“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
滋賀県大津市坂本は滋賀県側からの比叡山登山口として知られ、麓には延暦寺とゆかりのある「日吉大社」が鎮座しています。
そんな京都の表鬼門として古くから篤い信仰を集めてきた「日吉大社」の境内には“始まりの地”があるのをあなたはご存じでしょうか?
「日吉大社」奥宮がある八王子山の見どころと登頂までの所要時間について見ていきましょう。
日吉大社の奥宮、八王子山山頂にある金大巌を拝観してきた
日吉大社を参拝に訪れた際に受付で頂いた「参拝マップ」を見ると日吉大社には奥宮があることに気付きました。
気になりつつ西本宮から東本宮へ参拝の順路を進めていたら、神輿収蔵庫の近くに三宮宮遥拝所と牛尾宮遥拝所に挟まれるように急勾配な石段があることに気付きました。
そう、ここが日吉大社の奥宮がある八王子山(標高381m)の山頂へと続く参道なのです。
炎天下の猛暑日、体力的にもつか?「多分、このまま帰ったら後悔するぞ」と思ったので東本宮拝観後、ドリンクを購入して登頂にチャレンジしました。
標高が381mというのが唯一の気休め、山頂が日吉大社入口鳥居付近からも見えるレベル。
思い切ってチャレンジしてきた様子をシェアします。
参道の石段は高く、坂道は急勾配という難所
八王子山は標高381mとKyotaroが登ってきた山の中では最低クラスの標高です。
なので気軽に登頂してみるか?と思ってましたが、三宮宮と牛尾宮の遥拝所から続く参道を見た時、心が揺らぎました。
炎天下の猛暑日でもあるし、遥拝所の拝観だけで勘弁してもらおう、と考えていましたが、多分このままでは後悔するだろう、と思って登頂してきました。
最初はやや高めの石段が続き、その先は急勾配な砂利の坂道を上がっていきます。
あまりに急勾配なので上りはともかく下りは足元に注意しないとズルっと滑って転倒する危険があります。
またあまりの急勾配加減に膝を痛める可能性があるのでゆっくり上り、下りも焦らずゆっくり下りるようにしましょう。
Kyotaroは下りで気を抜き油断した隙に一度、ズルっと転倒して股裂けになりかけました(汗)。
唯一心が和む琵琶湖と竹生島の景色
石段の後は砂利の坂道となりますが、周囲は樹々に覆われ、薄暗いのでやや気味悪い空気が漂います。
できれば奥宮には2人以上で拝観に訪れるようにすることをお薦めします。
たかが標高381mといえ、ひたすら薄暗い林の中をしかも急勾配で体力を消耗しながら歩いてると気分が滅入ってきます。
ですが登山を始めて15分くらいの地点で坂道の上が明るく開けてる箇所があり、そこからは予想通りの絶景が青もみじの木々の間から眺めることができました。
眼下に琵琶湖、正面に近江富士の雄姿、左奥にはかすかに琵琶湖に浮かぶ竹生島も見ることができました。
ここまでくると登頂まで10分足らずとなるので、休憩で体力を回復したら山頂まで一気にラストスパートをかけましょう。
「神猿(まさる)」に勝る?奥宮「金大巌」から感じるパワー
登山開始から20分もすると山頂の「三宮宮」「牛尾宮」が視界に入ってきます。
登山道はジグザグに上がっていくのですが、最後のターン箇所から山頂までの光景が山の緑に「三宮宮」「牛尾宮」の堂宇が映えて美しい景観が広がります。
ここの“映えスポット”は「三宮宮」と「牛尾宮」の間、下から見上げた「金大巌(こがねのおおいわ)」です。
とても神秘的な光景を見ることができ、また凄いパワーを感じる瞬間でもありました。
最後の石段を上がって登頂、「金大巌」の前まで行って参拝をしましたが、日吉大社の始まりとされる御神石から威圧感すら感じました。
東本宮に祀られている山の神こと大山神咋は、当初は八王子山山頂付近にある直径約10mもあるこの「金大巌」に宿ったという言い伝えが残されています。
そして辛い約30分を我慢して登頂した参拝者には、その場で振り返ると絶景のご褒美があります。
「三宮宮」と「牛尾宮」に挟まれた景観の向こう側には真っ青な“ビワコブルー”の絶景が広がり、ここで癒しのパワーチャージができます。
Kyotaroは石段に暫く座って琵琶湖とその先に広がる湖東平野を眺め、汗が引くのを待ちました。
日吉大社の奥宮、八王子山山頂までの所要時間はどのくらい?
日吉大社の東本宮付近の「三宮宮遥拝所」と「牛尾宮遥拝所」から山頂の「金大巌(こがねのおおいわ)」まで歩いて平均所要時間は30分となります。
Kyotaroが登頂したときは約25分、途中休憩の時間を1回含みます。
標高が381mしかないので普段から登山してる健脚の人で早ければ20分もあれば登頂できてしまうのかもしれませんが、そうでない方は30分を覚悟しましょう。
体力に自身の無い方は極力、遥拝所での拝観に留めるか、自分のペースでゆっくり休憩しながら転倒に注意して上るようにしてください。(所要時間35~40分ペース)
また日吉大社を拝観に訪れて予め「金大巌」まで参拝に行く方は装備は万全の状態で訪れるようにしましょう。
靴は歩きやすく履きなれた厚底のスニーカーなどがいいでしょう。間違っても革靴やハイヒールでは行かないようにして下さい。
日吉大社の奥宮、八王子山山頂の「金大巌」を訪れる方は時間に余裕をもったスケジュールで日吉大社での滞在時間をとるようにしましょう。
日吉大社へのアクセスと駐車場について
●山王総本宮・日吉大社(奥宮・金大巌)
TEL:077-578-0009
〒520-0113 滋賀県大津市坂本5-1-1
■入苑料金 大人300円 小人150円
■拝観時間 9:00~16:30
■アクセス JR又は京阪電車が便利
・JR湖西線「比叡山坂本駅」下車、徒歩20分
・京阪電車「坂本比叡山口駅」下車、徒歩10分
■駐車場 境内無料駐車場あり(50台)
※京都方面より車で行く場合は西大津バイパス「滋賀里ランプ」で下りましょう。
※西大津バイパス「坂本北IC」は京都方面から行く場合、下りることは出来ません。
まとめ
日吉大社の奥宮、標高381mの八王子山山頂にある「金大巌(こがねのおおいわ)」へ登頂
の様子をシェアさせて頂きました。
日吉大社は紅葉名勝として、また滋賀県の比叡山登山口という印象が強かったのですが、背後にそびえる八王子山にある御神体「金大巌」はそこまで有名ではありません。
まさに境内の「神猿(まさる)」に勝るパワースポットと言っても過言ではなく、参拝後の琵琶湖の大パノラマが登頂の疲れを癒してくれるスポットです。
誰でも登れるわけではないくらい、急勾配の参道、坂道をクリアしなければ登頂は叶わないので、当ブログで山頂付近からの景観をシェアさせて頂きました。
久しぶりに真夏の碧い琵琶湖の“ビワコブルー”の絶景を見ることができたことに感謝したいと思います。
京都駅や京都からのアクセスが本当に便利な滋賀県大津市坂本のスポット紹介でした。
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