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京都在住のブロガーKyotaroです。
今回は京都にある菅原道真公ゆかりの神社のひとつ「菅原院天満宮神社」の紹介です。
京都にある菅原道真公生誕の地と言い伝えが残る3つの神社のひとつです。
“学問の神様”で有名ですが、実は意外なご利益もあります。
詳しく見ていきましょう。
菅原院天満宮神社の見どころと意外なご利益について
菅原院天満宮神社は京都御所の西を南北に走る烏丸通沿いにある小さな神社です。
烏丸丸太町交差点の北、京都御所を挟んだ向い側に位置し、車で走ると気付かずに通過してしまうほど目立たない小さな神社です。
そんな小さな神社には実は意外な見どころが結構あるんですね。
菅原院天満宮神社ご本殿のご利益
菅原院天満宮神社のご本殿には“学問の神様”こと菅原道真公と父上の是善卿、祖父の清公卿をお祀りしています。
“天神さん”なのでご利益はいうまでもなく学業成就ということで合格祈願に訪れる人が非常に多く、地元では“烏丸の天神さん”として親しまれています。
また七五三まいりでも知られており、節目を迎えた子供の健やかな成長を祈願しに訪れる家族連れの多い神社でもあります。
梅丸大神社は癌封じのご利益
菅原院天満宮神社は学業成就以外にも病気平癒、良縁のご利益があることでも知られています。
特に“癌封じ”のご利益でも有名で健康祈願に訪れる人が後を絶ちません。
“癌封じ”のご利益はご本殿ではなく、菅原院天満宮神社の境内末社「梅丸大神社」にあり、社殿前にはまるい「平癒石」があり、独特のお参り作法があることで知られています。
独特のお参り作法とは社務所で授かった白いハンカチを平癒石にあて、そのハンカチを患部にあてることでご利益がある、と云われています。
「癌治療成功」や「手術成功」のご利益があったという喜びの声が実際に寄せられることもあり、全国から多くの人が参拝に訪れることでも有名です。
境内摂末社と天満宮御遺愛灯籠
菅原院天満宮神社は京都市街地の中心部にあるため、非常に小さな境内(敷地)ですが、境内には所狭しと見どころがあります。
見どころのひとつは境内摂社、末社で「梅丸大神社」以外にも「地蔵社」「戸隠大神社」「和融稲荷大神社」や「地蔵尊」があります。
また境内摂社、末社とともに並ぶ燈籠に気付くと思いますが、こちらは「天満宮御遺愛燈籠」の石碑があるとおり、菅原道真公が生前に寵愛された燈籠と云われています。
かなりしっかりした綺麗な燈籠なので当時のものではないと思いますが、再現されたレプリカが戸隠大神社と梅丸大神社の間に安置されています。
境内の撫で牛
菅原院天満宮神社は御祭神に菅原道真公をお祀りしていることから境内いたるところに「撫で牛」があります。
ご本殿横、正門入って左手すぐの手水鉢、境内奥に立つ御神木の根元にそれぞれ「撫で牛」が安置されています。
御初湯の井
菅原院天満宮神社が菅原道真公御生誕の地と云われている理由が「御初湯の井」があるからです。
境内は初湯に使われたという湧き水が現在も井戸から湧き出ており、社務所の前にある蛇口には菅原道真が幼少期に詠んだという梅に関する歌が刻まれた水道があります。
菅原院天満宮神社、産湯の井戸から紐解くご生誕地の信憑性
菅原院天満宮神社は菅原道真公御生誕の地と云われています。
その理由は先にも紹介した通り、境内にある“産湯の井戸”の存在というわけです。
また神社がある場所は菅原道真公の父上、祖父の時代から菅原家が邸宅を構えていたという言い伝えも残されています。
確かに京都御所のすぐ近くにあり、当時の天皇家に仕えていた公卿一族であったことから考えると説得力がありますね。
でも菅原道真公御生誕の地であったかどうかの信憑性は京都にある他の“御生誕の地”と比較すると疑わしいような気がします。
それは京都市南区にある「吉祥院天満宮」にも“産湯の井戸”と菅公のへその緒を埋めたという“胞衣(えな)塚”があるためです。
吉祥院天満宮は創建年代は934年(承平4)とはっきりしており、菅原院天満宮神社よりも早い時期に創建されています。
また菅原院天満宮神社と菅大臣神社にはない“胞衣塚”が吉祥院天満宮にはあるのでこれが決定的な史跡ではないかと考えられるというわけです。
また平安時代に使われていたという“産湯の井戸”はもう枯渇しててもおかしくないと思いますが、菅原院天満宮神社の井戸からは現在も豊富に井戸水が湧き出ています。
菅原院天満宮神社へのアクセスと駐車場について
●菅原院天満宮神社
TEL:075-211-4769
〒602-8021 京都府京都市上京区下立売下ル堀松町406
■拝観時間 6:00~17:00
■アクセス
・京都市営地下鉄「丸太町駅」下車、徒歩5分
・京都市営バス「烏丸下立売」(51号系統)、下車すぐ
・京都市営バス「烏丸丸太町」(10・51・65・93・202・204号系統)下車、徒歩7分
■駐車場 なし
まとめ
今回は菅原道真公をお祀りする“天神さん”菅原院天満宮神社の紹介でした。
学業成就以外にも“癌封じ”のご利益が有名で境内末社の「梅丸大神社」は全国から参拝に訪れる人が絶えないくらい有名な病気平癒の神様です。
境内にある「撫で牛」が“天神さん”こと菅原道真公を偲ばせますが“産湯の井戸”から紐解く“御生誕の地”の信憑性には欠けるような気がKyotaroはします。※あくまで個人的な見解です
京都にはたくさんの菅原道真公ゆかりの神社がありますので“そのひとつ”として紹介をさせて頂きました。
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