京都在住のブロガーKyotaroです。
京都“青もみじ”の名所シリーズ、今回は「京の奥座敷」ということで「鞍馬寺」「鞍馬寺奥之院」と「貴船神社」の紹介です。
大天狗と牛若丸伝説が残る鞍馬山、夏になると“川床料理”でも有名な貴船はいずれも京都の奥まったエリアにあり、アクセスに時間がかかります。
京都の街から離れた北山の自然の中で育まれたまさに秘境の美しい“青もみじ”、今回は鞍馬山を越えて貴船まで行く健脚ハイキングコースの紹介となります。
京の奥座敷「鞍馬寺」の青もみじ
“京の奥座敷”と呼ばれる鞍馬山は京都随一のパワースポットとしても知られています。
鞍馬山全体が境内のようになっており、叡電「鞍馬駅」側の仁王門から本殿金堂までが鞍馬山の表側、本殿金堂より先の「奥之院」が鞍馬山の反対側にあたります。
雄大な自然そのものが鞍馬寺の境内ということで“青もみじ”、秋には美しい“紅葉”が楽しめます。
まず鞍馬山の表側にあたる「鞍馬寺」について詳しく見ていきましょう。
鞍馬寺の青もみじが見れるポイントは?
「鞍馬寺」で“青もみじ”を見ることができるスポットの紹介です。
“青もみじ”が綺麗だなと感じるのは「仁王門」「中門」「転法輪堂~寝殿」「九十九折参道」あたりに差し掛かった時です。
仁王門は鞍馬寺境内“浄域”への結界とされ、仁王門両脇に立つ「仁王尊像」からは凄い“圧”を感じます。
そんな仁王門手前、仁王門の先は美しい“青もみじ”の参道となっています。
鞍馬寺の本殿金堂までは登山に近い“健脚ハイキングルート”になっていますので仁王門の先に普明殿があり、ケーブルカーで中腹にある「多宝塔」まで行ける(※片道大人200円)ようになっています。※その場合は見どころのひとつ「由岐神社」を通過してしますので注意ください。
また山道の途中にある「中門」、その先になる「転法輪堂~寝殿」あたりでも美しい“青もみじ”を見ることができます。
本殿金堂までの参道は自然の登山道のようになっており、初夏はとても涼しく清々しい環境で美味しい空気をたくさん吸うことができ、大自然の息吹を肌で感じることができます。
本殿金堂までは他にも「義経公供養塔」など様々な史跡や見どころがあります。
※愛山費 大人300円 別途必要(奥の院含む)
由岐神社
毎年10月22日に行われる「鞍馬の火祭」で有名な「由岐神社」。
ここは「割拝殿(わりはいでん)」と杉の巨木「大杉さん」でも有名な神社です。
「割拝殿(わりはいでん)」の周辺では“青もみじ”も楽しむことができます。
拝殿の真ん中を参道が通り、拝殿がふたつに割れたような構造になっている珍しく希少な建物です。
境内には岩上社、冠者社、大杉社、白長弁財天社など複数の境内摂社があります。
最強パワースポット「金剛床」
鞍馬寺の中心道場としての役割を担う「本殿金堂」の御本尊は宇宙の大霊である尊天。
尊天とは千手観音菩薩のことで「本殿金堂」には他にも毘沙門天王、護法魔王尊、脇侍に役行者、遮那王尊を泰安しています。
また最強のパワースポットと言われるのが「本殿金堂」前にある「金剛床」です。
「金剛床」とは全宇宙のエネルギーとされる尊天の波動が広がる星曼荼羅の模様になっており、中心に立ち両手を広げ大空を仰ぐことで尊天と一体化できるという修行の場。
最強の宇宙エネルギーと一体化できることから本殿金堂の前にある「金剛床」は“京都屈指のパワースポット”とも言われているのです。
京の奥座敷「鞍馬寺奥之院」の青もみじ
鞍馬寺「本殿金堂」の先に進むと「鞍馬寺奥の院」への入口が見えてきます。
大天狗と牛若丸伝説、謡曲「鞍馬天狗」の舞台になったのがこの「奥の院」というわけです。
表側の仁王門から本殿金堂も結構険しい登山道でしたが、鞍馬山の反対側「奥の院」はまさに秘境、神秘の世界といった印象を受けます。
唯一の救いは徐々に貴船方面へ参道が下っていくことですが、足元が非常に悪い場所もあるので転倒にはくれぐれも注意したいところです。
特に雨天後など足場の悪いときは注意しましょう。
奥の院で堪能できる青もみじスポットは?
「奥の院」参道入口より徒歩5分程度で到着する最初のスポットが「霊宝殿(別途入館料200円必要)」です。
この界隈にはたくさんの“青もみじ”を見ることができ、紅葉の名所にもなっています。
すぐ近くには与謝野晶子の書斎を移築したという「冬柏亭」があり“青もみじ”の景観とマッチした光景を見ることができます。
また大天狗と牛若丸が初めて出会った場所「僧正ケ谷不動堂」周辺は神秘的な雰囲気が漂う、まさに浄域を感じさせる森。
新緑の季節には眩しい“青もみじ”が映える景観を楽しめる場所で近くには「義経堂」があります。
奥の院魔王殿
約650万年もの昔、太古の時代に金星からこの地に「護法魔王尊」が降臨された“磐座”として崇拝されてきたのが「奥の院魔王殿」。
「奥の院魔王殿」あたりまで来ると鞍馬山も終盤に差し掛かり「貴船」が近くなっていますが「魔王殿」周辺でも所々“青もみじ”を楽しむことができます。
「奥の院魔王殿」は鞍馬寺奥の院信仰の中心であり、鞍馬山にまつわる伝説の発祥地でもあり「鞍馬寺本殿金堂」と並ぶ聖地として語り継がれています。
木の根道
鞍馬寺奥の院の険しさの象徴ともいえるのが地表面にアラベスク模様を描く「木の根道」です。
かつて牛若丸がこの地で修行したという伝説が残っており、周辺には「背比べ石」など牛若丸にまつわる史跡が残されています。
京の奥座敷「貴船神社」の青もみじ
「貴船」は古来より避暑地として有名で清流の上に設置する「川床」は“京の夏の風物詩”のひとつとして人気があります。
美しい水と京都北山の雄大な自然に抱かれた景観のなかに「貴船神社」はあります。
「鞍馬寺」を越えてやって来ると「貴船」周辺は全く雰囲気が異なることに気付きます。
美しい「貴船川」の清流がそのように感じさせてくれるのかもしれません。
貴船神社本宮
「貴船神社」は京都でも有数の古社として知られ、677年(白鳳6)にすでに御社殿が造営されていたと云われ、御所の真北に位置する“京都の水源の守り神”として厚く信仰されてきました。
水徳神・高龗の神をお祀りし、当時は“木船”“貴布弥”とも書かれたが、明治期に「貴船」と改称し、今日に至ります。
読み方は“きふね”と読み、由来は「氣生根」から来ています。
「貴船神社本宮」は鳥居から石段をあがる参道沿いの“青もみじ”はまさに絶景で“インスタ映え”スポットとなっています。
特に初夏の新緑の季節は美しい緑の景観に朱塗りの灯籠が映え“グリーンシャワー”を感じる写真が撮れます。
境内でも休憩所から眺める“青もみじ”を楽しむことができます。
貴船神社結社
貴船神社結社は“中宮”のことで“京都随一の縁結びパワースポット”と言われることから「結社」と呼ばれています。
「本宮」本殿前に湧く神水で行う“水占いみくじ”の縁結びご利益の中心がこの「結社」なんですね。
御祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)をお祀りしています。
境内本殿の先は庭園のようになっていて散策できるようになっており、“青もみじ”も楽しむことができます。
境内には貴船の山奥より出土したという大きな船の形をした見事な岩「天乃磐船」があり、見応えがあります。
貴船神社奥社
貴船神社本宮から歩くこと15分上流に鎮座するのが「奥宮」で貴船神社の創建地でもあります。
玉依姫命(たまよりひめのみこと)が黄色の船で大阪湾から川を遡って辿り着いたのが現在の「奥宮」が鎮座する地。
かつてはこの地に「本宮」がありましたが、洪水被害にあってから現在地に移されたと云います。
「貴船神社奥社」がいちばん“青もみじ”が美しく、さらに奥深い自然の中に鎮座しているため神秘的なオーラに包まれた“神聖な場所”という印象を受けます。
また奥宮本殿の真下には“龍穴”と呼ばれる空洞があり、「奈良室生」「岡山備前」と並ぶ日本三大龍穴のひとつに数えられています。
※“龍穴”は奥宮本殿地下にあるため見学することは出来ません。
まとめ
京の奥座敷と言われる「鞍馬山」「貴船」の青もみじについて紹介させて頂きました。
京都北山の自然に抱かれた社寺、「鞍馬寺」においては「鞍馬山」そのものが境内ということもあり、初夏の新緑はたっぷりマイナスイオンに触れることができて清々しい気分になれます。
Kyotaroは鞍馬山越えで貴船エリアまで行きましたが“健脚ハイキングコース”となっていますので体力に自信のない方にはおすすめ出来ませんのでご注意ください。
京都市内からのアクセスでも結構、時間がかかりますので時間には余裕を持って計画をたてるようにしましょう。
2019年台風上陸による土砂被害影響が続いており、市原駅→鞍馬駅間は2021年5月現在も不通になっています。※2021年秋の復旧までもう少し時間がかかりそうです。
Kyotaro個人的には鞍馬寺の金剛床で宇宙エネルギーを体感、貴船神社ではマイナスイオンチャージをして心も体も洗浄されたような感覚でした。
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