山宮町3
■拝観時間 8:00~16:30
■拝観料金 境内自由
※松風苑 大人500円 学生400円 子供300円
■アクセス
・阪急嵐山線/「松尾大社駅」下車徒歩3分
・市バス/JR京都駅より28系統「松尾大社前」下車徒歩すぐ
・京都バス/JR京都駅より73系統「松尾大社前」下車徒歩すぐ
■駐車場  100台/参拝者無料


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まとめ

2022年寅年は西の京がホットスポットということで虎にゆかりのある社寺を紹介しました。

嵐山と松尾は隣町、阪急嵐山線沿線なので一緒にめぐるのにも便利な立地となっています。

阪急嵐山線で松尾大社駅下車、目の前の松尾大社を参拝してから、嵐山へ移動し法輪寺拝観と嵐山散策にすると時間を有効にめぐることができます。

帰りは嵐電に乗って四条大宮へ出るもよし、JRに乗って京都駅に出るもよし、または阪急で桂駅に戻るもよし。

例年になく、干支のおみくじ「虎みくじ」が各地で品切れになるほど人気のようです。

虎みくじが目的の場合、お出かけの際に必ず各社寺に連絡して授与状況を確認してから出発しましょう。

寅年が一年、良い年でありますように。

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