移動自粛解除を心待ちにしていた、京都在住のブロガーKyotaroです。
2020年5月22日の京都府緊急事態宣言解除につづき、6月19日いよいよ移動自粛解除も発表され、最初の週末を迎えた京都。
Kyotaroは建仁寺塔頭寺院「霊源院」を訪ねた後、八坂通りに出た時、まっすぐ東を眺めると、緩やかな通り坂の上に建つ五重塔が見えて吸い込まれるように目指しました。
遠目からシャッターチャンスを伺いながら、気付けば五重塔まで辿り着いてました。
そうすると非公開だと思っていた法観寺「八坂の塔」が公開されていました。
法観寺(八坂の塔)は通常非公開なの?
法観寺にある八坂の塔は高台寺や清水寺参拝時に二寧坂や産寧坂を歩いてるとその姿を見ることができる五重塔です。
「五重塔」といえば東寺が有名ですが、八坂の塔も東山界隈を散策していて「これぞ京都」という気持にさせてくれる景観ですよね。
八坂の塔は遠目から見るインスタ映えスポットとして人気
最近ではインスタ映えスポットをめぐって若者たちの間でも様々なアングルのスポットが紹介されています。
昼間からライトアップされた姿や京都タワーと一緒に写せるアングルなど様々な場所がインスタ映えスポットになっています。
法観寺(八坂の塔)通常非公開でいつ公開される?
さて、今回Kyotaroもたまたま八坂通の先に建っているのを見て吸い込まれるように歩いて八坂の塔下まで来ると「八坂の塔 公開」の看板が出ているのを見て思わず拝観。
窓口で聞いたら、通常非公開ではなく、不定休で公開をたまにしているらしいです。
観光シーズンの週末を中心に公開できることがあるので拝観したい人は予め、京都を訪れる前に電話して確認しましょう。
※HP等でも公開情報は出ていないようです。
法観寺(八坂の塔)五重塔内部を見学
法観寺(八坂の塔)の前に来たらたまたま「公開中」で超ラッキーだったKyotaro。
迷うことなく受付で拝観料400円を払って境内へ。境内といってもあるのは「八坂の塔(五重塔)」と太子堂、薬師堂と八坂稲荷尊天があるのみ。
ドドーンと境内中央に八坂の塔がそびえ立っています。境内見どころについて見ていきましょう。
法観寺にある八坂の塔内部を見学
法観寺の境内は非常に狭く、とても静かな景観です。6月のこの時期は深緑に包まれるかのような景観で落ち着いた雰囲気が漂います。
受付で拝観料を払ってすぐ目の前が五重塔(八坂の塔)があり、入口から内部へ入ることができます。
入ってすぐ目の前に御本尊の五智如来坐像(大日、釈迦、阿しゅく、宝生、弥陀)が安置されています。
また1階の壁には壁画が残っており、かなり古くからのものであることが見ただけで解ります。
須弥壇に祀られる五智如来坐像は創建当初からあった訳ではなく、心柱と礎石の舎利孔に納められた舎利器を以て釈迦牟尼仏(釈迦)として奉戴してたと云われます。
八坂の塔内部の2階へ
八坂の塔は飛鳥時代に聖徳太子によって建てられ、仏舎利三粒を納めて法観寺と号したのが始まりとされます。
八坂の塔(五重塔)の中心礎石は飛鳥時代創建当時のものが現在も使われており、塔内中心を貫き塔の最上部にある相輪(九相)まで達する心柱を支え、塔全体の均衡を保っています。
1階の五智如来坐像を参拝してからいよいよ2階へ上がりますが、階段(梯子といったほうがいいかも!?)がかなり急でやばいです。
傾斜が急で手すりにしっかり捕まらないと危険ですね。階段を上る途中に心柱が1階から貫かれてる部分を拝観できます。
2階はフロアになっていて心柱がさらに3階以上の上層階へと貫き通されてる姿を見上げることができます。
四方には横長の窓が設定されており、
・西側の窓から京都市街地と西山連山
・北側の窓からは祇園界隈から四条河原町方面
・南側の窓からは音羽山のある清水寺方面から五条の街並み
・東の窓からは高台寺から比叡山
をそれぞれ見渡すことができます。
八坂の塔は下りに充分注意を
2階部分を拝観した後は再び、反対側の下り線用階段から1階へ降ります。
上りと同じく非常に急な階段で上りの時よりも恐怖を感じます。薄暗さがさらにスリルを掻き立てます。
本当に危険なので充分注意して手すりを持ちながら、一段ずつゆっくり降りるようにしましょう。大きな荷物、手提げバッグなどは持ち込まないことをおすすめします。
背中に背負うバッグなど両手を塞がないものが最適です。
八坂の塔の構造は東京スカイツリーと同じ?
ちなみに八坂の塔をはじめとする五重塔の構造って見たことがありますか?
Kyotaroの父親は建築業をしていたのですが、昔々資格を取るための試験で「五重塔」の構造に関する問題が出て、当時は超難問として話題になったそうです。
「さっぱりわからん、その問題だけ出来んかった」と言ってました。笑
実は中央に心柱という大きな柱が塔の最上部まで貫通して塔全体の均衡を保つという構造はあの「東京スカイツリー」にも採用されているのです。
法観寺境内、八坂の塔以外の見どころ
法観寺は飛鳥時代に聖徳太子が創建したのですが、そのわりにほぼ境内中央にある八坂の塔が中心となっており、境内には他に大きな建物はありません。
あるのは小さなお堂ふたつと鎮守社の鳥居と小さな本殿くらいですが、あの有名な武将の塚が境内には残されています。
太子堂・薬師堂
現存する建物はともに江戸初期に門前の住人の寄進によって再建されたものである。
太子堂には聖徳太子三才像と十六才像が祀られており、薬師堂には御本尊の薬師如来像、日光・月光菩薩像と十二神将、夢見地蔵尊が安置されています。
ともに八坂の塔北側に同じようなお堂が二つありますが、向かって左側が太子堂、右側が薬師堂となります。
八坂稲荷神社
八坂の塔東側にある境内の鎮守社で御祭神は八坂稲荷尊天。
正面お堂の右わきには木曽義仲塚があります。
朝日将軍木曽義仲塚
平安後期の武将として知られ、砺波山の倶利伽羅峠で平維盛を破って北陸道から琵琶湖西岸を下って比叡山越にて入京、平家を京から追い払ったことで有名に。
その後、後白河法皇から平家追討の命を受けて征夷大将軍に任命される。
宇治川の合戦で源範頼、義経軍に敗れて敗走し、近江国粟津ヶ原にて31才で討ち死にする。
木曽義仲の墓地については諸説ありますが、法観寺(八坂の塔)鎮守社である八坂稲荷神社の片隅にあるとはKyotaroも今回初めて知りました。
法観寺(八坂の塔)へのアクセスと駐車場について
■法観寺(八坂の塔)
TEL:075-551-2417
〒605-0862 京都府京都市東山区清水八坂上町388
拝観時間 10:00~15:00
拝観料金 一般400円 中学生未満は拝観不可
アクセス
・京阪京都線「祇園四条駅」下車、徒歩18分
・阪急京都線「京都河原町駅」下車、徒歩22分
・市バス「京都駅」発206・100系統に乗車
「東山安井」下車、徒歩8分
「南座前」下車、徒歩12分
「祇園」下車、徒歩12分
「清水道」下車、徒歩5分
駐車場 なし ※周辺市営駐車場、コインパーク利用
まとめ
今回はたまたま訪ねた法観寺(八坂の塔)の公開が行われていたのでラッキーでした。
普段は祇園の街や清水寺、二寧坂などから眺望するだけの五重塔でしたが、法観寺自体が公開されてるところを始めて見たのでまたひとつ勉強になりました。
通常非公開とのことですが、不定休とのことで観光シーズンの週末を中心に公開してるが、必ず週末も公開してるわけではないとの事でした。
法観寺自体が周囲の柵の合間から境内がほぼ丸見えで、境内にも太子堂、薬師堂と八坂稲荷神社があるだけなので公開されてもそう、拝観する人は多くないとか。
でも今回はたまたまであったこと、境内にKyotaroしかいなかったこともあり、ゆっくり拝観することができました。
特に五重塔はややひとりだと薄気味悪い感じがしましたが、2階から京都市街を特等席並みに好きなだけ眺めれたのが良かったです。
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