“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
長引くコロナ禍でありますが月日は刻々と流れて行きます。
今回は京都屈指の桜名所「平野神社」の紹介です。
Kyotaroも“桜名所”としての印象が強く、サクラ開花時にしか行ったことがない神社ですが、古の時代より皇室にゆかりがある由緒正しき神社なのです。
桜開花時でない季節に実際訪ねてみて学んできたことをシェアさせて頂きます。
平野神社は京都屈指の桜名所
平野神社が“京都屈指の桜”と呼ばれる理由、それは夜桜ライトアップの名所でもあるからです。
夜店がたくさん出て、ほろ酔い気分で桜を愛でる、ということが昨年から叶わなくなってしまいました。
2021年も「新型コロナ感染拡大防止」のために夜桜観賞ライトアップイベントは中止が決定しています。
コロナ感染拡大の影響が長引いてますが、平野神社の桜は関係なく今年も花を咲かせます。
夜桜ライトアップを楽しむことはできませんが、開花情報を聞きつけて平日昼間にお花見に行ってきました。
神門前の魁桜
平野神社は西大路通り側にも鳥居がありますが、東側にある鳥居が表玄関口となります。
鳥居をくぐった正面に境内入口となる「神門」があり、「魁桜」という早咲きの桜が「神門」を彩るかのように毎年3月中旬頃から花を咲かせます。
境内拝殿(工事中)やご本殿の周辺には様々な品種のしだれ桜などが植えられており、それぞれ品種が異なるため、平野神社では3月中旬頃から5月上旬GW頃にかけ、約1ケ月半もの間、桜を楽しむことができるスポットになってます。
ソメイヨシノ
平野神社境内には約60品種400本もの桜が植えられており、境内南側に広がる広場にもたくさんのソメイヨシノ(平野寝覚、胡蝶、嵐山)の樹々があり、こちらは夜桜ライトアップに伴い、出店で賑わうエリアでもあります。
4月上旬頃には満開の樹々が訪れる人々の目を楽しませてくれ、昼間は菜の花と桜の鮮やかなコントラストを楽しむことができます。
ソメイヨシノは3月下旬から咲き始め例年4月1週目の週末前後にピークを迎え、夜桜イベントは中旬頃まで行われています(2021年は夜桜イベント中止が決定)。
平野妹背、平野突羽根など遅咲きの八重桜
平野神社には早咲きのしだれ桜「魁桜」、4月上旬にピークを迎えるソメイヨシノの他にも遅咲きで知られる「八重桜」もあり、約1ケ月半にわたって桜の様々な品種が満開リレーで繋いでいきます。
八重桜は虎の尾、平野妹背、御衣黄(ぎょいこう)、松月など4月中旬から4月下旬に咲く八重桜、締めくくりは4月下旬から咲き始めて5月上旬GWくらいまで楽しめる平野突羽根(ひらのつくばね)まで楽しむことができます。
桜のお花見なのでKyotaro個人的には早咲きのしだれ桜「魁桜」と夜桜で有名なソメイヨシノ「平野寝覚」「胡蝶」「嵐山」の時期にお花見に行くのが大好きです。
凄いのは桜だけじゃない?平野神社の歴史とご利益について
京都でも“桜の名所”として有名な「平野神社」は毎年桜シーズンになると大勢の観光客で賑わいます。
特に早咲きで知られる平野神社特有の「魁桜」が咲きだすと京都のお花見シーズンが始まる、とされてきたほど由緒ある名桜なのです。
でも今回は桜お花見だけでなく、しっかり境内を拝観して参りました。
2018年に関西地方を襲った台風21号の爪痕がまだ残っていましたが、平野神社の歴史とご利益についてまとめました。
平野神社とは・・創建の歴史
平野神社は京都市北区、北野白梅町からほど近い場所にある神社で古来より桜の名所として京都では親しまれてきました。
平安時代初期に創建された式内社いわゆる名神大社で、霊験あらたかな二十二社のなかでも上七社として崇拝されてきた数ある京都の神社のなかでも由緒正しき名社なのです。
旧社格は官幣大社、現在は神社本庁の別表神社に格付けされており、桜の神紋が有名です。
元々は桓武天皇の生母である高野新笠の祖神として平城京に祀られていたが、平安遷都に伴い、大内裏近くに移し祀られたのが現在の平野神社の始まりとされます。
古来より皇太子守護の神として崇められ、皇族にもゆかりのある神社として崇敬されてきた歴史があります。
平野神社の御祭神とご利益について
平野神社の歴史について紹介した後は御祭神について見て行きましょう。
平野神社の御祭神は本殿が四社殿に別れていることから四柱が祀られています。
北から第一殿、いちばん南が第四殿で一殿一柱ずつお祀りされています。
主祭神はいちばん北側の第一殿に祀られる今木皇大神で源気新生、活力生成の神様として崇められています。
第二殿・久度大神は竈と生活安泰の神、第三殿・古開大神は邪気を振り開く平安の神、そしていちばん南の第四殿・比売大神は生産力の神として御神徳がそれぞれあるとされます。
四柱から得られるご利益は総合的に見ても“生活基盤の安泰”となるもので、まさにコロナ禍で普通の生活すらできない今だからこそ“生活基盤の安泰”を祈願して来ました。
生活基盤の安泰=開運招福はじめ全体運・諸願成就のご利益が授かれる神社なんですね。
境内拝殿・末社・摂社について
平野神社の境内は西大路通側の入口(鳥居)から入ると有名な桜並木が広がる庭園参道となっており、こちらからは社殿など一切見えません。
表参道があるのが西大路通より一筋東の通り沿い、平野鳥居前町の方になります。
拝殿
中門より境内正面にあるのが「拝殿」ですが、2021年1月現在修復工事中のためその姿を拝むことは出来ません。
2018年9月に関西地方に上陸した台風21号の強風により拝殿と桜の樹々数十本が被害を受けたといいます。
拝殿の全ての柱が折れて倒壊するほどだったので京都を直撃した台風としては珍しく強力な暴風雨をもたらした台風であったことが伺えます。
境内摂社・縣(あがた)神社
玉垣内の本殿・第四殿のさらに南側に鎮座する境内末社で御祭神は天穂日命(あめのほひのみこと)をお祀りしています。
江戸前期の一間社春日造の形式を用いた貴重な建築として京都府登録文化財となっています。
境内末社
境内末社として境内北側の本殿近くに八幡社、四社併祀社(春日社、住吉社、蛭子社、鈿女社)が建ち並びます。
他にも境内には出生導引稲荷神社、猿田彦神社があり、本殿と同じく“生活基盤の安泰”へと繋がる御神徳を得られる神々がお祀りされています。
平野神社のパワースポットとしての魅力について
平野神社は桜が有名で中門から境内に入ってからも所々桜の樹々が植えられており、春になると境内のあちこちでも桜が楽しめます。
桜の名所として凄いイメージがあるのですが、今回は1月正月明けの閑散期に訪れたため中門から境内へ入ったところにある巨大なクスノキから強大なエネルギーを感じました。
そう、実は平野神社が凄いのは桜だけじゃなかったんです。
御神木クスノキ
中門から境内へ入ると正面に改修工事中の拝殿、そしてすぐ目に飛び込んで来る巨木。
見た瞬間に平野神社の御神木であることがすぐに理解できるほどの存在感で全体にみなぎる“生きる力”を感じずにはいれませんでした。
樹齢400年を超える巨木で気に触れながら時計回りに一周してお参りしましょう。
クスノキのパワーを授かった後は続いてパワーストーンの力を授かります。
霊石・すえひろがねの力
以前にも、何度か?
平野神社?の御神木??樹齢”クスノキ”
400?500年といわれ、その前には”すえひろがね”餅鉄が祀られている。
不思議な石です??“松月”まだまだ咲いてます。
“つわものどもの夢のあと”#平野神社御神木#すえひろがね#餅鉄 pic.twitter.com/UfWAwpI0rC
— isao (@takataka_sakura) April 21, 2019
御神木クスノキの巨大さに圧倒されつつ、巨木の前にはそこそこ大きな岩があることにすぐ気付きます。
こちらは「すえひろがね」という霊石でクスノキとともに平野神社がパワースポットと呼ばれる理由のひとつ。
近づいて見るとどうやら磁力があるストーンなのがわかります。
この「すえひろがね」は餅鉄(べいてつ)と呼ばれ、強い磁力帯びた特殊なストーンでその昔、東北から平野神社へ持って来たものとか。
御神木とパワーストーンから力を授かる神秘
すえひろがね@平野神社#すえひろがね#神秘の石#平野神社#kyoto#Japan pic.twitter.com/2ATCBZgiC8
— coto5 (@cotocoto55551) July 7, 2020
「すえひろがね」のパワーを授かる方法が説明されていますが、磁石の入った「授かる守」というお守りを授与所で受取り(有料)、願い事を念じながら石の近くへ。
お守りを「すえひろがね」のもとへかざすとなんと!「ペタッ」と引っ付きます。この時点でかなり神秘的ですね。
しばらくすると石の霊力・パワーがお守りに注入される、というもの。平野神社を訪れた際はぜひあなたも体験してみては如何でしょうか。
平野神社のアクセスと駐車場について
●平野神社
TEL:075-461-4450
〒603-8322 京都府京都市北区平野宮本町1
■拝観時間 6:00~17:00※桜開花期は21時迄
■拝観料金 境内自由
■アクセス 北野白梅町・北野天満宮より徒歩
・京福電鉄「北野白梅町駅」下車、徒歩7分
・京都駅・四条河原町より市バス、205系統「衣笠校前」下車、徒歩3分
・西大路四条(阪急西院)より市バス、205系統「衣笠校前」下車、徒歩3分
■駐車場 無料駐車場17台分あり
※桜開花期は利用不可
まとめ
京都でも屈指の桜名所として有名な「平野神社」の紹介でした。
「平野神社」といえば夜桜というくらい「桜」が有名なのですが、今回は境内にあるというパワースポット、そして御祭神四柱による御神徳に注目してのお参りでした。
普段の生活を早く取り戻したいというコロナ終息を願う気持ちはまさに“生活基盤の安定”そのものを願う心であり、2021年正月明けと春の2回、しっかりお参りして来ました。
次回は来年、夜桜イベント復活を願って桜の季節に改めて訪れようと思います。
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