“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
2020年10月に公開された「鬼滅の刃~無限列車編~」は空前のブームとなり、興行収入が350億を突破するという快進撃、大記録を更新中ですね。
さてそんな社会現象になった「鬼滅の刃」の聖地として密かに人気を集めているスポットが京都にもあります。
今回は京都府北部の京丹後市久美浜町にあるスポットの紹介です。
詳しく見て行きましょう。
京丹後・神谷太刀宮とは?どうやって行けば良い?
さて当ブログでは普段、京都市内とその周辺にあるスポットを紹介することが多いのですが、今回は京都府北部にあるスポットの紹介です。
京都府北部と言えばあの“日本三景”に数えられる「天橋立」があり、周辺には元伊勢籠神社や傘松公園、西国三十三ケ所第28番札所「成相寺」などがある宮津市が有名です。
今回訪ねた「神谷太刀宮」があるのは京丹後市久美浜町といって冬場は「かに料理」が有名なエリアです。
そんな京都府北部は京都市街地からも遠く離れており、京阪神からアクセスに便利なのは圧倒的に自家用車で行くことですね。
JRと北近畿丹後鉄道を乗り継ぐ方法もありますが、時間がとてもかかるし周遊観光にはすごい不便でもあり、あまりおすすめは出来ません。
ここでは「神谷太刀宮」の由来と交通アクセス、駐車場情報についてまとめました。
神谷太刀宮の由来と御祭神
「神谷太刀宮」は神谷神社とも呼ばれ、延喜式の神名帳に記される由緒ある神社です。
2021年1月現在本殿は改修工事中であるが、1781年(天明元)に建築されたもので、桁行二間ある入母屋造の檜皮葺という出雲地方に多い大社造りを踏襲した建築物である。
また随所に精巧な彫刻を施した「太刀宮造」、神門は切妻造の四脚門で格天井(ごうてんじょう)を張る意匠に優れた北近畿地方では珍しい建物となっています。
御祭神は丹波道主命(たにわみちぬしのみこと)を主祭神とし、八千矛神(やちほこのかみ)、天神玉命(あまのかみたまのみこと)、天種子命(あまのたねこのみこと)の四神を祀る。
丹波道主命については「日本書紀」に四道将軍として丹波に派遣されたという記録が残されており、御神体として地名の由来にもなった佩刀「国見の剣」が祀られています。
神谷太刀宮の境内見どころ
ここでは「神谷太刀宮」に実際に訪れてみた体験をもとに境内の見どころについて紹介します。
境内は道路を挟んだ両側に広がっており、今回お目当ての磐座は本殿、授与所とは道路を挟んだ反対側の山中にあります。
本殿
2021年1月現在修復工事中でぱっと見、本殿とは最初気付きませんでした。初めての人は磐座の横に鎮座する境内末社「八幡神社」を本殿と間違える傾向があるようです。
桁行二間ある入母屋造の檜皮葺という京都の神社ではあまり見られない建築様式の本殿となっています。
本殿にはたくさんの絵馬が奉納されており、最近は「鬼滅の刃」聖地としてファンの方も結構、参拝に訪れてるようですね。
八幡神社
本殿とは道路を挟んだ向い側、八幡山の石段上に鎮座するお社が「八幡神社」です。
写真を見て頂いてもわかる通り、いかにも見た目が本殿っぽい建物ですが、こちらは境内末社です。
御祭神は応神天皇と神功皇后で久美浜代官所の代官に崇敬されていたといいます。
磐座
境内の八幡山側、山の中腹に鎮座する磐座は「八幡神社」のすぐ隣にあります。
もともと磐座近くまでは近年まで女人禁制となっていたくらい神聖な場所として地元の人々から崇拝されてきました。
季節ごとに太陽の光が磐座の中心となる“ヒールストーン”と呼ばれる目印の岩に差し込む陽光を観察し、生活に必要な採取、狩猟、稲作の指標にしていたと云われます。
境内末社
境内末社は本殿の両側にあり、向かって左手が恵比須神社、右手に猿田彦神社、稲荷神社が鎮座しています。
稲荷神社はもとは別の場所に鎮座していたものを明治時代になってから神谷神社内へ移転してもとから神谷神社境内社であった猿田彦神社とともに安置されました。
参道の途中には可愛らしい狛狐が出迎えてくれます。
授与所・社務所
境内手水舎の正面に小さな仮設のような建物の授与所があります。
こちらでは祈祷の申込、お守り(各種800~1,000円)の授与をして頂けます。
ご朱印(300円)も授かることができ、ご朱印帳に書いて頂きました。聞いたところ書き置きもある、とのことです。
神谷太刀宮ってどこ?駐車場はあるの?
「神谷太刀宮」があるのは、京都府京丹後市久美浜町で最寄駅は京都丹後鉄道宮豊線の「久美浜駅」です。
京丹後市久美浜町は以前、家族ですぐ近くにある「かぶと山キャンプ場」まで来たことがあります。
夏の8月10日前後には毎年、近くの久美浜湾で花火大会が開催され、キャンプの時に2回見たこともあります。
神谷太刀宮のある場所
場所的には京都北部の宮津へ行くより、お隣兵庫県の豊岡に行く方が近い、まさに県境の町です。
今回Kyotaroは京都市内から京都縦貫道で「京丹後大宮インター(終点)」まで行き、そこから国道312号、178号を経由して約30分強で到着できました。
場所は久美浜駅(久美浜町観光協会)から近くで歩いて10分程度の距離です。
参拝者専用の無料駐車場
府道沿いに参拝者専用の無料駐車場(小さなグランドのような感じ)看板がありますのでそちらに駐車しましょう。
台数は15台くらいは充分停められるスペースがあります。
神谷太刀宮の磐座は「鬼滅の刃」主人公が切った岩に似てる?
「神谷太刀宮」が話題となったのが10月下旬頃、関係者が神谷神社の磐座が「鬼滅の刃」主人公の竈門炭治郎が修行中に切った岩に似てる、とSNSにアップしたことがきっかけ。
鬼にされた妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため、鬼殺隊に入ることを決意する炭治郎。
師匠の下で厳しい修行に耐え、鬼殺隊の最終選別を受ける条件として課されたのが「狭霧山にある巨大な岩を刀で斬る」という試練。
炭治郎が見事に斬ったその“岩”に「神谷太刀宮」の磐座がそっくりだということでSNS上で話題になり、12月上旬にはネットニュースでも参拝者が増えたと話題になりました。
神谷太刀宮の磐座が「鬼滅の刃」聖地に?
実際に訪ねてみると普段はさほど人が来ないであろう、という雰囲気の神社ではあります。
Kyotaroが訪ねた1月24日は朝から雨が降る天気だったのですが、雨が降ってる方が雰囲気があるというか、確かに正面から見ると竈門炭治郎が斬った“岩”そっくり。
真っ二つに真っ直ぐ割れてる雰囲気もそっくりで一刀両断された感じで「磐座」は佇んでいます。
まさに「鬼滅の刃」の聖地としてこれから注目されそうな感じがしました。
参拝に訪れてる最中に、明らかに「磐座」目当てというお子さん連れの方が参拝に来ておられました。
滞在時間は30分程度でしたが、その間に3組ほど雨の中ですが参拝に来られてました。恐るべし「鬼滅パワー」。
神谷太刀宮の磐座は神が降りてくる神聖な場所
「神谷太刀宮」の磐座ですが、そもそも神が降臨する際の依り代として神聖な役割を果たすもの、としてこの地で崇められてきました。
元来、神社東方の「かぶと山」から昇る朝陽の射す角度を観察することによって狩猟や稲作など農作業の適切な時期を判断するための場所として使用されていたと云われます。
太陽の光が射す方向を観察して生活をしていた、というのは古代エジプト文明など古来より人類が星や太陽を神として崇めていた「星信仰」に通じるロマンを感じますね。
神谷磐座信仰の歴史について
神谷磐座信仰の歴史ですが、この「磐座」の配置は意図的にこの場所であった、という事とまるで“炭治郎が斬った”という岩の切れ目にも意味があったのです。
神谷磐座には北に向けてスパっと斬り落としたような垂直の割れ目がふたつあります。
実はこの割れ目の役割が「北極星観察」だったというから驚きます。
そう「星信仰」において北極星は“星の最高神”として崇められ、古代より常に星がまわる中心が北極星とされてきました。
そして一年の太陽の動きは、春分、夏至、秋分、冬至を時計のように示すため、神谷磐座で観察をし、生活に必要な狩猟や農作業に適した時期を探る指標としていたのです。
このように天と地を繋ぐ神聖なものとして神谷磐座は日本における祈り場、そして天体観測の役割を果たす原点として現在も残されているのです。
神谷太刀宮へのアクセスと駐車場について
●神谷太刀宮(かみたにたちのみや)
TEL:0772-82-0029
〒629-3410 京都府京丹後市久美浜町1314
■拝観時間 境内自由
■拝観料金 自由参拝
■アクセス 久美浜駅から徒歩10分
・京都丹後鉄道「久美浜駅」下車、徒歩10分
・京都縦貫道「京丹後大宮IC」より車で約35分
■駐車場 参拝者専用あり(無料)
まとめ
今回は京都府北部にある最近話題のスポット「神谷太刀宮」の磐座について紹介しました。
京都府最北端にあたる京丹後市久美浜町にあり、お隣は兵庫県豊岡市という立地です。
この地に2020年に空前のブームを巻き起こした「鬼滅の刃」の聖地があり、SNSで火が付いたようですが、なかなかリアルな「磐座」が拝観できて良かったです。
雨模様でしたが、到着して参拝していた30分はほとんど雨がやんでたのは奇跡的でした。
神様が歓迎してくれたのか?何かいいことがある前兆なのでしょうか?
いちばんは「子供たちの合格祈願」「家族の健康」そして「コロナ滅」をお願いして来ました。
これから先はいいことがある=日常の普通の生活が取り戻せますように
コメント