北野天満宮の宝物殿で鬼切丸を拝観、兄弟刀の鬼退治と蜘蛛切伝説

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“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。

京都在住のブロガーKyotaroです。

「第47回 京の夏の旅」の特別公開で話題の「源氏の兄弟刀」を実際に拝観してきたので紹介します。

源氏の兄弟といえば源頼朝と源義経、その二人がそれぞれ所持していたという刀剣が京都の北野天満宮と大覚寺に所蔵されています。


今回は紹介するのは北野天満宮の宝物殿にて特別公開されている「鬼切丸」別名「髭切」についてです。

詳しく見ていきましょう。


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北野天満宮参拝と宝物殿で鬼切丸を拝観してきた

「第47回 京の夏の旅」で話題の「源氏の兄弟刀」が2022年(令和4)7月9日(土)~9月12日(月)まで同時期に公開されます。

今回は北野天満宮に所蔵されている「鬼切丸」を実際に拝観してきた様子をシェアします。

七夕モード全開の北野天満宮を参拝

北野天満宮のご本殿は菅原道真公をお祀りする全国天満宮の総本社として知られ、学問の神様として有名な天満宮には年間を通じ多くの人が訪れます。

7月の北野天満宮境内には七夕飾りが彩りを添え、訪れる人々の心を和ませてくれます。

楼門を潜り抜けると右手に今や有名なった北野の花手水があり、左手には天神さまゆかりの縁起物として知られる大福梅の販売所があります。

当ブログでも紹介していますが、楼門を潜った正面にご本殿はなく、参道が分かれ道になっており、左手斜め方向の参道を進むと星欠けの三光門が見えてきます。

Kyotaroは三光門を潜る前に必ずお参りするのが大黒天燈籠で口に石を上手くはめることができれば願いが叶うという大黒さまで北野天満宮七不思議のひとつにもなっています。

続いてご本殿参拝、夏休み期間のはずですが、コロナの影響による日程延期でしょうか?この日も修学旅行生が拝観に来ていました。

本殿前には北野天満宮の名物で新年お祝い用の「大福梅」が天日干しされていました。

起源は村上天皇の951年(天暦5)の疫病流行の折で年中の疾病邪気を取り除き、長寿幸福をもたらす縁起物として現代に伝えられています。

北野天満宮で鬼切丸の御朱印を授かる

北野天満宮のご本殿でお参りを終えたら、ご本殿の東側にある御朱印受付所で「鬼切丸」の御朱印を授かることができます。

刀剣に関する御朱印はすべて書置きとなっています。

今回、Kyotaroは特別授与品の御朱印台紙(第3弾 令和4年 京の夏の旅)と鬼切丸の限定御朱印、鬼切丸の大判(付録あり)の御朱印をそれぞれ授かりました。

2022年(令和4)は第3弾ですが、過去第1弾、第2弾の台紙と限定御朱印も今回の特別公開に併せて特別に再頒布しておられます。

御朱印台紙第3弾は刀剣の先が描かれた台紙で「永遠に継ぐ 源氏の重宝」と書かれており、なかなかのカッコ良さが気に入ってしまいましたね。

2022年(令和4)7月9日~9月12日までの約2ケ月間限定授与のため、ぜひ授かりたい特別授与品です。

ご本殿のあといよいよ宝物殿へ

ご本殿を参拝し、「鬼切丸」の特別授与品を授かったあとはいよいよ宝物殿へ。

宝物殿は楼門を潜り、花手水を通り過ぎて参道を正面方向、真っすぐ進んだ右手にすぐ見えてきます。

ちなみに北野天満宮の宝物殿内は刀剣のみスマホや携帯のカメラでのみ撮影が認められています、これは刀剣ファンにはたまらないですね!

宝物殿は拝観料が1,000円必要ですので入口で支払っていよいよ中へ入っていきます。

入場の際には鬼切丸と薄緑の記念カードを頂くことができました。

するといきなり「鬼切丸」と書かれた大きな刀を所蔵する木箱が展示されています。

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そこから歴代前田家の当主(五代 前田綱紀公~十六代 前田利為公)が所持していた刀剣が展示されていますが、こちらもなかなか見応えがあります。

「鬼切丸」こと「髭切」の刀身は宝物殿のいちばん奥の正面に展示されています。

「鬼切丸」は平安時代につくられた刀と云われていますが、刀剣の輝きがとても眩しく、切れ味の鋭さを伺わせる風貌で迫力があります。

北野天満宮には多くの刀が奉納されているのですが、それは菅原道真公の学問芸能の神として以外にも、武運長久を願う武神として大名武将から崇敬されていたから、と云われています。

北野天満宮の宝物殿には現在、およそ百振りもの御神刀が納められています。

また、北野天満宮には全国から奉納された詩歌が数多くあり、「一」と「三」が和歌で「二」に漢詩が貼り込まれているのですが、その中にはあの「渋沢栄一」の一首もあるそうです。

日本近代経済の祖といわれる、あの「渋沢栄一」にもゆかりがあるとは驚きですね…。

北野天満宮で辿る兄弟刀の鬼退治と蜘蛛切伝説とは?

北野天満宮には「源氏の兄弟刀」といわれる「鬼切丸」と「薄緑(大覚寺所蔵)」にまつわる伝説が残されています。

今回は北野天満宮に残されている“鬼退治”と“蜘蛛切”の伝説を辿りながらの参拝をしてきました。

合格祈願や梅苑の季節、七不思議をめぐるのとはまた異なった視点、刀剣にまつわる伝説という視点で北野天満宮を参拝すると新しい発見がありました。

鬼切丸の名称の由来となった鬼退治伝説

北野天満宮の三光門から本殿に向かう途中にある御朱印受付の目の前になにげなく立ってる燈籠があります。

この燈籠は「渡邊綱の燈籠」と呼ばれ、平安時代に大江山の酒呑童子を退治したことで有名な源頼光に仕えた四天王のひとり「渡邊綱」にゆかりのある燈籠です。

昔、渡邊綱が夜半に所用で一条戻橋にさしかかった時、ひとりの美しい女性から深夜になってしまい家まで送ってほしいと頼まれます。

しばらく行くとその女性は鬼の姿となって渡邊綱を捕らえて宙に舞い上がったといいます。

鬼は渡邊綱を捕らえて愛宕山へ戻ろうとし、北野天満宮の上空にさしかかります。

その時、渡邊綱は持っていた太刀を抜き放ち、鬼の片肘を鮮やかに切り落とした、といいます。

鬼の腕を切り落としたことで難を逃れた渡邊綱は「これは天満宮の大神様のおかげ」と神恩に感謝し、石燈籠を北野天満宮に寄進したと云われています。

このように鬼の片腕をあっさり切り落とした伝説から「鬼切丸」という呼び名が付けられたといいます。

大覚寺の薄緑(膝丸)にまつわる蜘蛛切伝説の地

源氏の重宝として大覚寺に伝わる太刀「薄緑」こと「膝丸」はあの源義経が所持していたことで有名です。

平家物語や当時の謡曲に「土蜘蛛」があり、源頼光による「土蜘蛛伝説」はとても有名です。

その伝説によるとある日熱病に苦しんでいた頼光の枕元に大柄の法師があらわれ、頼光を捕らえようとしたので太刀で切り付け追い払ったといいます。

翌朝になり、頼光と四天王の武将がその血の跡を追跡したところ、北野の森の大きな塚の前で苦しむ土蜘蛛に遭遇しました。

源頼光と四天王らが土蜘蛛を退治したところ、頼光の熱病は治まり、体調がたちまち回復したと云われています。

以来、薄緑(膝丸)は「蜘蛛切」とも呼ばれるようになったのです。

土蜘蛛が眠る蜘蛛塚の石塔は北野天満宮の境内から持ち出される度にその持ち主に不幸をもたらしたため都度、北野天満宮に戻されてきた歴史があります。


現在は北野天満宮の神宮寺であった「東向観音寺」の境内に移設されています。

北野天満宮・宝物殿へのアクセスと駐車場について

●北野天満宮・宝物殿
TEL:075-461-0005
〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町
■拝観時間 2022年7月9日(土)~9月12日(月)
9:00~16:30(16:00受付終了)
■拝観料金 境内自由
※宝物殿は有料大人@1,000円、中高生@500円
※小学生・修学旅行生は@250円
■アクセス 最寄駅は京福電鉄「北野白梅町駅」
・JR京都駅より市バス50・101系統「北野天満宮前」下車
・阪急西院駅より市バス203系統「北野天満宮前」下車
・京阪出町柳駅より市バス102・203系統「北野天満宮前」下車
・京阪三条駅より市バス10系統「北野天満宮前」下車
・京福電鉄「北野白梅町駅」下車、徒歩5分
■駐車場  参拝者専用あり(普段は無料)
※毎月25日縁日、初詣時期、ライトアップ時期は非常に混雑するため公共交通機関を利用しましょう。


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まとめ

「第47回 京の夏の旅」で話題の「源氏の兄弟刀」として知られ、北野天満宮に奉納された「鬼切丸」の紹介でした。

名刀と呼ばれる刀には必ずといっていいほど“伝説”が残されており、その伝説を辿りながらゆかりの地をめぐるとまた違った視点でその地を訪ねることができます。

刀剣ファンにはたまらない「鬼切丸」と「薄緑」の同時公開は2022年(令和4)7月9日~9月12日までの期間限定となっています。

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