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京都在住のブロガーKyotaroです。
6月末になるとあじさいの季節も終盤を迎え、いよいよクライマックス、お寺によっては花の状態をみて剪定が始まるところも。
柳谷観音 楊谷寺も2023年は6月30日であじさいウィーク終了予定ですが、7月1日・2日が週末ということもあり7月2日(日)までは剪定せず、あじさいを見ることができそうです。
今回は花手水やあじさいに加え、柳谷観音楊谷寺の境内を彩るアンブレラスカイ(フェリシモ共催)と深緑のハートを紹介します。
柳谷観音楊谷寺&フェリシモ共催のアンブレラスカイ
京都府長岡京市の「柳谷観音楊谷寺」とフェリシモが共催するイベント「アンブレラスカイ」が行われています。
2023年あじさいウィークに合わせて開催中ですが、フェリシモのフォトコンテストが7月31日まで開催中とのことで「アンブレラスカイ」は7月31日まで飾られてるようです。
2023年あじさいウィークの主役はアンブレラスカイ?
今回の柳谷観音楊谷寺とフェリシモの共催イベントでSNSでも話題になってるのが「YOU+MORE」の透明傘シリーズ新作でもある「雨空に咲きこぼれる紫陽花の傘」。
約50本もの紫陽花柄の傘が境内の深緑ハートがある手前に飾られています。
他にも山門を入ってすぐ左手の花手水で有名な手水舎も紫陽花の傘が飾られています。
当初は2023年6月6日(火)から6月30日(金)までの開催予定でしたが、フェリシモ主催のフォトコンテストが7月31日(月)まで開催されており、そこまではアンブレラスカイを見ることができるようです。
期間中は「雨空に咲きこぼれる紫陽花の傘」の販売のほか、傘を借りて(無料)境内であじさいとの撮影が楽しめるイベントも行われています。
SNSで話題沸騰の深緑ハートスカイも競演
柳谷観音楊谷寺は近年、花手水発祥の寺院として話題になり、急激に拝観する人が増えましたが、奥の院から本堂へと下る途中で見ることができる「ハートスカイ」も話題となっています。
これはある場所に立って真上を見上げると青もみじ(秋は紅葉)が描く「ハート」型に見える事でSNSで一気に広まったものです。
確かにハートの形に見えるのですが、立つ場所、腰の屈み具合によっても見え方が全く違うのでなかなか見つけずらいのですが、条件が整うとばっちり「ハートスカイ」が見えます。
柳谷観音楊谷寺さんのSNSでも最近はよく投稿されており、見えるポイントには小さな案内板が掲示されています。
あなたもぜひ、柳谷観音楊谷寺に行ったら注意してみて下さい。
柳谷観音楊谷寺の新名物?あじさい階段
柳谷観音楊谷寺のあじさいウィークもうひとつの目玉は「あじさい階段」です。
本堂裏にある「正一位眼力稲荷大明神」の横にある鳥居に向かってあがる石段があじさいで彩られており、まさに「あじさい階段」となっているのです。
写真映えすることからこちらもSNSで拡散され、2023年はこの「あじさい階段」を目当てに柳谷観音楊谷寺を訪れる人も多いのではないでしょうか。
こちらはあじさいの剪定とともに終了するとの事なので見ることができるのは2023年7月2日までという事になります。
柳谷観音楊谷寺あじさいウィークの見どころ
柳谷観音楊谷寺のあじさいウィーク(※2023年6月1日から6月30日まで開催)の見どころについて紹介します。
2023年は7月1日(土)2日(日)が週末ということなのであじさいの剪定は7月3日(月)から行うとの事です。
山門
駐車場から参道を歩くと正面には長い石段が見えてきます。
その上に柳谷観音楊谷寺の山門が見えてきます。
2年前まで拝観料は「あじさいウィーク」や「紅葉ウィーク」などイベント開催時期のみ必要でしたが、花手水人気の高まりに伴い、昨年から全日拝観料が必要になりました。
山門にて拝観料を納めましょう。
発祥の地ならでは花手水の元祖
山門入ってすぐ左手には手水舎があり、こちらが全国的に有名になった「花手水」発祥の地です。
ここの花手水がインスタ映えする、と話題になり、一気に全国区となり、海外にも広まり、海外からの観光客も一気に増えたとか。
花手水の元祖はここの「あじさい手水」から始まりました。
手水舎に龍の像があることから「龍手水」と呼ばれ、他にも境内には複数の手水があるので拝観しながらぜひ探してみて下さい。
本堂(御本尊)
柳谷観音楊谷寺の御本尊「十一面千手千眼観世音菩薩」をお祀りしており、眼病諸病平癒にご利益があります。
本堂から奥之院までは廻廊で繋がっており、堂内で靴を脱いで書院、上書院を経由して山上まで行く事ができます。
本堂内にはお釈迦様の弟子、十六羅漢の一人で、神通力(超能力に似た力)が大変強いとされる「びんずるさん」も安置されていますので併せてお参りしましょう。
書院から眺める庭園「浄土苑」
本堂と書院の間にある庭園が江戸中期に作庭された「浄土苑」で京都府指定の文化財に認定されており、書院に座って眺める鑑賞式の庭園として有名です。
庭園内には阿弥陀如来、勢至菩薩、観音菩薩、不動明王や目菩薩、受菩薩など、十三仏に見立てた大きな石が安置されています。
庭園内の池には大きな錦鯉たちが優雅に泳ぐ姿を見ることもできます。
浄土苑にあるふたつの花手水
浄土苑にはふたつの手水があり、本堂側の手水を「庭手水」、上書院側の手水を「恋手水」と呼んでいます。
「龍手水」と並んでこのふたつの手水もよくSNSに登場します。
季節の花々が生けられるので四季折々の手水を楽しむことができ、秋にはもみじグラデーションの手水も登場します。
上書院の特別公開
本堂から奥之院まで堂内は拝観料700円(通常期500円)を払えば自由に拝観できますが、「上書院」は別途、特別入館券800円が必要で期間限定公開となっています。
秋には上書院は予約制となりますので拝観前に公開状況、予約必要性の有無を確認してから訪れるようにしましょう。
今年は青もみじのテーブルリフレクションが登場していました。
琴手水
あじさい廻廊の手前にある小さな庭園にある花手水は「琴手水」と呼ばれています。
手水に水を流して竹筒に耳を当てると水の音が聞こえる、水琴窟をここでは楽しむことができるので「琴手水」と名付けられました。
あじさい廻廊
上書院から水琴窟を通り抜けた先にあるのが「あじさい廻廊」です。
書院から奥之院まで山を上るので階段が多くなってきますが、奥之院の手前では廻廊の両脇にあじさいの花が咲き誇る光景をこの時期は楽しむことができます。
奥之院
奥之院は天皇家ゆかりの御本尊を安置しています。
子授け、安産のご利益があることでも有名です。
ここで再び靴を履いて外に出る形になります。
愛染堂・あいりきさん
愛染明王を祀る、男女和合・夫婦円満にご利益があると云われています。
弓矢を持っておられることから、まさに愛のキューピットというわけですね。
愛染堂の前には大きな石板を背負わされた「天邪鬼」が、なんとも愛くるしい姿でお出迎えしてくれます(ぜひ、実際にその目で確かめて下さい)。
すぐ隣には、あの伏見稲荷大社から勧請したと云われる「正一位眼力稲荷社」が鎮座、あわせてお参りしましょう。
高台の青もみじ、あじさい越しに眺める本堂
奥之院から境内の本堂へと下る坂は、四季の道と呼ばれており、山吹、やオオデマリ、あじさいのほか、秋にはもみじが堪能できるスポットになっています。
坂の途中から青もみじ、あじさい越しに見降ろす本堂の景観は柳谷観音楊谷寺の素晴らしい景観のひとつでもあります。
苔手水
阿弥陀堂横、寺宝庫とおひよけさま(休憩所)の間に花手水を「苔手水」と呼びます。
境内様々な個性豊かな花手水のラストを飾ります。
おひよけさま(休憩所)
もともとは単なる休憩所でしたが、数年前から風車の装飾と窓の向こう側に広がる青もみじ(紅葉)が美しいスポットになっています。
2023年に訪れたらリフレクション撮影ができるようになっていました。
これもお寺さんによる話題作り、演出の一環なのですね。
独鈷水(おこうずい)
弘法大師さまの霊水で古来より眼病諸病平癒に効能があると云われています。
山門から本堂に向かって左奥にある境内でも神聖なエリアとなっています。
柳谷観音楊谷寺が眼の神様と呼ばれる由縁です。
柳谷観音 楊谷寺へのアクセスと駐車場について
■柳谷観音 楊谷寺
TEL:075-956-0017
〒617-0855 京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
拝観時間 9:00~16:00(最終受付16:00)
拝観料金 通常期500円 ウィーク700円 ※中学生以下無料
アクセス 最寄駅の「西山天王山駅」から徒歩1時間
・阪急京都線「西山天王山駅」下車、徒歩60分
・阪急バス「奥海印寺」下車、徒歩40分
・タクシー利用の場合「西山天王山駅」より10分、「長岡天神駅」より15分
※アクセスが非常に不便なのでマイカーでの参拝者が多いです。
駐車場 専用駐車場あり(※一部有料60分以内500円)
まとめ
花手水発祥の地として今や全国区となった柳谷観音楊谷寺、2023年あじさいウィークの様子を紹介しました。
お寺なのにここまで参拝者を楽しませる演出は、寺院の新時代到来を思わせる、まさにエンターテイメントの要素が詰まったイベントでした。
コロナ禍から観光客も復活し始め、再び大勢の参拝者が押し寄せていることもあり、2022年より、あじさいウィークや紅葉ウィークなどイベントを行う以外の通常期も拝観料が必要となっています。
駐車場も常時、必要となっていますので注意しましょう。
2023年7月31日まではアンブレラスカイは引き続き楽しめるとのことです。
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