“京都はんなりずむ”を訪れて頂きありがとうございます。
京都在住のブロガーKyotaroです。
2021年春、京都では各地の桜が続々と見頃を迎えています。
京都東山を代表するしだれ桜の名所「高台寺」や「円山公園」も既に満開間近？との情報を聞きつけ例年より1週間早く見に行ってきました。
気になる京都を代表する桜の開花情報、早めの開花に伴い本当に満開を迎えていたのか？
早速、シェアしたいと思います。
高台寺の方丈庭園しだれ桜の開花状況について
高台寺は豊臣秀吉公と正室の北政所ねねをお祀りする寺院として有名、一年を通じてたくさんの観光客が訪れるスポットです。
その人気の秘密は春の桜、秋の紅葉にあわせて行われるライトアップや秀吉公とねね、仲睦まじい夫婦ゆかりの寺院ということでカップルにも人気があります。
やはり最大の見どころは方丈とその前に広がる方丈庭園でしょう。
毎年庭園のデザインが刷新されるので今年訪れようとしてるあなたも楽しみにしておられるのではないでしょうか？
早速、2021年度の開花状況についてシェアします。
高台寺の方丈庭園しだれ桜2021年はかなり開花が早い？
高台寺の春と言えば、方丈庭園に咲くしだれ桜が有名ですね。
例年の見頃は、3月下旬～4月上旬頃で例年3月最終の週末から4月最初の週末にかけてがピークの目安となります。
<2020年4月撮影/高台寺方丈庭園しだれ桜>
ですが2020年は3月28日前後に満開を迎えてKyotaroが訪ねた4月上旬には散り始めてて、ぎりぎり桜を楽しめるかな？というタイミングでした。
2021年は3月23日に訪ねてすでに満開を迎えていましたので昨年(2020年)よりもさらに5日程度早い計算になります。
近年、桜の開花がどんどん早くなってるような気がしますが、これも地球温暖化の影響なんですかね。
<2020年4月撮影>
さて方丈庭園は毎年、桜の開花に合わせてレイアウトが変更になり、2020年は白砂にカラフルな虹色の模様が入っていました。
<2021年3月23日撮影>
2021年は龍が白砂の上を這うようにデザインされており、とても力強いレイアウトになっていました。
龍の頭はどこかでお目にかかったことがあるな、と思ったら、後ほど紹介する境内竹林の道の先にある「恋人の聖地」に安置された“龍の頭”のレプリカでした。
高台寺の見どころ
高台寺は北政所ねねが祈願して秀吉公の菩提を弔うために1606年に創建されました。
寺院名の由来は、豊臣秀吉公の死後に出家した北政所ねねの号であった「高台院」から名付けられたものです。
そう、高台寺はまさに“ねねの寺”と言っても過言ではありません。
蓬莱式庭園と臥龍廊
開山堂を中心として東西に堰月池と臥龍池を配した小堀遠州作庭の池泉回遊式庭園となっています。
もうひとつの見どころは開山堂から霊屋(おたまや)までの斜面にかかるのが「臥龍廊」で霊屋側から見下ろす「臥龍廊」は見応えたっぷりです。
観月台
開山堂西側の庭園を「鶴亀の庭」と呼び、伏見城の遺構を移築した「観月台」は有名です。
方丈と開山堂を結ぶ回廊にある「観月台」からかつて北政所ねねは秀吉公を偲び、月を眺めたと云い伝えられています。
何ともロマンチックな場所だったんですね。
開山堂
創建当初は北政所ねねの持仏堂、後に高台寺を開山した三江紹益禅師の塔所となり「開山堂」と呼ばれるようになりました。
堂内には三江禅師坐像、北政所兄、木下家定夫婦木像などが安置、祀られています。
高台寺蒔絵
開山堂から斜面に架かる臥龍廊の先にあるのが「霊屋」で豊臣秀吉公と北政所ねねを祀る願堂です。
堂内の須弥壇の中央に随求菩薩、左厨子に北政所ねね、右厨子に豊臣秀吉公の木像が安置されています(※堂内は一切撮影禁止)。
この須弥壇や厨子の事を「高台寺蒔絵」といい、桃山時代の漆工芸美術の最高峰の粋を集めてることで知られています。
傘亭・時雨亭
当時、高台寺に住んでいた北政所ねねの周囲には茶湯坊主衆が4，5人はいたと云われており、禅三昧の生活の傍らで茶を嗜むことが多かったと推察されます。
高台寺の高台に残されている創建当時からの茶室は伏見城から移築された「傘亭」と「時雨亭」で利休好みの茶室(重要文化財に指定)とされています。
<遺芳庵>
他にも境内入口付近にある豪商・灰屋紹益遺愛の「鬼瓦席」や名妓・吉野太夫を偲んで建てられた「遺芳庵」は高台寺を代表する茶室となっています。
恋人の聖地としての高台寺
傘亭・時雨亭を過ぎると竹林の小道を抜けた先にあるのが、大きな龍の顔モニュメントで「恋人の聖地」という幟が立っています。
秀吉公が亡くなったあとも北政所ねねが秀吉公を偲び、祈願してこの高台寺が創建されたことにちなんで「恋人の聖地」となっています。
また、すぐ近くには抹茶を500円で楽しめる「雲居庵」があり、風情のある高台寺の境内景観を眺めながら抹茶を楽しむことができます。
秀吉公とねねゆかりの寺院でまったり、抹茶を頂きながら過ごすのもなかなか素敵な体験ですね。
円山公園の祇園しだれの開花状況について
2021年3月23日、京都の円山公園はたくさんの観光客が祇園しだれのお花見を満喫しておられました。
ここは八坂神社のほか、知恩院や青蓮院門跡、ねねの道から高台寺、二年坂三年坂、清水寺まで歩いて行ける人気のお花見スポットです。
一年前はちょうど新型コロナウィルスの感染拡大が始まり、春のシーズンなのに閑散としていたのを今でも思い出します。
2020年は例年より開花が早く4月になる前にピークを迎えたこともあり、4月7日の緊急事態宣言発出の頃にはほとんど桜が散ってしまって人が誰もいなかった円山公園。
2021年の開花状況はどうなのか？実際に訪れてきた情報をシェアします。
円山公園の祇園しだれが満開に
2021年、今年はさらに早い開花、見頃を迎えており、2020年よりさらに5日ほど早い満開(※2021年3月23日時点)を迎えてます。
八坂神社境内の東側に位置し、春には京都屈指のお花見、ライトアップが楽しめるスポットになっています。
2021年3月23日に訪ねた時は、平日でしたが相当な観光客、花見客で周辺のベンチはほぼ満席状態でした。
さらに今年は新型コロナ感染拡大の影響を受けて夜間ライトアップの中止が既に決まっています。
祇園しだれの姉妹樹も満開
あなたは円山公園の祇園しだれには姉妹樹があるのを御存じですか？
“祇園しだれ”は通常のしだれ桜と異なり、とても繊細優美な枝に色づく花々がまるで“桜のシャワー”のような景観を演出します。
姉妹樹だけに満開の時期もほぼ同じで、円山公園の祇園しだれが満開になると姉妹樹も満開を迎えます。
その姉妹樹とは京都出町柳にある「本山 本満寺」の境内に咲き誇る“しだれ桜”の事で繊細優美に広がる枝に咲き誇る様子がまるで“桜噴水”を見ているようでした。
2021年3月23日現在、例年より早いですがともに無事、満開をむかえていました。
高台寺へのアクセスと駐車場について
●高台寺
TEL：075-561-9966
〒605-0825 京都府京都市東山区高台寺下河原町526
■拝観時間 9:00～17:30(17:00受付終了)
※ライトアップ期間のみ日没後点灯～22時まで(21:30受付終了)
■拝観料金 大人600円、中高生250円
※高台寺掌美術館拝観含む
■アクセス 祇園四条、清水五条から徒歩が便利
・京阪電車／「祇園四条駅」下車、徒歩約15分
・阪急電車／「京都河原町駅」下車、徒歩約20分
・市バス／「東山安井」下車 徒歩約7分
■駐車場 倒変木高台寺駐車場(有料1時間まで600円、以降30分ごと300円)
まとめ
2020年に続き、高台寺方丈庭園と京都円山公園に咲き誇る満開の“しだれ桜”を見てきました。
全体的に開花の早かった2020年と比較してもさらに開花が5日程度早くなる、という事態になっています。
昨年に続き、高台寺のしだれ桜を紹介させていただきましたが、祇園町⇔円山公園⇔高台寺⇔二年坂三年坂⇔清水寺など周辺人気観光スポットへ徒歩移動できるとても便利なスポットなんですね。
また来年も見に来ようと思います。
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