隆平そば、かつてミシュラン一つ星を獲得した名店の体制変更後の現在

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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

2024年初秋、今から20年前、京都桂に開店された「隆平そば」の紹介です。

ミシュランガイドで一つ星を獲得したこともある名店として話題を呼びましたが、コロナ禍を経て店主の一大決断で現在は料理の提供スタイルを変えて営業をしておられます。

メニューはどう変わったのか?待ち時間は発生するのか?予約は必須なのか?駐車場はあるのか?

「隆平そば」の気になる今を紹介します。

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隆平そば、体制変更に伴う現在の営業スタイルは?

「隆平そば」は京都市内の桂にある絶品ぞばが食べられる名店として人気のお店です。

その名を一躍有名にしたのはやはり、開店からわずか8年で「ミシュランガイド京都・大阪・神戸2011」で一つ星を獲得したことでしょう。

しかも店主は桂離宮近くのあの有名な和菓子屋さん中村軒の次男こと中村隆平さん、とてもお若い店主です。

ミシュランで一つ星獲得後、SNSでの拡散等もあったのでしょう、お店も有名になり、遠方からも多くの人がやって来るようになり、お店はどんどん忙しくなり、かつ小さなお店なので席数が当時は10席しかなかったこともあり、予約必須の人気店にまで上り詰めたのです。

そんな人気店もコロナ禍を経て2023年(令和5)2月に変革の時を迎えます。

隆平そばが目指した「空気感」

御周知のとおり、関西はうどん文化が根付いた土地柄ということもあり、どちらかというと料理には「出汁」の旨味を追求する文化だと言えます。

中村隆平さんが目指したのは、東京に根付いた老舗蕎麦屋の粋な文化、いわゆる「ふらっと蕎麦屋を訪れて簡単なアテと熱燗を注文して最後にそばで〆る」というスタイル。

現代風に例えると蕎麦屋は江戸時代には「スタバ」のような存在であったといい、まさにその「空気感」への憧れが隆平そばにはあったということです。

まさに関西ではなかなか根付きにくい文化であり、それを覚悟のうえで貫き通したのが和食コース料理のメインに蕎麦を提供する、という独自のスタイルだったのです。

その後も京都に合うスタイルということで、地元桂の井戸水を活用した“水の料理”を目指し、なんと敷地内には生簀まで作って川魚と蕎麦というスタイルを確立されたのです。

余儀なくされた令和5年の体制変更

「隆平そば」は2023年(令和5)2月に体制を変更、営業スタイルを一新することになります。

京都桂において一定のスタイルが確立できた、という感情が再び店主の中村隆平さんを突き動かしたといいます。

理由は現状のスタイルに縛られるのは良くない、再び自由な発想で新たなスタイルを構築したいという気持ちが芽生えたそうです。

よく「成長するためには今の自分に満足しないこと」といわれますが、まさにその通りの感情によって新しい「隆平そば」の体制を構築されました。

コース料理に縛られることなく、使いたい食材、作りたい料理をやりたいタイミングで自由に出来るようにするには料理を型にはめないスタイル、これを最大の魅力とし、自らわくわくして料理ができるスタイル。

お店にとって利用者が増えるということは、それなりの悩みも増えていくということであり、そんなデメリットもあっての体制変更です。

待ち時間、予約、駐車場など煩わしさをすべて排除する

隆平そばの体制変更によって大きく変わったことは、料理の提供スタイル。

従来のコース料理は一切、廃止して蕎麦を単品で提供すること、そして予約は一切受けないこと、専用の駐車場を少ないけど完備させること。

お店の利用客が増えるとお客様、そしてお店側もイライラすることが増えた、といいます。

それは予約してるのに時間に遅れる、連絡なしで予約をキャンセルする、遅れるのに連絡ひとつない、など一部の利用客の心無い行動が双方をイライラさせたことも体制変更の大きな要因のひとつだといいます。

現在は予約を一切受けないので、キャンセルとか予約時間に遅刻する、というストレスはほぼ皆無になったそうです。

予約を受けないからこそ芽生えたという「一期一会の勝負」という意識のもと、料理を楽しみ続けるスタイルで現在、隆平そばは営業をされています。

一期一会を大切にする、そんな姿勢は来店後、帰る利用者に店主自らが玄関に座って挨拶をしながらお見送りする、そんなところに感じることができました(とてもカッコいいなぁ、と感じました)。

隆平そばで食べた料理の感想

正直、Kyotaroはお店を訪れるまで「隆平そば」の歴史をそこまで深くは知りませんでした。

京都桂にミシュランの星を取った蕎麦屋が中村軒の裏側にある、普通の蕎麦屋でなく、高級なコースを出す店で値段もいい料金する、という程度の情報でなかなか近寄りがたい印象でした。

今回、一度は行ってみようと考えてホームページを拝見したところ、お店の営業スタイルが変わっていることに気付き、訪ねた次第です。

では実際に訪ねた時の様子を紹介します。

すだち蕎麦

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Kyotaroが注文したのは「すだち蕎麦(1,650円)」、残暑ならぬ猛暑が厳しい9月下旬でしたので迷わず「すだち蕎麦」に決めました。

どんぶりにいっぱいにすだちがちりばめられた冷製そばです。

注文してやってくるのはこの器に入った蕎麦とすだちの一杯のみ、他に付出もないし、何もないシンプルさ。

まさに出てきた蕎麦に集中できる、そんな提供の仕方です。

蕎麦はとても繊細ですが、しっかり歯ごたえもあり、とても美味しい蕎麦で、おかわりしたくなります。

すだちはそのまま頂き、冷製出汁もさっぱりしたのど越しで最後まで頂くことができました。

なるほど、これは「隆平そば」にハマった人は通い続けるのが、実際に蕎麦を完食してみてわかったような気がしました。

隆平そば定番の人気デザート

蕎麦を食べた後は、せっかくなので甘味を頂くことにしました。

今回注文するのは、隆平そば定番の人気デザート「そば茶のブランマンジェ(700円)」です。

甘味ですが、甘さは控えめで少しビターな感じで大人のデザート、という感じをうけました。

一緒に熱い蕎麦茶が出てくるのですが、そのお茶との相性も抜群でした。

ご馳走様でした。

隆平そばのメニュー

最後に「隆平そば」のメニューについて紹介しておきましょう。

蕎麦については既に紹介の通り、単品メニューのみとなっており、プラス1,100円で「お値打ちセット」の「うなぎ入り川魚ちらし寿司とお茶、ミニデザート付き」を注文できます。

また「本日のお蕎麦」は別枠メニューとしてあり、麺の大盛り、麺の追加、つゆのお代わり、わさびのお代わりができます。

ちなみに“汁そば”と書かれたメニューがあるのですが、熱いつゆに冷たい蕎麦をつけて食べるメニューとなります。

他にも一品メニューがあり、おつまみ的に注文することができます。

支払いは現金、もしくはカード払い(AMEX)が可能ですが、現金支払いの場合、お蕎麦一枚に付き50円の割引があります。

どこか東京にある蕎麦屋の名残がある、隆平そば厳選の日本酒とおつまみを食べたあと、蕎麦で〆ることもできる、そんな営業スタイルになっていました。

隆平そばの詳細について

●隆平そば
TEL:075-393-7130
〒615-8021 京都府京都市西京区桂浅原町157
■営業時間 11:00~18:30(L.O.17:50)
※注意、売切れ次第終了の場合あり
■定休日  毎週火曜、水曜、毎月18日
※香水を付けての入店はお断りされています。
■アクセス 阪急電鉄京都線「桂駅」下車、徒歩12分
■駐車場  専用無料駐車場あり(4台分)
※隣接する中村軒の駐車場に停めないよう注意!


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まとめ

今回は京都桂にある「隆平そば」の紹介でした。

以前とは大きく体制を変更しての営業スタイルとなっております。

普段からがっつり蕎麦を食べに行く、うどんが好き、という方にはおすすめできませんので行かれないほうがいいでしょう。

蕎麦が好き、どちらかといえば東京の蕎麦屋に馴染みがある、親しみが持てる、というあなたにおすすめしたいお店です。

住宅街の一角にあるのですが、目印は桂離宮、そして中村軒を目標にしてもらえれば、そう迷うことなく辿り着けます。

お車で行かれる場合、専用の駐車場が4台分しかない=お店も満席という小さな店舗となりますので注意しましょう。

住宅街のなかので路駐等の迷惑行為は控えましょう。

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この記事を書いた人
Kyotaro

京都在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の53歳、フツーの会社員。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

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