“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
さて今回は京都の風鈴寺こと「正寿院」の「風鈴まつり」の紹介です。
もともと「風鈴寺」として有名だったはずが、最近はハート型をした猪目窓が“インスタ映え”スポットとして話題となり有名になってしまいました。
数千個という風鈴が一斉に“カランカラン”と鳴り響く音に夏を感じ、そして涼を感じる、日本独特の風情をお届けします。
風鈴が風に奏でるハーモニーの動画も撮ってきたので併せてご覧ください。
京都の風鈴寺こと正寿院の風鈴まつりで納涼体験
京都の宇治田原にある「風鈴寺」こと「正寿院(しょうじゅいん)」はもともと「風鈴まつり」で有名な寺院でした。
また50年に一度しか御開扉されない秘仏「十一面観音」と鎌倉時代の仏師・快慶作と云われる「不動明王坐像」が安置されていることでも有名です。
でも最近は客殿にあるハート型の「猪目窓」がSNSでも話題となって全国的に広まり“インスタ映え”を目当てに来る若い参拝客も増えてるようです。
今回はそんな“インスタ映え”する「ハート型の猪目窓」とともに涼を感じる「風鈴まつり」の様子をメインにお伝えしていきます。
正寿院「風鈴まつり」の実施期間は?
2021年の正寿院「風鈴まつり」の実施期間は新型コロナウィルス感染拡大防止のために発令された京都府緊急事態宣言に伴い、当初より変更となっています。
京都府緊急事態宣言が解除となった6月21日からの開催に変更になりました。
2020年は7月1日~9月18日までの開催だったことを考えると当初は開催期間が2021年は2ケ月も前倒しの予定だったということになります。
残念ながら京都府緊急事態宣言発令に伴い6月21日からの開始となってしまいましたので昨年より開催期間が10日早くなるに留まりました。
正寿院「風鈴まつり」の期間は予約制?
2020年、正寿院は「風鈴まつり」開催期間中の参拝は予約制となっていました。
2020年は毎年人気の行事である「風鈴まつり」での混雑回避を目的とした措置がとられ、事前予約をした人だけが拝観できる人数制限がされていました。
2021年は確認したところ、2020年のような事前予約制ではなく、「いつでもお越しください」とHPにも記載されています。
2020年の年明けから続くコロナ禍の影響で京都への観光客も激減、「正寿院」への参拝客も大きく減っているため2021年はそこまでしなくても大丈夫、との判断からでしょうか。
小さな寺院ですが、アクセスがかなり不便な寺院なのでほとんどの参拝客は自家用車で来られてました。
正寿院「風鈴まつり」の目玉“花風鈴”
正寿院の「風鈴まつり」見どころのひとつが「花風鈴」です。
「花風鈴」とは風鈴の中に季節の花々を飾り付けたもので、なかなかお洒落でカラフルなものまでありました。
今回、Kyotaroは「風鈴まつり」2021年初日にあたる6月21日(月)に行きました。
この時期は濃淡な紫色の“あじさい風鈴”がメインとして入口から本堂に向かって飾られていました。
「花風鈴」ですが、7月上旬まで“あじさい風鈴”が、8月末までが“ひまわり風鈴”で9月になると“こすもす風鈴”と季節ごとに一部の風鈴は変化していきます。
開催が中止となった5月は“青もみじ風鈴”を予定していたとのことですが、6月21日現在は“あじさい風鈴”の列に並行して“青もみじ風鈴”の棚が設置されています。
他にも季節の花々を飾り付けた風鈴や交互に色違いの風鈴を飾り付けたカラフルな風鈴棚もあり、風が吹くと一斉に“ガラスのハーモニー”が鳴り響き、心が癒されました。
本堂前、地蔵堂前の風鈴棚には季節の花以外の飾り付けをした「風鈴」が飾られていました。
本堂前、地蔵堂の脇にはそれぞれ花手水があり、1ケ所(地蔵堂脇)は自分の好きなように花を飾ることができる“私の花手水”もあります。
あなたもチャレンジしてみては如何でしょう。
正寿院の風鈴が奏でる納涼ハーモニー体験
ガラスの音が奏でる「花風鈴」の納涼ハーモニーを実際にここでは動画でシェアします。
普段は数千個の風鈴が同時に鳴り響くのを聞くことがなく、まさに初めての人にとっては未知の体験ゾーンになるのでないでしょうか。
でも動画で見るより実際、生で体験する方が心が癒されますし、心の底から涼しい気分、どこか懐かしい感情が込み上げてきますよ。
納涼ハーモニーはこちら⇒
正寿院インスタ映えスポット、ハートの「猪目窓」
「風鈴まつり」を堪能した後は、客殿にある「猪目窓」を見に行きましょう。
2020年秋は夕方に訪れましたが、2021年初夏は午前中に拝観したので少し雰囲気が異なる「猪目窓」を見ることができました。
秋に比べると今夏訪ねたのは「風鈴まつり」の初日といえ平日の午前中でしたので比較的参拝客も少なく、今回は「猪目窓」を独り占めできました。
客殿の軒先に座ってぼーっと庭園やその向こう側に広がる宇治田原の雄大な山並みと大自然を眺めることができます。
庭園の“青もみじ”がとても美しく、手水にはあじさいの花が飾られ、所々に風鈴が設置されており、こちらは数個の風鈴しかないので「チリーン、チリリリーン」という感じ。
「猪目窓」は太陽の角度によっては客殿内に陽の光がハートの形を作り上げる時間帯があり、この瞬間を正寿院では「幸せのおかげ」と呼んでいます。
ハート型の猪目窓の向こう側の風景からも四季を感じることができ、今回は眩しい緑が映える深緑の“青もみじ”の光景が広がっていました。
石灯籠のアクセントがポイントでハート枠の中に入るようにシャッターを切るのがポイントです。
若い女性2人から写真撮影をお願いされましたので猪目窓のハートの両端に美女、そして石灯籠の配置を意識して“パシャリ”、うまく撮れました。
また、客殿には天井画が施されており、季節の花々や舞妓さん、風神雷神図など160枚の天井画を楽しむことができます。
ずっと上を見上げてると首が痛くなったり、上を向いて夢中になってると他の参拝客にぶつかったり、迷惑となりますのでくれぐれも注意しましょう。
客殿の玄関へ向かう通路にも小規模ですが風鈴棚が設置されていて「風鈴まつり」ムードを盛り上げる仕掛けがされていました。
客殿で「猪目窓」を見て写真撮影後、しばらくKyotaroは軒先に座って静かに耳を済まして“プチ坐禅”を組んで耳を澄まして静寂の中にこだまする様々な音を楽しんでました。
客殿は庭園を眺めながらのヨガが定期的に行われてるほどで確かに雰囲気が坐禅体験やヨガ体験に向いてるのかもしれません。
正寿院へのアクセスと駐車場について
●慈眼山正寿院(じげんざんしょうじゅいん)
TEL:0774-88-3601
〒610-0211 京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
■拝観料金 大人600円 小学生300円
※風鈴まつり期間中は大人700円
■拝観時間 8:00~16:30(※11-3月は16:00迄)
■アクセス 自家用車が便利です
・JR又は京阪宇治駅、近鉄新田辺駅より京都京阪バス「維中前・緑苑坂・工業団地行」に乗車、「維中前」下車、コミュニティバスに乗換、「奥山田」下車、徒歩10分。
※上記3駅よりいずれも30~35分の所要時間
※「京阪宇治駅」からタクシー利用の場合、片道約5,000円(目安)
※「維中前」前バス停よりタクシー利用の場合、片道約2,000円(目安)
※往復タクシー利用の場合、正寿院滞在中はタクシーメーターは停めて下さるローカルルールあり。要事前確認
■駐車場 参拝者専用あり
※志納協力金1台につき300円、ひとりの場合は100円負担
まとめ
今回は“京都の風鈴寺”元祖の正寿院へ行ってきた様子をシェアさせて頂きました。
結構な規模の風鈴棚が本堂前の境内を埋め尽くすように設置されていて、風が吹くとまるで“精霊”たちの笑い声のようなハーモニーが響きわたります。
素人ながら相当な“心理的セラピー効果”がある、というのを肌で感じます(決して大げさではなく…)。
風鈴とお寺には意外な関係があり、風鈴の原型はお寺に吊るされている「風鐸」という青銅の鈴で“カランカラン”とガラスと違ってやや鈍い音がします。
この音が聞こえる範囲は厄除け、魔除けのご利益がある聖域とされ、災いが起こらないという考えられています。
この風鐸がやがて風鈴となり、風鐸の厄除けの意と暑い夏を払う、夏の風物詩となったのです。
アクセスはやや不便ですが、ぜひあなたも機会を見つけてお越しください。
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