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京都在住のブロガーKyotaroです。
今回は滋賀と京都の県境にあたる“霊峰・比叡山”にある「比叡山延暦寺」へのアクセスと東塔・西塔・横川エリアの見どころについて紹介します。
車で奥比叡ドライブウェイ・比叡山ドライブウェイをうまく利用し、上手に3つのエリア(東塔~西塔~横川)を移動するルートについてもまとめました。
詳しく見ていきましょう。
比叡山延暦寺へ便利でお得にアクセスできる方法は車利用
比叡山延暦寺は文字通り、古代より“神山”として崇められてきた霊峰で多くの名僧を生み出した。
まさに日本仏教の母山であり、悠久の時間が流れる聖地でもあります。
滋賀県と京都府の境にそびえ立つ比叡山は霊峰と呼ばれるだけあり、アクセスが京都にある寺院と違って時間と労力、費用がかかります。
比叡山延暦寺へアクセスする方法には以下、4つのルートがあります。
ここでは車でアクセスする際に気を付けたいポイントと公共交通機関を利用する場合についてまとめました。
ドライブウェイでめぐる時の注意とは?
比叡山を縦走するドライブウェイには「比叡山ドライブウェイ」と「奥比叡ドライブウェイ」に別れており、縦走するドライブウェイの途中に2つの検札所があります。
検札所は比叡山ドライブウェイ側のロテルド比叡「ホテル前検札所」、東塔の先、奥比叡ドライブウェイ側にある「西谷検札所」の2ケ所です。
この検札所を通るたびに金額が上がる、と解釈してもらっていいのですが、あまり行ったり来たりすると通行料金だけで3,000円を超えてしまうこともあるので注意しましょう。
そこで効率よくめぐる2つの方法を以下紹介させて頂きます。
車で時間効率よくめぐる方法
車で比叡山延暦寺(東塔・西塔・横川)を効率よくめぐる方法としては比叡山ドライブウェイ~奥比叡ドライブウェイを縦走するパターンがベストです。
縦走した際の料金は2,430円(WEBクーポン利用すれば2,200円)となります。結構かかりますがこれがいちばん経済的に満足できる方法。
比叡山ドライブウェイ・田の谷峠料金所から入って東塔→西塔→横川エリアの順に各エリアを参拝、奥比叡ドライブウェイ仰木料金所へ縦走するスタンダードな方法となります。
比叡山延暦寺3つのエリアを周遊するには各塔で諸堂を拝観して約1時間前後はかかり、半日程度の所要時間(3~4時間程度)が必要です。
ちなみに上記とは逆のルートでの縦走、仰木料金所から入って横川→西塔→東塔とめぐって田の谷峠料金所へ抜けても金額は同じ2,430円(WEBクーポン利用2,200円)です。
車利用、コスパ重視でめぐる方法
比叡山~奥比叡ドライブウェイの縦走には2,430円かかるのですが、3つのエリアを通行料金1,570円でめぐる唯一の方法があります。
その方法とは滋賀県側の仰木料金所から入って横川→西塔を参拝してから車は西塔駐車場に置いたまま、徒歩で東塔へ移動して参拝し、再び西塔エリア駐車場へ徒歩で戻る方法。
西塔⇔東塔の間は徒歩で片道・約20分ほどの移動距離を行き来することになります。
西塔と東塔の間をなぜ徒歩で行き来するのか?というと比叡山と奥比叡、2つのドライブウェイの継ぎ目にあたる「西谷検札所」があるため、通過すると料金が上がるからです。
かつ横川から西塔の間は歩くと約1時間30分程度も歩かねばならず、時間ロスが多くなるため、仰木料金所から入って横川→西塔の間は車で移動する方がいいからです。
ちなみに田の谷峠料金所からだと東塔までの往復で1,700円かかり、かつ西塔まで片道・約20分歩き、さらに横川まで片道・約1時間30分歩く必要があります。
往復すると移動だけで3時間30分以上かかり、大幅な所要時間、タイムロスとなってしまいます。
JR湖西線+坂本ケーブルでのアクセス
車以外でのアクセスについては京都駅起点で説明させて頂きます。
比叡山には滋賀県側から上がる「坂本ケーブル」と京都側から上がる「叡山ケーブル」の2つの公共交通機関のルートが存在します。
公共交通機関で京都駅からのアクセスが便利で圧倒的にスムーズなのが「JR湖西線+坂本ケーブル」を利用する方法ですね。
京都駅から乗り換えなしで比叡山坂本駅まで行き「坂本ケーブル」を利用して東塔エリアの「根本中堂」付近まで行くことができるからです。
東塔を参拝後は3つのエリアを行き来するシャトルバス(1日乗車券1,000円)を利用しての移動となります。(※3月下旬~12月上旬まで季節運行・冬季運休注意)
シャトルバスだと東塔⇔約5分⇔西塔⇔約10分⇔横川の移動距離となります。
京都側の叡山ケーブルは非効率?
公共交通機関でもうひとつのルート、京都側から叡山ケーブルを利用する方法もあります。
こちらは叡山ケーブルの駅がある「八瀬」に行くまで乗継が非常に多くなっており、交通費と所要時間もそれなりにかかる移動手段となり、おすすめできません。
JR奈良線、京阪電車、叡山電車、叡山ケーブル+叡山ロープウェイと4回の乗継が必要となります。
おすすめできないもう一つの理由が、叡山ロープウェイで到着するのは比叡山山頂のため、そこからさらにシャトルバスを乗継いで東塔(所要約5分)まで行かないといけません。
※京都側から叡山ケーブル+叡山ロープウェイでのアクセスは、どちらかというと比叡山山頂(ガーデンミュージアム比叡)を目指す観光ルートとなります。
比叡山延暦寺3つのエリア(東塔・西塔・横川)の見どころ
比叡山延暦寺とは比叡山の山懐、杉木立の中に広がる約100を数える堂塔を総称した呼び名で1994年(平成6)に世界文化遺産に登録されました。
その広さは約1700ヘクタール(※東京ドーム約353個分)といわれ、東塔(根本中堂)、西塔(釈迦堂)、横川(横川中堂)の3つのエリア(本堂)に区分されています。
比叡山延暦寺の始まりと悠久の歴史
比叡山延暦寺の始まりは788年(延暦7)に伝教大師最澄が現在の根本中堂(一乗止観院)を建立、自ら刻んだ薬師如来像を安置したのが始まりと云われます。
以来、比叡山は浄土宗開祖の法然、浄土真宗開祖の親鸞、日蓮宗開祖の日蓮など多くの名僧を生みだした「仏教の総合大学」「日本仏教の母山」としての悠久の歴史を誇ります。
「一隅を照らす人こそが国宝である」というのは最澄の教え。
この「一隅を照らす」とは「自分自身がその場所や立場でベストを尽くす」ということ。
要するに己の役割・立場をしっかり果たすことでひとり一人が輝き、幸せに過ごせる、明るい世の中になるように、というのが最澄が願った教えなのです。
また“油断”の語源にもなった「不滅の法灯」こそが最澄の教えを象徴する灯りで創建以来、油を絶やすことなく灯り続けているのです。
“油を断つな”=“油断するな”、気を抜くと灯りが途絶えてしまう、という教えですね。
東塔エリア
東塔は比叡山延暦寺始まりの地で三塔十六谷の中心地。
総本堂にあたる「根本中堂」をはじめ、大講堂、阿弥陀堂、法華総寺院東塔など重要な堂塔が集中するエリア。
現在「根本中堂」は平成28年度から「平成の大改修」の途中で改修中の様子がご覧いただけ、「不滅の法灯」も拝観することができます。
西塔エリア
壮大なたたずまいの東塔とは対照的に美しい杉木立に野鳥のさえずりが響く静寂に包まれた景観が印象的。
釈迦堂(転法輪堂)を中心に椿堂や武蔵坊弁慶の天秤棒伝説が残る常行堂と法華堂の総称である“にない堂”が静寂の中に佇んでいます。
にない堂の先にある石段から眺める釈迦堂の風景はまさに“天空の聖地”と呼ぶにふさわしい光景です。
横川エリア
比叡山延暦寺の最北端に位置するエリアで慈覚大師円仁によって開かれました。
親鸞や日蓮など後に名僧とよばれた人々が修行した地としても知られており、参道沿いには西国三十三ケ所各寺の石仏が安置されています。
元三大師堂(四季講堂)はおみくじ発祥の地としても知られ、疫病退散にご利益のある“角大師”の特徴的な図が印象的です。
比叡山延暦寺・東塔の見どころ
言わずと知れた比叡山延暦寺信仰の中心地である「根本中堂」がある。
3つのエリアの中でも東塔が一番、参拝者が多く、賑わいを見せるエリアでもあります。
大改修中のため「根本中堂」の外観を拝観することはできませんが、御朱印の授与、「不滅の法灯」は拝観することができます。
根本中堂(国宝)
天台宗の宗祖である伝教大師最澄が788年(延暦7)に一乗止観院(いちじょうしかんいん)として創建した延暦寺最初の仏堂。
堂内には最澄自らが彫った薬師如来が祀られており、創建以来1200年絶えることなく燃え続ける「不滅の法灯」は“油断”の語源となったことでも有名。
現在の「根本中堂」は1642年に徳川三代将軍・家光公によって再建されました。
2016年(平成28)より約10年かけて「平成の大改修」が行われており、改修中の様子がご覧頂けますし「根本中堂」も参拝できます。
大講堂(重要文化財)
「仏教総合大学」である比叡山延暦寺における“学問修行の道場”の役割を果たす仏堂で御本尊は大日如来。
四年に一度開催される「法華大会広学竪義」をはじめ、経典の論議、法会など様々な行われます。
1956年(昭和31)に火災で焼失も現在の建物は麓のお堂を移築して再建されたものです。
阿弥陀堂
1937年(昭和12)の比叡山開創千百五十年を記念して建立された、壇信徒の先祖回向の道場で御本尊は阿弥陀如来。
阿弥陀堂の前には水琴窟があり、繊細で美しい水の音を聞くことができます。
法華総寺院東塔
1980年(昭和55)に阿弥陀堂の隣に再興された宝塔で御本尊は大日如来をはじめとする五智如来が祀られています。
法華総寺院東塔は最澄が全国6ケ所に建てた宝塔のひとつで国家鎮護の中心的役割を担っており、塔の上層部には仏舎利、法華経が安置されている。
周囲は春になると“しだれ桜”が咲き誇り、桜と堂塔のコントラストが美しい景観を織りなすことでも有名。
文殊楼(重要文化財)
比叡山延暦寺の山門にあたり、知恵を司る文殊菩薩が祀られています。
受験合格と学業成就のご利益があり、ここから見下ろす「根本中堂」の景観は比叡山延暦寺の代表的景観として有名です。
鐘楼(開運の鐘)
大講堂の近くにあり「開運の鐘」と呼ばれます。
誰でも自由につくことができ、その名の通り、この鐘をつくことで運が開けると言われています。
大黒堂
御本尊は毘沙門天、弁財天、そして大黒天が一体となった三面出世大黒天で財福や商売繁盛のご利益がある。
豊臣秀吉ゆかりのお堂としても有名です。
摩尼車
“摩尼”はサンスクリット語で「宝珠」を意味する石の車で回すことで願いが叶う、と云われています。
大黒堂前のほか、境内に複数ケ所にありますので探してみましょう。
比叡山延暦寺・東塔へのアクセス
●比叡山延暦寺・東塔
TEL:077-578-0001
〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220
■拝観料金 東塔・西塔・横川共通券
・大人1,000円 中高生600円 小学生300円
■拝観時間
・3~11月/8:30~16:30
・12月/9:00~16:00
・1~2月/9:00~16:30
■アクセス
・京都駅よりJR「比叡山坂本駅」下車~江若バス~坂本ケーブル利用
・京都駅よりJR~京阪電車~叡山電車~叡山ケーブル+ロープウェイ利用~比叡山内シャトルバス利用
■駐車場 あり(無料)
比叡山延暦寺・西塔の見どころ
東塔から車で5分の距離で徒歩移動でも20分程度の距離にあるのが西塔エリアです。
西塔は杉木立の間にある本当に静かな地域で、その静寂に佇む「にない堂」と呼ばれる常行堂と法華堂、さらにその先に続く石段の先にある釈迦堂から荘厳なオーラが漂います。
たまたまかもしれませんが、西塔はいちばん参拝者も少なく、心静かにお参りすることができました。
ちなみに西塔には一般の方々でも修行体験ができる研修道場「居士林」もあります。
釈迦堂(重要文化財)
西塔エリアの中心となる本堂にあたるお堂で正式名称を「転法輪堂」といいます。
信長による比叡山焼き討ちで焼失しますが、後の1595年(文禄4)に秀吉が園城寺の弥勒堂(金堂)を移築して手を加えた建物で比叡山内でも最古の建造物と云われます。
御本尊に伝教大師自らの作とされる釈迦如来立像が祀られているので「釈迦堂」の名で親しまれ今日に至ります。
にない堂「常行堂・法華堂」(重要文化財)
左右対称の同じ形をしたお堂「常行堂」「法華堂」が廊下によって繋がっており、総称して「にない堂」と呼ばれていて内部非公開のお堂です。
向かって左側のお堂が常行三昧を修す阿弥陀如来を御本尊とする「常行堂」、右側が法華三昧を修す普賢菩薩を御本尊とする「法華堂」です。
「にない堂」の総称由来は、あの武蔵坊弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったという言い伝えによります。
浄土院(重要文化財)
白砂の庭園と唐破風屋根が特徴的な伝教大師最澄の御廟で比叡山で最も清浄な聖域と云われます。
822年(弘仁13)に入寂した伝教大師の遺骸は弟子の慈覚大師円仁によってこの地に埋葬・安置されました。
今も十二年籠山行を行う待真僧は毎日、生前同様に大師に仕えるがごとく奉仕しているのです。
相輪橖
釈迦堂の左背後の山中に佇む仏塔のほぼ原型に近い、高さ10mの塔で首が痛くなるほど見上げないといけません。
険しいけもの道のような石段を抜けた先にあり、分かりづらい場所にあります。
塔内には法華経、大日経など23部58巻が塔内に納められています。
弥勒石仏
相輪橖のすぐ近くの山中、香炉岡にある約2mもある石仏なので結構、目立ちます。
比叡山にある石仏の中で最古といわれ、鎌倉時代初期に造られたものと云われています。
親鸞聖人修行の地
常行堂の堂僧であった親鸞聖人が修行に励まれたのが西塔聖光院であったといいます。
現在は西塔「にない堂」の手前に石碑が立っているのみとなっています。
法然上人修行地青龍寺
浄土宗の開祖である法然上人のご遺跡地で二十五霊場のひとつ、青龍寺は特別霊場であったといいます。
青龍寺は比叡山西塔の北谷にある寺院で、この地で法然上人は修行の日々を送りました。
釈迦堂の手前、鐘楼の下あたりに石碑が立っています。
箕淵弁財天
箕淵弁財天(みのぶちべんざいてん)は比叡山にある3つの弁財天のひとつ。
ぱっと見、かなり古い祠がそこに佇んでいて歴史を感じます。
比叡山延暦寺・西塔へのアクセス
●比叡山延暦寺西塔・釈迦堂
TEL:077-578-0001
〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220
■拝観料金 東塔・西塔・横川共通券
・大人1,000円 中高生600円 小学生300円
■拝観時間
・3~11月/9:00~16:00
・12月/9:30~15:30
・1~2月/9:30~16:30
■アクセス
・京都駅よりJR「比叡山坂本駅」下車~江若バス~坂本ケーブル利用~比叡山内シャトルバス利用
・京都駅よりJR~京阪電車~叡山電車~叡山ケーブル+ロープウェイ利用~比叡山内シャトルバス利用
■駐車場 あり(無料)
比叡山延暦寺・横川の見どころ
比叡山延暦寺のなかでも最北端に位置するのが横川エリアで東塔・西塔からもやや離れた場所にあります。
第3世天台座主・慈覚大師円仁によって開かれ、源信、親鸞、日蓮、そして道元など名僧として後に活躍する人たちがこぞって修行に入った場所でもあります。
Kyotaroは横川の四季講堂に祀られている元三大師(元三慈恵大師良源)にコロナ退散、疫病退散を祈願し、御朱印を授かりにきたのが今回の比叡山延暦寺参拝の目的でした。
横川中堂
横川エリアの本堂にあたる建物で舞台造りが最大の特徴です。
駐車場から龍が池まで歩いてくると右手前方を見上げた場所にまるで船が浮かんでるかのようにお堂が見えてくるのが印象的です。
慈覚大師円仁が入唐求法の旅から帰国した848年(嘉祥元)に改築、創建以来何度か火災によって焼失しましたが、御本尊の聖観世音菩薩だけは度重なる災禍を免れてきました。
現在の建物は1971年(昭和46)の伝教大師千百五十年大遠忌を記念し復元されたものです。
元三大師堂(重要文化財)
別名・四季講堂とも呼ばれ、春夏秋冬に経典の講義が行われていたことからその名が付いたと云われ、元三大師信仰の中心地となっています。
元三大師堂は慈恵大師良源(元三大師)の住居跡であり、この地で堂塔伽藍整備、学問興隆に努められました。
また、慈恵大師はおみくじの創始者としても有名でこの地では角大師のお姿を授与し、魔除けの護符にもなっています。
元三大師とは?
元三大師は僧名を良源といい、正月の三日に亡くなられたことから“元三大師”と称せられています。
近江(滋賀県)の生まれで幼少期に比叡山に入り、学業に優れ、将来を嘱望されていました。
55歳で比叡山第18代座主に昇りつめて僧儀改革や比叡山での学問・修行の興隆、人材の育成に尽力され、比叡山最盛期を築き上げた“比叡山中興の祖”と仰がれました。
その門下は三千人はくだらないと云われ、浄土教の祖“恵心僧都源信”をはじめ数多くの名僧を輩出したことでも知られます。
元三大師は自らを如意輪観音の化身と仰がれ、除災招福、五穀豊穣、善願成就の神として「厄除大師」「角大師」として今日も篤い信仰を受ける。
また大師は我が国最初の「おみくじ」の元祖でもあり、元三大師堂で「おみくじ」を受けることができます。
恵心堂
平安中期の僧、恵心僧都源信の旧跡で阿弥陀如来を祀る念仏三昧の道場で内部非公開。
恵心堂は源信が「往生要集」や「二十五三昧式」「六道十界ノ図」などを著わし、浄土宗、浄土真宗などの基礎を築き上げた日本浄土信仰発祥の地として知られています。
定光院
日蓮の比叡山における修行拠点となり「日蓮聖人御遊学 比叡山横川定光院の聖地」として、日蓮宗宗門史跡に1995年(平成7)定められました。
よって天台宗の寺院であるが、管理は協定により日蓮宗が行っています。
奥比叡ドライブウェイ側に参道がありますが、横川エリアの元三大師堂からも歩いて行くことができます。
元三大師御廟
元三大師は死去直前の遺言によって葬られている霊廟で比叡山横川の鬼門にあたる場所にあります。
西塔の魑魅魍魎狩籠の丘、東塔の天梯権現祠、飯室谷の慈忍和尚廟とともに比叡山の中にある鬼門封じの4つの聖地「比叡山四大魔所」のひとつに数えられます。
根本如法塔
慈覚大師円仁が書写した仏教の経典を後世に伝えるために安置し祈念するための法塔。
この地は慈覚大師が如法写経をされた場所でその地に根本如法塔が建てられている。
比叡山行院
天台宗の修行僧が日夜修行に励む場所で立入禁止区域。
元三大師堂から元三大師御廟へ行く途中にある。
龍が池弁天と龍神さま
古来より元三大師と大蛇の伝説が伝わる「龍が池弁財天女」。神秘的な龍が池に浮かぶ祠がなんとも幻想的な景観です。
「龍が池」は別名「赤池」とも呼ばれ、「龍が池弁財天」は別名“雨乞いの弁天さま”としても知られ、龍神さまとともに霊験あらたかな守護神としてこの地に祀られています。
比叡山延暦寺・横川へのアクセス
●比叡山延暦寺・横川中堂
TEL:077-578-0830
〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4225
■拝観料金 東塔・西塔・横川共通券
・大人1,000円 中高生600円 小学生300円
■拝観時間
・3~11月/9:00~16:00
・12月/9:30~15:30
・1~2月/9:30~16:30
■アクセス
・京都駅よりJR「比叡山坂本駅」下車~江若バス~坂本ケーブル利用~比叡山内シャトルバス利用
・京都駅よりJR~京阪電車~叡山電車~叡山ケーブル+ロープウェイ利用~比叡山内シャトルバス利用
■駐車場 あり(無料)
まとめ
今回は比叡山延暦寺の便利なアクセス方法と東塔・西塔・横川3つのエリアの見どころについて紹介しました。
車でアクセス、観光する場合は田の谷峠から仰木まで比叡山~奥比叡ドライブウェイを縦走するルートがおすすめです。
また公共交通機関なら京都駅から湖西線で坂本ケーブル(滋賀県大津市)を利用するルートが便利です。
東塔・西塔・横川3つのエリアを観光するには最低でも半日は必要で1エリアに1時間程度の所要時間がないとじっくり拝観できません。
念願の横川エリア「元三大師堂」も参拝できましたので一日も早い“コロナ終息”を心より願っています。
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