旧三井家下鴨別邸は「あさが来た」ゆかりの地、特別公開で望楼を見学

博物館・美術館

京都在住のブロガーKyotaroです。

あなたは“冬の京都”にどんなイメージをもっていますか?

20年くらい前、2000年頃までは閑散期でしたが、外国人旅行者の年々増加、今では中国の春節時期になると多くの観光客でごった返してます。

一方、国内旅行ではJRグループによる「冬の京都ディスティネーションキャンペーン~京の冬の旅~」展開にあわせて非公開文化財の特別公開が行われ多くの日本人観光客が京都を訪れます。

今回は普段、非公開箇所がある「旧三井家下鴨別邸」の特別公開に行って来ました。

江戸時代に呉服・両替商で富を築いた豪商、日本を代表する一大財閥である三井家の歴史に迫ります。

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旧三井家下鴨別邸は「あさが来た」で一躍有名スポットに

旧三井家下鴨別邸は2015年下期に放映されたテレビドラマ「あさが来た」で一躍脚光を浴びるようになりました。

京都油小路の小石川三井家の四女として生まれた主人公、広岡浅子(ひろおかあさこ)をモデルにした“あさ”の生涯を描いたドラマです。

あさは日本女子大学校の設立を始め、女子教育の普及にも貢献し、御殿場二の岡で若い女性を集めた勉強会を主宰し、その中には村岡花子(赤毛のアン翻訳者)らもいたとか。

旧三井家下鴨別邸の歴史

三井財閥の礎を築いた三井高利の男系子孫六家を本家、と女系子孫五家を連家として同族11家が一体となり、「三井十一家」と呼ばれるようになったのです。

旧三井家下鴨別邸は下鴨神社糺の森の南に位置し、「三井十一家」の共有の別邸として三井北家第10代三井八郎右衛門高棟(たかみね)によって建築されました。

もとは三井家の祖霊社である顕名霊社(あきなれいしゃ)参拝の休憩所として1925年に建築されたのが現在の旧邸で建築に際し、三井家の木屋町別邸(1880年建築)が主屋として移築されました。

三井家が崇敬した顕名霊社(あきなれいしゃ)の由来

旧三井家下鴨別邸がある地には1909年(明治42年)に三井家の祖霊社である顕名霊社(あきなれいしゃ)が遷座されていました。

当時、呉服を扱っていた三井家は、京都太秦にある養蚕の神を祀る「木島神社(このしまじんじゃ)」に先祖を祀る社として顕名霊社(あきなれいしゃ)を設けていたのです。

この顕名霊社(あきなれいしゃ)の遷座先となったのが、下鴨にあった約2万平方メートルの土地(現在の旧三井家下鴨別邸)というわけです。

旧三井家下鴨別邸が辿った紆余曲折の時代

旧三井家下鴨別邸は現在、京都市が管理していますが、1949年(昭和24年)に国に譲渡され、1951年以降は京都家庭裁判所所長の宿舎として2007年まで実際に使用されていました。

近代京都を代表する名建築で、初期に建設された主屋を中心に大正期までに造られた大規模な別邸としての屋敷構えがそのまま残されており、その歴史的価値が高く評価されたのです。

2011年(平成23年)には国の重要文化財に指定されました。

旧三井家下鴨別邸の特別公開で望楼を見学

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旧三井家下鴨別邸は下鴨神社へと続く参詣道の鳥居のそばにあります。京都賀茂川と高野川の合流地点、京阪&叡山電車の「出町柳駅」から歩いて3分の距離です。

隣には京都家庭裁判所がありますが、もともとここも旧三井家別邸のあった広大な土地だったそうです。

「あさが来た」が契機?旧三井家下鴨別邸の一般公開

2016年10月から一般公開され、1階部分は今でも見学ができるのですが、今回の特別公開では、2階と3階部分にあたる望楼まで見学ができます。

2016年10月の一般公開の開始以来、見学は大人500円ですが、今回の特別公開で望楼まで見学するなら大人900円、随所に配置された解説員が館内案内をしてくれます。

旧三井家下鴨別邸特別公開の目玉は?

3階の望楼以外にも今回の目玉は、2階に展示されている、幻の国宝・俵屋宗達の最高傑作のひとつ「松風図屏風」です。

現在はアメリカにおける日本美術の宝庫として有名なフリーア美術館(ワシントンDC)に門外不出の作品として所蔵されています。

今回はNPO法人京都文化協会、キャノン株式会社、スミソニアン協会フーリア美術館、祥雲寺の協力のもと、綴プロジェクトで制作された高精細複製品としての展示です。

「松風図屏風」は複製品でしたけど、見応えはありましたよ。

旧三井家下鴨別邸が現代に伝える財閥の栄華

また、3階の望楼からは比叡山、右大文字、船形など京都の美しい山々を眺望できます。非常に狭い一室なので同時にあがれるのが4人くらいまでですね。

望楼への階段も非常に急な角度で特別公開時には手すり代わりのロープが備え付けてあります。落ちたら間違いなく怪我しそうです。。汗)

それ以上になるとかなり圧迫感があるので、ゆっくり景色を楽しむことも出来ないかもですね。

このような望楼は当時、屋敷の上に造ることが大富豪としてちょっとしたステイタスをあげるポイントになったそうです。

いわゆる贅沢で作ったもので当時の財閥が極めたという栄華を現代に伝える貴重な建造物ですね。

旧三井家下鴨別邸をひょうたん池越しに眺める

旧三井家下鴨別邸の中を見学した後は、庭園にもおりることができます。

写真撮影のベストポジションは、庭園への出口を出た右手前方の位置から外観を撮るとパンフレットにある“おすすめ撮影スポット”のような写真が撮れます。

庭園への降り口に赤い傘が置いてあるので、写真撮影に自由に使えるようになってるのでうまく活用すれば“インスタ映え”写真も撮れそうですね。

旧三井家下鴨別邸へのアクセスと駐車場について

■旧三井家下鴨別邸
TEL:075-366-4321
〒606-0801 京都市左京区下鴨宮河町58-2
入館時間 9:00~17:00(※16:30受付終了)
休館日 水曜定休日(※祝日の場合は翌日)、12/29~12/31
入館料金 
・一般公開/大人500円 中高生300円 小学生200円
・特別公開/大人900円 中高生650円 小学生450円 ※2020年2月13~3月24日特別公開
アクセス 京阪出町柳駅から徒歩5分
・市バス/葵橋西詰、出町柳駅前から徒歩5分
・京阪電車「出町柳駅」より徒歩3分
駐車場 専用駐車場なし

まとめ

旧三井家下鴨別邸の見学所要時間は、特別公開の時でも30分あれば充分です。駐車場はありませんので公共交通機関の利用をおすすめします。

一般公開時の桜や紅葉シーズンは人も多くなり混雑することが予想されます。庭園からの写真もゆっくり撮影しづらいかもしれませんので朝いちばんに行くなど工夫しましょう。

新緑の季節はインスタ映えには持って来いのスポットですよ。下鴨神社参拝のついでに訪ねてみるのもいいかもしれません。

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