祇園祭2025、神幸祭と神輿渡御のすべて!見どころと穴場を押さえた見学方法

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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

京都の夏を彩る「祇園祭」は、豪華絢爛な山鉾巡行が有名ですが、実は山鉾巡行が終了した当日の夕刻に行われる「神幸祭(しんこうさい)」と「神輿渡御(みこしとぎょ)」こそが、祇園祭本来の「神事」として最も重要な行事ってご存知でしょうか?

神様をお祀りする4基の神輿が京の町を巡り、厄災を払い清める、まさに「祭りの真髄」と言えるでしょう。

Kyotaroが実際に見に行って来た様子を「中御座」を中心に紹介します。

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祇園祭・山鉾巡行の後に行われる神幸祭・神輿渡御とは?

祇園祭は、約1,100年前、疫病が流行した際に、八坂神社の神様・素戔嗚尊(すさのおのみこと)とその妻・櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、そしてそのお子様たちがそれぞれ4つの神輿に乗って京の町を巡り、悪霊を鎮めたことが始まりとされています。

この神様が神輿に乗って町を巡る行事を「神輿渡御」と呼び、その一連の神事全体を「神幸祭」と呼びます。

山鉾巡行は、神様が通られる道を清める「露払い」のような役割があると言われています。

つまり、神様が主役で、山鉾はそのお供のような位置づけなんですね。

2025年の神幸祭・神輿渡御は、2025年7月17日(木)祇園祭・前祭の山鉾巡行が終わった、夕刻18時頃に八坂神社を出発して始まりました。

2025年は、51年ぶりに復活した弓矢町の武者行列も話題になっていて、実際に拝見できたので感激しました。

神輿渡御、4つの神輿とルートについて

7月17日の夕刻18時頃、八坂神社本殿で神事が行われた後、3基の豪華な神輿が舞殿(ぶでん)から降ろされ、いよいよ出発します。

実は、この3基に加えて、子供神輿の「若東御座(わかひがしござ)」も巡行します。

それぞれの神輿には、異なる神様が宿り、それぞれ別のルートを通って氏子地域を巡り、四条寺町にある八坂神社四条御旅所を目指します。

中御座(なかござ)

まず、最初に八坂神社を出発してくる神輿が「中御座」で素戔嗚尊(すさのおのみこと)をお祀りしています。

久世駒形稚児(くぜこまがたちご)が先導する、最も神聖な神輿です。

神幸祭でのルートは、八坂神社 → 石段下 → 四条通から大和大路を北上 → 三条通から木屋町通を北上 → 二条通から寺町通を南下 → 三条通から河原町通を南下 → 四条通から四条御旅所へ向かいます。

見どころは、行列で神輿の前を行く、白馬に乗った久世駒形稚児の姿で、祇園祭の伝統と歴史を感じさてくれます。

東御座(ひがしござ)

東御座にお祀りする神様は、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)で素戔嗚尊の妻としても有名です。

神輿の特徴として、四角形の屋根に擬宝珠(ぎぼし)が飾られ、赤色の袈裟懸け(けさがけ)が掛けられています。

重さは約2トンと言われており、四若神輿会(しわかしんよかい)が奉仕することから「四若神輿」とも呼ばれます。

神幸祭では、八坂神社を出発して、石段下 → 白川南通を西へ → 大和大路通を北へ → 若松通を東へ → 花見小路通を北へ → 三条通を西へ → 河原町通を南へ → 仏光寺通で折り返し → 四条通を西へ → 四条御旅所へ向かいます。

見どころとして、花街・祇園の風情ある通りを巡行する光景は、まさに京都らしさを感じさせてくれます。

西御座(にしござ)

西御座にお祀りする神様は、八柱御子神(やはしらのみこがみ)で、素戔嗚尊の八柱の御子神の総称を指します。

特徴は、八角形の屋根に鳳凰が飾られ、赤色の袈裟懸けが掛けられており、その重さは約3.2トンと、3基の中で最も重い神輿です。

神幸祭のルートとして八坂神社の石段下を出発、四条通を西へ → 烏丸通を北へ → 御池通を西へ → 大宮通を南へ → 三条通を東へ → 寺町通を南へ → 四条通を東へ → 四条御旅所へ向かいます。

見どころは何といっても、最も重い神輿を担ぎ上げる担ぎ手の力強さ、迫力は圧巻のひと言です。

西御座動画はこちら⇒

若東御座(わかひがしござ)

子供たちが担ぐ可愛らしい神輿で東御座と同じく四若神輿会が担当しているので「若東御座」と呼びます。

見どころは、未来を担う子供たちが一生懸命神輿を担ぐ姿で、祇園祭の次世代への継承を感じさせる、何とも微笑ましい神輿です。

Kyotaroは3基の神輿が八坂神社を出発したあと、祇園の町を抜けていく途中の町内で偶然、遭遇することができました。

神輿のサイズも子供が担ぐため、やや小さな造りになっています。

神輿渡御の見どころ!見学の穴場スポット

最後に神輿渡御の見どころ、見学の穴場について紹介します。

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18時頃に2基の神輿(中御座、西御座)が八坂神社前を出発しますので、Kyotaroがまず向かったのは17時半頃に四条花見小路付近まで行きました。

この時間になると、四条通車道沿いに立ち見の簡易観覧席がロープ、コーンで設営されているのでそこで神輿渡御の開始を見届けました。

2基ともに八坂神社から四条通沿いに花見小路までやってくるので、冒頭ここで2基の神輿を見学、その後すぐに祇園町へ移動すると東御座、若東御座に遭遇することができました。

以下、見学の穴場を紹介していきましょう。

八坂神社石段下での「差し上げ」

神輿が八坂神社の石段下で、威勢の良い掛け声と共に神輿を高く「差し上げる」様子は、大迫力で見どころの一つです。

ここが神輿渡御の出発点であり、最も盛り上がる場所の一つなので、早めの場所取りがおすすめです。

穴場ではないですが、必見の見どころとして紹介させて頂きます。

各神輿の巡行ルート沿い

それぞれの神輿が異なるルートを通るため、事前にどの神輿を見たいか決めて、そのルート沿いで待つのがおすすめです。

時間差はありますが、八坂神社を出発したあとは、三条大橋を若東御座も含め、4基の神輿が通るので、おすすめの場所として紹介します。

山鉾巡行よりも人出が少ない場所も多いので、じっくりと神輿の迫力を体感できます。

四条御旅所周辺(四条寺町)

3基の神輿が最終的に到着、集結する場所です。

21時頃から22時頃にかけて1時間程度の時間差があり、夜遅くになりますが、3基の神輿が次々と到着する様子を見ることができます。

穴場の見どころとして、御旅所から少し離れた寺町通や、細い路地から神輿を眺めるのも、風情があって良いでしょう。

花見小路通(東御座)

東御座の神輿が通る花見小路通は、石畳の道と京町家が並び、祇園らしい情緒あふれる場所です。

夜には提灯の明かりに照らされた神輿が幻想的な雰囲気を醸し出します。

花見小路通の少し奥まった場所や、一本裏の道から神輿の音を聞きながら待つのも、通な楽しみ方です。

神輿の「青稲(あおしね)」

神輿には、五穀豊穣を願う「青稲」がくくりつけられています。

神輿渡御が終わると、この青稲を持ち帰って玄関や神棚に飾ると、安産などのご利益や厄除けになると言われています。

ぜひ注目してみましょう。

観賞のポイント

神幸祭・神輿渡御の観賞ポイントとして整理しましょう。

まず時間帯ですが、神幸祭は夕方から夜にかけて行われるので昼間の山鉾巡行とは異なり、提灯の明かりに照らされた神輿は幻想的で、また違った趣があります。

また、夏祭りに相応しい、担ぎ手の熱気も体感することができます。

山鉾巡行とは異なり、目の前を神輿が通り過ぎる際の担ぎ手たちの熱気と、響き渡る「ホイット、ホイット」という掛け声は鳥肌ものです。

神輿渡御の時間帯は、巡行ルート周辺で交通規制が行われます。

事前に交通情報を確認し、公共交通機関を利用することをおすすめします。

最後に、水分補給と暑さ対策を忘れずに行いながら、観賞をお薦めします。

7月の京都は大変暑いです。

熱中症対策をしっかり行い、無理のない範囲で観賞を楽しんでください。


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まとめ

今回は、実際にKyotaroが祇園祭2025の神幸祭・神輿渡御を訪れた際の様子を紹介させて頂きました。

実は、山鉾巡行が注目されがちですが、実はこちらは八坂神社の祭礼ではないんですね。

八坂神社の祇園祭行事として執り行われるのが神幸祭と神輿渡御で、京都の歴史と信仰を肌で感じられる貴重な機会です。

ぜひ、祇園祭の奥深い魅力を体験してみてくださいね。

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この記事を書いた人
Kyotaro

京都在住、念願の京都に1戸建て住宅を新築購入した既婚の54歳、フツーの会社員からフリーランスに転身。子供は3人で男ー女ー男の“二太郎+一姫”。将来は奥さんと京都でお洒落なカフェを営むことができればいいな、とささやかな夢を持っています。どうぞよろしくお願いします。

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