京都在住のブロガーKyotaroです。
京都の“東寺”は古くは平安京より五重塔がシンボルであり、今や京都の代名詞的存在でもあります。
春にはしだれ桜の名所、秋なると美しい紅葉を観賞することができ、春と秋の夜間ライトアップで照らし出される桜や紅葉と五重塔が幻想的な世界を作り出しています。
まだ紅葉ピークには1週間早かった印象ですが、美しい光景をシェアしたいと思います。
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東寺の紅葉・五重塔ライトアップ2020に行って来た
2020年11月20日、3連休前の京都「東寺境内ライトアップ」を観賞して来ました。
今回は京都駅から歩くこと約15分、東寺の東門にあたる「慶賀門」に辿り着きました。
「東寺境内ライトアップ」夜間拝観ではこの「慶賀門」が特設入場口となり、ここで入場受付が行われます。
夜間拝観が始まる17時15分前になると「慶賀門」の前から南に向かって行列ができます。
11月14日(土)には「世界糖尿病デー」ブルーライトアップ事業に協賛して「五重塔」がブルーにライトアップされた記事が載ってました。
「東寺境内ライトアップ」の様子を詳しく紹介しましょう。
宝蔵付近から眺める五重塔
慶賀門から入場すると宝蔵があり、周囲を小さなお堀で囲われており、美しい紅葉のライトアップも楽しめます。
入場してすぐ、かつ紅葉越しに「五重塔」をここから遠望することができるのでなので結構、写真撮影の人だかりができています。
お堀に映し出された五重塔はとても幻想的ですが、風が強いと水面に映し出された五重塔が波打ってぼやけてしまう事が多いようです。
Kyotaroも“逆さ五重塔”撮影にチャレンジしましたが、風の影響で残念ながらボヤけたショットになってしまいました。
瓢箪池に映し出される逆さ五重塔
「宝蔵」の前を通過して拝観受付(昼間専用)より境内へと進んでいきます。
夜間特別拝観では慶賀門が特設入場口となり、ここで受付を済ますので境内にある拝観受付よりそのまま境内へ入場できます。
入ってすぐ正面に「不二桜」という“紅枝垂れ桜”が目に入って来ます。
「不二桜」より先は“瓢箪池”を中心とした楓の森が広がる庭園となっています。
瓢箪池の東大門付近より撮る「五重塔」が距離的にも角度的にもちょうどいい場所になります。
ここから写真を撮ると瓢箪池にもくっきり“逆さの五重塔”を収めることができます。
また、この辺りは紅葉ライトアップも見事で照らし出された幻想的なもみじライトアップも楽しむことができます。
五重塔ライトアップを真下から見上げる
瓢箪池沿いの遊歩道を歩いて行くと「五重塔」の足元まで辿り着くことができます。
「慶賀門」付近からは小さく感じた「五重塔」がここではとても大きく感じ、迫力が半端ないです。
真下から照らし出されているので木造建築の素晴らしい様式を肉眼で楽しむことができます。
現在の五重塔は江戸時代に再建されたものですが、弘法大師によって826年(天長3)に創建されてからは雷火などによって実に4回も焼失しているのです。
11月14日にはこの「五重塔」がブルーライトアップされたというから、それはそれで迫力があったのではないでしょうか?
東寺の象徴であり、京都の代名詞
東寺の五重塔はもちろん“東寺の象徴”であり“京都の代名詞”でもあり、現在の塔は総高55mあり、現存する日本の古塔の中では最高を誇る塔として有名です。
全体の形もよく、ライトアップされてよく見えたのが細部の組ものの繊細さで、純和様を守り、初重内部の彩色も落ち着いており、美しい姿をしています。
塔内1階部分には五重塔の心柱を囲むように四仏坐像が安置されています。
金堂・講堂・立体曼荼羅の夜間特別拝観
続いては国宝である金堂「薬師三尊と十二神将」、国の重要文化財に指定の講堂「立体曼荼羅」の夜間特別拝観へ。
夜間の拝観ということもあり、薄暗い堂内に佇む仏像の数々は昼間拝観するよりも見ごたえがあります。
堂内はともに写真撮影禁止のため、仏像を写真に収めることはできませんが、その雄姿をくっきり目に焼き付けておきましょう。
国宝・金堂の薬師三尊と十二神将
金堂は東寺の本堂にあたる堂舎ですが、1486年(文明18)に焼失し、現在の金堂は1603年(慶長8)に豊臣秀頼が発願、片桐且元を奉行とし再興したものです。
桃山時代の代表的な建造物でありますが、細部に唐・和風の技術が巧みに取り入れているのが特徴です。
堂内には御本尊の薬師如来坐像と日光、月光両脇侍菩薩像が安置されており、光背上には七仏薬師を配し、台座周囲には十二神将が配置されています。
これら三尊像は桃山時代を代表する大仏師・康正の作と云われ、薬師信仰の形を象徴しています。
堂舎中央の薬師如来坐像を拝観、しっかりお参りしてから金堂を後にしましょう。
重要文化財・講堂の立体曼荼羅
講堂は825年(天長2)に弘法大師によって着工、835年(承和2)頃に完成しますが、台風や地震などで大破、度重なる修理も虚しく、1486年(文明18)の土一揆による戦火で焼失。
現在の講堂は1491年(延徳3)に再興された建物であり、旧基壇の上に建てられ、純和様で優美な姿が特徴です。
堂内には白亜壇上に大日如来を中心とした五智如来をはじめ、五菩薩、五大明王、四天王、梵天、帝釈天の二十一軀の仏像が安置されています。
これこそが弘法大師の密教の教え“立体曼荼羅”と呼ばれる密厳浄土の世界をあらわしたものになっており、迫力満点で見応えがあります。
すべての仏像が国宝または重要文化財でぱっと見、どの仏像が何なのか?最初は圧倒されますが、仏像の前にはすべて紹介看板があるのでじっくり観賞してみては如何でしょうか。
東寺へのアクセスと駐車場について
■教王護国寺(東寺)
TEL:075-662-0173
〒601-8473 京都府京都市南区九条町1番地
拝観料金 大人500円 高校生400円 小中学生300円
※境内ライトアップ期間は以下特別拝観料金
大人・高校生1,000円 中学生以下500円
拝観時間 08:30~17:30(受付17:00迄)
※9/20~3/19は8:30~16:30(受付16:00迄)
※境内ライトアップ17:15~21:30(受付21:00迄)
アクセス JR京都駅、近鉄東寺駅より徒歩圏内
・JR「京都駅」八条口より徒歩15分
・近鉄「東寺駅」より徒歩10分
駐車場 専用あり、2時間以内600円
※京都南ICより国道1号線を北へ約3.5km
まとめ
今回は東寺境内ライトアップと金堂・講堂・立体曼荼羅の夜間特別拝観の紹介でした。
金色に輝く五重塔、真紅に染まる紅葉ライトアップはまさに幻想の世界でした。
東寺境内ライトアップは2020年は12月13日(日)まで開催中、ぜひあなたも足を運んでみては如何でしょうか?
2020年の東寺・紅葉のピークは11月最終の週末(11月28,29日頃)になりそうです。
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