法然院は山門から眺める白砂壇が美しい静寂に包まれた浄土宗寺院

神社仏閣(観光)
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京都在住、京都大好きサラリーマンブロガーのKyotaroです。

先日、銀閣寺(東山慈照寺)を拝観した後、久しぶりに“哲学の道”をぶらぶら歩いて来ました。

汗が滲み出るような暑さでしたが、疎水沿いの木陰は涼しい風が吹いていたので“真夏の哲学の道ぶらり散策”を満喫してきました。

途中、法然上人ゆかりの浄土宗寺院「法然院」を拝観して来ました。

自然と静寂に包まれた東山ならではの景観を楽しむことができるスポットです。


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法然院の境内見どころは山門と白砂壇の美しい景観

法然院は疎水を渡って山手のほうに一筋あがった場所にあり、境内までやや坂道を上る形になります。

周辺は東山の自然に囲まれたエリアで野生の猿を見かけることもあります。

境内入口、茅葺屋根の山門が緑に囲まれるように見えてきます。

白砂壇と講堂

山門を入ると眼下には、両側に波紋が描かれた白い盛り砂があり、水を表しています。

白砂壇の間を通って境内奥へと進んでいくわけですが、砂壇の間を通ることで心身を清め浄域に入ることを意味しているのです。

白砂壇の先、右手にはかつて大浴室(1694年・元禄7建立)であったという講堂が見えてきます。

1977年(昭和52)に大浴室の内部を改装、講堂として現在は講演会や個展を開いたり、コンサート開催に利用されています。

本堂と経蔵

客殿造りの堂宇は1681年(延宝9)に完成のもので、1688年再建の際に仏殿、拝殿がそれぞれ建立されました。

仏殿には御本尊は阿弥陀如来坐像で他にも観音・勢至両菩薩像、法然上人立像、萬無和和尚坐像を安置。

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また経蔵は1737年(元文2)に建立されたもので、釈迦如来像とその両脇には毘沙門天像、韋駄天像が安置されているとともに経典の版木を多数所蔵しています。

境内奥にある本堂正面には石段があり、その上には地蔵菩薩像が安置されています。

この地蔵菩薩は忍澂和尚46歳の御年(1690年・元禄3)に自らの等身大のものを鋳造、安置させたものであると云われています。、

法然院の歴史と由来

法然院は鎌倉時代初期に活躍した専修念仏の元祖である法然上人(法然房源空上人)ゆかりの寺院です。

もともと浄土宗の流れをくんでいましたが、現在は宗派の組織に属さない単立の宗教法人となっています。

法然上人は鹿ケ谷の草庵で弟子の安楽・住蓮とともに念仏三昧の修行に明け暮れ、六時礼讃を唱えられていました。

その後、1206年(建永元)12月に後鳥羽上皇の熊野詣の留守中に、奥方の松虫・鈴虫が安楽・住蓮を慕って出家、このことが後鳥羽上皇の逆鱗に触れてしまう事件が勃発。

法然上人は讃岐国に流罪となり、安楽・住蓮には死罪が言い渡されることになり、草庵は荒廃してしまいます。

1680年(延宝8)に知恩院第38世の萬無和尚は法然上人ゆかりの地に念仏道場の建立を発願、弟子の忍澂和尚によって、現在の伽藍の基礎が築かれたと云います。

通常、伽藍は非公開となっており、毎年4月1~7日までと11月1~7日までの2回、伽藍内部の一般公開(4月500円、11月800円)が行われています。

もとは法然上人とその弟子が修行していた“草庵”ということもあり、とても素朴で静かな環境に佇む、自然豊かな美しい景観を誇る寺院です。

秋には紅葉を楽しむことができ、流石にその時期は観光客で境内が賑わいますが、もともと参拝客も少ない寺院なのでゆったり拝観することができます。

法然院へのアクセスと駐車場について

■法然院
TEL:075-771-2420
〒606-8422 京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30
拝観料金 境内自由(拝観無料)
特別公開 毎年4月1~7日、11月1~7日
※伽藍拝観有料(4月=500円、11月=800円)
拝観時間 6:00~16:00
アクセス 最寄りバス停は「南田町」
※最寄り駅は京阪出町柳駅から徒歩35分程度
市バス/京都駅、京阪三条から5系統岩倉行に乗車
「浄土寺」下車、徒歩10分
市バス/四条河原町から32系統銀閣寺前行に乗車
「南田町」下車、徒歩5分
市バス/京阪出町柳駅から錦林車庫行に乗車
「浄土寺」下車、徒歩10分
駐車場  専用駐車場なし※コインパーク利用

まとめ

静寂に包まれた東山の自然に抱かれた美しい景観の浄土宗寺院「法然院」の紹介でした。

京都嵐山嵯峨地区と同じく京都東山は歩いて行ける距離に名勝旧跡が盛りだくさんで一日まるごと楽しむことが出来るエリアです。

特に“哲学の道”沿いにはお洒落な雑貨屋さん、カフェなどもあり、都会の喧騒を忘れられる奥嵯峨に似た雰囲気があり、Kyotaroのお気に入りスポットのひとつです。

特に春の桜シーズン、晩秋の紅葉シーズンは美しい景観を誇りますが、その分観光客も多く週末は景観がやや台無しに。

おすすめは新緑から深緑、そして木陰の涼風が心地よい初夏から夏にかけての時季にのんびり散策してみては如何でしょうか?


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