常照皇寺は京北にある桜の名所、見どころとアクセス、駐車場について

京都桜の名所
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京都在住のブロガーKyotaroです。

今回は京都の中心部から離れた京北にある桜名所の紹介です。

人里離れた場所にある皇室ゆかりの「常照皇寺」は、臨済宗天龍寺派に属する禅宗寺院。

境内にある桜の名木や見どころ、気になる交通アクセスと駐車場についても紹介します。

詳しく見ていきましょう。


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常照皇寺は桜の名所、境内境外にある名木を紹介

常照皇寺は京北を代表する桜の名所です。

境内には「桜の名木」と呼ばれる樹々が3本あり、他にも境外山門前に見事な紅枝垂れの一本桜が咲いています。

比較的シーズン後半まで楽しめるのが境内に咲く「御車返しの車」と山門前「紅枝垂れ」です。

境内の桜について詳しく見ていきましょう。

御車返しの桜

「御車返しの桜」とはその名の通り、一度通り過ぎた天皇が乗る御車が再びその美しい桜を見るためにわざわざ戻ってきたことからその名が付いたと云われます。

一重と八重の桜が一枝に咲くのが特徴で非常に珍しい品種の桜です。

境内の方丈と勅使門の間に咲く、まさに“桜の名木”です。

九重桜

「九重桜」は国の天然記念物に指定される枝垂れ桜となります。

方丈の東側に国の天然記念物をあらわす石碑とともに立っており、とても大きな枝垂れ桜となっています。

開花は「御車返しの桜」より早く、満開見頃の時期が異なるため、同時に満開の様子を見ることは残念ながら出来ません。

左近の桜

「左近の桜」は御所から株分けしたと云われる“桜の名木”です。

開山堂の目の前に植えられており、「九重桜」と並んで咲く姿は圧巻です。

また「左近の桜」は開花時期も「九重桜」ほぼ同じであることから方丈東側と開山堂前の苔庭を彩る春の風物詩として見応えがあります。

人里離れた寺院の境内にひっそりと咲く桜ですが、桜の開花シーズン中は大勢の観光客で賑わいます。

山門前の紅枝垂れ

常照皇寺を訪れる観光客、参拝客を出迎えるかのように立っている一本の紅枝垂れ桜。

山里にポツンと咲く景観がとても絵になります。

参拝する前にほとんどの人が思わずカメラを向けて、ここで写真を撮ってから境内へと進んでいく、そんな桜です。

周囲に桜の木はなく、ポツンと佇む様子こそが一本桜の魅力ですね。

常照皇寺周辺にある桜の名所

常照皇寺より車で約8分の場所にある「黒田の百年桜」は4月中旬頃まで楽しめる桜です。

「黒田の百年桜」はヤマザクラの突然変異種で十~十二枚前後の八重の中に一重が混じる珍種で紅色の大輪の花が手毬のように固まって咲くのが最大の特徴です。

樹齢は三百余年とも云われ、円山公園の桜守として有名な佐野籐右衛門親子によって約三十年かけてやっと苗づくりに成功したという希少な桜です。

春日神社の参道脇に咲く桜で「おーらい黒田屋」の向い側にあり、車はこの「おーらい黒田屋」の無料駐車場に置いて桜を見ることができます。

常照皇寺の歴史と境内の見どころ

続いて常照皇寺の歴史と境内の見どころについて紹介します。

光巌法皇によって開かれたという古刹の魅力に迫ります。

常照皇寺の歴史

常照皇寺は臨済宗天龍寺派の禅宗寺院で山号は大雄山と称します。

1362年(貞治元)の北朝初代となる光巌法皇によって開かれ、光巌法皇以降も五山派の名僧が勅命を受け入山し、法系が受け継がれてきました。

戦国時代には兵火によって焼亡しますが、皇室の寄進などのおかげで堂舎が復興しました。

自然に囲まれ落ち着いた雰囲気の境内はどこか皇室ゆかりの禅寺としての風格が漂います。

常照皇寺、境内の見どころ

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京都郊外の山里にも皇室ゆかりの証でもある菊の御紋の寺院が実際、存在している事に驚きました。

ここでは実際に常照皇寺を拝観してきた見どころについて紹介します。

山門

参道入口に立つ非常に歴史を感じさせる山門。

山門を額縁に一直線に伸びた緩やかな登坂、石段参道の向こう側に勅額門を眺めることができます。

勅額門

山門から緩やかな上りの参道奥にある勅額門。

樹々に囲まれた景観にどこか神聖な空気が漂います。

勅額門周辺は青もみじが綺麗で額縁の向こう側には「斜めに伸びる石段」の先に勅使門を眺望することができます。

勅使門

天皇からの命を受けた使いの者のみが通ることを許された勅使門。

苔むした斜めに伸びる急な石段にとても歴史を感じ取ることができます。

シーズン中は「勅使門」の向こう側に「御車返しの桜」が咲き誇り、とても美しい景観が広がります。

書院

書院はすなわち受付がある堂舎で普通の寺院では庫裡にあたる建物。

志納の拝観料を収めるのもここ、御朱印を授かるのもここになります。

書院入口のすぐ隣には勅使専用の入口があり、菊の御紋が入った簾がかかっています。

方丈

「方丈」はとても大きく広い空間が広がり、臨済宗天龍寺派の寺院ならではの景観が広がります。

思わず天龍寺の大方丈を想起させるほどの広さで桜や紅葉の季節には美しい景観を方丈から眺めることができます。

建物外観もかなり年季がはいった造りになっており、歴史を肌で感じることができます。

御本尊は釈迦如来立像で天井近くの鴨居上の仏壇に安置されています。

方丈庭園

方丈の北側にある池泉回遊式庭園で常照皇寺境内の背後にある山と一体化したような庭園です。

裏山の自然の中に庭園が築かれた、という印象をうけ、訪れたのは4月ですが青もみじ、黄もみじ、紅葉の三色のもみじを楽しむことができました。

とても静かな境内なので庭園もひっそりと佇んでいる感じで、とても心落ち着いて観賞ができました。

秋の紅葉シーズンはさらに美しい景観が楽しめる事が安易に想像できます。

開山堂

境内一番奥、方丈から廊下で繋がる堂舎で別名「怡雲庵(いうんあん)」とも称します。

禅宗仏殿形式の特徴的な建物で奥に袈裟を着た光巌法皇の肖像彫刻が安置されています。

多くの位牌と五山派名僧の彫刻像が建ち並ぶ様子に圧倒されます。

常照皇寺へのアクセスと駐車場について

常照皇寺へのアクセスには自家用車を利用することをおすすめします。

公共交通機関だと京都駅からJRバス+京北ふるさとバスの利用で所要1時間以上と非常に時間がかかってしまいます。

また駐車場は50台程度自家用車が停められる無料駐車場があり、通年で満車になるのは秋の紅葉シーズンくらいです。

また、参道入口にはペット連れ込み禁止の立て看板がありますが、小型犬で抱っこしたままであれば、一緒に拝観させて貰うことができます。

●大雄名山萬壽常照皇禪寺(常照皇寺)
TEL:075-853-0003
〒601-0313 京都府京都市右京区京北井戸町丸山14-6
■拝観料金 志納400~500円
■拝観時間 9:00~16:00
■アクセス 自家用車利用が便利
・京都駅よりJRバス高雄・京北線で「周山」下車、京北ふるさとバスに乗換「山国御陵前」下車、徒歩10分
■駐車場  無料駐車場完備(50台)


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まとめ

京北の古刹「常照皇寺」の紹介でしたが如何でしたでしょうか?

訪ねた時は桜のピークは終了、「九重桜」と「左近の桜」はもう完全に葉桜で緑一色でした。

自然に囲まれた境内の堂舎は歴史を感じさせる老朽化が進んでいますが、またそれがとても情緒満点で個人的にお気に入りの寺院です。

京都市街地から結構、アクセスが不便な場所にあり、京都市内中心部からだと車で約1時間程度かかります。

今回は桜時期の訪問でしたが、紅葉の名所でもある「常照皇寺」、次回は晩秋に訪れてみたいと思います。

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