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京都在住のブロガーKyotaroです。
京都東山といえば“もみじの永観堂”や南禅寺、高台寺、清水寺といった有名な紅葉名勝がたくさん点在するエリアですね。
特に“永観堂”は西の“光明寺”に匹敵する“東の横綱”として国内だけでなく、海外からの観光客にも評価の高い人気スポットです。
銀閣寺も世界的に有名な寺院ですが、実は紅葉の美しさは他の寺院に匹敵するくらいの素晴らしさを誇ります。
詳しく見ていきましょう。
銀閣寺、京都東山の隠れた紅葉名所の魅力とは?
京都の紅葉名勝がたくさんあるエリアとして人気の京都東山にある銀閣寺は東山文化の中心として世界的にも有名な寺院です。
北山文化の中心である「金閣寺」と並ぶ相国寺の山外塔頭としても知られ、室町幕府第八代将軍の足利義政公によって造営されました。
山荘として建てられた「東山殿」こそが「銀閣寺」の発祥であり、京都を代表する世界文化遺産にも認定されています。
そんな銀閣寺も紅葉シーズン11月になると美しいもみじを境内で楽しむことができるのですが、そこまで紅葉に関して有名な寺院というわけではありません。
ここではまず銀閣寺の紅葉見頃と境内の紅葉を楽しむポイントについて紹介します。
銀閣寺の紅葉見頃は?
銀閣寺こと東山慈照寺の紅葉見頃はズバリ!11月中旬から境内を彩るもみじをお楽しみいただけます。
今回の写真も11月14日撮影のものですが、充分に紅葉を楽しめる景観でした。
例年見頃として11月中旬から下旬頃にピークを迎えますので京都市内でも比較的早く紅葉が楽しめる寺院のひとつです。
銀閣寺のもみじはなぜ?隠れた紅葉名所なのか?
銀閣寺(東山慈照寺)は歴史的にも有名な東山文化の中心ですが、こと紅葉となるとそこまで注目されるスポットではありません。
観光地としては修学旅行をはじめ有名な銀閣寺ですが、紅葉スポットとしてそこまで注目される観光地ではありません。
その理由として東山沿いには京都を代表する人気の紅葉名所がずらり勢ぞろい、北は圓光寺にはじまり、中心地には“もみじの永観堂”や南禅寺、そして南には清水寺や東福寺など世界的に有名な寺院がならびます。
そのなかにある銀閣寺は通年多くの観光客が訪れる京都でも屈指の人気スポットですが、紅葉というテーマにあてはめるとやはり永観堂や東福寺といった東の横綱級の紅葉名所が強すぎてついその影に隠れてしまうんですね。
観光地としては有名、でも紅葉名所としては隠れた名所、ということで紅葉シーズンの開門直後はゆっくり紅葉を堪能できるスポットとしておすすめします。
隠れた名所といいましたが、実は銀閣寺は紅葉がとても美しい寺院なのです。
銀閣寺境内で紅葉を楽しむポイント
銀閣寺境内で紅葉を楽しむポイントはズバリ!2つあります。
ひとつめは境内から山並みを眺める、“下から上を眺める”紅葉です。
境内入口から東山の山並みを彩る紅葉が目に入ってきます。
特に銀閣寺見どころのひとつ、境内入口すぐの場所にある向月台や銀沙灘付近から見上げた紅葉は格別です。
ふたつめは展望所から眺める真紅に染まる境内と観音殿のコントラストを楽しむ“上から下を眺める”紅葉です。
境内を順路に沿って進んでいくと足利義政公ゆかりの“お茶の井”があり、その先にある高台からは銀閣寺境内とその先には京都の街並みが一望できる展望所があります。
大文字山の麓にある展望所から眺める美しい銀閣寺境内の庭園はまさに絶景。
さらに紅葉シーズンともなると燃え盛るような樹々に包まれて真紅に染まる境内の中心に見える銀閣寺の観音殿のコントラストがとても印象的でした。
この景観はぜひ、生でご覧いただきたいですね。
このように銀閣寺の紅葉は静かな境内で下と上から異なる景観を楽しめる、贅沢なスポットです。
秋の銀閣寺見どころはもみじと苔と絶景のコントラスト
銀閣寺は“隠れた紅葉名所”と紹介していますが、秋の銀閣寺を楽しむもうひとつのポイントが“苔の緑”と“色付くもみじ”と“下上から満喫する絶景”のコントラストです。
銀閣寺の庭園内、洗月泉付近は緑苔が敷き詰められており、同じ京都の苔寺を意識して作庭されています。
ここでは秋の銀閣寺見どころの楽しみ方について紹介します。
もみじと絶景
まず、もみじと絶景については様々な景観を楽しむことができますのでぜひ、実際に訪ねてみてあなただけの絶景を見つけて欲しいと思います。
Kyotaroが実際に訪れて感じた“もみじと絶景”のシーンは以下の通りです。
向月台付近
向月台付近から眺める紅葉と観音殿の景観は境内入って最初に楽しめる絶景ポイントです。
向月台と紅葉のコントラストも格別で詫び寂びの文化を象徴するような景観を楽しめます。
銀閣寺ならではの景観がここでは堪能できます。
樹齢五百年・千代の槇
銀沙灘から錦鏡池の先にある千代の槇は樹齢五百年の名木です。
千代の槇と背景に広がる紅葉の景観はシャッターポイントのひとつです。
千代の槇背後に広がる紅葉は境内でも指折りの紅葉が楽しめるポイントです。
展望所の下りで眺める観音殿
展望所が境内の最高所ですが、順路に沿って進んだ途中の下り散策路から眺める観音殿はまさに真紅の海に埋もれたような景観で心を奪われる場所です。
まさに燃え盛る炎のなかに映える観音殿とのコントラストは今回、いちばん印象に残った景観です。
もみじと苔
銀閣寺は苔が敷き詰められた庭園も見どころのひとつで同じ京都の苔寺を意識して造られました。
実際に苔寺の雰囲気とは全く異なるのですが、錦鏡池の対岸に広がる庭園は一面緑苔で敷き詰められたエリアがあり、下は緑、上は紅葉という景観を満喫することができます。
また紅葉シーズンの後半には苔の上に散らばる“敷き紅葉”も楽しむことができ、11月下旬には一面の苔の上に広がる散り紅葉の絨毯を楽しむことができます。
境内出口付近で見ることのできる苔と紅葉と観音殿は最後の印象に残るシーンとして拝観を終えるのが勿体ない、もっと“この場所にいたい”と思わせる風景です。
銀閣寺へのアクセスと駐車場について
●銀閣寺(東山慈照寺)
TEL:075-771-0365
〒606-8402 京都府京都市左京区銀閣寺町2
■拝観料金 大人500円 小中学生300円
■拝観時間 8:30~17:00(3~11月)
9:00~16:30(12~2月)
■アクセス 最寄りバス停は「銀閣寺道」
※最寄り駅は京阪出町柳駅から徒歩30分程度
市バス/京都駅から5・17・32・急100・急102・203・204系統
「銀閣寺道」下車、徒歩10分
市バス/烏丸今出川から急102系統、同志社前から203系統
「銀閣寺道」下車、徒歩10分
市バス/金閣寺道から急102・204系統に乗車
「銀閣寺道」下車、徒歩10分
駐車場 専用駐車場なし※市営又はコインパーク利用
まとめ
今回は紅葉の銀閣寺を紹介させて頂きました。
東山文化発祥の地で禅文化と融合した美しい庭園は独特の景観を誇り、向月台と銀沙灘、錦鏡池を正面に東向き(山向き)に建つ銀閣こと観音殿は類まれな空間美を創り上げています。
1994年(平成6)にユネスコの世界文化遺産に登録されてからは世界的にも有名な京都を代表する観光となりましたが、紅葉シーズンの境内はまだまだ隠れた名所となっています。
付近には哲学の道をはじめ、京都を代表する紅葉スポットが複数ありますが、独自の景観を楽しめる隠れた紅葉名所として紹介させて頂きました。
下から上から立体的に美しい紅葉を楽しめる贅沢な空間をぜひ堪能し、あなただけの絶景スポットを見つけて下さい。
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